16 / 62
第三十話 巫女服がいいなと思う件について
しおりを挟む
――【日々丘高等学校】。
東京の【才羽市】にある学校の一つで、元々は【日々丘女子高等学校】だったのだが、約二年前――つまり俺が入学した年から共学になった学び舎である。
格式と伝統ある学校ということもあり、巷ではお嬢様学校と呼ばれていた。
まだ共学化して間もないので、生徒数自体はそれほど多くはないが、学校の敷地はとても広く、十面にも及ぶテニスコートや、ゴルフ用の打ちっ放しエリアなんかもあるようなセレブリティな場所だ。
体育館も何故か分からないが、第一、第二、第三と三つもある。
何も知らないで入れば迷ってしまうくらいには大きな学校なのだ。
そこが俺の母校でもあるのだが、今はダンジョンと化してしまっている。
現在俺は、一人で学校の対面する場所に建てられているマンションの一室へと来ていた。
そこから学校が見渡せるが、改めて見ても広いと認識させられる。
あ、ちなみにここ、ヒオナさんが金に物を言わせて借りた十階の一室らしい。
ここ数日、ヒオナさんはこの場所で寝泊まりをしながら、エロ猫こと吾輩が帰るのを待っていたようだ。
どうやらヒオナさんの妖霊は、自律的に行動はしてくれるものの、あまりヒオナさんから離れてしまうと存在が消失してしまうらしい。
別に死ぬわけではないということなので、だったら一旦ヒオナさんの意志で吾輩を消して、再度自分のもとに召喚すればいいと進言したのだが……。
『もし今、重要な探索を行ってる最中だとしたら、あの子の苦労が無駄に終わってしまうかもしれないし』
ということなので、やはりまだ死んでいない以上は、吾輩が自力で戻ってくるのを期待して放置することにしたのである。
俺はベランダから双眼鏡を使って、学校の周囲を監視していた。
まだ日も昇り切っていない時間帯なので、人気など一切ない。そもそも最近じゃ、ここらに人気があるとしたら『持ち得る者』たちなのだが。
そこへ後ろの扉が開き、誰かが部屋へと入ってくる。
「ご、ごめんなさい! 遅れちゃったぁ!」
慌てて入ってきた巫女服姿の女の子。その手には手提げ袋が握られていた。
走ってきたのか、肩を上下させながら頬を紅く染め上げたその人物は――。
「別に遅れてねえよ、シオカさん」
五堂シオカ。歳は俺と同じ十六歳で、ヒオナさんの妹である。
「うぅ……途中で転んじゃってぇ……。ごめんねぇ、ほんとわたしってばどんくさくて……」
ヒオナさんと違って強気な女っていうイメージからはかけ離れたような、消極的な性格の持ち主である。
「はは、だから服がちょっと汚れてるんだな。怪我はなかった?」
「あ、うん! 大丈夫だよ! 心配してくれてありがとぉ! でもほら、元気元気!」
ああ、この笑顔……守りたい。
と思えるくらいに無垢なエネルギーが迸っている。
今回の攻略に関して、いや、今後についても俺はヒオナさん以外に自分のことを知られたくないと明言した。
だがエロ猫が戻ってこない以上、何かしらのフォロー役が必要だと考えたヒオナさんは、そのフォロー役にだけは俺のことを伝えておいた方が都合が良いと言ったのである。
それがこのシオカさんだ。
昨日ヒオナさんが〝お願いがある〟と言った件がこれだ。
シオカさんもまた『持ち得る者』であり、ある特別なスキルを扱うことができる。
彼女のジョブは――『思念使い』。
その力の一部として《念話》というスキルがあるが、これは離れた相手と頭の中で会話をすることができるというものだ。
本来なら戻ってきたエロ猫から詳しい現場情報をもらい、ここで監視を続けさせつつ電話で連絡をさせるつもりだったらしい。
ここからなら学校を見渡せるし、何か異変があってもすぐに伝えることができるからだ。
しかしエロ猫が戻ってこない以上、何かしらのフォロー役が必要になる。
そこでヒオナさんが抜擢したのがシオカさんだ。
彼女はここでエロ猫の代わりを務める役を担う。《念話》を使えば、電話よりもスムーズに意思疎通が可能だし、電波状況に左右されることもない。
俺も彼女の存在は必要だしありがたいと思ったので許可を出した。
そしてさっそく昨日に紹介されて顔合わせは終わっている。
「えと……ごめんね有野くん」
「? 何急に?」
「……終末の未来のこと、聞いたよね?」
「ああ、そういう占いが出たって」
「うん。その子の占いって今まで百発百中でね。その終末の未来を聞いてからお姉ちゃん、わたしたちの言うことも聞かなくなっちゃって」
いくら百発百中だとはいっても、終末なんて大きな未来は今まで当てていない。さすがにその未来だけは信じないという身内が多かった。
しかしヒオナさんは必ず来ると言い張り、それに向けて何としても力を集めることを急ぐようになったのだ。
特に他の『持ち得るもの』と接しては勧誘していく。五堂家としては、あまり他人を懐に入れたくないというスタンスにもかかわらず、だ。
「それでもお父さんたちに反発してね、お姉ちゃんはいろんな人たちをスカウトしたりして。例の会合に行ったのも、一人で勝手に行動した結果で」
どうやらヒオナさんの単独行動だったらしい。
「有野くんにも、多分……結構失礼なことをしたんだと思うの。……だから、ごめんね?」
この子、マジで良い子だなぁ。ヒオナさんには、少しでも見習ってもらいたい。
「別にいいよ。まあ、かなり強引だったことは確かだけど、俺にもメリットはある話だし」
特にヒオナさんが持つ情報網を利用できるのは大きい。
そしてその占いにも興味はある。
「でもでも……あのね、本当に嫌だったら、今のうちに逃げちゃってもいいんだよ?」
「いやそれは……」
とても魅力的な話ではあるんだけども。そんなことをしたら、会った時に殺されるよね俺。
「お姉ちゃんにはわたしたちがちゃんと言っとくから! だから……気にしなくても」
シオカさんの心遣いは非常にありがたい。この子となら駆け落ちしてもいいくらいに愛が芽生えそうだ。だけど……。
「ありがとな、シオカさん。でも俺、一度引き受けたことはやるつもりだから」
「有野くん……」
「さっきも言ったけど、今回の件については俺にもメリットのある話だ」
「本当にいい……の?」
「ああ。まあマジで嫌な時はちゃんと逃げるしな。俺って逃げ足だけは早いし」
そんな時が来るようなら、全力でヒオナさんから距離を取るつもりだ。
「そう……。ところでお姉ちゃんは……まだ?」
「うん。さっき連絡あって、もうすぐ来るってさ。シオカさんも買い出し疲れたろ。休んでくれ」
「ありがとぉ。でも有野くん、シオカでいいよ? 昨日も言ったと思うけど」
「え? あー女子の名前を呼び捨てるのって結構ハードル高いんだよね」
さん付けでもちょっとハズイ。同級生ならなおさら。
それにヒオナさんよりも幼い感じではあるが、さすがは姉妹というべきか、美少女なので対応に困ってしまう。
「そ、そう? ……わたしはシオカって呼んでほしい……な?」
いやいや、何で顔を赤らめて言ってくんの!? 勘違いしちゃうから! 思春期男子はそんな仕草にものごっつー弱いから!
「わ、分かった……その……シオ……カ」
「はい! シオカだよ! うふふ」
ま、眩しい!? 四奈川も天使のような笑顔だが、この子はまるで聖母のような感じだ!
その微笑みを見ているだけで癒され、つい天に召されそうに……。
ああいや、正気を保て俺っ! これから戦場に行くんだからな!
するとそこへ扉を開けて、ヒオナさんが姿を見せた。
東京の【才羽市】にある学校の一つで、元々は【日々丘女子高等学校】だったのだが、約二年前――つまり俺が入学した年から共学になった学び舎である。
格式と伝統ある学校ということもあり、巷ではお嬢様学校と呼ばれていた。
まだ共学化して間もないので、生徒数自体はそれほど多くはないが、学校の敷地はとても広く、十面にも及ぶテニスコートや、ゴルフ用の打ちっ放しエリアなんかもあるようなセレブリティな場所だ。
体育館も何故か分からないが、第一、第二、第三と三つもある。
何も知らないで入れば迷ってしまうくらいには大きな学校なのだ。
そこが俺の母校でもあるのだが、今はダンジョンと化してしまっている。
現在俺は、一人で学校の対面する場所に建てられているマンションの一室へと来ていた。
そこから学校が見渡せるが、改めて見ても広いと認識させられる。
あ、ちなみにここ、ヒオナさんが金に物を言わせて借りた十階の一室らしい。
ここ数日、ヒオナさんはこの場所で寝泊まりをしながら、エロ猫こと吾輩が帰るのを待っていたようだ。
どうやらヒオナさんの妖霊は、自律的に行動はしてくれるものの、あまりヒオナさんから離れてしまうと存在が消失してしまうらしい。
別に死ぬわけではないということなので、だったら一旦ヒオナさんの意志で吾輩を消して、再度自分のもとに召喚すればいいと進言したのだが……。
『もし今、重要な探索を行ってる最中だとしたら、あの子の苦労が無駄に終わってしまうかもしれないし』
ということなので、やはりまだ死んでいない以上は、吾輩が自力で戻ってくるのを期待して放置することにしたのである。
俺はベランダから双眼鏡を使って、学校の周囲を監視していた。
まだ日も昇り切っていない時間帯なので、人気など一切ない。そもそも最近じゃ、ここらに人気があるとしたら『持ち得る者』たちなのだが。
そこへ後ろの扉が開き、誰かが部屋へと入ってくる。
「ご、ごめんなさい! 遅れちゃったぁ!」
慌てて入ってきた巫女服姿の女の子。その手には手提げ袋が握られていた。
走ってきたのか、肩を上下させながら頬を紅く染め上げたその人物は――。
「別に遅れてねえよ、シオカさん」
五堂シオカ。歳は俺と同じ十六歳で、ヒオナさんの妹である。
「うぅ……途中で転んじゃってぇ……。ごめんねぇ、ほんとわたしってばどんくさくて……」
ヒオナさんと違って強気な女っていうイメージからはかけ離れたような、消極的な性格の持ち主である。
「はは、だから服がちょっと汚れてるんだな。怪我はなかった?」
「あ、うん! 大丈夫だよ! 心配してくれてありがとぉ! でもほら、元気元気!」
ああ、この笑顔……守りたい。
と思えるくらいに無垢なエネルギーが迸っている。
今回の攻略に関して、いや、今後についても俺はヒオナさん以外に自分のことを知られたくないと明言した。
だがエロ猫が戻ってこない以上、何かしらのフォロー役が必要だと考えたヒオナさんは、そのフォロー役にだけは俺のことを伝えておいた方が都合が良いと言ったのである。
それがこのシオカさんだ。
昨日ヒオナさんが〝お願いがある〟と言った件がこれだ。
シオカさんもまた『持ち得る者』であり、ある特別なスキルを扱うことができる。
彼女のジョブは――『思念使い』。
その力の一部として《念話》というスキルがあるが、これは離れた相手と頭の中で会話をすることができるというものだ。
本来なら戻ってきたエロ猫から詳しい現場情報をもらい、ここで監視を続けさせつつ電話で連絡をさせるつもりだったらしい。
ここからなら学校を見渡せるし、何か異変があってもすぐに伝えることができるからだ。
しかしエロ猫が戻ってこない以上、何かしらのフォロー役が必要になる。
そこでヒオナさんが抜擢したのがシオカさんだ。
彼女はここでエロ猫の代わりを務める役を担う。《念話》を使えば、電話よりもスムーズに意思疎通が可能だし、電波状況に左右されることもない。
俺も彼女の存在は必要だしありがたいと思ったので許可を出した。
そしてさっそく昨日に紹介されて顔合わせは終わっている。
「えと……ごめんね有野くん」
「? 何急に?」
「……終末の未来のこと、聞いたよね?」
「ああ、そういう占いが出たって」
「うん。その子の占いって今まで百発百中でね。その終末の未来を聞いてからお姉ちゃん、わたしたちの言うことも聞かなくなっちゃって」
いくら百発百中だとはいっても、終末なんて大きな未来は今まで当てていない。さすがにその未来だけは信じないという身内が多かった。
しかしヒオナさんは必ず来ると言い張り、それに向けて何としても力を集めることを急ぐようになったのだ。
特に他の『持ち得るもの』と接しては勧誘していく。五堂家としては、あまり他人を懐に入れたくないというスタンスにもかかわらず、だ。
「それでもお父さんたちに反発してね、お姉ちゃんはいろんな人たちをスカウトしたりして。例の会合に行ったのも、一人で勝手に行動した結果で」
どうやらヒオナさんの単独行動だったらしい。
「有野くんにも、多分……結構失礼なことをしたんだと思うの。……だから、ごめんね?」
この子、マジで良い子だなぁ。ヒオナさんには、少しでも見習ってもらいたい。
「別にいいよ。まあ、かなり強引だったことは確かだけど、俺にもメリットはある話だし」
特にヒオナさんが持つ情報網を利用できるのは大きい。
そしてその占いにも興味はある。
「でもでも……あのね、本当に嫌だったら、今のうちに逃げちゃってもいいんだよ?」
「いやそれは……」
とても魅力的な話ではあるんだけども。そんなことをしたら、会った時に殺されるよね俺。
「お姉ちゃんにはわたしたちがちゃんと言っとくから! だから……気にしなくても」
シオカさんの心遣いは非常にありがたい。この子となら駆け落ちしてもいいくらいに愛が芽生えそうだ。だけど……。
「ありがとな、シオカさん。でも俺、一度引き受けたことはやるつもりだから」
「有野くん……」
「さっきも言ったけど、今回の件については俺にもメリットのある話だ」
「本当にいい……の?」
「ああ。まあマジで嫌な時はちゃんと逃げるしな。俺って逃げ足だけは早いし」
そんな時が来るようなら、全力でヒオナさんから距離を取るつもりだ。
「そう……。ところでお姉ちゃんは……まだ?」
「うん。さっき連絡あって、もうすぐ来るってさ。シオカさんも買い出し疲れたろ。休んでくれ」
「ありがとぉ。でも有野くん、シオカでいいよ? 昨日も言ったと思うけど」
「え? あー女子の名前を呼び捨てるのって結構ハードル高いんだよね」
さん付けでもちょっとハズイ。同級生ならなおさら。
それにヒオナさんよりも幼い感じではあるが、さすがは姉妹というべきか、美少女なので対応に困ってしまう。
「そ、そう? ……わたしはシオカって呼んでほしい……な?」
いやいや、何で顔を赤らめて言ってくんの!? 勘違いしちゃうから! 思春期男子はそんな仕草にものごっつー弱いから!
「わ、分かった……その……シオ……カ」
「はい! シオカだよ! うふふ」
ま、眩しい!? 四奈川も天使のような笑顔だが、この子はまるで聖母のような感じだ!
その微笑みを見ているだけで癒され、つい天に召されそうに……。
ああいや、正気を保て俺っ! これから戦場に行くんだからな!
するとそこへ扉を開けて、ヒオナさんが姿を見せた。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる