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しおりを挟むあれから自室に戻り、何度も何度も額に指を当て、その度に顔が真っ赤になり、恥ずかしいやら嬉しいやら…。ジル様が付けてくれたネックレスに何度も触れ、とても安心したり…。
ケイトが湯浴みの手伝いに来てくれた時に首元にあるネックレスを見て、微笑んでいて恥ずかしくなったわ。ジル様が付けてくれたのもあるけど、私も外したくないと思い、ケイトに聞いたらネックレスを付けたまま湯浴みをしても大丈夫と教えてくれて、ネックレスを付けたまま湯浴みをしたの。
いつの間にか眠ってしまうまでネックレスに触れていたわ。
朝早く目が覚め、ネックレスに触れジル様を思い、カーテンを開け、天気も良く、
今日のデートも楽しみだわ。
ケイトが来るまで、何か私もジル様にお返しが出来ないか考え、ハンカチに刺繍をしてお渡ししようと思ったの。
暫くしてケイトが部屋に来たから、ケイトにも相談して、ハンカチを数枚、白生地とブルー生地を頼んだ。
ジル様と朝食を終え、私は昨日買って貰ったズボンとシャツに着替え、玄関へ向かうと、ジル様が馬と一緒に待っていました。その後ろにはキース様が馬に跨がり待っていて、キース様はケイトからバスケットを預かっていました。
私はジル様に抱き上げられ馬に跨がり、ジル様はわたしの後ろに跨がりました。馬の背に座ると少し目線が高くなり、初めは少し怖くて思わずネックレスを握っていて…。
後ろからジル様の声が聞こえ、
「シア、怖いなら止めるか?無理に乗る必要はないぞ」
「いえ、少し高くて驚いただけです」
「それなら良いが。俺も後ろに居る、シアを絶対に落とさない」
「はい」
「少し歩いてみるか?」
「はい」
馬がゆっくりと歩き出しました。
背中からジル様の体温が伝わり、少し安心して、ようやく力が抜け、ネックレスを握っていた両手をようやく離せ、
「ジル様、手はどこに置きましょう」
何かに掴まっていないと少し不安だわ。
「それなら一緒に手綱を持とう」
ジル様の手が私の手を包み込んで一緒に手綱を握りました。
「シア、怖くないか?」
「はい。だいぶ慣れて来ました」
「このまま邸の外に出るが、暫くはゆっくり歩いて行こう。シア、俺にもたれ掛かれるか?」
「もたれ掛かって重くないですか?」
「シアがもたれ掛かるぐらい軽いもんだ。力を抜いてもたれ掛かれ」
「はい」
私は少し力を抜いてジル様にもたれ掛かり、ジル様の体温を感じとても安心できたの。ジル様は絶えず話し掛けてくれ、少し周りの景色を見渡せる様になったわ。
「シア、暫くすると林の中に入る。林を抜けて休憩しよう」
「はい」
林の中を進み、見渡す限り木しかなく、伸びた木を見上げたり、小動物を探したり、少しひんやりした空気を吸ったり、ジル様とお話をしながらとても楽しかったわ。林を抜けると小さい湖があり、馬が止まるとジル様が降り、ジル様は私に向かって腕を広げていて、私はジル様に抱きつくようにジル様に体を預けた。そしたら横向きに抱っこされたの。
「ジル様、恥ずかしいです。私一人で立てます」
「昨日も馬車から部屋まで運んだぞ?その時は動かなかったぞ?」
「寝てる時と起きてる時は違います!」
「だが、下ろすつもりはないな」
「ジル様!」
ジル様は声を出して笑っていて、私は顔が真っ赤になってるのが分かるくらい顔が熱く、ジル様の胸の中へ顔を隠した。ジル様は私を抱きかかえながら歩いて湖の近くまで来て、
「シア、いつまで顔を隠してるんだ?湖を見ないのか?」
「ジル様が下ろしてくだされば良いのです」
「シア、ほら一緒に湖を見よう」
私はこっそり湖を見ました。
「ジル様、とても綺麗です。湖、初めて見ました」
思わず顔をあげジル様を見ると、ジル様の顔が近くにあり、とても恥ずかしくなりました。私は思わず俯き、
「恥ずかしいです」
「俺も思った以上に恥ずかしい」
ジル様も顔を真っ赤にしていて、二人で顔を真っ赤にしていました。
「ジル、俺帰るから!また帰り迎えに来るけど、何かあったら知らせて!直ぐに来るからさ~」
「ああ、分かった」
キース様が居た事をすっかり忘れていて、
「キース様が居たのを忘れていました」
「ずっと後ろに居たぞ?」
「確かに邸を出た時馬に乗っていました」
「荷物を持ってきて貰ったんだ」
「荷物ですか?」
「ああ、昼飯はここで食べようと思ってな」
「まぁ、ピクニックですね。憧れていました」
「なら良かった」
暫く湖を眺め、魚が跳ねたり、鳥を見たり、とても楽しい時間でした。
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