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第三章
2.手紙
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ソフィアがお茶を一口啜る。
こんな時でも優雅にお茶を啜る姿は見事だ。
「でも、そんなにリィナに執着してるのに、よくアルファ様が対外的にでもライル様の側にいることを許可したわね。」
「それがな…リィナが諸手をあげて喜んだんだそうだ。ライルが側にいれば安心だと言って。リィナに説得されて、アルファ様も仕方なく許可したらしい。
リィナとアルファ様が会うのは、決まった部屋の中でのみ。部屋から王宮前までの送迎はライルが行うことになった。学園にも隣国からの留学生がいるから、ライルが通常通り学園に通うようになれば、必要以上にベタベタはしないだろうが、今後は二人が並ぶ機会も増えるかもしれない。」
胸の奥がチリっと痛む。
リィナの勝ち誇った顔が目に浮かぶようだった。
「そう…なんですね。」
リィナの目的は、おそらくライル様だ。王太子の力を借りて私を排除した後に、ライル様を手に入れようとでも考えているんだろう。
グッと唇を噛み、俯いた私を見て、ジョシュア様が心配そうに声をかけてくれる。
「…アンナも辛いよな。色々な憶測で嫌味をぶつけてくる輩もいるだろうが……。どうか、ライルを信じて耐えてほしい。
ライルも相当辛いと思う。アンナに酷い仕打ちをしている張本人であるリィナを側に置くなんて嫌で堪らないだろう。」
隣に座るソフィアが私の手を握ってくれる。
「アンナ、何を言われても私が付いてるわ。
それにきっと殿下にもお考えがはずよ。
ね?お兄様?」
ジョシュア様は険しい表情で話し始める。
「あぁ、二人も察しは付いているだろうが、私たちはアルファ様がそこまでリィナに心酔しているのは、夢魅の耳飾りの影響じゃないかと考えている。アルファ様には魔力がないからな。リィナはアルファ様に会うたび術を掛けているのではないか、と。」
「解除薬は?」
「既にアルファ様の飲み物に混入してもらっているが、今のところは効き目はないそうだ。アルファ様は自室でリィナと二人食事を摂ることが多いので、飲んでいるかまで確認できていないらしい。怪しんで飲んでいない可能性もある。そもそもライルの味方が王宮内には少ないんだ、どんなにライルが優秀でも王太子はアルファ様で、陛下に贔屓されてるからね。」
なんだか悔しい。先日のアルファ様の冷たい視線を思い出す。
操られているとは言え…あんな風に人を見下す人がこの国の主に相応しいのだろうか。
……アルファ様よりライル様の方がずっと素晴らしい国王になると思うのに。
「……薬の他に解除する方法は…。」
ゲームの中の耳飾りを必死に思い出す。ゲームの中でソフィアが使っていたとされるあれは、最後どうなったんだっけ…?
「術者であれば、すぐにでも解除出来るがー」
「それをリィナがやるとは思えないものね。
もういっそのこと、耳飾りを外さないと耳を切るわよって言うのは?王族に術をかけるなんて重罪でしょう?」
なかなか恐ろしいことをソフィアはサラッと言うものだ…。
しかし、ジョシュア様もそれに同意したように頷く。
「それはそうだが、証拠もないのにそんなことをしたら、どんな批判を浴びるか。
それに…もう一つ気掛かりなことがあってな。
未だその存在が確認されていない魔宝が一つあるんだ。」
「そっか…。『夜覆の指輪』ね。」
ソフィアがまた一つ溜息を吐き、頭を抱えた。
聞いたことのない魔宝に緊張しながら、尋ねる。
「どういう魔宝なの?」
「これを身につけている時に術者が殺されれば、その術者がいる国は呪われ、百年もの間、夜に覆われ続けるという恐ろしい太古の魔宝なの。」
ジョシュア様も補足を加えてくれる。
「その存在自体が怪しいんだが…魔宝を生み出した大魔法士がこの国の最も美しい場所にその魔宝を埋めたという逸話が残っているんだ。
そんなものの在処をリィナが知っているとは思えないが、耳飾りの情報を知っていたことから考えても、万が一リィナがこれを持っているとすれば下手に手出しができない。
術者を傷つけただけでも災いが起きるとされているからな……。」
リィナがその魔宝の在処を知っている可能性は十分にあるだろう。ゲーム内でその魔宝が出てきていれば、何かしらの情報を得ているに違いない。ゲームを全てやっていないことが酷く悔やまれた。
「じゃあ、強硬手段でリィナから魔宝を奪うことは出来ないんですね…。」
部屋の中には重苦しい雰囲気が漂う。
「そうだ。最悪の事態を想定して動かなくてはならないからな。」
「お兄様。ついでに陛下はこの件にどのように対応を?」
ジョシュア様は首を横に振る。
「それが、ライル様に一任しているらしい。アルファ様が魔宝によって惑わされている可能性を示唆しても、『お前がなんとかしろ』の一言だけだったそうだ。」
「国の一大事だと思うんだけど、
なんでそんな態度が取れるのかしら。」
ソフィアがイラついたように綺麗な髪をかき上げる。
私も同意見だ。陛下は何をお考えなのだろうか。
「……さぁな。リィナのようなしがない男爵令嬢にそんな大それたことは出来ないと思っているのかもしれない。」
「……ライル様は…今、どうしているんですか?
私たちに直接話せないのは何故ですか?」
「ライルは今、アルファ様の監視下に置かれているんだ。リィナにいつでも対応できるようにという名目らしいが、実際のところは自分を裏切らないか確認しているのだろう。
アルファ様は未だに公務に手も付けず、全てライルに丸投げしている。ライルは正常じゃないのに、公務に口を出されても困るからこれでいいと言ってた。二人分を全て一人でこなしているが…かなりの量みたいだな。そのせいで殆ど自由時間はない。それに加えて、無駄にリィナの送り迎えをして、二人が会っている間は姿を見られないように部屋から出ることは禁じられている。いわば軟禁状態、だな。」
「なんて、自分勝手な人たちなの…。」
アルファ様とリィナの身勝手さに腹が立って仕方なかった。
「あぁ。寝るべき時間には解決のために動いているしな。
私とライル、そしてユーリが会ったのも、深夜だ。」
ソフィアが首を傾げた。
「ユーリ?ユーリもこの事を知ってるの?」
「あぁ。ライルは、ユーリと私に協力してほしいと。
……自分一人ではアンナを守れないから、と。」
「……ライル様、が……。」
「そうだ、アンナ。ライルは、君を裏切るようなことは何一つしていない。会えない間もずっとアンナを想っていたんだ。
そして、アンナを守る役目を私たちに託してくれた。」
ライル様の想いに目頭が熱くなる。
ずっと…ライル様は何一つ変わってなかったんだ…。
ソフィアが私の背中をさすってくれる。
その手は温かで、ソフィアの優しさが伝わってくるようだった。
「……アンナ、良かったわね。」
「うん……。
ジョシュア様。私にも何か出来ませんか?ただ守られるだけじゃなくて、私も何か力になりたいんです。」
「じゃあ、まずはこれ。」
ジョシュア様がそう言って、ポケットから出したのは真っ白な封筒だった。
「手紙…?」
「あぁ、ライルからの手紙だ。」
その手紙を広げてみると、見慣れたライル様の文字があった。
流れるように美しく書かれた文章。初めて見た時には、顔が美しい人はこんなところまで美しいのかと驚いたものだが、今は見慣れて、私の心に一文字一文字滲み入るようだった。
『アンナ、直接僕の口から話せなくてすまない。先日のパーティーでは、人の気配が近くにあったので話すことが出来なかった。
また、様々な不安や脅威に晒すことになり、申し訳ない。どうか君を守り切れない僕の不甲斐なさを許して欲しい。
しかし、必ず全ての問題を解決して、アンナを僕の唯一で最愛の人と、再び堂々と宣言してみせる。
愛している。身体に気を付けて。』
ライル様の優しさが伝わるようだった。
その私を見て、ジョシュア様はフッとどこか寂しそうに笑う。
「アンナとの接点が無くなって、干涸びそうらしい。」
「ぷっ……。想像つくわね。」
ソフィアがクスクスと可愛らしい声で笑う。
「何でもない内容でいいんだ。手紙を送ってやるといい。
王宮の検閲に通ると困る内容なら、私が風魔法で送ってやる。」
「あら、お兄様。
そんなライバルに塩を送るような真似していいんですか?」
ソフィアがニヤッと笑い、目配せする。
「今は一時休戦だ。お前とアンナの安全が第一だからな。」
ジョシュア様がそう言って、手元のカップのお茶を飲み干す。
ソフィアは慌てたのか、ガチャっと茶器を鳴らしてしまった。普段のソフィアなら考えられない。
「…なっ、なんでそこで私が出てきますの!!
お兄様はアンナのことだけ気にしてればいいのです!!」
「そう言うな。お前も私にとってはアンナ同様、大切な存在だ。もう以前の私達とは違うだろう?」
そう言ってソフィアを見つめるジョシュア様の瞳は柔らかかった。ソフィアはふいっとそっぽを向くが、耳が赤いのは隠せていない。本当に素直じゃないんだから…そこが可愛いんだけど。
「……私は勝手にやらせていただきますわ。
でもまぁ……報告はしますので、ご心配なく。」
「あぁ、信頼してる。アンナを宜しく頼んだ。」
ジョシュア様はそう言って、ソフィアの頭に手を置く。
「もう!」と言って、ソフィアは頬を膨らませるが、その手を振り払おうとはしなかった。
こんな時でも優雅にお茶を啜る姿は見事だ。
「でも、そんなにリィナに執着してるのに、よくアルファ様が対外的にでもライル様の側にいることを許可したわね。」
「それがな…リィナが諸手をあげて喜んだんだそうだ。ライルが側にいれば安心だと言って。リィナに説得されて、アルファ様も仕方なく許可したらしい。
リィナとアルファ様が会うのは、決まった部屋の中でのみ。部屋から王宮前までの送迎はライルが行うことになった。学園にも隣国からの留学生がいるから、ライルが通常通り学園に通うようになれば、必要以上にベタベタはしないだろうが、今後は二人が並ぶ機会も増えるかもしれない。」
胸の奥がチリっと痛む。
リィナの勝ち誇った顔が目に浮かぶようだった。
「そう…なんですね。」
リィナの目的は、おそらくライル様だ。王太子の力を借りて私を排除した後に、ライル様を手に入れようとでも考えているんだろう。
グッと唇を噛み、俯いた私を見て、ジョシュア様が心配そうに声をかけてくれる。
「…アンナも辛いよな。色々な憶測で嫌味をぶつけてくる輩もいるだろうが……。どうか、ライルを信じて耐えてほしい。
ライルも相当辛いと思う。アンナに酷い仕打ちをしている張本人であるリィナを側に置くなんて嫌で堪らないだろう。」
隣に座るソフィアが私の手を握ってくれる。
「アンナ、何を言われても私が付いてるわ。
それにきっと殿下にもお考えがはずよ。
ね?お兄様?」
ジョシュア様は険しい表情で話し始める。
「あぁ、二人も察しは付いているだろうが、私たちはアルファ様がそこまでリィナに心酔しているのは、夢魅の耳飾りの影響じゃないかと考えている。アルファ様には魔力がないからな。リィナはアルファ様に会うたび術を掛けているのではないか、と。」
「解除薬は?」
「既にアルファ様の飲み物に混入してもらっているが、今のところは効き目はないそうだ。アルファ様は自室でリィナと二人食事を摂ることが多いので、飲んでいるかまで確認できていないらしい。怪しんで飲んでいない可能性もある。そもそもライルの味方が王宮内には少ないんだ、どんなにライルが優秀でも王太子はアルファ様で、陛下に贔屓されてるからね。」
なんだか悔しい。先日のアルファ様の冷たい視線を思い出す。
操られているとは言え…あんな風に人を見下す人がこの国の主に相応しいのだろうか。
……アルファ様よりライル様の方がずっと素晴らしい国王になると思うのに。
「……薬の他に解除する方法は…。」
ゲームの中の耳飾りを必死に思い出す。ゲームの中でソフィアが使っていたとされるあれは、最後どうなったんだっけ…?
「術者であれば、すぐにでも解除出来るがー」
「それをリィナがやるとは思えないものね。
もういっそのこと、耳飾りを外さないと耳を切るわよって言うのは?王族に術をかけるなんて重罪でしょう?」
なかなか恐ろしいことをソフィアはサラッと言うものだ…。
しかし、ジョシュア様もそれに同意したように頷く。
「それはそうだが、証拠もないのにそんなことをしたら、どんな批判を浴びるか。
それに…もう一つ気掛かりなことがあってな。
未だその存在が確認されていない魔宝が一つあるんだ。」
「そっか…。『夜覆の指輪』ね。」
ソフィアがまた一つ溜息を吐き、頭を抱えた。
聞いたことのない魔宝に緊張しながら、尋ねる。
「どういう魔宝なの?」
「これを身につけている時に術者が殺されれば、その術者がいる国は呪われ、百年もの間、夜に覆われ続けるという恐ろしい太古の魔宝なの。」
ジョシュア様も補足を加えてくれる。
「その存在自体が怪しいんだが…魔宝を生み出した大魔法士がこの国の最も美しい場所にその魔宝を埋めたという逸話が残っているんだ。
そんなものの在処をリィナが知っているとは思えないが、耳飾りの情報を知っていたことから考えても、万が一リィナがこれを持っているとすれば下手に手出しができない。
術者を傷つけただけでも災いが起きるとされているからな……。」
リィナがその魔宝の在処を知っている可能性は十分にあるだろう。ゲーム内でその魔宝が出てきていれば、何かしらの情報を得ているに違いない。ゲームを全てやっていないことが酷く悔やまれた。
「じゃあ、強硬手段でリィナから魔宝を奪うことは出来ないんですね…。」
部屋の中には重苦しい雰囲気が漂う。
「そうだ。最悪の事態を想定して動かなくてはならないからな。」
「お兄様。ついでに陛下はこの件にどのように対応を?」
ジョシュア様は首を横に振る。
「それが、ライル様に一任しているらしい。アルファ様が魔宝によって惑わされている可能性を示唆しても、『お前がなんとかしろ』の一言だけだったそうだ。」
「国の一大事だと思うんだけど、
なんでそんな態度が取れるのかしら。」
ソフィアがイラついたように綺麗な髪をかき上げる。
私も同意見だ。陛下は何をお考えなのだろうか。
「……さぁな。リィナのようなしがない男爵令嬢にそんな大それたことは出来ないと思っているのかもしれない。」
「……ライル様は…今、どうしているんですか?
私たちに直接話せないのは何故ですか?」
「ライルは今、アルファ様の監視下に置かれているんだ。リィナにいつでも対応できるようにという名目らしいが、実際のところは自分を裏切らないか確認しているのだろう。
アルファ様は未だに公務に手も付けず、全てライルに丸投げしている。ライルは正常じゃないのに、公務に口を出されても困るからこれでいいと言ってた。二人分を全て一人でこなしているが…かなりの量みたいだな。そのせいで殆ど自由時間はない。それに加えて、無駄にリィナの送り迎えをして、二人が会っている間は姿を見られないように部屋から出ることは禁じられている。いわば軟禁状態、だな。」
「なんて、自分勝手な人たちなの…。」
アルファ様とリィナの身勝手さに腹が立って仕方なかった。
「あぁ。寝るべき時間には解決のために動いているしな。
私とライル、そしてユーリが会ったのも、深夜だ。」
ソフィアが首を傾げた。
「ユーリ?ユーリもこの事を知ってるの?」
「あぁ。ライルは、ユーリと私に協力してほしいと。
……自分一人ではアンナを守れないから、と。」
「……ライル様、が……。」
「そうだ、アンナ。ライルは、君を裏切るようなことは何一つしていない。会えない間もずっとアンナを想っていたんだ。
そして、アンナを守る役目を私たちに託してくれた。」
ライル様の想いに目頭が熱くなる。
ずっと…ライル様は何一つ変わってなかったんだ…。
ソフィアが私の背中をさすってくれる。
その手は温かで、ソフィアの優しさが伝わってくるようだった。
「……アンナ、良かったわね。」
「うん……。
ジョシュア様。私にも何か出来ませんか?ただ守られるだけじゃなくて、私も何か力になりたいんです。」
「じゃあ、まずはこれ。」
ジョシュア様がそう言って、ポケットから出したのは真っ白な封筒だった。
「手紙…?」
「あぁ、ライルからの手紙だ。」
その手紙を広げてみると、見慣れたライル様の文字があった。
流れるように美しく書かれた文章。初めて見た時には、顔が美しい人はこんなところまで美しいのかと驚いたものだが、今は見慣れて、私の心に一文字一文字滲み入るようだった。
『アンナ、直接僕の口から話せなくてすまない。先日のパーティーでは、人の気配が近くにあったので話すことが出来なかった。
また、様々な不安や脅威に晒すことになり、申し訳ない。どうか君を守り切れない僕の不甲斐なさを許して欲しい。
しかし、必ず全ての問題を解決して、アンナを僕の唯一で最愛の人と、再び堂々と宣言してみせる。
愛している。身体に気を付けて。』
ライル様の優しさが伝わるようだった。
その私を見て、ジョシュア様はフッとどこか寂しそうに笑う。
「アンナとの接点が無くなって、干涸びそうらしい。」
「ぷっ……。想像つくわね。」
ソフィアがクスクスと可愛らしい声で笑う。
「何でもない内容でいいんだ。手紙を送ってやるといい。
王宮の検閲に通ると困る内容なら、私が風魔法で送ってやる。」
「あら、お兄様。
そんなライバルに塩を送るような真似していいんですか?」
ソフィアがニヤッと笑い、目配せする。
「今は一時休戦だ。お前とアンナの安全が第一だからな。」
ジョシュア様がそう言って、手元のカップのお茶を飲み干す。
ソフィアは慌てたのか、ガチャっと茶器を鳴らしてしまった。普段のソフィアなら考えられない。
「…なっ、なんでそこで私が出てきますの!!
お兄様はアンナのことだけ気にしてればいいのです!!」
「そう言うな。お前も私にとってはアンナ同様、大切な存在だ。もう以前の私達とは違うだろう?」
そう言ってソフィアを見つめるジョシュア様の瞳は柔らかかった。ソフィアはふいっとそっぽを向くが、耳が赤いのは隠せていない。本当に素直じゃないんだから…そこが可愛いんだけど。
「……私は勝手にやらせていただきますわ。
でもまぁ……報告はしますので、ご心配なく。」
「あぁ、信頼してる。アンナを宜しく頼んだ。」
ジョシュア様はそう言って、ソフィアの頭に手を置く。
「もう!」と言って、ソフィアは頬を膨らませるが、その手を振り払おうとはしなかった。
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