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互いの纏っていたもの全てが、寝台の下に散らばっている。
寝間着にローブ、そして下着に至るまで。
互いを隔てるものは、もう何もない。
くちくちくちとぬかるんだ水音と濡れた吐息交じりの喘ぎ声だけが、薄暗がりの部屋に響いている。
まだ何も知らない、と目の前で見ているカーライルにはっきりと伝えてくる、イヴリアのつやつやとした薄桃色の慎ましい秘部。寝台の上で背もたれに背を付け、大きく脚を広げているイヴリアの股座に吸い付くように、カーライルは身をかがめ、ただひたすらにイヴリアの蜜壷を愛で続けていた。
妖精のイタズラがこの行為の発端になったことなど、互いに忘れてしまったかのように、ただひたすらに互いだけを見つめて求めあう。すんなりとしたイヴリアの白い足、その柔らかい太腿を手で開き、カーライルは唇を寄せて、そこを指先で、指腹で、唇で、舌で、噛んで、舐めて、咥えて、愛撫していた。
すりすりと指腹でなぞれば、奧から溢れていた蜜がまだ足りないとでも言うようにじんわりと滲むように吐き出されてくる。
「あぁ、あ、気持ち、いいの……もう許して、ライル……っ」
「許す? まだだよ、イヴ……一晩中でも……君を味わっていたい……っ」
恋人の――今日、妻になる相手のあられもない場所を、カーライルは丹念に舌を這わせて舐めしゃぶる。甘く心を震わすイヴリアの啼き声と目の前の光景に彼の下腹と陰茎は興奮で爆発しそうだったけれど、雄の欲のままにこのつつましい場所に押し入るなんて絶対にしたくない。
常は医術士ということもあり冷静で、どこかクールな印象を受ける麗しいイヴリアが、股を開いて身体の全てをカーライルに晒し、恥ずかしさと気持ちよさに喘ぎながら、顔を真っ赤にして甘えている。
可愛い。愛しい。絶対に誰にも渡さない。大切な、本当に本当に大切な、俺のイヴリアーーと心の中で何度目かの愛を叫び、カーライルは愛撫を続行させた。
真っ赤に染まっている白い頬と潤んでる藍色の瞳が大好きだ、とカーライルは思う。もっと、味わいたい。もっと、気持ちよくしてあげたい。
カーライルの指先と舌は、優しさといたわりに満ちていた。陰唇の上の皮膚をそろりとかき分け、ぷくりと存在を示し始めた花芯をちゅうちゅうと吸うようにした瞬間、びくん、とイヴリアの身体が大きく跳ねる。細い喉首がのけぞって、あぁあん!!! とまるで悲鳴のようなか細く甘い声が上がる。
初めてだった。
イヴリアのこんな声、初めて聴いた……とカーライルはどこか恍惚とした感覚に包まれた。イヴリアの今まで知らなかった、想像しかできなかったこの甘い姿を見せつけられて、脳がただ焼かれて溶けていく。
もう何度もこうしてのけぞり喘いだイヴリアの花園は、むせかえるほどに愛の蜜がしたたり落ちていた。寝台上のシーツに、たまりが出来るほどに蕩けているそこ。ひくひくと動いているそこが、何を待ちわびているかなんて明白だ。
「イヴ……いいかい?」
確認というより、ただの睦言の続きのようなカーライルの甘い声に、イヴリアも、ええ、と甘えた声で答える。しかし、イヴリアの身体がかすかに震えていることに気づいたカーライルは手を止めた。
そして身体を起こすと、そっとイヴリアの身体を包むようにして膝上に抱き上げる。
「ライ、ル……?」
「怖いかい? イヴが嫌なら……今すぐやめるよ」
「だ、大丈夫よ……ライル。その……嬉しい、から……」
「でも、イヴ……震えてる」
すり、と大きな手のひらで背を擦られて、イヴリアの身体がひくりと跳ねた。
「ちがうの……っ、これは、こんな声を出して……こんな姿をさらして……。あなたに呆れられないかなって……それが、怖いの。わたし、すごく気持ちよくて……。多分、ひどい顔、してる……っ、あなたに、その、あなたとひとつになったらきっと……もっと、乱れちゃうわ……」
向かい合わせになって、ぎゅう、と抱きしめられているこの体勢が、あたたかくて、せつなくて、愛おしい。
寝間着にローブ、そして下着に至るまで。
互いを隔てるものは、もう何もない。
くちくちくちとぬかるんだ水音と濡れた吐息交じりの喘ぎ声だけが、薄暗がりの部屋に響いている。
まだ何も知らない、と目の前で見ているカーライルにはっきりと伝えてくる、イヴリアのつやつやとした薄桃色の慎ましい秘部。寝台の上で背もたれに背を付け、大きく脚を広げているイヴリアの股座に吸い付くように、カーライルは身をかがめ、ただひたすらにイヴリアの蜜壷を愛で続けていた。
妖精のイタズラがこの行為の発端になったことなど、互いに忘れてしまったかのように、ただひたすらに互いだけを見つめて求めあう。すんなりとしたイヴリアの白い足、その柔らかい太腿を手で開き、カーライルは唇を寄せて、そこを指先で、指腹で、唇で、舌で、噛んで、舐めて、咥えて、愛撫していた。
すりすりと指腹でなぞれば、奧から溢れていた蜜がまだ足りないとでも言うようにじんわりと滲むように吐き出されてくる。
「あぁ、あ、気持ち、いいの……もう許して、ライル……っ」
「許す? まだだよ、イヴ……一晩中でも……君を味わっていたい……っ」
恋人の――今日、妻になる相手のあられもない場所を、カーライルは丹念に舌を這わせて舐めしゃぶる。甘く心を震わすイヴリアの啼き声と目の前の光景に彼の下腹と陰茎は興奮で爆発しそうだったけれど、雄の欲のままにこのつつましい場所に押し入るなんて絶対にしたくない。
常は医術士ということもあり冷静で、どこかクールな印象を受ける麗しいイヴリアが、股を開いて身体の全てをカーライルに晒し、恥ずかしさと気持ちよさに喘ぎながら、顔を真っ赤にして甘えている。
可愛い。愛しい。絶対に誰にも渡さない。大切な、本当に本当に大切な、俺のイヴリアーーと心の中で何度目かの愛を叫び、カーライルは愛撫を続行させた。
真っ赤に染まっている白い頬と潤んでる藍色の瞳が大好きだ、とカーライルは思う。もっと、味わいたい。もっと、気持ちよくしてあげたい。
カーライルの指先と舌は、優しさといたわりに満ちていた。陰唇の上の皮膚をそろりとかき分け、ぷくりと存在を示し始めた花芯をちゅうちゅうと吸うようにした瞬間、びくん、とイヴリアの身体が大きく跳ねる。細い喉首がのけぞって、あぁあん!!! とまるで悲鳴のようなか細く甘い声が上がる。
初めてだった。
イヴリアのこんな声、初めて聴いた……とカーライルはどこか恍惚とした感覚に包まれた。イヴリアの今まで知らなかった、想像しかできなかったこの甘い姿を見せつけられて、脳がただ焼かれて溶けていく。
もう何度もこうしてのけぞり喘いだイヴリアの花園は、むせかえるほどに愛の蜜がしたたり落ちていた。寝台上のシーツに、たまりが出来るほどに蕩けているそこ。ひくひくと動いているそこが、何を待ちわびているかなんて明白だ。
「イヴ……いいかい?」
確認というより、ただの睦言の続きのようなカーライルの甘い声に、イヴリアも、ええ、と甘えた声で答える。しかし、イヴリアの身体がかすかに震えていることに気づいたカーライルは手を止めた。
そして身体を起こすと、そっとイヴリアの身体を包むようにして膝上に抱き上げる。
「ライ、ル……?」
「怖いかい? イヴが嫌なら……今すぐやめるよ」
「だ、大丈夫よ……ライル。その……嬉しい、から……」
「でも、イヴ……震えてる」
すり、と大きな手のひらで背を擦られて、イヴリアの身体がひくりと跳ねた。
「ちがうの……っ、これは、こんな声を出して……こんな姿をさらして……。あなたに呆れられないかなって……それが、怖いの。わたし、すごく気持ちよくて……。多分、ひどい顔、してる……っ、あなたに、その、あなたとひとつになったらきっと……もっと、乱れちゃうわ……」
向かい合わせになって、ぎゅう、と抱きしめられているこの体勢が、あたたかくて、せつなくて、愛おしい。
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