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おまけ ローレンス視点 ⑥
しおりを挟む「少しお尋ねしたいのですが」
その声に私は振り返った。
顔を隠すほど深く被ったマントを着ている、背格好から見て男性5人。
「皆、私の後ろに来なさい」
少し強めな声で子供達を私の後ろに隠した。子供達は私の服をぎゅっと掴んでいる。
「子供達に危害を加えるつもりはありません。出来れば貴方と話がしたい」
誰だか分からないが今は子供達の安全が先だ。
私は後ろを振り返り子供達に伝えた。
「いいかい、先生の話を聞くんだ。皆は孤児院の中に入り出入口の鍵を直ぐに閉めるんだ。大きい子は小さい子の手を繋いで、いいね」
子供達はコクリと頷いた。
「ほら行くんだ」
子供達の背中を押して背中を見送った。
子供達が私から離れ孤児院の中へ入るのを確認し私は振り返った。
「どなたか存じあげませんがここには子供達がいます、できれば顔は見せて頂きたい。子供達には怪しい人には絶対に付いて行ってはいけないと教えていますが弱き子供を攫うのはいとも簡単な事です」
「これは失礼しました。私達は子供を攫いに来たのではなく…」
私と話す人は深く被ったマントを捲り、
「申し訳ございません」
私は両膝を付いて頭を下げた。
「ルーファー王太子殿下」
「兄上、立って下さい」
私はそれでも頭を下げ続けた。
ジャリと音がし影が射す。
「兄上、顔を上げて頂けないと話が出来ません。顔を上げて下さい」
顔を上げるとルーファーと目が合った。
「お久しぶりです兄上」
「……お久しぶりです、ルーファー王太子殿下」
ルーファーは立ち上がり私に手を差し出した。ルーファーの手に手を重ねるとグイっと引っ張られ私も立ち上がった。
「あれから10年が経ちました」
最後にルーファーを見たのは私が牢屋の中にいた時。まだ幼さが残った少年の顔から男らしい顔つきになり背も高くなっていた。
「兄上、私は兄上が嫌いだった。幼い頃兄上の側に行けば睨まれ二人きりの兄弟なのに一緒に遊んでくれた事もなかった。どうして兄上に嫌われているのかも分かりませんでした。父上も母上も手のかかる子の方が可愛いのかいつも兄上ばかり気にかけていました」
「そんなことは!そんなことは、ない…」
「エリーナ姉様の事もあんなに優しくて聡明なのに何が気に食わないのか邪険にしていたのも子供心に許せませんでした。
兄上、私は兄上が父上から断罪されたと聞いてものすごく嬉しかった。牢屋に入って罰が下ったと、神はいつも私達を見ていて悪事は必ず証明されると神に感謝しました。
ですが兄上が牢屋に入り父上と母上は口数が少なくなり、いつも険しい表情になり、母上は涙を流しながら祈っていました。兄上を守ってほしいと導いてほしいと兄上の災いは全て自分が引き受けるからと。
公爵から兄上の様子を聞いてから父上も母上もとても喜んでいました。心を入れ替えやり直してくれたと、二人共自分の事のように喜んでいました。
ですが私は思いました。確かに兄上は働き収入を得て生活しています。それは元王子の兄上からしたら喜ばしい事なんでしょう。ですがそれは当たり前なのでは?
兄上が平民になったからではなく皆働き対価を得て生活をしています。大人は勿論ですが、子供達は元気に育ちこの国未来を支える子、元気に育つ事が仕事といえます。病気の子供は病気と戦い懸命に生きようとしています。苦い薬を飲み治りたいと諦めず日々戦う事が仕事だといえます。女性は家の事全てを担い働いています。その対価として衣食住や学び、薬といった対価を得ています。貴族の子供達も学園に行き学ぶ事が仕事です。お茶会などの社交も仕事です。家と家を結ぶ婚約も婚姻も全て家の繁栄の為、それを義務ととるか出会いととるか。ですが元は家の繁栄の為、ひいては領民を守る為。跡継ぎを産む女性も跡継ぎの子がいなければこの国は衰退します。皆それぞれ役割がありその役目を果たしその対価を貰います。それが金子なのかドレスなのか食べ物なのか。
我々王族も同じ。幼い頃から国を守る為に民を守る為に学び、学園や社交で絆を深め国内を固め、婚約や婚姻でこの国を害するものから守り抜く。得る対価は皆それぞれですが、皆それぞれ働き得て生活をしています。
それがどうして兄上だけ、皆がそれぞれの役割を果たしているのに、今までただその役割に気付かず王子という名だけで暮していただけなのに、兄上は王宮の浮浪者として恵まれた環境の中で生かされていただけなのに、兄上は自業自得で見放されただけなのに、どうして当たり前の事をしただけで評価されるんです」
ルーファーの言っている事は悔しいが全てが正論。非難の余地がない。ルーファーが私を責めるのは当たり前だ。
ルーファーの誕生を喜びそして憎み私は兄としてルーファーと関わってこなかった。だがルーファーの成長を心から喜んでいる自分がいる。
当時10歳だったルーファーには私の醜態で私以上の重圧が伸し掛かっただろう。ルーファーの一挙手一投足、貴族達の目は厳しさを増しただろう。
私は王宮の浮浪者か…、そうだな、施しを受けるだけ受け、王子なのだから当然だと。遊んで暮してはいない、そう自分では思っていても遊んで暮していたようなものだ。右から左へ聞き流し、欲しい物は全て手に入った。王子としての名だけの私が受け取るには余りに恵まれすぎていた。
丈夫な体、毎食の食事、屋根のある暮し、清潔な服、少し体調を崩しただけで出される薬、手厚い看護、それらを手にできない者もいる。それを私は当然だと、王とは何か、国を守る民を守るとは何か、誰の支えで生活出来ているか、それすらも考えていなかった私が受け取るには贅沢品だ。
「ですが兄上が築き上げた今の評価は努力の結果です。そして努力は必ず報われると私は信じています。
兄上、1ヶ月後私は婚姻式を挙げます。兄上が出席する事は出来ませんが、必ず見届けに来て下さい。生まれながらに王子としての立場を放棄した兄上に私の王太子としての成果をお見せします」
「だが私は王都への立ち入りは禁止されている。それにルーファー、お前が立派な王太子だという事は見せてもらわなくても知っている。
確かにお前が言うように私は生まれながらに王子としての立場に胡座をかいて努力をしてこなかった。名だけの王子に与えられるには贅沢な暮らしだった。
だからこそ私の事は忘れてほしい。元々兄はいなかったと。
私はルーファー王太子殿下が王になられた時、殿下を支える民の一人としてそして未来を支える子供達を育てる為にこれからも尽力を尽くすとお約束致します。
ルーファー王太子殿下、殿下は尊いお方、民の中でも底辺にいる私にまで心を配る必要はありません。どうかどうかこのままお帰り下さい」
私は深々と頭を下げた。
もう私の事など忘れてほしい。ルーファーにとって良い兄ではない私の事など気に留めてほしくない。例え血が繋がっていても今は身分が違う。縁は切れても体に流れる血は切れない。こんな私と兄弟で申し訳ないと思う。
こんな私が言うのも烏滸がましいが、立派な王になってほしい。ルーファーならなれると心からそう思う。
ルーファーは『これで王都に入れるように手配しました。必ず奥方を連れて見届けに来て下さい兄上。私に少しでも悪いと思う気持ちがあるのなら詫びたいと思うのなら、必ず来て下さい。そして自分が得るはずだった場所を私が得ている姿を見て下さい』王太子の紋章が付いた札を私の手に握らせ去って行った。
私の後ろにはルーファーが監視として置いていった騎士が一人。
ルーファーがこれ程までに言うのなら捕縛され打首になったとしても私は行かないといけない。そして見届けないといけない。それで償いにはならないがそれでルーファーの気が済むのなら…。だがミリアを連れて行くべきか、だがきっと私が一人で行っても後ろの騎士が無理矢理ミリアを連れて行くだろう。
ルーファーに好かれていたとは思っていない。だがここまで嫌われているとも思っていなかった。否、嫌うように私が振る舞っていた結果か…。
10年経っても憎しみは消えない、か………
「お兄ちゃんこの人だぁれ?」
「お兄ちゃんの知り合いだ。暫くここにいるが気にしないでくれ」
「分かった」
どうせここにいるんだ。孤児院の壁の修復で男手が欲しかった所だ、ただ突っ立っていられても邪魔だしな。
「悪いがその服装では目立つ、着替えてくれないか?」
「分かりました」
どうせなら孤児院の男の子達に剣を教えてもらうのも良いかもしれないい。勉学だけじゃなく剣も学ばせたいと思っていた。私の剣は落第点だったからな。今は騎士を目指す子は中心部の孤児院へ行かせている。中心部は栄えていて騎士団があるがここは巡回でしか騎士は来ない。木刀すら一度も握った事がなく騎士を目指す子は少ない。騎士は身分より腕、努力次第で地位を得られる数少ない職だ。それに他の職より給金が良い。孤児院の子達は親から譲り受ける田や畑はない。それに暮らす家もない。職の選択は多い方がいい。
ルーファーが置いていった騎士は孤児院の子供達に剣を教え孤児院の修復も手伝ってくれた。毎日午後の数時間一軒一軒順番で領民の家を回り子供に文字を教えたり計算を教えたりしている時も一緒に付いてくる。領民の子供にも剣を教えてもらった。教えて損はない。これからは巡回する騎士にも教えてもらえるように公爵に頼もう。
ルーファーが公爵領に来てから3週間、王都まで馬車で1週間、神父様に事情を説明し万が一の時は代わりの教師を公爵に頼んでほしいと伝えた。今まで積み重ねてきた勉学を、そしてまた新たに教える子達の為にも教える教師は必要だ。
『神のご加護を』神父様は気を付けてと夜明け前にも関わらず見送ってくれた。
馬車は一週間貸し切りにし夜は宿が取れたら宿へ、取れなければ野宿をして王都の手前まで来た。明日はルーファーの婚姻式。人が大勢集まっている。途中の領地で私とミリアの服を買い、ミリアは久しぶりに新しい服を着れるのが嬉しいみたいだ。服を買ってから何度も馬車の中で服を眺めていた。
公爵領の教師になりコツコツと貯めた金子は馬車代と4人分の宿代と食事代で消えそうだ。御者の分は勿論だが騎士は自分の分は自分でと言ったが3週間のお礼だと言った。3週間子供達は初めて習う剣の稽古に目を輝かせていた。騎士を目指したいと言う男の子が何人もいて私はその道を応援したい。今まで教えた子の中で文官になりたいと言った子も地方ではあるが文官見習いとして働いている。公爵の口利きだがそれでも諦めない強い気持ちと努力をすればなりたい職に就ける。今は医師になりたい子に私の時間が許す限り勉強を教えている。
私は子供達の応援しかできない。それでも誰か一人でも自分を応援してくれる人がいるだけで心強いと私は思う。
ルーファーの婚姻式の朝、宿から歩いて王都へ入る。御者には帰りの金子を支払うつもりだったが客を乗せて帰るからいらないと言われた。感謝し宿で別れた。
王都へ札を見せ入る。内心ビクビクしたが後ろの騎士も札を見せ『知人だ』すんなり入れた。顔を隠せるほど深くマントを被りミリアの手を引き10年ぶりの王都を歩く。10年前とは様変わりし懐かしさよりも他国に来た気分だ。だがここで石をぶつけられ罵られたあの日の記憶が鮮明に蘇る。
10年、10年だ。
長く短い10年だった。日々を懸命に生きいつしか10年経っていた。
人混みを避け街をゆっくり歩く。
路地の先、ここは昔から変わらない。どの国にも浮浪者はいる。かつて自分もそうだった姿だ。この世の終わりのような目をしてそれでも生きたいと足掻く。空腹はとうに限界を越え生ける屍のように天に召される順番待ちをしている。それでも闇は怖く深く眠る事もできない。陽に縋り陽を恨む。こんなに辛く苦しいのにまだお許しにはならないのかと、この地獄をまだ生きろとおっしゃるのかと。思考はとうに消え肉体だけがただ存在する。
私はパンを購入し浮浪者一人一人の前に『神の恵みを』そう言いパンを一個目の前に置いた。
今日はルーファーの婚姻式、そんな日に死なれては困る。路地の先で誰にも看取られず知られず死を迎えたとしても、それでもルーファーの門出に縁起が悪い。日々を懸命に生き寿命を全うするなら良いが日々を懸命に生きず人頼みに生きる者にルーファーの門出を邪魔されたくはない。
浮浪者の中にはかつての友の姿もあった。
「ヨーガン、か?」
顔を上げた浮浪者。
「あぁ、ローレンスか……、何の用だ…」
「どうしてここに居る。あれだけ嫌っていた婚約者と仲睦まじくしていたではないか」
ヨーガンを何度恨んだか分からない。この男の言葉を聞かなければ、そもそも友にならなければと何度思ったか。
「あれから直ぐに婚約を解消され慰謝料を払えと多額の慰謝料を請求されたよ。俺の存在自体が嫌だってな、ハハハ、笑っちまうだろ」
「お前だって婚約者の事をそう言っていただろ」
「あんなの強がりだ!確かにあいつに甘えて優しいのをいい事に好き勝手やっていた。それでもあいつなら許してくれると思った。それを、そうだエリーナが全て悪い!エリーナがあんな事しなければあいつは俺に従順だった」
「ヨーガン、エリーナは悪くない。人のせいにするのは止めるんだ。
なあヨーガン、今更だがお前は彼女を言葉の力で押さえつけていただけだ。従順ではなく恐怖による支配をしていただけだ」
「それの何が悪い」
私は後ろにいる騎士に耳打ちした。騎士はヨーガンの腕を後ろから締め上げその場に伏せさせた。
「何をする、離せ!痛い、痛い、早く離せ!」
「ヨーガン、無抵抗の相手を力で押さえつける、お前はこれと同じ事を言葉の暴力として彼女を力で捻じ伏せていた。婚約破棄は良い脅しにもなっただろう。他の女性の存在も彼女を傷付けるには十分だった。容姿、存在、それらを貶し彼女の自信をなくし常にお前に怯えさせ、従順にならざる得なかっただけだ。
ヨーガン、捨てられて当然なんだ、お前も私も」
ヨーガンはキッと睨んだ。
「ヨーガン、懸命に生きろ」
「慰謝料を払う為に父上に鉱山に行かされ死にものぐるいで働いた。それでもまだ返しきれない慰謝料があってどう生きろって言うんだ!俺は懸命に生きてきた!もう良いだろ?楽になっても良いだろ?勘当され戻る家も家族もいない。こんな俺にまだ生きろと言うのか、お前が俺に言うのか!」
「私だから言うんだ。まだ慰謝料を返し終わってないのなら尚更、きちんと自分の罰は払わないといけない。払い終わって初めて謝罪する事が許される。謝罪した所で許される訳ではない、それでも不義理を働いたままではその謝罪の場すらないんだ。
ヨーガン、私達は不誠実だった。婚約者を邪険にし人ではなく物として扱った。必要な時だけ手元に置き不必要な時はぞんざいに扱い口を封じ目を瞑らせ物言わない人形と同じに扱った。
私達も言っていたではないか、自分には心があると心は自由なはずだと、だが婚約者も私達と同じ人だ、人形ではない。勿論心がある。それなのに私達は婚約者の心を軽く扱った。その代償は私達自身で支払わないといけない」
「なら死ねと言われたら死ぬのか」
「それで気が済むのなら致し方ない。だが婚約者が死ねと言う人だったか?違うだろ?なら懸命に生きて償うほかない。
ヨーガン、友だった者から友だった者へ送る最後の言葉だ。教会へ行け、神は平等に我々でも受け入れてくれる。そして心を入れ替え生きる術を導いてもらえ」
「お前変わったな…」
「私の師は子供達だ」
ヨーガンがこの先やり直すかこのままここで野垂れ死ぬのかそれはヨーガン次第。私の言葉が残れば教会へ行くだろう。教会へ行った所でやり直せるかは別だが、全てはヨーガン次第なのだ。
私は大勢の人に手を差し出してもらえた。それは幸運だ。だがいつか自分も差し出す人にならなければ人の道理に反する。
施しを貰うばかりではいけない。貰ったのなら返さないといけない。返そうと思う気持ちは原動力になり生きるに繋がると私は思う。そしてそうであってほしいと願う。
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