完結した作品の番外編特集

アズやっこ

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妹がいなくなった

愛しい時間

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 二人目がお腹に宿り、悪阻が酷く寝たきりになった。

 寝ている私の側でフィーナは心配そうな顔をする。それでも気持ち悪さに構ってあげる事が出来ない。


「ごめんね」


 何度も心の中で思った。

 寝ている時間が多くなり、起きていても気持ち悪さで動くのも話すのも億劫になった。ただじっと動かず話さず目を瞑り横になる。



 悪阻がおさまりフィーナを久しぶりに抱きしめた。今迄寂しい思いをさせた分以上一緒に過ごした。

 抱っこをし、本を読み聞かせ、一緒に庭を散歩をする。

 嬉しそうなフィーナを見ると私まで嬉しくなる。

 日々大きくなるお腹にチャーリーは勿論の事、フィーナもチャーリーと同じように話しかける姿に愛しい気持ちと可愛らしい姿に幸せを感じる。



 陣痛がきて、フィーナの時よりも早く産まれた。


「オギャー、オギャー」


 元気な声を聞いて安心する。

 産婆さんが連れて来た息子を愛しく思う。フィーナより少し大きい愛しい息子…。


 もうすぐ3歳になるフィーナはまだ産まれたばかりの弟を不思議そうな顔で見ていて、チャーリーに「フィーナの弟だよ」と言われたら、今度は嬉しそうな顔をして弟のまだ小さい手を触っていた。

 姉の手をギュッと握り、


「かわい~ね」


 と、フィーナが呟く。


「て、ギュッて」


 目をキラキラさせて話すフィーナを見つめ、姉の手をギュッと離さずすやすや眠る息子を見つめ、愛しいチャーリーの優しい手が私の頬を包む。


「幸せ」


 ポロッと出た呟き、


「俺も幸せだよ」


 チャーリーと目が合い、自然と微笑み合う。


 家族4人で過ごす初めての日、

 愛しい旦那様、愛しいフィーナ、愛しい息子、愛しい人に囲まれる幸せな時間。


 この幸せな時間をこれからも大切にしていきたい…



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