完結した作品の番外編特集

アズやっこ

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妹がいなくなった

姉弟

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 息子ハリーが産まれて半年、起きてる時間も長くなり、フィーナが絵本を読んでいると邪魔したり、フィーナにべったり寄り添っている。

 フィーナもハリーの手をどかしたり、時に怒ったりしていても寄り添っているハリーを邪険に扱ったりはしない。


 私は二人を執務室の一角で遊ばせ、領地からくる書類に目を向け、時折目線を子供達へ向ける。

 私が書類に集中している時はジムが二人の様子を見ていて、孫を見ているような優しい眼差しにとても嬉しい気持ちになった。



 前なんて、フィーナに絵本を読んでと言われて絵本を読んでいるジムの姿に少し笑ってしまったわ。

 ぐずるハリーを抱っこしてあやしてる姿は貴重な姿だな、と書類を見てるふりをしてずっと見ていたの。



 それでもハリーが泣けばフィーナは

「ハリーだいじょうぶよ」

 と優しく声をかけ、


 眠ってるハリーの横で、

「ねーさまがよこにいるからね」

 と頭を撫でていた。


 そして気が付くと二人して寝ている。

 寄り添い仲良く並んで寝ている姿に、

 同じ格好で寝ている姿に、

 愛しいと思う。





 私もサラにしてあげていたら違ったのかもと、

 それでもお母様が私とサラを会わせる訳がないと、

 私がお母様の前に姿を見せる事などないと、

 過ぎた事を今更思っても仕方がない、と今は割り切っている。


 それでもフィーナが姉として弟ハリーを可愛がる姿に、姉としての自分が少し情けないな…と思う時もある。

 今はサラとようやく姉妹になれたと思っている。

 今だから、そう、今だからだ。



 仲良く二人寄り添い寝ている愛しい子供を見て、今のうちにと次から次へと書類へ目を通していく。

 寝ていて静かなうちに……







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