嫌われ者の【白豚令嬢】の巻き戻り。二度目の人生は失敗しませんわ!

大福金

文字の大きさ
116 / 140
やり直しの人生 ソフィア十三歳魔法学園編

第百八十八話 増悪の闇からの……

しおりを挟む
「あぐぐぐぎぎぎっ」

 脳が……ヒドイ憎悪……にっ……支配されっ……こんな私にした奴らが憎い憎い憎い憎い憎いっ!
 王家が憎い憎い憎いにくい………………………!


 ———負けない!


「憎くない! 憎くなんてないんだから!」

 私がまとめてみんな……みっ……苦しいっ許せなっ……くない!


 ———色んな増悪が頭に入ってきて……理性がぶっ飛びそうになる。

 でも負けない! 絶対に負けない!
 
「みんなを私が癒してあげる! 絶対に助けるから!」

 私は強く願った。

 癒したいと。
 この黒い靄を浄化したいと。
 みんなを絶対に助けたいと。

 ここから出るんだと。





 ———次の瞬間。






「ひゃわっ!? まぶしっ!」


 目が開けてられない程に球体が光る。

 暖かくて気持ちいい何かに優しく包まれて……。

 ……これは私の魔力?

 魔力が体から溢れ出て、球体の中を覆っていた靄を滅して行く。
 濁っていた黒が、キラキラした光に変わる。
 球体を覆っていた全ての黒が、光に変わり膨らんでいく。

 球体の中は光の粒子でパンパンに膨れ上がる。
 私の意識もクリアにハッキリしてきた。

 眩しくって目が開けられないけれど。

「よしっ! もっと魔力放出! みんなを助けて」


 そう強く願った瞬間。

 
 バアアアアアアアアッン!!



 大きな音を出して球体が破裂した。

 光の粒子を撒き散らしながら。

 キラキラと輝きながら。
 光の粒子は、ダンジョン内にいる人達の身体に付着していく。
 死霊たちに付着すると、瞬く間に浄化する。
 人に付着すると傷を癒す。


「これは何だ!?」
「傷が癒えていく……!?」
「これは癒しの光……?」
「どこから?」
「死霊たちが消滅していく……」
「……俺たち助かったのか?」


 光の粒子によって、傷を負ったクラスメートたちの体が回復する。
 光の浄化それは荒んだ心も癒していく。
 死の恐怖により狂いそうだった心も全て癒していく。


「…………んん?」
「シャルロッテ! 良かったぁぁぁぁぁっ。このまま目を開けなかったらどうしようかとっううっ」
「ダッダイアナ様!? っくっ苦しっ」

 気を失っていたシャルロッテも目を覚ました。
 ダイアナが喜びの余りぎゅっと抱きしめる。

 良かった。
 みんな助かった。


 私は? 

 あれ?

 球体から出て。

 みんなが見えるのに。

 私はまだ宙に浮かんでいるような……?


「ひっ!!」

 気がつくと私はふわふわと宙に浮かんでいた。
 光の粒子を纏いながら。


「フィア……君が助けてくれたのか」
「ソフィア様……」
「探したんだぜ? ったくいいとこ取りだなお前は」
「ありがとねソフィア」
「ソフィア生きていた……良かった」
「……女神ソフィア様」

 私の存在に気づいたアイザック様たちが、集まってきた。
 みんなが私に注目しているのが分かる。

 だって。

 ホワホワしていた意識が鮮明になって来たから。

 浮かんでいる私の所にみんなが集まって来る。
 私はというと、みんなの元へとゆっくりと下に降りていく。

 このまま下に降りたら。
 なんとなくやばいような気がする。
 さすがに私でも分かる。

 だって……だって……私を見つめるみんなの顔が……。

 恍惚としているんだもん!
 



★★★



さてさてまた女神ソフィアになりそうな感じですね。

お礼です。
みなさま沢山のエールをありがとうございます。
貴重な時間をさいて、私を応援してくれる気持ちが嬉しくて。
本当に感謝しかありません。
泣きそうになりました。
もっともっと素敵な作品をお届けできるよう頑張ります。


 
しおりを挟む
感想 848

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

私が死んで満足ですか?

マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。 ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。 全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。 書籍化にともない本編を引き下げいたしました

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。