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憎しみ合う番、この先は…
ヤバイ!ヤバイぞ!
しおりを挟む俺は騎士団で剣を振って愛しいアイリスが待つ愛の巣へ帰って来た。
「アイリスただいま~」
シーン
「アイリス?寝てるのか?」
おかしい!アイリスは例え寝ていても俺が帰って来たら起きてきてくれるのに!
あ!まさか、調子が悪くて起きてこれないのか!それならそうと連絡くれれば直ぐに帰って来たのに…。剣を振って帰って来た事が悔やまれる!
「アイリス!大丈夫か!」
俺はアイリスが寝てるだろう寝室の扉を開けた。
「いない?」
ベッドを触っても冷たい。
「買い物か?」
台所へ行くと買い物に行く時いつも持っていく籠が置いてあった。
「アイリス?どこだ?」
居間に行くと、
「書き置き?」
俺はアイリスが置いていった書き置きを読んだ。
「ガイ、おかえりなさい。
少し実家に帰らせて頂きます。黙って行く事はごめんなさい。だけど、
理由は分かっていると思います。アイリス」
あー、分かってる、分かってるよ、アイリス。
毎日帰って来たらそのまま寝室へ行き、アイリスが作ってくれたご飯は冷め、それでも美味しいけど、アイリス、料理の腕上がったよな~。
違う違う、
アイリスについた他の匂いを消し俺の匂いを付ける。そしてアイリスの匂いを確かめ、アイリスの匂いに理性を失い…、それを毎日だもんな、分かってる、分かってるけど止められない。
なんの為に剣を振ってる!分かってるのか!この大馬鹿野郎!!
アイリスを失いお前は耐えられるのか!無理だ!
アイリスに愛想を尽かされて生きていけるのか!無理だ!
アイリスごめん…。
これからはご飯を食べてからにする!いやいやそこじゃないだろ!毎日しない!
えっ!毎日しないのか?そこは要相談だな…。
それよりも早くアイリスを迎えに行かないと!!
応援ありがとうございます!
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