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本編 燦聖教編
キュウコン
しおりを挟む「取り敢えずコイツの事を皆に紹介しないとな?」
「そうじゃのう。一応……新しい仲間になる訳じゃし」
『なっ!コイツって何だよっそれに一応って!妾はもう主殿の仲間じゃろ?』
キュウコンは尻尾をぺたんと下にさげ瞳を潤ませティーゴに訴える。
ぐうっ可愛い。
「あっ……そうだな。お前は俺達の仲間だ」
『だから!妾の事をコイツとかお前とかで呼ばんで欲しいんじゃ!名前で呼んで欲しいんじゃ』
「えっ名前って、キュウコンか?」
『違うのじゃ!アグライア様から貰ったカッコ良い名前が!』
「名前あるの?」
『もちろんじゃ妾には【コン】と言うカッコ良い名前があるのじゃ!アグライア様は妾の事をコンちゃんと呼び可愛がってくれたのじゃ』
アグライア様……俺と変わらない名付けレベルなんだけど……。
まぁでもキュウコンが嬉しそうだからカッコ良い名前だよな。
「ブッッ!何じゃコンってまんまじゃのうっコンって……ププッ」
パールが名前を弄りだした。
『なっ!お前アグライア様が付けてくれた名をバカにするとは!許さんのじゃ』
「じゃって……キツネのコンって……ぷぷっ」
『わっ!妾はキツネなどでは無い!金色九尾のコンだ!』
キュウコンがプリプリと怒っているが、痴話喧嘩だと戒めの首輪は締まらないんだな。よく出来た首輪だ。
ティーゴはパールとキュウコンの間に割って入る。
「はいっパール?言い過ぎだって、キュウコンを見て見ろよ半泣きだぞ?」
キュウコンは大きな尻尾を自分で抱きしめ、瞳を潤ませプルプルと震えている。
「むう……っ。ちょっと調子に乗ったのじゃ!すまんかった」
パールはコンが半泣きになってる事に気付き、大人気ない事をしたと反省した。
『わっ分かれば良いんじゃ』
コンはプイッとそっぽを向くも尻尾はパタパタと嬉しそうに動いている。
「じゃあ今日からお前の事コンちゃんって呼ぶな」
『ふふっ妾は嬉しいのじゃ……』
すると突然光輝きだした。そうこれはまるでテイムの瞬間の輝き。
「ちょっ……!?」
暖かいコンの魔力がティーゴに入ってくる。
光が収まると……
【神獣 キュウコン】
名前 コン
種族 金色九尾
ランク SSS(現在A)
年齢 415(封印されていた期間は含まない)
性別 ナシ
レベル 655
攻撃力 44586(現在15608)
魔力 71680(現在18960)
体力 41350(現在10890)
幸運 8860(現在5600)
スキル ハイメタモルフォーゼ
✖︎全属性魔法 ✖︎錬金術 ✖︎時を操る ✖︎転移 ✖︎魅惑の尻尾
加護 光の女神アグライアのもと眷属
主 ティーゴ
ティーゴと一緒に善行を行い、封印されし尻尾を取り戻し元の力を得る。
全ての尻尾を取り戻す事が出来たらティーゴの眷属となる。
ティーゴにテイムされキュウコンのコンは驚きを隠せない。目を見開きティーゴを見ている。
『妾を眷属にする前にテイムしたのか?主殿と繋がれて胸が何だか幸せなのじゃ……』
「ははっ……そうかお前っいやコンはSランクだったのか」
「そうじゃったな。ティーゴは名前を付けるだけでテイムするんじゃったな。今回は名を呼んだだけじゃがの」
「だよな……」
俺のテイムの仕組み一体どうなってるんだよ。
「コンちゃん宜しくな」
『妾をテイム出来るなんて……さすが主殿なのじゃ』
コンちゃんの謎も多いけど、スキルの前に✖︎が付いてたし。
これってアグライア様の……って……あっ!
コンを封印したアグライア様からコンの話を聞いたら良いんじゃ!?
「パール!俺凄い事に気付いちゃった!コンの詳しい事はさ?神々の声使って女神アグライア様を降臨して、話を聞いたら良いんじゃ?」
「おーっ!なるほど、それはナイスアイデアじゃっ!早速この前作った祭壇に行くのじゃ」
「コンちゃん。この部屋から移動するからついて来て!」
『えっ?移動って?何処に行くのじゃ?』
ティーゴはコンを引き連れ祭壇の前に立つ。朝が早い事もあり、まだ外は誰も歩いて無かった。
……約一名を除いて。
『トレ~ント♪』
「おはようトレント、早起きだな」
トレントは祭壇の前に座って動かなくなった。
トレントの奴、今から何をするのか分かってるのかな?
「今回は何を捧げる?」
「アレはどうじゃ?レインボーマスカッシュ」
「おおっ!良いな」
ティーゴはレインボーマスカッシュを祭壇に置きお祈りした。
ーーヤッホー!このお酒気になってたのよね♪
慈愛の女神ヘスティアが降臨した。
「「・・・・」」
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