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第一章
8.交流会
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今日は交流会の日だ。
お茶会は貴族令嬢間の催しであるが、交流会ともなると貴族令息令嬢が多く参加する。勿論私は参加したことなどない。
私はオルヒに髪を結ってもらいながら、溜息を吐いた。
「はぁ。気が重いわ。沢山の人と話さなきゃいけないなんて疲れそう。」
「ふふっ。お嬢様そう言わずに。
私は嬉しいですわ。お茶会や交流会に参加することができるほど元気になったということが実感できますもの。それに可愛らしいお嬢様をより可愛らしく着飾るのはとても心がときめきます。はい、出来ました!
あぁ、本当に可愛らしい……!
今日の主役はきっとお嬢様ですわね!!」
オルヒは、大変満足そうだ。
「ありがと、オルヒ。
でも、今日はソフィアも参加するのよ。私になんて誰も目をくれないわ。あー、ソフィアに会えるのが楽しみ!」
ソフィア似合うのは十三歳の誕生日以来だ。
私が久しぶりにソフィアに会える喜びを噛み締めていると、オルヒは口を尖らせる。
「お嬢様はいつもそうおっしゃいますが、ソフィア様に負けないくらいお嬢様も可愛いですわよ?」
「ふふっ。ありがとう。お父様とオルヒには私がどんな風に見えてるのか、いつか見てみたいものだわ。」
「見え方なんてみんな一緒ですわ!
全くお嬢様はご自身の可愛さが分かってないんですから。」
「単なる事実よ、事実。」
オルヒは最後まで不満そうにしていたが、私はそれに気付かないフリをした。
◆ ◇ ◆
今日の交流会の会場は王宮の庭園だ。
今日はライル様も参加すると言う噂があるが、本当だろうか?だとしたら、前回の顔合わせぶりだ。
私は会場に入り、あたりを見渡す。
ライル様もソフィアもまだ来てないみたいね。
二人が来るまでは静かに待っていようと、隅の方へ歩き出そうとすると、令嬢から令息まで多くの人に囲まれてしまった。
「アンナ様!初めまして!僕はー」
「アンナ様、なんとお綺麗なんでしょう!」
「アンナ様、今度私のお茶会にー」
「アンナ様!一目惚れしました!」
もう一気に色々と話されて、訳がわからない。
…思わず貼り付けた笑顔が取れてしまいそうだ。
もう限界…と思ったその時、凛とした声が響いた。
「おやめなさい!戸惑っているでしょう。」
ソフィアだ!!!
周囲の動きが止まった隙にそこから抜け出し、私はソフィアに駆け寄る。
「ソフィア!!」
「アンナ。」
ソフィアはふわっと笑う。
その笑みに会場は騒然となる。
周りからは「あのソフィア嬢があんな風に笑うなんて…」「美しい…」と呟きが聞こえる。
ソフィアの美しさは世界一なんだから、当たり前だ。
「ソフィア、久しぶり!元気にしてた?」
「アンナ。ここは私たち二人のお茶会じゃないのよ?しかも、貴女はライル殿下の婚約者でしょ。
嬉しくても大きい声で私を呼んだり、駆けたりしては駄目。もっと落ち着きを持って行動しなさい。」
「…ごめんなさい。」
久しぶりに会ったのに、最初から怒られてしまった私はしょんぼりだ。周りは私たちの動向を見守っている。
その時、芝生を踏みしめる音がした。
「まぁ、ソフィア嬢。
そう言わないであげてよ。
僕の可愛い婚約者は素直なところが魅力的なんだ。落ち着きなんて、これから身につければいいさ。」
ライル様だった。
ソフィアは硬い表情で綺麗な礼を取った。
「お久しぶりでございます、殿下。
…殿下の婚約者であるアンナ様への無礼、大変失礼致しました。」
「そんな…ソフィア!!無礼だなんてー」
私はつい声を上げる。それはライル様の声で遮られた。
「アンナ。向こうで僕と二人で話をしよう。
おいで。」
「でも、私はソフィアとー」
言い淀む私にソフィアは毅然として言い放った。
「アンナ様。殿下に呼ばれています。」
「………うん。」
私はトボトボとライル様に近寄る。
ライル様は私の手を握ると、「行こう」と言って、庭園の奥に私を誘った。
◆ ◇ ◆
庭園の東屋でライル様と横並びに座る。
私はソフィアが心配で何回もそちらを振り返ってしまう。
ライル様はそんな私を見て、苦笑気味だ。
「アンナ、後であちらに戻してあげるから、今は僕に集中してくれるかな。」
ぐっと顔を近づけられ、瞳を覗き込まれる。
ひゃー!!!ち、近い……!
すでに顔が出来上がってる…もはや色気まで…。
私はどうしたら良いか分からず、固まる。
「良かった。ちゃんと僕のことを意識してくれたみたいだね。アンナにはこういうのが有効だって、よく覚えておかなくちゃ。」
でも、確かに失礼だった。ライル様を前にして、ソフィアを優先しようとするなんて、不敬だと責められてもおかしくない。
……ライル様がお優しい方で良かった。
私は深呼吸して、ライル様に向き直った。
「大変失礼致しました。ライル様が誘ってくださったのに、私ー」
ライル様は私の唇にピタッと当てた。
「良いよ。もう、気にしてない。
僕もいつか駆け寄って来てもらえるように頑張る。」
「はぁ。」
ライル様が声を掛ければ、駆け寄って来る令嬢などいくらでもいるだろうに。なにを言っているんだ、この王子は。
呆れ顔の私を見て、ライル様は笑う。
「この前の顔合わせぶりだね。今日までにもう一度くらいは会いたかったんだが、時間が取れなくて。
誕生日も贈り物とメッセージだけですまなかったね。」
「いえ、その節はありがとうございました。
しかし、ライル様がお忙しいのは承知しておりますので、どうぞ私のことはお気になさらずに。」
「そう言わないでよ。今日だって、アンナに会うために頑張ったんだ。」
「そんなお忙しいなら、無理をなさらなくても。
別に一人でも大丈夫ですのに…。」
ライル様は何をそんなに心配しているのだろうか。
婚約者である私が何かをやらかしそうだからかな?
「そう?多くの令息に群がられてなかった?」
「あぁ。皆様、私が珍しかったのだと思います。」
「分かってないなぁ。まぁ、僕が誘ったことである程度牽制できたとは思うから、いっか。
そうだ、この前のクッキー。」
あぁ…使用人にあげたクッキーでしょ、と内心毒づく。
「どうかしましたか?」
「あれはなんていうクッキーなの?独特な味だった。」
…確かにジンジャークッキーはこの世界では珍しいらしいが、それよりもー
「え?食べたんですか?」
ライル様は何を言っているんだ?という顔をする。
「は?当たり前だよ、僕にくれたものでしょ?」
「そ、そうですけど…手作りの物を口にするなんて危険なこと…。」
私がそう言うと、ライル様はプッと吹き出した。
「ははっ。毒でも入れてた?」
「いや!そんなことしません!!」
「ふふっ。分かってる。大体あれはアンナが自分用に作ったものでしょ?そんなのに毒なんて入ってる訳ないよ。確かに少し毒見役も食べたけど、基本的には全部僕が食べたよ。」
ほぼ全部一人で食べただなんて…ちょっと嬉しい。
「そ、そうなんですね…。」
「で、あのクッキーはなんて名前なの?」
「ジンジャークッキーです。
中に生姜が練り込んであります。」
「ジンジャークッキー…」
「初めて食べましたか?」
「あ…うん。すごく美味しかった!
…また作ってくれるかな?」
「わかりました。
次お会いする時に、焼いて持っていきますね。」
私がそう言うと、ライル様は本当に嬉しそうに笑う。
…相当あのクッキーが気に入ったのね。
「ありがとう。嬉しい!」
「いえ、大したものではありませんので。」
ライル様は立ち上がる。会場に戻るのかと、私も一緒に立ち上がる。
「じゃあ、僕はもう帰るね。」
「え?会場に戻られないんですか?」
「うん。本当にアンナに会いに来ただけなんだ。」
「クッキーのお願いに、ですか?」
「ふふっ。それは、ついでだよ。
アンナの顔が見たかっただけ。
じゃあね。」
ライル様はそう言って、上目遣いで私の手の甲にキスを落とし、去っていった。
呆然とその後ろ姿を見送った後、私はヘナヘナとその場に座り込む。
「くそぅ……無駄に顔が良すぎるのよ…!」
私は顔の熱がおさまるまで、暫くその場にしゃがんだまま、両手で顔を覆っていた。
お茶会は貴族令嬢間の催しであるが、交流会ともなると貴族令息令嬢が多く参加する。勿論私は参加したことなどない。
私はオルヒに髪を結ってもらいながら、溜息を吐いた。
「はぁ。気が重いわ。沢山の人と話さなきゃいけないなんて疲れそう。」
「ふふっ。お嬢様そう言わずに。
私は嬉しいですわ。お茶会や交流会に参加することができるほど元気になったということが実感できますもの。それに可愛らしいお嬢様をより可愛らしく着飾るのはとても心がときめきます。はい、出来ました!
あぁ、本当に可愛らしい……!
今日の主役はきっとお嬢様ですわね!!」
オルヒは、大変満足そうだ。
「ありがと、オルヒ。
でも、今日はソフィアも参加するのよ。私になんて誰も目をくれないわ。あー、ソフィアに会えるのが楽しみ!」
ソフィア似合うのは十三歳の誕生日以来だ。
私が久しぶりにソフィアに会える喜びを噛み締めていると、オルヒは口を尖らせる。
「お嬢様はいつもそうおっしゃいますが、ソフィア様に負けないくらいお嬢様も可愛いですわよ?」
「ふふっ。ありがとう。お父様とオルヒには私がどんな風に見えてるのか、いつか見てみたいものだわ。」
「見え方なんてみんな一緒ですわ!
全くお嬢様はご自身の可愛さが分かってないんですから。」
「単なる事実よ、事実。」
オルヒは最後まで不満そうにしていたが、私はそれに気付かないフリをした。
◆ ◇ ◆
今日の交流会の会場は王宮の庭園だ。
今日はライル様も参加すると言う噂があるが、本当だろうか?だとしたら、前回の顔合わせぶりだ。
私は会場に入り、あたりを見渡す。
ライル様もソフィアもまだ来てないみたいね。
二人が来るまでは静かに待っていようと、隅の方へ歩き出そうとすると、令嬢から令息まで多くの人に囲まれてしまった。
「アンナ様!初めまして!僕はー」
「アンナ様、なんとお綺麗なんでしょう!」
「アンナ様、今度私のお茶会にー」
「アンナ様!一目惚れしました!」
もう一気に色々と話されて、訳がわからない。
…思わず貼り付けた笑顔が取れてしまいそうだ。
もう限界…と思ったその時、凛とした声が響いた。
「おやめなさい!戸惑っているでしょう。」
ソフィアだ!!!
周囲の動きが止まった隙にそこから抜け出し、私はソフィアに駆け寄る。
「ソフィア!!」
「アンナ。」
ソフィアはふわっと笑う。
その笑みに会場は騒然となる。
周りからは「あのソフィア嬢があんな風に笑うなんて…」「美しい…」と呟きが聞こえる。
ソフィアの美しさは世界一なんだから、当たり前だ。
「ソフィア、久しぶり!元気にしてた?」
「アンナ。ここは私たち二人のお茶会じゃないのよ?しかも、貴女はライル殿下の婚約者でしょ。
嬉しくても大きい声で私を呼んだり、駆けたりしては駄目。もっと落ち着きを持って行動しなさい。」
「…ごめんなさい。」
久しぶりに会ったのに、最初から怒られてしまった私はしょんぼりだ。周りは私たちの動向を見守っている。
その時、芝生を踏みしめる音がした。
「まぁ、ソフィア嬢。
そう言わないであげてよ。
僕の可愛い婚約者は素直なところが魅力的なんだ。落ち着きなんて、これから身につければいいさ。」
ライル様だった。
ソフィアは硬い表情で綺麗な礼を取った。
「お久しぶりでございます、殿下。
…殿下の婚約者であるアンナ様への無礼、大変失礼致しました。」
「そんな…ソフィア!!無礼だなんてー」
私はつい声を上げる。それはライル様の声で遮られた。
「アンナ。向こうで僕と二人で話をしよう。
おいで。」
「でも、私はソフィアとー」
言い淀む私にソフィアは毅然として言い放った。
「アンナ様。殿下に呼ばれています。」
「………うん。」
私はトボトボとライル様に近寄る。
ライル様は私の手を握ると、「行こう」と言って、庭園の奥に私を誘った。
◆ ◇ ◆
庭園の東屋でライル様と横並びに座る。
私はソフィアが心配で何回もそちらを振り返ってしまう。
ライル様はそんな私を見て、苦笑気味だ。
「アンナ、後であちらに戻してあげるから、今は僕に集中してくれるかな。」
ぐっと顔を近づけられ、瞳を覗き込まれる。
ひゃー!!!ち、近い……!
すでに顔が出来上がってる…もはや色気まで…。
私はどうしたら良いか分からず、固まる。
「良かった。ちゃんと僕のことを意識してくれたみたいだね。アンナにはこういうのが有効だって、よく覚えておかなくちゃ。」
でも、確かに失礼だった。ライル様を前にして、ソフィアを優先しようとするなんて、不敬だと責められてもおかしくない。
……ライル様がお優しい方で良かった。
私は深呼吸して、ライル様に向き直った。
「大変失礼致しました。ライル様が誘ってくださったのに、私ー」
ライル様は私の唇にピタッと当てた。
「良いよ。もう、気にしてない。
僕もいつか駆け寄って来てもらえるように頑張る。」
「はぁ。」
ライル様が声を掛ければ、駆け寄って来る令嬢などいくらでもいるだろうに。なにを言っているんだ、この王子は。
呆れ顔の私を見て、ライル様は笑う。
「この前の顔合わせぶりだね。今日までにもう一度くらいは会いたかったんだが、時間が取れなくて。
誕生日も贈り物とメッセージだけですまなかったね。」
「いえ、その節はありがとうございました。
しかし、ライル様がお忙しいのは承知しておりますので、どうぞ私のことはお気になさらずに。」
「そう言わないでよ。今日だって、アンナに会うために頑張ったんだ。」
「そんなお忙しいなら、無理をなさらなくても。
別に一人でも大丈夫ですのに…。」
ライル様は何をそんなに心配しているのだろうか。
婚約者である私が何かをやらかしそうだからかな?
「そう?多くの令息に群がられてなかった?」
「あぁ。皆様、私が珍しかったのだと思います。」
「分かってないなぁ。まぁ、僕が誘ったことである程度牽制できたとは思うから、いっか。
そうだ、この前のクッキー。」
あぁ…使用人にあげたクッキーでしょ、と内心毒づく。
「どうかしましたか?」
「あれはなんていうクッキーなの?独特な味だった。」
…確かにジンジャークッキーはこの世界では珍しいらしいが、それよりもー
「え?食べたんですか?」
ライル様は何を言っているんだ?という顔をする。
「は?当たり前だよ、僕にくれたものでしょ?」
「そ、そうですけど…手作りの物を口にするなんて危険なこと…。」
私がそう言うと、ライル様はプッと吹き出した。
「ははっ。毒でも入れてた?」
「いや!そんなことしません!!」
「ふふっ。分かってる。大体あれはアンナが自分用に作ったものでしょ?そんなのに毒なんて入ってる訳ないよ。確かに少し毒見役も食べたけど、基本的には全部僕が食べたよ。」
ほぼ全部一人で食べただなんて…ちょっと嬉しい。
「そ、そうなんですね…。」
「で、あのクッキーはなんて名前なの?」
「ジンジャークッキーです。
中に生姜が練り込んであります。」
「ジンジャークッキー…」
「初めて食べましたか?」
「あ…うん。すごく美味しかった!
…また作ってくれるかな?」
「わかりました。
次お会いする時に、焼いて持っていきますね。」
私がそう言うと、ライル様は本当に嬉しそうに笑う。
…相当あのクッキーが気に入ったのね。
「ありがとう。嬉しい!」
「いえ、大したものではありませんので。」
ライル様は立ち上がる。会場に戻るのかと、私も一緒に立ち上がる。
「じゃあ、僕はもう帰るね。」
「え?会場に戻られないんですか?」
「うん。本当にアンナに会いに来ただけなんだ。」
「クッキーのお願いに、ですか?」
「ふふっ。それは、ついでだよ。
アンナの顔が見たかっただけ。
じゃあね。」
ライル様はそう言って、上目遣いで私の手の甲にキスを落とし、去っていった。
呆然とその後ろ姿を見送った後、私はヘナヘナとその場に座り込む。
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