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1 ベラドンナの森
空の青さはいかほどに
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※ちょっと苦しい場面あります。※
湖は夕焼けと太陽が反射してキラキラして、とても綺麗な景色になっていた
この湖、入っても大丈夫かな?怖い魚とかいないよね?
湖の縁に手をついてなかを除くが生き物らしい影はなかった。
ディアスは荷物をおろし、マジックバックから小さめのテントを出して設置し出したので僕も手伝う。
それから、今日倒した一角の狼の肉と僕の渡した食材で晩御飯をつくる。今日の昼ご飯も思ったけど、食事は塩だけの味付けらしくスープは煮込むだけ、肉は焼くだけの簡単調理となっている。
別に不味くはないけど、可もなく不可もなくって感じ。素材の味って感じ。
まぁお坊ちゃんだから、そんなものなのかな、。
「ディアス、僕ちょっと湖で体洗ってくる。」
「まて、ここは危険な森だぞ。俺も行く」
「ちょっとだけだから大丈夫だって」
「ダメだと言っている」
僕的にはサッと水に入って出てくるだけのつもりだったんだけどディアスは執拗に止めてくる。でも一緒に行くのはちょっとご遠慮したいところなんだよな。見られたくないし…
「何故そんなに1人で行きたがる?埒が明かない」
2人で押し問答しているとしびれを切らしたディアスが僕の体を捕まえてグッと持ち上げてきた。
「わぁっ!ずるいぞディアス!おろせぇ!」
「うるさい。」
あっという間に肩に担がれ湖の岩場までやってきた。
まって、いやだ!
「分かったから下ろしてっ!」
叫ぶとやっと地面に下ろしてもらえて朔はほっとするが、ディアスがこちらに手を向けて僕の服をつかんだと思ったら脱がしに掛かってきた。
その瞬間、朔の鳥肌がブワッと立ち反射的に力の限りディアスの手をはたき、しゃがみこんだ。
「やめてっ!見ないでっっ!」
「っ!サク?」
「あっ!ち、ちがう…ごめ、ごめんっ!」
あぁ、ディアスの困惑した顔がみえる。
「叩いたのはっ!っ、わ、わざとじゃ、わざとじゃなくて、っ!」
えっとっ!えっと、…っ!
「わざとじゃないの!おっ、怒らないでぇ!」
あ、あれ?
何だか呼吸が出来ない
苦しい、どうして
こちらに向かってくる手が見える。
あ………、っあの手はだめだ、
僕に怖いことをする。
『……お………、…………せ……』
やだ、やめて!
お願い
痛い
苦しい
僕じゃない
僕じゃないのに
何時ものように全身から力を抜く。
痛い、痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!
背中がいたい、なにも聞こえない、息ができない、まるで焼かれているような熱を背に感じてうめく。
「サ…!…………か………し…!!」
なに?何か聞こえる…、
「サク!息を吐け!吸いすぎだっ」
あれ、ディアス?
背中あったかい…
いつもすごく熱くて苦しくなるのに…
「大丈夫だから、深呼吸しろ」
低い落ち着いた声がする
背中の暖かさを感じると共に、さっきまでの燃えるように熱かった背中や、嫌な汗をかいていた全身が冷えて体の熱が奪われていく。
さむい…………、
そう呟いた瞬間僕の意識はブラックアウトしてしまった。
湖は夕焼けと太陽が反射してキラキラして、とても綺麗な景色になっていた
この湖、入っても大丈夫かな?怖い魚とかいないよね?
湖の縁に手をついてなかを除くが生き物らしい影はなかった。
ディアスは荷物をおろし、マジックバックから小さめのテントを出して設置し出したので僕も手伝う。
それから、今日倒した一角の狼の肉と僕の渡した食材で晩御飯をつくる。今日の昼ご飯も思ったけど、食事は塩だけの味付けらしくスープは煮込むだけ、肉は焼くだけの簡単調理となっている。
別に不味くはないけど、可もなく不可もなくって感じ。素材の味って感じ。
まぁお坊ちゃんだから、そんなものなのかな、。
「ディアス、僕ちょっと湖で体洗ってくる。」
「まて、ここは危険な森だぞ。俺も行く」
「ちょっとだけだから大丈夫だって」
「ダメだと言っている」
僕的にはサッと水に入って出てくるだけのつもりだったんだけどディアスは執拗に止めてくる。でも一緒に行くのはちょっとご遠慮したいところなんだよな。見られたくないし…
「何故そんなに1人で行きたがる?埒が明かない」
2人で押し問答しているとしびれを切らしたディアスが僕の体を捕まえてグッと持ち上げてきた。
「わぁっ!ずるいぞディアス!おろせぇ!」
「うるさい。」
あっという間に肩に担がれ湖の岩場までやってきた。
まって、いやだ!
「分かったから下ろしてっ!」
叫ぶとやっと地面に下ろしてもらえて朔はほっとするが、ディアスがこちらに手を向けて僕の服をつかんだと思ったら脱がしに掛かってきた。
その瞬間、朔の鳥肌がブワッと立ち反射的に力の限りディアスの手をはたき、しゃがみこんだ。
「やめてっ!見ないでっっ!」
「っ!サク?」
「あっ!ち、ちがう…ごめ、ごめんっ!」
あぁ、ディアスの困惑した顔がみえる。
「叩いたのはっ!っ、わ、わざとじゃ、わざとじゃなくて、っ!」
えっとっ!えっと、…っ!
「わざとじゃないの!おっ、怒らないでぇ!」
あ、あれ?
何だか呼吸が出来ない
苦しい、どうして
こちらに向かってくる手が見える。
あ………、っあの手はだめだ、
僕に怖いことをする。
『……お………、…………せ……』
やだ、やめて!
お願い
痛い
苦しい
僕じゃない
僕じゃないのに
何時ものように全身から力を抜く。
痛い、痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!
背中がいたい、なにも聞こえない、息ができない、まるで焼かれているような熱を背に感じてうめく。
「サ…!…………か………し…!!」
なに?何か聞こえる…、
「サク!息を吐け!吸いすぎだっ」
あれ、ディアス?
背中あったかい…
いつもすごく熱くて苦しくなるのに…
「大丈夫だから、深呼吸しろ」
低い落ち着いた声がする
背中の暖かさを感じると共に、さっきまでの燃えるように熱かった背中や、嫌な汗をかいていた全身が冷えて体の熱が奪われていく。
さむい…………、
そう呟いた瞬間僕の意識はブラックアウトしてしまった。
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