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しおりを挟む「……可愛いねイヴ。俺だって、一緒だよ」
「!?」
そう言って、両頬を包むようにしてカーライルはイヴリアの顔を上げさせた。
潤んだ藍色に、ふっと微笑みかける陽色の眼差し。蕩けそうなほどの愛に満ちたそれに、イヴリアの胸がきゅう、と締め付けられる。
その陽色は、今までみたこともないほどに赤く燃えていた。イヴリアに食らい付きそうなほど、荒々しい色をしている。
「俺も、ひどい顔してるだろ? イヴ、イヴのことしか考えられない」
「……そう、ね。でもそんなライルが、わたしは好き……ぁっ、あぁっ!!」
「イヴ……っ!!」
震える声でそう告げた瞬間、カーライルの腕が強くイヴリアを抱きしめ、そのままずり、と奥への道を探り始めた。ゆっくりと、それでも怒張が入り込んでくるみちみちとした感覚と共に引き攣れるような痛みがあるのか、イヴリアは喉をのけぞらせて声を上げる。
痛みを和らげるかのように、重なる唇。舌でまさぐるようにイヴリアの口内の感じる部分を探りながら、カーライルはそのままずりずりと腰を押し進めていく。
「あぁ――っ、あっ、ぁ、あ、あぁんっ!」
熱くて、硬いモノが最奥を突くようにイヴリアの内側をみちみちと満たしていく。腰を動かそうにも、しっかりとした熱杭が楔となって離れられない。
イヴリアは破瓜の痛みよりも、ただ自分のうちがわに愛しい男の屹立が入り込んできた、というただ一点の喜びに震えていた。痛い、でも、熱くて、気持ちが良くて、ふわふわとしたこの感情。
「イヴ……っ、イヴ、ああ、好き、好きだよ……っ」
「らい、る……っ」
既に十分に蜜で浸されていたイヴリアのそこは、悦びに溢れたように入口から蜜をこぼしながら、カーライルの熱杭を抱きしめるように締まった。
「ああ……イヴっ、イヴっ、ぁ、気持ち、いい、気持ちいいよっ」
「ぁっ、はっ、らい、る、ライルっ」
ぱちゅ、ぱちゅ、遠慮がちに打ち付けがはじまる。最初は腰を前後するだけだった熱は次第に加速していき、ばちゅん、ばちゅんと激しい水音が部屋に大きく響いていく。
止まらない。止められない。甘く声を上げれば、唇が奪われ、名前をよべば、愛しく呼び返されて胎奥がキュウキュウと締まる。
そのまま熱情に流されるように、激しく愛し合うふたり。
ふたりと隔てるものは、もう、本当に何もない。
「やぁ、あっあっ、あっ、らいるっ、ライルっ!! も、っと……シて……」
イヴリアは向かい合ったカーライルの首筋に顔を埋め、手と脚で縋りつくようにして、体を揺さぶられていた。華奢な白い身体は紅潮して汗にまみれ、秘部は溢れかえる蜜でどろどろに熱くぬかるんでいる。激しく打ち付け合う、肌の重なる音。蕩けた愛蜜をかき混ぜる愛しい男の棒に、胎奥が悦んでさらに強く締め付ける。
どろどろに濡れ、ぐちゅぐちゅといういやらしい水音が、湿った吐息と共に部屋に満ちていた。
気づかいと優しさからか緩やかな速度で打ちつけられていたそれが、ねだるようなイヴリアの言葉に次第に速度をあげ、荒々しい欲に満ちたものに代わっていく。
次第に力を失い、だらりと腕を下ろしたイヴリアの身体を抱き上げ直すと、カーライルはその白い身体をつながったまま腰をもってずるりと一度抱き上げるようにして持ち上げる。
ぬるり、と一度、杭が抜けた。
「らい、る……?」
「ああ、ごめんイヴ……っ、ほんと我慢できない……っ!!!!」
「! ひゃああんんっ!!!」
そのまま、ずぶぶぶぶっ!!!と下から突き上げられ、イヴリアのしなやかな背がのけぞった。
脳内でチカチカと何かが点滅している。下から一気に膣口に大きな雄を押し入れられ、イヴリアの呼吸が一瞬止まった。
「あ……あ……あぁ……」
蜜壷から膣、そして胎奥にかけてが電流が走ったかのような感覚に浸されてバチバチとしている。
はくはく、と口をわななかせて耐えようとしたその時、もう一度腰をもって身体を持ちあげられ、ずるりと彼の熱杭が抜けてしまった。
――また、来る。
「あ、や、ま、待って、らい、るぅうっ!!!!」
ばちゅんっ!!!! と再びの挿入に、イヴリアは高い声を上げていやいやと体を揺すった。嫌なわけじゃない、でも怖い、だめ、止められない、快楽に流されて訳が分からなくなってしまう。
そのまま激しく突き上げられ、胎奥が破れるかのような勢いのまま、必死に目の前のカーライルの身体にしがみついた。
「あぁ、ああぁぁっ!」
ぎゅう、と抱きしめられながら、腰をぴったりと寄せての挿入は、互いの最後の理性を飛ばすには十分な熱を孕んでいた。顔を寄せると唇が触れあい、舌が当たり前のように重なりあう。
そろりと遠慮がちに、それでもしっかりとイヴリアから舌が伸ばされて求められる。その舌の動きにカーライルも噛みつくようにしてその唇を貪った。イヴリアの細い腰に回された大きな手は、そのまま強く腰を押さえつけながら下から激しく、時折ぐりぐりと最奥にこすりつけるような動きを混ぜながら、イヴリアのナカを激しく穿つ。
ばちゅん、ばちゅん、ばちゅん、ばちゅん、と濡れた激しい水音も次第に緩慢になり、互いの限界を伝えはじめた。
「あ、あぁ、……あ、あ、あ、ライル、ライ、ルっ、もう……っ」
「イヴ……っ!! イヴ、好き、好きだよ、世界で、一番……っ!!」
ぎゅう、とカーライルの背にしがみつくようにイヴリアはその身体を寄せる。
「好き、わたしも、……ライル……ぁあああっ!」
キュウウウウッ、といっそう強く締まったイヴリアの最奥に、カーライルは熱い欲を吐き出した。
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明日 6時から更新再開です
良きお年を……!
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