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「!? あぁっ、イヴ……っ、ぅあ、ごめんっ!?」
「ん、……ええ、だいじょうぶ、よ……。ちょっとだけ、びっくりして……」
思わずよろめいたイヴリアを、起き上がってカーライルが支える。勢いよく発射されたその白濁はイヴリアの右頬に少量掛かっただけだったけれど、とろりと青臭い液体が頬をつたっていくのがわかった。
「ん……っ、はぁ、はぁ、いっぱい出たわね、でもまだ収まってない、の……っ!? ライルっ?」
「違う、……ごめん、無理だ、もう我慢できない」
「えっ?」
「イヴのその姿とか顔とか、声とか、ああ、もう全部がヤバくて……こんなの収まるわけないから!!」
「ライ、ル……っ!?」
そう言ってカーライルがイヴリアを寝台に押し倒した瞬間、ちょうど窓から月光が二人に向かって綺麗に差しこんだ。
「…………。ごめん、強引で」
「ライル?」
「君を、抱きたい。イヴ、抱かせて」
薄闇の中、カーライルの欲を帯びた顔が月光に照り映えている。
互いに真っ赤な頬、潤んだ瞳、そして熱い吐息。上下する喉首に――互いを求める身体の奥。
「俺、イヴが好きで、好きで、たまらないんだ。もう止まれない、イヴ……イヴリア……俺の、妻………」
そっとカーライルの大きな手のひらが、イヴリアの白い頬に触れた。すり、と指先を動かされて、イヴリアの喉奥から甘い声が上がる。
「んっ」
「イヴの頬、すごく熱いし、目がとろんってしてるね……潤んでて可愛い……。イヴは、俺とそういうことするの、嫌?」
「嫌なわけ……ない……わ」
大好きなんだから。
そういって顔を背けて真っ赤にしているイヴリアの上に、カーライルが覆いかぶさってくる。そのままイヴリアの白い頬を指でたどりながら、浅い息を吐く。そして、優しく、それでも確かな力をもってカーライルの手がイヴリアの肩に伸びた。
「イヴ、キスしたい」
「ああ、ライルっ、わたし、も」
「イヴ……。ねえ、俺ずっと、イヴとこういうことする妄想してて、止められなくて、ごめん、ほんと、でも嬉しい、イヴ、絶対、一生君のこと、大事にするからっ」
互いの息が荒い。
欲を抑えられない自分を恥じているのか、顔を真っ赤にしながら眉根を下げるカーライルに、イヴリアはその身体の下から懸命に首を振った。そして、その鳶色の癖毛に手を差し入れる。
「ライル、そんな顔しないで。わたしだって……女の子なのに、ずっとあなたと手をつなぐたびに、この大きな手がわたしの身体をいっぱい触ってくれるんだって、楽しみにして……その、そういうこと、考えてたり、したから」
そう言ってはにかんで笑うイヴリア。恥ずかしそうにそう告白する姿に、カーライルの瞳の奥の焔が揺らめいた。心臓が飛び出しそう、とイヴリアは思った。互いの顔がどちらともなく近づいて――吐息が顔にかかる。
そして、ゆっくりと唇が重なった。
甘い。イヴリアの下唇にカーライルの指が触れ、ふに、とこじ開けられたそこに、ぬめる舌が入り込んでくる。熱いそれがイヴリアの綺麗な歯列をなぞり、そろりと口腔を辿っていく。上顎をつつくようなその動きに、イヴリアの全身が震えてつま先がきゅうと曲げられた。
好き。気持ちいい。嬉しい。好き、そして熱い―――じゅ、と音を立てて口が吸われ、イヴリアは首をのけぞらせて震えた。それでも逃すまいとするかのように、互いに舌を絡ませ合い、吐息が混じり合い、体全体が溶けていく。
「ぁ、あ、あぁ……っ!! あ、ライ、ル……っ」
イヴリアの胸に熱が広がり、視界が揺れる。カーライルから与えられた口腔の刺激に、イヴリアの全身が震えて胎奥で何かが弾けた。
溶ける。身体が。奥底にある芯がどろりと揺れて溶け落ちる。
「~~~~っ!!!」
身体全体がぶるりと震えたあと、脱力した。心臓がすさまじい勢いで鼓動を立てているのを、ただ震えながら感じることしかできない。身体が、ふわふわしている。震える。嬉しい。ちょっと怖くて、ただ気持ちがいい。
「はぁ、あ……はぁっ……、はぁっ……」
「イヴ、大丈夫?」
「うん、ライル……でも、熱い……熱いの、お腹の奥がじんじんする」
この刺激が何を訴えているかなんてイヴリアには十分わかっていた。カーライルだってわかっているはずだ。じっとりとした湿った熱を孕んだカーライルの視線が、イヴリアの白い寝間着の上を辿っている。汗ばんだ肌。白い寝間着越しに透けている肌に、彼の太い喉首が一度上下したのをイヴリアは見逃さなかった。
「ライル……脱がせて、くれる?」
「! イヴ?」
「だって、わたしたち夫婦になるのよ? あなたが、欲しいの」
そう言って、下腹部をそっと寝間着の上から抑える。カーライルの身体が一度震え、その変わらず質量を保って聳えていた陰茎がぶるりとふるえた。
窓からレースのカーテンを透かして差し込む月光が、重なり合うふたつの影を照らしている。
カーライルは、そっとイヴリアの額に口づけた。優しい口づけにその白い全身が震え、その姿だけでカーライルの身体の熱は急速に押し上げられていく。そのまま唇を滑らせるようにして眉間に、唇に、頬に触れていき、その合間に寝間着の首元の合わせを解けば、あっさりと簡素な白いワンピースはイヴリアから脱がされてしまった。
柔らかなふくらみ。その先端にある淡い桜色の突起。ふっくらと緩く立ち上っているそこは、慎ましげに、それでもしっかりと触れられることを待ちわびて震えている。カーライルの太い指がそこになぞる様に触れると、柔らかな質量を保っているそこがたゆんと揺れる。
「おっぱい……これって、俺とのこういうことで、イヴが興奮してるってこと……? 麗しくて可愛いイヴが、俺と一緒に興奮してる……」
「や、やめてよ、そんな言い方、ぁ、あっ」
最初は遠慮がちだった胸への愛撫。指先でなぞるだけだったそれが、手のひらに変わり、カーライルの手がイヴリアの柔らかなそこを掴み、指先で淡い色の先端を摘まむと、ピクン、とイヴリアは背をのけぞらせて首を振った。
「ライル……っ、だめ、もう……じらさ、ないで……っ」
「……ううん、ああ……俺も、イヴ……!」
互いに一糸まとわぬ姿になったふたりは、そっと抱きしめ合った。
薄くぼんやりとした月明りの元でも、はっきりとわかるその紅潮した頬と、互いを見つめあう瞳。
陽色と藍色は、互いに深い愛を帯びていた。
「ん、……ええ、だいじょうぶ、よ……。ちょっとだけ、びっくりして……」
思わずよろめいたイヴリアを、起き上がってカーライルが支える。勢いよく発射されたその白濁はイヴリアの右頬に少量掛かっただけだったけれど、とろりと青臭い液体が頬をつたっていくのがわかった。
「ん……っ、はぁ、はぁ、いっぱい出たわね、でもまだ収まってない、の……っ!? ライルっ?」
「違う、……ごめん、無理だ、もう我慢できない」
「えっ?」
「イヴのその姿とか顔とか、声とか、ああ、もう全部がヤバくて……こんなの収まるわけないから!!」
「ライ、ル……っ!?」
そう言ってカーライルがイヴリアを寝台に押し倒した瞬間、ちょうど窓から月光が二人に向かって綺麗に差しこんだ。
「…………。ごめん、強引で」
「ライル?」
「君を、抱きたい。イヴ、抱かせて」
薄闇の中、カーライルの欲を帯びた顔が月光に照り映えている。
互いに真っ赤な頬、潤んだ瞳、そして熱い吐息。上下する喉首に――互いを求める身体の奥。
「俺、イヴが好きで、好きで、たまらないんだ。もう止まれない、イヴ……イヴリア……俺の、妻………」
そっとカーライルの大きな手のひらが、イヴリアの白い頬に触れた。すり、と指先を動かされて、イヴリアの喉奥から甘い声が上がる。
「んっ」
「イヴの頬、すごく熱いし、目がとろんってしてるね……潤んでて可愛い……。イヴは、俺とそういうことするの、嫌?」
「嫌なわけ……ない……わ」
大好きなんだから。
そういって顔を背けて真っ赤にしているイヴリアの上に、カーライルが覆いかぶさってくる。そのままイヴリアの白い頬を指でたどりながら、浅い息を吐く。そして、優しく、それでも確かな力をもってカーライルの手がイヴリアの肩に伸びた。
「イヴ、キスしたい」
「ああ、ライルっ、わたし、も」
「イヴ……。ねえ、俺ずっと、イヴとこういうことする妄想してて、止められなくて、ごめん、ほんと、でも嬉しい、イヴ、絶対、一生君のこと、大事にするからっ」
互いの息が荒い。
欲を抑えられない自分を恥じているのか、顔を真っ赤にしながら眉根を下げるカーライルに、イヴリアはその身体の下から懸命に首を振った。そして、その鳶色の癖毛に手を差し入れる。
「ライル、そんな顔しないで。わたしだって……女の子なのに、ずっとあなたと手をつなぐたびに、この大きな手がわたしの身体をいっぱい触ってくれるんだって、楽しみにして……その、そういうこと、考えてたり、したから」
そう言ってはにかんで笑うイヴリア。恥ずかしそうにそう告白する姿に、カーライルの瞳の奥の焔が揺らめいた。心臓が飛び出しそう、とイヴリアは思った。互いの顔がどちらともなく近づいて――吐息が顔にかかる。
そして、ゆっくりと唇が重なった。
甘い。イヴリアの下唇にカーライルの指が触れ、ふに、とこじ開けられたそこに、ぬめる舌が入り込んでくる。熱いそれがイヴリアの綺麗な歯列をなぞり、そろりと口腔を辿っていく。上顎をつつくようなその動きに、イヴリアの全身が震えてつま先がきゅうと曲げられた。
好き。気持ちいい。嬉しい。好き、そして熱い―――じゅ、と音を立てて口が吸われ、イヴリアは首をのけぞらせて震えた。それでも逃すまいとするかのように、互いに舌を絡ませ合い、吐息が混じり合い、体全体が溶けていく。
「ぁ、あ、あぁ……っ!! あ、ライ、ル……っ」
イヴリアの胸に熱が広がり、視界が揺れる。カーライルから与えられた口腔の刺激に、イヴリアの全身が震えて胎奥で何かが弾けた。
溶ける。身体が。奥底にある芯がどろりと揺れて溶け落ちる。
「~~~~っ!!!」
身体全体がぶるりと震えたあと、脱力した。心臓がすさまじい勢いで鼓動を立てているのを、ただ震えながら感じることしかできない。身体が、ふわふわしている。震える。嬉しい。ちょっと怖くて、ただ気持ちがいい。
「はぁ、あ……はぁっ……、はぁっ……」
「イヴ、大丈夫?」
「うん、ライル……でも、熱い……熱いの、お腹の奥がじんじんする」
この刺激が何を訴えているかなんてイヴリアには十分わかっていた。カーライルだってわかっているはずだ。じっとりとした湿った熱を孕んだカーライルの視線が、イヴリアの白い寝間着の上を辿っている。汗ばんだ肌。白い寝間着越しに透けている肌に、彼の太い喉首が一度上下したのをイヴリアは見逃さなかった。
「ライル……脱がせて、くれる?」
「! イヴ?」
「だって、わたしたち夫婦になるのよ? あなたが、欲しいの」
そう言って、下腹部をそっと寝間着の上から抑える。カーライルの身体が一度震え、その変わらず質量を保って聳えていた陰茎がぶるりとふるえた。
窓からレースのカーテンを透かして差し込む月光が、重なり合うふたつの影を照らしている。
カーライルは、そっとイヴリアの額に口づけた。優しい口づけにその白い全身が震え、その姿だけでカーライルの身体の熱は急速に押し上げられていく。そのまま唇を滑らせるようにして眉間に、唇に、頬に触れていき、その合間に寝間着の首元の合わせを解けば、あっさりと簡素な白いワンピースはイヴリアから脱がされてしまった。
柔らかなふくらみ。その先端にある淡い桜色の突起。ふっくらと緩く立ち上っているそこは、慎ましげに、それでもしっかりと触れられることを待ちわびて震えている。カーライルの太い指がそこになぞる様に触れると、柔らかな質量を保っているそこがたゆんと揺れる。
「おっぱい……これって、俺とのこういうことで、イヴが興奮してるってこと……? 麗しくて可愛いイヴが、俺と一緒に興奮してる……」
「や、やめてよ、そんな言い方、ぁ、あっ」
最初は遠慮がちだった胸への愛撫。指先でなぞるだけだったそれが、手のひらに変わり、カーライルの手がイヴリアの柔らかなそこを掴み、指先で淡い色の先端を摘まむと、ピクン、とイヴリアは背をのけぞらせて首を振った。
「ライル……っ、だめ、もう……じらさ、ないで……っ」
「……ううん、ああ……俺も、イヴ……!」
互いに一糸まとわぬ姿になったふたりは、そっと抱きしめ合った。
薄くぼんやりとした月明りの元でも、はっきりとわかるその紅潮した頬と、互いを見つめあう瞳。
陽色と藍色は、互いに深い愛を帯びていた。
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