嫌われ者の【白豚令嬢】の巻き戻り。二度目の人生は失敗しませんわ!

大福金

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やり直しの人生 ソフィア十四歳スタンピード編

第二百五話 計算外

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「真っ暗!」

 火山火口って、真っ赤なマグマが燃えたぎっているイメージだったけど、瘴気の黒が凄すぎて何も見えない。 
 赤じゃなくて黒!

 黒い瘴気がどんどんと溢れ出ているのが分かる。
 これを全て浄化するのね……ゴクッ。

「よぉ~っし!」

 今までの何倍もの力で浄化を祈った。

《浄化して》

《浄化して》

《この黒い瘴気を全て浄化して》


「わっ!?」

 私の体から光の粒子が溢れ出る。体が眩しほどに輝いていくのが自分でもわかる。
 今までの何倍もの浄化の光が溢れ出ているのが分かる。
 ダンジョンで浄化した時のよう。

「まだまだぁ!」

 浄化の光が溢れ出ている中、追加で浄化を強く願う。だってまだ瘴気はびくともしない。

《浄化して》

《浄化して》

《全て浄化して!》

「はっ……はぁ……まだまだっ」

 ーーソフィア! ストップやり過ぎだよ。

 再び追加で浄化しようとしたら、リルに顔を舐められる。

「ふぁ!?」

 ーー顔が真っ青だし、ふらふらだよ!

「だっ……だいじょび……」

 ーーだめ! 無茶し過ぎだよ。いくらソフィアの魔力量が異常に多いからと言っても、急激に膨大な魔力を放出したら危険だ。

 リルが心配そうに私を見つめる。
 確かに今までと違ってなんだか息苦しい。だけどまだ大丈夫な気もする。
 再び浄化する為に力を込めようとした時。

 ーーあっ!? ほら見て! 瘴気が浄化され火口が見える。

「本当……え!?」

 ———これって!? 

 見えた火口の奥には、かつて知ったる物が見える。
 そう別世界へといざなう時空門。
 私はこの門を潜り、別世界へと転移した事があるのだから。
 この門の姿は重々に覚えている。
 異世界そこで素敵な筋肉美のべヒィ様やティーゴ様と出会えたのは、今思い出しても幸せな記憶。再び会いたいと願ってしまう。

 そんな深い思い出のある時空門から、瘴気や魔獣が溢れ出ていた。
 スタンピードはこの時空門によって起こされていたのだ。
 
 瘴気や魔獣は別世界から来ていたんだ。
 だから無限に……。

 瘴気は全て私が浄化したのか、もう出てこない。
 時空門から出て来ているのは魔獣や魔物たちだけになった。

 ーーまさか別世界から瘴気や魔獣たちが出て来ていたなんてね。

 リルもこんな事あるの? っと時空門を凝視している。

 これって……この時空門が閉じない限り、無限に魔獣が出て来るんじゃ。

「ねぇリル? この時空門ってどうやって閉じるの?」

 ーーどうやって? んん~難しい質問だね。時空門ってのは自然現象だから、誰かがどうこうする事は難しい。三十秒で閉じる時もあれば、一ヶ月経っても閉じない時がある。

 そんな! 一ヶ月も魔獣が溢れっぱなしなの!?
 それじゃあいくら討伐してもスタンピードは終わらない。

 ーー唯一閉じる事が可能なのは精霊王様だけど、前にソフィアを異世界からこの世界に戻す時に精霊力をかなり使ってしまったから、今はまだ回復出来てないから無理だろうね。百年後には可能だけどそれだと遅いもんね。

「百年!? そんなの待てないよ!」

 ううん……困った。
 瘴気はどうにかなったけれど、魔獣は今も時空門から溢れ出ている。

 終わりが見えない……私にできる事といえば討伐を頑張るしかない。

「少しでも私が数を減らす!」
 
 私は自分が出来る最大級の広範囲魔法を放った。

 ーーちょ!? ソフィア!?

 その直後。
 夥しい数の光の矢が、森にいる魔獣たちに向かって落ちていった。


★★★


 更新遅れてしまってすみません。
 続けて更新出来たら良いなと考えております。
 


 
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