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憎しみ合う番、この先は…

武神はここにもいた!

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 朝早く目が覚めた私は庭の散歩をしていた。

 剣を振るレオンお兄様を離れた所からそっと見つめる。

 朝日に照らされ剣が反射し、陽の光がレオンお兄様を包み込む。


 剣を振る姿は凛としていて近寄れない、近寄ってはいけない、「何人たりとも声をかけるべからず」その言葉しかない。


 きっと今は剣士と剣が一体となってる時…。


 それを邪魔をしてはいけないし邪魔なんて出来ない。だから私は静かにその時間を待つだけだった。


 お兄様の時もそうだった。


 でも、この待ってる時間が私は好きだった。


 暫く見つめているとレオンお兄様が剣を鞘におさめ、


「アイリス」


 レオンお兄様は私に笑いかける。


「おはよう、レオンお兄様」

「おはよう、アイリス」


 レオンお兄様は私を抱き上げた。


「ふふっ」

「ん?」

「ううん」


 そのままレオンお兄様と散歩していたら、


「アイリス、探したよ」

「おはよう、ガイ」

「起こしてくれれば良かっただろ」

「気持ちよく寝てたから」


 ガイが来て、私はレオンお兄様から下ろされ、3人で朝の庭を散歩した。


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