エンリルの風 チートを貰って神々の箱庭で遊びましょ!

西八萩 鐸磨

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26.はじめての貯金

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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 結局、色々調整した結果『スキルステータス』は、このようになった。



【スキルステータス】
[スキル]
・全属性魔法:ファイヤ・ウォーター・ウィンド・サンド・ライト・ダーク・アイス・サンダーボールLV5、
      :ファイヤ・ウォーター・ウィンド・サンド・ライト・ダーク・アイス・サンダーウォールLV5、
      :ファイヤ・ウォーター・ウィンド・サンド・ライト・ダーク・アイス・サンダーバレットLV5、
      :ヒール(光・聖)LV5、浄化(光・聖)LV5、クリーンLV5、身体強化LV5、探知LV5、索敵LV5、
       :気配察知LV5、魔力察知LV5、精神異常耐性LV5
・刀術LV5、剣術LV5
・体術LV5、拳術LV5、脚術LV5

-----------------
[ユニークスキル]
・鑑定
・アイテムボックス
・無詠唱
-----------------
[固有能力]
-----------------


「まだまだ異常なのには変わりはないけど、これくらいはしょうがないわね。ワイバーン倒しちゃったし、魔法も見られちゃったし・・・」

「そうだな・・」

「そう言えばあんた、探知・索敵系の精度が異常なの見られてるわよね?それと、あのヒールの強力さ加減!これとかはレベル8くらいにしとかないとつっこまれるわね」

「あ、ああ・・・」

 ここに出ているの以外は、なるべく使わないようにしないとだな・・。



********



 このあと、スキルポイントシステムについて、エルに説明した。

 それを聞いたエルは、ものすごく怒っていた。


「あたしのいままでの努力は何だったのよ!!」


 そりゃそうだ、この世界の人にとってみれば、あまりに卑怯で理不尽なシステムだ。


「なんか、ごめん・・」


 俺は、またも謝るしかなかった。

 べつに、俺のせいでは無いのだけれど・・。


「そうね、あんたに当たっても仕方がないわね。バカ神さまの仕業だものね」


 エルはそう言って、吹っ切れたような表情をしたあと、自分の固有能力について教えてくれた。


「たぶん、エア神さまが授けてくれたこの能力は、あなたの力をもっと引き上げる手助けにするために、与えてくれたんだと思うの」


 それは、『経験値複製』という固有能力だった。

 『自分の得た経験値を複製し、譲渡できる能力』・・・これによって、経験値を渡された者は通常であれば、レベルアップに消費されることになる。

 だが、もし対象者がスキルポイントシステムを持つ俺だったら・・・。


「ちなみに、いまエルって何ポイント経験値が貯まっているかとか分かるのか?」

「分からないわ。だいたい、ふつう経験値は自動で貯まっていって、一定値になったら勝手にレベルが上がるものだもの。ステータスに表示なんかされないわ」

「じゃあ、どうやって譲渡するんだ?」

「ん~・・・・あ!説明の最後に▽印があるわ。その先には・・・」


 説明書き、全部確認してなかったのか。

 たしかに、全部読むの大変だものな。


「『ただし、パーティーを組んで共に戦って得た経験値のみ有効。現在値 PT名『ジ・アース』(:(ステータスポイント:4598.8)』だって。」

「じゃあ、その複製を俺が貰ったとしたら、1000倍だから・・・459.88万ポイントぉ!」


 ・・・たしかに、馬鹿げてるわ。


 

********


 そして、経験値譲渡については一旦保留ということにして、とりあえず、昼食を食べたあと午後にはギルドへ行こうということになったのだが、ここで問題が起きた。

 今回は、俺とエルが呼ばれただけなので、コリンとライアンは宿でお留守番していてくれと言ったら、お姫様は途端にむくれてしまったのだ。


 結局、泣き出してしまったコリン姫には勝てず、みんなで行くことになった。


 で、念のためということで、エルが一旦自分の部屋に戻ったあと、コリンとライアンのステータスも隠蔽(偽装)することにした。

【ステータス】
名前:コリン
年齢:5
種族:狐人族
称号:「追いかけしもの」
加護:エアの加護
適正属性:火・水・風・土・聖・無属性
職業:
レベル:5
-----------------
HP:105/105
MP:75/75
-----------------
【スキルステータス】
[スキル]
・火属性魔法LV1 ファイヤボールLV1
・水属性魔法LV1 ウォーターボールLV1
・風属性魔法LV1 ウィンドボールLV1
・土属性魔法LV1 サンドボールLV1
・聖属性魔法LV1 ヒールLV1
・無属性魔法LV1 クリーンLV1
・剣術LV2
・体術LV2
・拳術LV1
・脚術LV1

-----------------
[ユニークスキル]
・無詠唱
-----------------
[固有能力]
-----------------


 一般的な5歳児にしたらあまりなステータスだけど、適正属性が多いのは適当にごまかして、スキルLVや数値なんかは、エルに稽古をつけてもらっていることにしよう。


【ステータス】
-----------------
名前:ライアン
年齢:1
種族:白獅子族
称号:「王の守護者」
加護:ニンフルサグの加護
適正属性:水・風・闇・聖・無属性
職業:「神に導かれしもの」の使役獣
レベル:10
性別:雄
-----------------
HP:1870/1870
MP:1870/1870
-----------------
【スキルステータス】
[スキル]
・水属性魔法LV1 ウォーターボールLV1、ウォーターウォールLV1、ウォーターバレットLV1
・風属性魔法LV1 ウィンドボールLV1、ウィンドウォールLV1、ウィンドバレットLV1
・闇属性魔法LV1 ダークボールLV1、ダークウォールLV1、ダークバレットLV1
・聖属性魔法LV1 ヒールLV1、浄化LV1
・無属性魔法LV1 クリーンLV1、身体強化LV1、気配察知LV1、魔力察知LV1、精神異常耐性LV1
-----------------
[ユニークスキル]
・無詠唱
-----------------
[固有能力]
・使役者補正▽
-----------------


 ライアンについては結構悩んだけど、B~Aランクの魔物相当にしておいた。

 スキル関係については、自重できずに無意識に使っちゃうかもしれないので、あまり変えなかった。

 まあ、ライアンまでステータスを、覗かれることがないことを望みつつだけど・・・。

 なんか言われたら、固有能力の『使役者補正』のおかげって事にしよう。


『使役者補正』
 使役者のステータスによって、各種能力に補正がかかる。



 え?

 どうやって、ライアンの隠蔽(偽装)したかだって?

 だって、ライアンは『隠蔽』スキル自分で持ってたし、俺が指示したらあっさり出来ました。



********


 さて・・。 


「じゃあ、そろそろ行くか?」

「「うん!」「ええ。」「みゃお!」」


 『月のらくだ館』を3人と1匹で出て、冒険者ギルドへと向かった。

 ギルドに着くと、俺とエルは、ガイヤさんのいる窓口へと近づいていく。

 コリンとライアンは、パブスペースでジュースとミルクを注文してやって、待たせておいた。


「「こんにちは」」


 隣のカウンターの人と話し込んでいたガイヤさんが、こちらに振り向く。


「あ!エルさまに、セイヤさま。いらっしゃいませ!」

「討伐の際は、お世話になりました」

「イエイエイエ。こちらこそ、あなた方がいなければ、今頃どうなっていたか。最悪、全滅の可能性もありましたし」


 俺が頭を下げると、ガイヤさんが右手を振って慌てて言ってきた。


「そんなことないですよ。ガイヤさんだって、Aランクだって聞きましたよ?」

「わたしが一人いたところで、どうしようもなかったと思います。セイヤさまが、あのワイバーンを倒してくださって、本当に良かったです。ありがとうございました」


 カウンターで向かい合いながら、お互いにペコペコしている姿を見て、周りの冒険者たちが注目しだしたのが分かる。

 なんか恥ずかしいし、まずいな・・・。


「セイヤ、グズグズしていないで、要件をはやく!」


 エルが横から肘で突いてきた。


「わかったよ。あの、ガイヤさん。なんか、ギルドマスターが俺たちに、用事があるって聞いたんですけど?」

「そうです、そうです!申し訳ありません、わざわざご足労をお掛けしてしまって・・なにぶん、昨晩急に戻って来られて、今回の報告をした途端に、あなた方を呼ぶようにと・・・」


 ガイヤさんは、心底申し訳なさそうな表情をしている。


「俺は別にいいんですけど、エルがずいぶんと嫌そうなんですよね」


 俺は、苦笑しながら言った。


「あたしは、必要ないと言っただけで、嫌とは言ってないわ」


 エルが横から抗議する。


「では、いまからギルマスに・・・」

「あっ、ちょっと待って下さい。そのまえに、精算をお願いします」


 エルの言葉に、今度はガイヤさんが苦笑しながら言ってきたが、俺は先に討伐報酬と精算を済ませようと思い、ガイヤさんを呼び止めた。


「承知しました。では、中庭の方へ」

「ありがとうございます」


 ガイヤさんに案内されて、俺たちはカウンターのうしろへと回り込んだ。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「しめて、25,258,000シケルになります」


 カウンターへ戻ってきて、エルの精算のあと、俺は自分とコリンが倒した分の精算をしてもらった。

 ちなみに、コリンの分は724,000シケルだった。

 なんか、一気に大金持ちになってしまった。

 安い家なら買えるぞ・・。


「セイヤさま、大変申し訳ありませんが、2000万シケルについては、本部とギルドマスターの決済および現金の輸送が必要ですので、明後日まで待って頂けますでしょうか?もしくは、現金でなくてよろしければ、ギルドカードに振り込んでおきますが、いかがでしょうか?それならば、今日中に処理可能です」

「は、はい?ギルドカードにそういう機能もあるんですか?」


 若干、夢見心地な気分に浸っていた俺は、ガイヤさんの言葉に思わず聞き返してしまった。

 そりゃあ、高ランク冒険者になれば、その稼ぎも半端ないだろうから、いちいち現金のやり取りでは、不都合もあるか。


「ええ、勿論ございますとも。登録の時に、冒険者の財産管理もギルドの業務の一つとご説明したかと思いますが?」

「ああ、そうでしたね。・・そういうことか。じゃあ、そうして貰えますか?アイテムボックスがあるから、苦ではないですけど、大金を持ち歩くのもなんなので」

「承知致しました。・・・え~と、それからセイヤさまはレベルが19に上がっておられますので、今回の討伐の功績も加味して、ランクがCとなります」


 え?まじで?

 飛び級してしまった!


「す、すいません。なんか・・」

「いえ、規定ですから。ただ・・・」


 ん?


「もしかしたら、このあとギルドマスターと面会していただいたら、ギルマス権限でさらに上位ランクになる可能性も・・・」

「ま、まさかあ」


 何とも言えない表情で言ってきたガイヤさんに、俺は困惑して言った。


「無くもないわね」

「へ?」


 横からエルがポツリと言ってくる。

 その言葉に、ガイヤさんは乾いた笑いを漏らしていた。


 なんか、一気に不安になってきたんですけど・・。



「ハイでは、こちらが更新されたギルドカードになります。振り込まれた報酬金については、明日以降カードをお持ち頂ければ、引き出し可能となります。勿論、国内国外問わず、各種ギルドにて、同様に可能となりますので」

「ありがとうございます。各種ギルドということは、商業ギルドとかでも?」

「はい、可能です」

「す、すごい便利ですね」


 俺は、カードを受け取りながら驚いていた。

 国外もって、まるでV○SAとかM○STERとか、国際クレカみたいだな。


「ちなみに、Aランクの方は預金額の100倍までの融資が受けられます。Sランクになると無制限です。それだけの信用があるということですが」

「は、はあ・・・」

 む、無制限って・・・噂に聞く、ア○ックスの○ンチュリオンカードかよ!!



「では、よろしければお連れ様もご一緒で構いませんので、ギルド長室へご案内しますが?」


 ガイヤさんが、他の職員に声を掛けたあとに、俺たちに言ってきた。


「分かりました、連れを呼んできます」

「案内しなくていいのに・・・」


 俺がガイヤさんに応えて、コリンたちを呼びに行こうとすると、横でエルが小さくつぶやいていた。

 どこまで嫌なんだよ・・。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

現在の所持金

セイヤ:25,194,000シケル(内預金高20,000,000シケル)
コリン:742,000シケル
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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