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ガネット・フォルンは愛されたい
ハルク編 1
しおりを挟む「どうせ俺なんて…。「滑稽妻」と「ガネット」はガネットとクズ、二人の話だしな。俺視点は書いて貰えなかった」
「ほらほら拗ねないで?今から書いてくれるわ。それに本編中だったら簡単に纏められて書く所を丁寧に書いてくれるって。ね?」
「ようやくな」
事の始まりは学友のネイソンからの呼び出しの手紙だった。
辺境と王都の間の領地の街で待ちあわせをし、久しぶりに会う学友と酒を飲んだ。初めはお互いの話、他愛もない話をしていた。
「お前俺の妹覚えているか?」
「お前が激愛してる妹だろ?覚えてるよ。お前は俺の前では可愛いだの色々言うけど本人の前では態度にも言葉にも出さず脳内で激愛してたもんな。表情一つ変えず」
「煩い!」
「で、その激愛してる妹がどうした」
「ガネットが旦那と離縁してな」
「そうか、」
「辺境の学友の所へ侍女として行くんだ。学友との約束らしい」
「アーシャか。辺境伯、クルーガ団長の奥様だろ?」
「ああ」
「あの二人学友なんだな」
「それでだ!
俺はガネットを離したくない。ようやく旦那と離縁したんだ、俺と俺の家族と一緒に暮せば良いと何度も言ったが、ガネットは約束を守る為に辺境へ行くときかん!」
「流石お前の妹だな」
「そうなんだよ!やると言ったらやる!可愛い所なんだがな…それでも俺は心配だ。変な男に騙されないか、変な男が寄って来ないか、変な男と付き合わないか。
ガネットには幸せになってほしい。離縁した旦那はクズなんだが、誰か良い人を見つけてほしいと思ってる。ガネットには幸せになる権利がある。醜い男の姿だけじゃない、世の中にはガネットだけを愛して労り共に手を取り支え合えるそんな男もいると知ってほしい」
「それをお前の妹は望んでいるのか?」
「いや、望んでない」
「フッ、兄心か」
「ああそうだ!兄としてガネットの幸せを願ってる。
だからお前に頼みがある。辺境へガネットが行ったらガネットを目にかけてほしい。傷ついた心を護ってほしい。何かあれば助けてほしい。ガネットに手を貸してほしい。
それと、辺境の騎士で下心丸出しの男は近づけさせるな!」
「それが一番だろ?」
「まあな!
なんならお前がガネットを幸せにするか?」
「俺は幸せには出来ない」
「お前まだ吹っ切れてないのか?あんなクズ女早く忘れろ!」
「それはようやく吹っ切れたよ。ただ俺は辺境の騎士だ。仲間の死もこの目で見てきた。明日戦が始まれば今度は俺かもしれない。一人残して逝くかもしれない。それに俺だけ幸せになる事は許されないだろ?」
「お前が仲間を大事にし、仲間の死を悔やみ悲しむのは分かる。忘れられないのもな。だがな、お前だって幸せになってもいい。俺はお前にも幸せになってほしい。お前はこんな俺の友だ」
「そうだな。お前の闇の部分も含めて俺はお前の友だ」
久しぶりの友との再会を楽しみ、俺は辺境へ帰った。
暫くしてネイソンの妹、ガネットが辺境へやって来た。
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