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第二十七話 エロ猫に相棒呼ばわりされた件について
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ヒオナさんと《クラン》を結成し、現在彼女が運転する車である場所までやって来ていた。
そこは竹林になっているエリアで、五堂家が所有している土地なのだそうだ。四奈川や一ノ鍵には劣るかもしれないが、それでも金持ちには違いないらしい。
昼間でも薄暗いほど竹が密集している。
ここら一帯がつい最近ダンジョン化してしまったようで、近々攻略しようと準備をしていたとのことで、ちょうど良かったと連れてこられた。
まずは互いに《クラン》を利用する。
すでにヒオナさんは、四奈川たちと《クラン》を結成しているが、別口で組むこともできるのだ。
「よし、じゃあ《クランネーム》は『虎ノ門』で」
「……一応聞きますけど、その理由は?」
「ワタシといえば虎でしょ? それにあなたの名前の門をもらったのよ~」
ああ、やっぱりそんな単純な理由だったかぁ。……まあいいけど。
しかしなるほど、結成をすれば《クランメンバー》のレベルに体力と気力、それにジョブが分かるようだ。一応四奈川にもそう聞いていた。
「へぇ、結構レベル高いじゃない、六門」
「ヒオナさんこそ、20の大台に乗ってるじゃないっすか」
体力も気力も俺より断然と高い。羨ましい。
「あはは、マジで『回避術師』だし!」
「疑ってたんすか。あの場で分かりやすい嘘なんが吐かないっすよ」
「ふ~ん、じゃあ分かりにくい嘘は言ってる可能性はあるんだ~」
しまった。余計なことを言っちまった。ここはすぐに話題を逸らそう。
「んなことより、サクッとクリアしちゃいましょう」
「そうね。じゃあレッツゴ~」
ずいぶんと朗らかな雰囲気ではあるが、一応命の危険はあるということだけは明言しておこう。
するとダンジョンに足を踏み入れた直後、地面に落ちている笹を踏み鳴らす足音らしきものが聞こえてきた。
「……六門」
「分かってます。二時の方向からっすね」
見れば竹の隙間から何かがこちらに向かってきていた。
「六門、じゃあまずはワタシが……って、あれ? いない?」
直後、ブシュッと血飛沫が舞い、地面にドサッと何かが倒れる音が響く。倒れたのはコボルトと呼ばれるゴブリンに若干似ているが、全身を緑の毛で覆った獣のような風貌をしている。
その近くには、サバイバルナイフを血に染めた俺が立っていた。しかし近づいてきたヒオナさんには俺の姿は見えていないだろう。
「……えと、もしかしてもう倒しちゃったの?」
それに答えないでいると、そこにまたもコボルトが複数現れ敵意をヒオナさんに向ける。
同時にヒオナさんが臨戦態勢に入るが、直後にコボルトの首から大量の血液が噴出して、次々と倒れていく。
そして一分後、俺は使用していた《ステルス》の効果を解いた。
「もうコボルトは来ないようっすね。大丈夫でしたかヒオナさん……って、どうしたんです、そんな珍獣でも見たような顔して」
「……!? ちょ、ちょっとちょっと、マジで六門って凄いじゃない!」
「は……はあ?」
「まったく気配なんて分からなかったわよ! それなのに、コボルトが面白いように倒れていくし!」
「いや、だから《ステルス》を使ったらこういうこともできるって言ったじゃないっすか」
ただこんなにも攻撃手段を使ったのに、コボルトに気配を悟られなかったのは、《ステルス》が〝Ⅳ〟にまで上がったお陰である。
効果時間が三分に上がっただけじゃなく、多少触れたり殺意を向けてもバレないようになったのだ。もうマジで最強でありがとうございます!
たださすがに攻撃した相手には、その瞬間から姿は見えるようにはなるが。
でも一撃で仕留めればそれも関係ないのである。
「いやぁ~、これは思った以上に拾い物だったかも! 心乃には感謝ね!」
俺はアイツに激怒だけどね。できればもう関わり合いになりたくないまである。
もういっそのこと旅にでも出ようかなぁ。
「じゃあ次はワタシが実力を見せる番ね!」
「お、じゃあいよいよ虎の凄さが!」
ちょっとワクワクしてます。一体どんな強さを持っているのか興味津々ですわ!
「ふふふ、来なさい――〝吾輩〟!」
え……わが……はい?
ヒオナさんの足元から、影のような黒ずみが広がっていき、そこからぬぅ~っと小さな存在が浮き上がってきた。
現れたのは――。
「…………ね、猫?」
外見はベンガルみたいな凛々しさを兼ね備えた猫だった。
「……吾輩は」
「へ? しゃ、喋ってる……!?」
突如その猫が人語を話し始めたのだ。
俺があまりにファンタジーな現象に驚いているにもかかわらず猫は続けていく。
「吾輩は猫である。名前は――――――――――――――吾輩」
「って、そこは〝まだない〟だろっ! ガッカリさせんなアホッ!」
思わず突っ込んでしまうと、猫は楽しそうにニヤリと口角を緩める。
「何やあんちゃん、パッとせえへん顔やけどおもろいやんけ」
「パッとしないは余計だ。つか何で関西弁なんだよ」
「よっしゃ、あんちゃんのツッコミ気に入ったで! これから吾輩とあんちゃんでこの腐った世の中を笑いの渦に巻き込んで――」
「ああはいはい。そういうのいいから吾輩」
「お、嬢ちゃんやんけ。相変わらずエロイ身体してまんなぁ。ちょっと触らせてんかぁ」
「うふふ、殺すわよ~?」
「じょ、冗談やんか! そんな怖い顔せんといてえなぁ」
……悪夢だ。
俺は結構動物好きで、猫はその中でも上位に位置する。
そして猫の中でベンガル種が特にお気に入りだったりするのだ。
だから喋っている事実は素直に嬉しい。ベンガルと会話できるとか何そのご褒美! ってな感じだし。
……なのに自分のことを吾輩って言うわ、何故か関西弁だわ、ご機嫌取りに手もみはするわで、俺の中のベンガルの高潔さが音を立てて崩れていく。
「あん? どないしたんやあんちゃん、四つん這いなんかになって。……はっ、まさか吾輩に後ろから突けゆうんか!? そんなん無理やっ、吾輩はオスやで! 変態とちゃうんやで!?」
……もう止めて。それ以上、俺を悲しませないで……。あと俺、変態ちゃうで。
「……ヒオナさん、何でコイツを呼び出したんすか?」
「あらら、何でそんなに元気ないの? まあ……何となく気持ちは分かるけれどね」
分かるならその部分には触れないでください。
「この吾輩は、性格はともかく能力は一級品なのよ~」
「一級品?」
「そ、一級品。吾輩、分かっているわね?」
「あいよ。猫使いが荒いお人やなまったく」
吾輩が俺たちよりも前に出てスッと目を閉じる。
するとしばらくして吾輩の髭がピクピクと動き始めた。
「…………嬢ちゃん、半径百メートル圏内の罠はすべて把握したで」
……は? 罠を……すべて把握?
「ご苦労様、モンスターとコアの位置はどう?」
「大きなエネルギーの塊が、ここから三時の方角にあるで。多分それがコアやと思うんやけど……」
「どうかしたの?」
「その周囲には結構な数の気配がウヨウヨや。多分モンスターやろな」
「OK。どう、六門?」
「……まさかコイツの力って感知能力ですか?」
「そうよ~。特に罠を感知する能力に長けててね。性格はともかく重宝してるのよ」
「嬢ちゃん、それ二度目やから。こんな吾輩でも傷はつくんやで?」
「はいはい。あとで高級猫缶を上げるから、コアのとこまで案内しなさいな」
「吾輩としては発情期の雌猫がええんやけど……十匹ほど、グヘヘ」
このエロ猫……マジで発言を止めてやろうか。
ヒオナさんも呆れたように溜め息を漏らしている。彼女の態度を見れば、できるだけ呼び出したくはないが、その能力が非常に有能なので仕方なくといった感じだろうか。
俺だってコイツがこんな便利な能力を持っていなかったら即成仏させているし。
「それじゃ六門、ここからはまたあなたの力を見せてもらうわよ」
「……了解。おい猫」
「吾輩って呼んでや、相棒」
「誰が相棒やねん」
心の底から拒否するわ。ていうか頭の上に乗るな。
「……罠の位置を教えてくれ」
そこは竹林になっているエリアで、五堂家が所有している土地なのだそうだ。四奈川や一ノ鍵には劣るかもしれないが、それでも金持ちには違いないらしい。
昼間でも薄暗いほど竹が密集している。
ここら一帯がつい最近ダンジョン化してしまったようで、近々攻略しようと準備をしていたとのことで、ちょうど良かったと連れてこられた。
まずは互いに《クラン》を利用する。
すでにヒオナさんは、四奈川たちと《クラン》を結成しているが、別口で組むこともできるのだ。
「よし、じゃあ《クランネーム》は『虎ノ門』で」
「……一応聞きますけど、その理由は?」
「ワタシといえば虎でしょ? それにあなたの名前の門をもらったのよ~」
ああ、やっぱりそんな単純な理由だったかぁ。……まあいいけど。
しかしなるほど、結成をすれば《クランメンバー》のレベルに体力と気力、それにジョブが分かるようだ。一応四奈川にもそう聞いていた。
「へぇ、結構レベル高いじゃない、六門」
「ヒオナさんこそ、20の大台に乗ってるじゃないっすか」
体力も気力も俺より断然と高い。羨ましい。
「あはは、マジで『回避術師』だし!」
「疑ってたんすか。あの場で分かりやすい嘘なんが吐かないっすよ」
「ふ~ん、じゃあ分かりにくい嘘は言ってる可能性はあるんだ~」
しまった。余計なことを言っちまった。ここはすぐに話題を逸らそう。
「んなことより、サクッとクリアしちゃいましょう」
「そうね。じゃあレッツゴ~」
ずいぶんと朗らかな雰囲気ではあるが、一応命の危険はあるということだけは明言しておこう。
するとダンジョンに足を踏み入れた直後、地面に落ちている笹を踏み鳴らす足音らしきものが聞こえてきた。
「……六門」
「分かってます。二時の方向からっすね」
見れば竹の隙間から何かがこちらに向かってきていた。
「六門、じゃあまずはワタシが……って、あれ? いない?」
直後、ブシュッと血飛沫が舞い、地面にドサッと何かが倒れる音が響く。倒れたのはコボルトと呼ばれるゴブリンに若干似ているが、全身を緑の毛で覆った獣のような風貌をしている。
その近くには、サバイバルナイフを血に染めた俺が立っていた。しかし近づいてきたヒオナさんには俺の姿は見えていないだろう。
「……えと、もしかしてもう倒しちゃったの?」
それに答えないでいると、そこにまたもコボルトが複数現れ敵意をヒオナさんに向ける。
同時にヒオナさんが臨戦態勢に入るが、直後にコボルトの首から大量の血液が噴出して、次々と倒れていく。
そして一分後、俺は使用していた《ステルス》の効果を解いた。
「もうコボルトは来ないようっすね。大丈夫でしたかヒオナさん……って、どうしたんです、そんな珍獣でも見たような顔して」
「……!? ちょ、ちょっとちょっと、マジで六門って凄いじゃない!」
「は……はあ?」
「まったく気配なんて分からなかったわよ! それなのに、コボルトが面白いように倒れていくし!」
「いや、だから《ステルス》を使ったらこういうこともできるって言ったじゃないっすか」
ただこんなにも攻撃手段を使ったのに、コボルトに気配を悟られなかったのは、《ステルス》が〝Ⅳ〟にまで上がったお陰である。
効果時間が三分に上がっただけじゃなく、多少触れたり殺意を向けてもバレないようになったのだ。もうマジで最強でありがとうございます!
たださすがに攻撃した相手には、その瞬間から姿は見えるようにはなるが。
でも一撃で仕留めればそれも関係ないのである。
「いやぁ~、これは思った以上に拾い物だったかも! 心乃には感謝ね!」
俺はアイツに激怒だけどね。できればもう関わり合いになりたくないまである。
もういっそのこと旅にでも出ようかなぁ。
「じゃあ次はワタシが実力を見せる番ね!」
「お、じゃあいよいよ虎の凄さが!」
ちょっとワクワクしてます。一体どんな強さを持っているのか興味津々ですわ!
「ふふふ、来なさい――〝吾輩〟!」
え……わが……はい?
ヒオナさんの足元から、影のような黒ずみが広がっていき、そこからぬぅ~っと小さな存在が浮き上がってきた。
現れたのは――。
「…………ね、猫?」
外見はベンガルみたいな凛々しさを兼ね備えた猫だった。
「……吾輩は」
「へ? しゃ、喋ってる……!?」
突如その猫が人語を話し始めたのだ。
俺があまりにファンタジーな現象に驚いているにもかかわらず猫は続けていく。
「吾輩は猫である。名前は――――――――――――――吾輩」
「って、そこは〝まだない〟だろっ! ガッカリさせんなアホッ!」
思わず突っ込んでしまうと、猫は楽しそうにニヤリと口角を緩める。
「何やあんちゃん、パッとせえへん顔やけどおもろいやんけ」
「パッとしないは余計だ。つか何で関西弁なんだよ」
「よっしゃ、あんちゃんのツッコミ気に入ったで! これから吾輩とあんちゃんでこの腐った世の中を笑いの渦に巻き込んで――」
「ああはいはい。そういうのいいから吾輩」
「お、嬢ちゃんやんけ。相変わらずエロイ身体してまんなぁ。ちょっと触らせてんかぁ」
「うふふ、殺すわよ~?」
「じょ、冗談やんか! そんな怖い顔せんといてえなぁ」
……悪夢だ。
俺は結構動物好きで、猫はその中でも上位に位置する。
そして猫の中でベンガル種が特にお気に入りだったりするのだ。
だから喋っている事実は素直に嬉しい。ベンガルと会話できるとか何そのご褒美! ってな感じだし。
……なのに自分のことを吾輩って言うわ、何故か関西弁だわ、ご機嫌取りに手もみはするわで、俺の中のベンガルの高潔さが音を立てて崩れていく。
「あん? どないしたんやあんちゃん、四つん這いなんかになって。……はっ、まさか吾輩に後ろから突けゆうんか!? そんなん無理やっ、吾輩はオスやで! 変態とちゃうんやで!?」
……もう止めて。それ以上、俺を悲しませないで……。あと俺、変態ちゃうで。
「……ヒオナさん、何でコイツを呼び出したんすか?」
「あらら、何でそんなに元気ないの? まあ……何となく気持ちは分かるけれどね」
分かるならその部分には触れないでください。
「この吾輩は、性格はともかく能力は一級品なのよ~」
「一級品?」
「そ、一級品。吾輩、分かっているわね?」
「あいよ。猫使いが荒いお人やなまったく」
吾輩が俺たちよりも前に出てスッと目を閉じる。
するとしばらくして吾輩の髭がピクピクと動き始めた。
「…………嬢ちゃん、半径百メートル圏内の罠はすべて把握したで」
……は? 罠を……すべて把握?
「ご苦労様、モンスターとコアの位置はどう?」
「大きなエネルギーの塊が、ここから三時の方角にあるで。多分それがコアやと思うんやけど……」
「どうかしたの?」
「その周囲には結構な数の気配がウヨウヨや。多分モンスターやろな」
「OK。どう、六門?」
「……まさかコイツの力って感知能力ですか?」
「そうよ~。特に罠を感知する能力に長けててね。性格はともかく重宝してるのよ」
「嬢ちゃん、それ二度目やから。こんな吾輩でも傷はつくんやで?」
「はいはい。あとで高級猫缶を上げるから、コアのとこまで案内しなさいな」
「吾輩としては発情期の雌猫がええんやけど……十匹ほど、グヘヘ」
このエロ猫……マジで発言を止めてやろうか。
ヒオナさんも呆れたように溜め息を漏らしている。彼女の態度を見れば、できるだけ呼び出したくはないが、その能力が非常に有能なので仕方なくといった感じだろうか。
俺だってコイツがこんな便利な能力を持っていなかったら即成仏させているし。
「それじゃ六門、ここからはまたあなたの力を見せてもらうわよ」
「……了解。おい猫」
「吾輩って呼んでや、相棒」
「誰が相棒やねん」
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