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妹がいなくなった
愛しい娘、フィーナ
しおりを挟むフィーナが産まれ、お祖母様、メイ、ローラ母様に手伝って貰いながらフィーナを育てている。
乳母を雇ってもいいと言われ、乳母も雇った。
領地を始め当主の仕事は落ち着くまでチャーリーが代わりにしてくれている。
「フェ、フェ、」
「フィーナどうしたの?」
抱っこをしても、オムツを替えても、おっぱいをあげても、ずっと泣いている…。
「フィーナ、よしよし」
「フェ、フェ、」
「エミリー」
「お祖母様、ずっと泣き止まないの。どうして?おっぱいもあげたし、オムツも替えたわ」
「眠たいのに上手く寝れないのかしらね」
お祖母様はフィーナを抱っこすると、子守歌を歌い出した。とても心地よい歌声だった。
初めは泣いていたフィーナだけど、いつの間にか寝ていて、
「エミリー」
「はいお祖母様」
「子守歌を歌ったから眠った、というより安心したから眠ったのよ?」
「はい…」
「赤ちゃんはね、敏感に感じとるの。エミリーは何で?どうして?と不安な気持ちや少し焦ってはいなかった?」
「はい…」
「エミリーの気持ちを敏感に感じとったからフィーナも不安になって寝るに寝れなかったのよ?」
「はい…」
「子守歌を歌うと気持ちが落ち着くわ。それでも、寝なさい、何で寝ないの?と心で思っては駄目よ? さあ、眠りなさい、眠るまで側にいるから、と心で思いなさい?心の気持ちは声に出るのよ?
余裕を持ちなさいと言っても持てないのは当たり前よ?
貴女は初めての出産、初めての育児なの。だから私やチャーリー君のお母様に頼りなさい。一人で育てようとしては駄目よ?」
「分かりました」
「私もだけどチャーリー君のお母様だって子供を産んで育ててきたのよ?
赤ちゃんは泣くのが仕事なの。泣いても私達なら気にしないわ。少し泣かせておくこともあるわ。泣いてる赤ちゃんにとことん付き合い抱っこして話しかける時もあるわ。
それでもエミリーが抱っこすれば直ぐに泣きやむ事もあるの。
それでも悩み、可愛くないと思う事もこれから先、もしあっても、寝ているフィーナの顔を見て愛しいと思えるなら貴女は大丈夫よ?」
「お母様のようにはなりませんか?」
「ならないわ。エミリーはフィーナが愛しいと思うでしょ?」
「それは勿論です」
「それなら大丈夫よ?それにチャーリー君もいるでしょ?子供は母親だけが育てる事じゃないの。父親にだって子供を育てないと。二人の子供なのよ?」
「はいお祖母様」
私はお祖母様の腕の中ですやすや眠るフィーナを見つめ、
「愛しい」
心からそう思った。
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