5 / 15
5、宝探し
しおりを挟む
「俺でも気づかなかったかもしれない。いいよ、済んだことだ。それより、どうするかなあ、これ」
どんなひとだった? と再び宿帳を覗き込むレニに、身なりのいい男性でした、とヨウエンが再び名前を指し示す。
「昔語り、か」
もう当然のことだが、奇妙な客の方だ。
「贋金屋、とかではないんだな」
「それだったら、お入りの時点でお断りしたんですけどね」
「そりゃそうだ」
「袖寄屋を気に入ってくださったそうで、多めに置いていくとおっしゃったので、目が眩んだかもしれません……」
反省を繰り返して溜息をこぼすヨウエンに、レニは吐息を揺らして笑った。
それはレニでも目が眩みそうだ。
夕の膳が終われば一段落して、少し前に水差しを運んだ部屋を訪れた。
「海さん、失礼します。レニです」
ああという短い返答が思ったより近いなと思った途端に、戸が開いて、間口を黒い影が塞いだ。
「行こう。早く」
顔の半分を隠している間口を屈んでくぐり、ぽかんとするレニの脇を擦り抜けるように海が出てきて、二歩進み、三歩目はレニに繋がれているように足を焦らせる。
浮かぶ笑みを隠すように顎を引きながら、身を立て直してレニも歩き出した。
「はい。始めましょうかね、宝探し」
まだ見ていないところがある、と低い声で訴える海に、まだあるんです? とレニは相槌を打った。
「さんざん宿の中を歩き回ってらしたから、一通りはお探しになったのかと」
「旅籠の主人に追い出されていた」
フフッ、と、思わず強い笑いが噴き出した。
そうして海が見たがるままに建物の中を案内して回る。
古い宿帳、金庫がある奥の部屋、従業員が寝泊まりする部屋は断固立ち入りを拒み、代わりに、それ以外は全て明かした。
小さな前庭、裏方の小さな庭、裏の林との境を区切る柵や木戸。表玄関、勝手口、使っている倉庫、古い倉庫。休憩室、厨房、従業員用の水廻り、レニの私室まで。
独り身の男に最低限必要なものをぎゅっとまとめたような、ささやかな部屋の中央に立って、海はぐるりと室内を見回した。
「次は何を見つけるんですか」
仕事前によく身だしなみを整える姿見に、ふと、自分と、その後ろの海が映っているのに気がついて、目が吸いつけられる。
「わからない」
何度聞いたか判らないその一言も、この数日でグッと明瞭になった気がする。
鏡の中の海は振り返ることなく視線を巡らせているが、鏡越しに目が合う前にと、背の海を振り返った。
「網針はどうやって見つけたんです? そういえば、時計の針は確かに元のままでした。その後ろにでも挟んであったんですかね」
元のままだと言ったのに、そうだろうと重く頷いて、海の視線がレニの顔で止まった。
「わからない。最初に見た時は何もないと見えたのに、二度目は、ここにあると感じた。見逃していたと」
「時計の針に形が似てたからですかね」
手をやって口元を覆い、顎をひねる海の顔を見上げる。海の仕草に表情がつき始めたと気づいて、何か、安心したような心地が胸に据わった。
「……わからない。二度目も網針を見てはいない。あると思い、触れようと手を伸ばしたら握っていて、どうかして時計を倒してしまった」
腰に両手を置いて、なるほど、とレニは大きく息をついた。
「やはり誰かが隠したような様子ですね」
普通でない方の、という言葉は己の胸だけに留め。
「しかし、見て判らないが、見てる内にまた見えたとなると、以前のようにまたうろうろ何もかもを見て歩くしかないわけか」
ああ、と、一度相槌を打ってから、また海はレニの私室を見回す。
「網針が戻ってから、前よりは少しはっきりするように思う。まだ何も見えてないのに、見れば判るように思えるのだ」
へえ、と声で返しながら、海の視線を追うようにレニも見慣れた部屋を見回した。
「ここには何か気になるものがありますか?」
少し黙ってから、海が首を横に振った。
「この部屋は、かすかな気配と予感が漂う。だが、ここにはないようだ」
じゃあもう少し歩きましょうか、と、部屋の外へと海を促し。戸を閉じながら、宿の気配に少し耳を澄ませた。適当なところで戻る頃合いだ。
「気配と予感か。どんなものか想像つきませんが、あの部屋はたぶん、俺みたいな袖寄屋の主が使うことが多かったはずです、場所柄。その内の誰かは関わってるのかもしれませんね」
のしりのしりと床板を軋ませながら歩く海の後につきながら、正直、レニは複雑な気分だった。
袖寄屋の先代の主人は、一見おっとりした男で、だがこの厄介な宿を回していける強か者でもあり、何より情深い人だった。
帰る場所を失ったレニを帳場係に雇い、この手の事務に不慣れなレニが仕事を覚えるまで細やかに気に掛けてくれた。
主人の座を譲ったのは貴重な見える側だったからかもしれないが、レニは尊敬していたし、親ではないまでも、親代わりの人だと思っていた。
先々代は話に聞いたことしかないし、それより古くは尚解らない。けれど、歴代の誰かが人のものを隠したと考えると、自分の名誉はもちろん、何より先代の名を傷つけられるようで胸が痛む。
「この旅籠の主人は、抜け目なく小煩い」
「うん⁉」
「他は知らないが、旅籠の主人がみなレニのようなら、何も知られずに旅籠に物を隠すのは難しいだろう」
心情的には腑に落ちないが、海の言う理屈はその通りかも知れないとレニは唸った。
「レニは盗人ではない。他の主人もおそらくはそうだろう。この旅籠の主人が務まるなら、盗んだものをいつまでも隠しておかず、他の使い道もあった」
淡々と告げる重い声に、少しポカンとして海の背を見上げた。
「……慰めてくれてます?」
肩越しに海が振り返り、怪訝未満の無表情に見つめられる。
「いいや」
そうですか。と、気が抜けたように肩を竦めて、以降裏方には入らないようにと告げて海と別れた。
特に古い倉庫や普段足を踏み入れない裏庭や空き部屋を中心に、暇を見つけては海と一緒に宝探しに精を出した。
「なかなか見つかりませんねえ」
仕事に戻ろうと足早に歩くレニの後を、のしりのしりと海が大股に続く。
「どこかにある」
調子の変わらない海の重い返答に、あるんですかね、という言葉をレニは飲み込んだ。
階段を下り、踊り場の姿見を素通りして、その向かいに掛けられた古い額の前を横切り一階へと足を急がせた。
「あ!」
空の膳を抱えたシュカが二人に気づいて足を止め、声を上げるのに、レニは降りかけの階段で立ち止まる。
「海さん! ちょっと、レニさんを休ませてくださいよ!」
えっと声をして、思わずシュカと海の顔を見比べた。
「休んでいないのか」
海の声に再び、えっとなって、どの口がと喉まで出かかったが言わずに笑った。
「休んではいますよ」
「レニは休んでいないのか」
今度はレニを無視してシュカに問い直す様子に、ええ……と呆れて海を見上げる。
「顔色が悪いしお疲れです。ほどほどになさってください!」
キッと強く睨む目を海に向けるシュカに、ちょっと所在なく笑って肩を竦めた。
「まあ、その話はまたあとで。シュカさんありがとう」
「見つけた」
「どういたしまして。レニさん、寝る時間も計算して働いてください、本当に。こんな風じゃ、」
低く重く、声量は呟きなのに海の声がよく響いて振り返る。
「えっ、本当に? だって、ここは何度も通って……」
ほとんど包帯で隠された海の腕が、なんということのない詩が書かれた大きな額へと伸ばされる。
まだ触れてはいない、拳ひとつ分ほどの距離を残して海の手が止まった先、額の方が動いてレニは言葉を失った。
いや、額ではない。動いているのは文字だ。
どんなひとだった? と再び宿帳を覗き込むレニに、身なりのいい男性でした、とヨウエンが再び名前を指し示す。
「昔語り、か」
もう当然のことだが、奇妙な客の方だ。
「贋金屋、とかではないんだな」
「それだったら、お入りの時点でお断りしたんですけどね」
「そりゃそうだ」
「袖寄屋を気に入ってくださったそうで、多めに置いていくとおっしゃったので、目が眩んだかもしれません……」
反省を繰り返して溜息をこぼすヨウエンに、レニは吐息を揺らして笑った。
それはレニでも目が眩みそうだ。
夕の膳が終われば一段落して、少し前に水差しを運んだ部屋を訪れた。
「海さん、失礼します。レニです」
ああという短い返答が思ったより近いなと思った途端に、戸が開いて、間口を黒い影が塞いだ。
「行こう。早く」
顔の半分を隠している間口を屈んでくぐり、ぽかんとするレニの脇を擦り抜けるように海が出てきて、二歩進み、三歩目はレニに繋がれているように足を焦らせる。
浮かぶ笑みを隠すように顎を引きながら、身を立て直してレニも歩き出した。
「はい。始めましょうかね、宝探し」
まだ見ていないところがある、と低い声で訴える海に、まだあるんです? とレニは相槌を打った。
「さんざん宿の中を歩き回ってらしたから、一通りはお探しになったのかと」
「旅籠の主人に追い出されていた」
フフッ、と、思わず強い笑いが噴き出した。
そうして海が見たがるままに建物の中を案内して回る。
古い宿帳、金庫がある奥の部屋、従業員が寝泊まりする部屋は断固立ち入りを拒み、代わりに、それ以外は全て明かした。
小さな前庭、裏方の小さな庭、裏の林との境を区切る柵や木戸。表玄関、勝手口、使っている倉庫、古い倉庫。休憩室、厨房、従業員用の水廻り、レニの私室まで。
独り身の男に最低限必要なものをぎゅっとまとめたような、ささやかな部屋の中央に立って、海はぐるりと室内を見回した。
「次は何を見つけるんですか」
仕事前によく身だしなみを整える姿見に、ふと、自分と、その後ろの海が映っているのに気がついて、目が吸いつけられる。
「わからない」
何度聞いたか判らないその一言も、この数日でグッと明瞭になった気がする。
鏡の中の海は振り返ることなく視線を巡らせているが、鏡越しに目が合う前にと、背の海を振り返った。
「網針はどうやって見つけたんです? そういえば、時計の針は確かに元のままでした。その後ろにでも挟んであったんですかね」
元のままだと言ったのに、そうだろうと重く頷いて、海の視線がレニの顔で止まった。
「わからない。最初に見た時は何もないと見えたのに、二度目は、ここにあると感じた。見逃していたと」
「時計の針に形が似てたからですかね」
手をやって口元を覆い、顎をひねる海の顔を見上げる。海の仕草に表情がつき始めたと気づいて、何か、安心したような心地が胸に据わった。
「……わからない。二度目も網針を見てはいない。あると思い、触れようと手を伸ばしたら握っていて、どうかして時計を倒してしまった」
腰に両手を置いて、なるほど、とレニは大きく息をついた。
「やはり誰かが隠したような様子ですね」
普通でない方の、という言葉は己の胸だけに留め。
「しかし、見て判らないが、見てる内にまた見えたとなると、以前のようにまたうろうろ何もかもを見て歩くしかないわけか」
ああ、と、一度相槌を打ってから、また海はレニの私室を見回す。
「網針が戻ってから、前よりは少しはっきりするように思う。まだ何も見えてないのに、見れば判るように思えるのだ」
へえ、と声で返しながら、海の視線を追うようにレニも見慣れた部屋を見回した。
「ここには何か気になるものがありますか?」
少し黙ってから、海が首を横に振った。
「この部屋は、かすかな気配と予感が漂う。だが、ここにはないようだ」
じゃあもう少し歩きましょうか、と、部屋の外へと海を促し。戸を閉じながら、宿の気配に少し耳を澄ませた。適当なところで戻る頃合いだ。
「気配と予感か。どんなものか想像つきませんが、あの部屋はたぶん、俺みたいな袖寄屋の主が使うことが多かったはずです、場所柄。その内の誰かは関わってるのかもしれませんね」
のしりのしりと床板を軋ませながら歩く海の後につきながら、正直、レニは複雑な気分だった。
袖寄屋の先代の主人は、一見おっとりした男で、だがこの厄介な宿を回していける強か者でもあり、何より情深い人だった。
帰る場所を失ったレニを帳場係に雇い、この手の事務に不慣れなレニが仕事を覚えるまで細やかに気に掛けてくれた。
主人の座を譲ったのは貴重な見える側だったからかもしれないが、レニは尊敬していたし、親ではないまでも、親代わりの人だと思っていた。
先々代は話に聞いたことしかないし、それより古くは尚解らない。けれど、歴代の誰かが人のものを隠したと考えると、自分の名誉はもちろん、何より先代の名を傷つけられるようで胸が痛む。
「この旅籠の主人は、抜け目なく小煩い」
「うん⁉」
「他は知らないが、旅籠の主人がみなレニのようなら、何も知られずに旅籠に物を隠すのは難しいだろう」
心情的には腑に落ちないが、海の言う理屈はその通りかも知れないとレニは唸った。
「レニは盗人ではない。他の主人もおそらくはそうだろう。この旅籠の主人が務まるなら、盗んだものをいつまでも隠しておかず、他の使い道もあった」
淡々と告げる重い声に、少しポカンとして海の背を見上げた。
「……慰めてくれてます?」
肩越しに海が振り返り、怪訝未満の無表情に見つめられる。
「いいや」
そうですか。と、気が抜けたように肩を竦めて、以降裏方には入らないようにと告げて海と別れた。
特に古い倉庫や普段足を踏み入れない裏庭や空き部屋を中心に、暇を見つけては海と一緒に宝探しに精を出した。
「なかなか見つかりませんねえ」
仕事に戻ろうと足早に歩くレニの後を、のしりのしりと海が大股に続く。
「どこかにある」
調子の変わらない海の重い返答に、あるんですかね、という言葉をレニは飲み込んだ。
階段を下り、踊り場の姿見を素通りして、その向かいに掛けられた古い額の前を横切り一階へと足を急がせた。
「あ!」
空の膳を抱えたシュカが二人に気づいて足を止め、声を上げるのに、レニは降りかけの階段で立ち止まる。
「海さん! ちょっと、レニさんを休ませてくださいよ!」
えっと声をして、思わずシュカと海の顔を見比べた。
「休んでいないのか」
海の声に再び、えっとなって、どの口がと喉まで出かかったが言わずに笑った。
「休んではいますよ」
「レニは休んでいないのか」
今度はレニを無視してシュカに問い直す様子に、ええ……と呆れて海を見上げる。
「顔色が悪いしお疲れです。ほどほどになさってください!」
キッと強く睨む目を海に向けるシュカに、ちょっと所在なく笑って肩を竦めた。
「まあ、その話はまたあとで。シュカさんありがとう」
「見つけた」
「どういたしまして。レニさん、寝る時間も計算して働いてください、本当に。こんな風じゃ、」
低く重く、声量は呟きなのに海の声がよく響いて振り返る。
「えっ、本当に? だって、ここは何度も通って……」
ほとんど包帯で隠された海の腕が、なんということのない詩が書かれた大きな額へと伸ばされる。
まだ触れてはいない、拳ひとつ分ほどの距離を残して海の手が止まった先、額の方が動いてレニは言葉を失った。
いや、額ではない。動いているのは文字だ。
0
あなたにおすすめの小説
林檎を並べても、
ロウバイ
BL
―――彼は思い出さない。
二人で過ごした日々を忘れてしまった攻めと、そんな彼の行く先を見守る受けです。
ソウが目を覚ますと、そこは消毒の香りが充満した病室だった。自分の記憶を辿ろうとして、はたり。その手がかりとなる記憶がまったくないことに気付く。そんな時、林檎を片手にカーテンを引いてとある人物が入ってきた。
彼―――トキと名乗るその黒髪の男は、ソウが事故で記憶喪失になったことと、自身がソウの親友であると告げるが…。
完結|好きから一番遠いはずだった
七角@書籍化進行中!
BL
大学生の石田陽は、石ころみたいな自分に自信がない。酒の力を借りて恋愛のきっかけをつかもうと意気込む。
しかしサークル歴代最高イケメン・星川叶斗が邪魔してくる。恋愛なんて簡単そうなこの後輩、ずるいし、好きじゃない。
なのにあれこれ世話を焼かれる。いや利用されてるだけだ。恋愛相手として最も遠い後輩に、勘違いしない。
…はずだった。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*不定期連載です。
青龍将軍の新婚生活
蒼井あざらし
BL
犬猿の仲だった青辰国と涼白国は長年の争いに終止符を打ち、友好を結ぶこととなった。その友好の証として、それぞれの国を代表する二人の将軍――青龍将軍と白虎将軍の婚姻話が持ち上がる。
武勇名高い二人の将軍の婚姻は政略結婚であることが火を見るより明らかで、国民の誰もが「国境沿いで睨み合いをしていた将軍同士の結婚など上手くいくはずがない」と心の中では思っていた。
そんな国民たちの心配と期待を背負い、青辰の青龍将軍・星燐は家族に高らかに宣言し母国を旅立った。
「私は……良き伴侶となり幸せな家庭を築いて参ります!」
幼少期から伴侶となる人に尽くしたいという願望を持っていた星燐の願いは叶うのか。
中華風政略結婚ラブコメ。
※他のサイトにも投稿しています。
【完結】オーロラ魔法士と第3王子
N2O
BL
全16話
※2022.2.18 完結しました。ありがとうございました。
※2023.11.18 文章を整えました。
辺境伯爵家次男のリーシュ・ギデオン(16)が、突然第3王子のラファド・ミファエル(18)の専属魔法士に任命された。
「なんで、僕?」
一人狼第3王子×黒髪美人魔法士
設定はふんわりです。
小説を書くのは初めてなので、何卒ご容赦ください。
嫌な人が出てこない、ふわふわハッピーエンドを書きたくて始めました。
感想聞かせていただけると大変嬉しいです。
表紙絵
⇨ キラクニ 様 X(@kirakunibl)
テメェを離すのは死ぬ時だってわかってるよな?~美貌の恋人は捕まらない~
ちろる
BL
美貌の恋人、一華 由貴(いっか ゆき)を持つ風早 颯(かざはや はやて)は
何故か一途に愛されず、奔放に他に女や男を作るバイセクシャルの由貴に
それでも執着にまみれて耐え忍びながら捕まえておくことを選んでいた。
素直になれない自分に嫌気が差していた頃――。
表紙画はミカスケ様(https://www.instagram.com/mikasuke.free/)の
フリーイラストを拝借させて頂いています。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
王様の恋
うりぼう
BL
「惚れ薬は手に入るか?」
突然王に言われた一言。
王は惚れ薬を使ってでも手に入れたい人間がいるらしい。
ずっと王を見つめてきた幼馴染の側近と王の話。
※エセ王国
※エセファンタジー
※惚れ薬
※異世界トリップ表現が少しあります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる