お人好し底辺テイマーがSSSランク聖獣たちともふもふ無双する

大福金

文字の大きさ
186 / 314
本編 燦聖教編

キュウコン

しおりを挟む

「取り敢えずコイツの事を皆に紹介しないとな?」

「そうじゃのう。一応……新しい仲間になる訳じゃし」

『なっ!コイツって何だよっそれに一応って!妾はもう主殿の仲間じゃろ?』

キュウコンは尻尾をぺたんと下にさげ瞳を潤ませティーゴに訴える。

ぐうっ可愛い。

「あっ……そうだな。お前は俺達の仲間だ」

『だから!妾の事をコイツとかお前とかで呼ばんで欲しいんじゃ!名前で呼んで欲しいんじゃ』

「えっ名前って、キュウコンか?」

『違うのじゃ!アグライア様から貰ったカッコ良い名前が!』

「名前あるの?」

『もちろんじゃ妾には【コン】と言うカッコ良い名前があるのじゃ!アグライア様は妾の事をコンちゃんと呼び可愛がってくれたのじゃ』

アグライア様……俺と変わらない名付けレベルなんだけど……。
まぁでもキュウコンが嬉しそうだからカッコ良い名前だよな。

「ブッッ!何じゃコンってまんまじゃのうっコンって……ププッ」

パールが名前を弄りだした。

『なっ!お前アグライア様が付けてくれた名をバカにするとは!許さんのじゃ』
「じゃって……キツネのコンって……ぷぷっ」

『わっ!妾はキツネなどでは無い!金色九尾のコンだ!』

キュウコンがプリプリと怒っているが、痴話喧嘩だといましめの首輪は締まらないんだな。よく出来た首輪だ。

ティーゴはパールとキュウコンの間に割って入る。

「はいっパール?言い過ぎだって、キュウコンを見て見ろよ半泣きだぞ?」

キュウコンは大きな尻尾を自分で抱きしめ、瞳を潤ませプルプルと震えている。

「むう……っ。ちょっと調子に乗ったのじゃ!すまんかった」

パールはコンが半泣きになってる事に気付き、大人気ない事をしたと反省した。

『わっ分かれば良いんじゃ』

コンはプイッとそっぽを向くも尻尾はパタパタと嬉しそうに動いている。

「じゃあ今日からお前の事ちゃんって呼ぶな」

『ふふっ妾は嬉しいのじゃ……』

すると突然光輝きだした。そうこれはまるでテイムの瞬間の輝き。

「ちょっ……!?」

暖かいコンの魔力がティーゴに入ってくる。

光が収まると……


【神獣 キュウコン】
名前  コン
種族  金色九尾
ランク    SSS(現在A)
年齢  415(封印されていた期間は含まない)
性別  ナシ
レベル 655
攻撃力 44586(現在15608)
魔力  71680(現在18960)
体力  41350(現在10890)
幸運  8860(現在5600)

スキル ハイメタモルフォーゼ
✖︎全属性魔法 ✖︎錬金術 ✖︎時を操る ✖︎転移 ✖︎魅惑の尻尾

加護  光の女神アグライアのもと眷属
主   ティーゴ

ティーゴと一緒に善行を行い、封印されし尻尾を取り戻し元の力を得る。
全ての尻尾を取り戻す事が出来たらティーゴの眷属となる。


ティーゴにテイムされキュウコンのコンは驚きを隠せない。目を見開きティーゴを見ている。

『妾を眷属にする前にテイムしたのか?主殿と繋がれて胸が何だか幸せなのじゃ……』

「ははっ……そうかお前っいやコンはSランクだったのか」

「そうじゃったな。ティーゴは名前を付けるだけでテイムするんじゃったな。今回は名を呼んだだけじゃがの」

「だよな……」

俺のテイムの仕組み一体どうなってるんだよ。

「コンちゃん宜しくな」

『妾をテイム出来るなんて……さすが主殿なのじゃ』

コンちゃんの謎も多いけど、スキルの前に✖︎が付いてたし。
これってアグライア様の……って……あっ!
コンを封印したアグライア様からコンの話を聞いたら良いんじゃ!?

「パール!俺凄い事に気付いちゃった!コンの詳しい事はさ?神々の声使って女神アグライア様を降臨して、話を聞いたら良いんじゃ?」

「おーっ!なるほど、それはナイスアイデアじゃっ!早速この前作った祭壇に行くのじゃ」

「コンちゃん。この部屋から移動するからついて来て!」

『えっ?移動って?何処に行くのじゃ?』

ティーゴはコンを引き連れ祭壇の前に立つ。朝が早い事もあり、まだ外は誰も歩いて無かった。
……約一名を除いて。

『トレ~ント♪』

「おはようトレント、早起きだな」

トレントは祭壇の前に座って動かなくなった。

トレントの奴、今から何をするのか分かってるのかな?

「今回は何を捧げる?」
「アレはどうじゃ?レインボーマスカッシュ」

「おおっ!良いな」

ティーゴはレインボーマスカッシュを祭壇に置きお祈りした。


ーーヤッホー!このお酒気になってたのよね♪

慈愛の女神ヘスティアが降臨した。

「「・・・・」」



しおりを挟む
感想 1,519

あなたにおすすめの小説

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

皆さん勘違いなさっているようですが、この家の当主はわたしです。

和泉 凪紗
恋愛
侯爵家の後継者であるリアーネは父親に呼びされる。 「次期当主はエリザベスにしようと思う」 父親は腹違いの姉であるエリザベスを次期当主に指名してきた。理由はリアーネの婚約者であるリンハルトがエリザベスと結婚するから。 リンハルトは侯爵家に婿に入ることになっていた。 「エリザベスとリンハルト殿が一緒になりたいそうだ。エリザベスはちょうど適齢期だし、二人が思い合っているなら結婚させたい。急に婚約者がいなくなってリアーネも不安だろうが、適齢期までまだ時間はある。お前にふさわしい結婚相手を見つけるから安心しなさい。エリザベスの結婚が決まったのだ。こんなにめでたいことはないだろう?」 破談になってめでたいことなんてないと思いますけど?  婚約破棄になるのは構いませんが、この家を渡すつもりはありません。

私に姉など居ませんが?

山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」 「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」 「ありがとう」 私は婚約者スティーブと結婚破棄した。 書類にサインをし、慰謝料も請求した。 「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?

水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」 「はぁ?」 静かな食堂の間。 主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。 同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。 いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。 「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」 「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」 父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。 「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」 アリスは家から一度出る決心をする。 それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。 アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。 彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。 「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」 アリスはため息をつく。 「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」 後悔したところでもう遅い。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。