22 / 62
第三十六話 どうやら門番を倒す必要がある件について
しおりを挟む
〝いえ、別に問題はないっすよ〟
〝そう? シオカに聞いたら一か所に留まって動かなくなったっていうから心配したのよ〟
〝ああ、ちょっと休憩して気力を回復させてるんすよ〟
〝なるほど。あなたのスキル、便利だけど燃費が悪いって話だもんね〟
そういうふうに彼女には説明しておいた。
〝吾輩はどう? 迷惑かけてない?〟
〝安心してください。足手纏いだと思ったら、すぐに窓から放り投げておきますから〟
〝あはっ、役に立ってるようで何よりだわ。けど……注意して〟
〝へ?〟
〝とてつ強い思念の持ち主が、そっちに向かったらしいから。多分……アイツらよ〟
アイツら……恐らくは飛柱組だろう。
マジかぁ。アイツから隠れるのはスキル使わんと無理だしなぁ。
何せ感覚が獣並みなのだから。傍に来られるとせっかくの休憩が無駄に終わってしまう。
〝いざとなったら無理をせずに逃げてきなさい〟
〝いいんすか? ミッション失敗に終わるかも〟
〝それよりもあなたを失うのが痛いわ〟
〝俺の能力が、でしょう?〟
〝当然それもあるけれど、あなた自身がいなくなったら寂しくなる程度には大事に思っているわよ〟
あら照れる。そんなストレートに言われるのは正直に嬉しいが、これもまたハニートラップ――。
〝言っとくけど、今のは本気よ?〟
と思ったが、先回りされて否定してきた。
〝正直に教えてあげるわ。今まで会ってきた男の中でも、ワタシが心底欲しいと思ったのはあなただけよ。だから無事に戻ってきなさい〟
こちらも正直に言って、彼女が真実を語っているかなんて分からない。彼女ほどの美貌の持ち主なら、男を手玉に取るなんて簡単だろうから。
俺もしょせんはいいように利用されるだけの駒でしかないかもしれない。
ただそれでも頼りにされ、帰りを待ってもらえるというのは嘘でも嬉しいものだ。それが美人ならなおさら。
……やっぱ男は単純だな。
〝了解です。ミッション達成させて戻りますよ〟
通信はそれで終了し、俺は床に座って休み始めた。
幸いにもこの部屋の周辺には誰も近づいてはこない。
そのお蔭で十二分に休むことができ、気力も大分復活させることができた。
だがその時だ。
「相棒、複数の気配がもうすぐコアがある部屋に辿り着くで」
「!? それを早く言えよ! さっそく向かうぞ!」
「あー別に急がんでもええと思うんやけど」
「いいからさっさと服の中に入れ」
無理矢理首根っこを掴んで服の中に放り込むと、そのまま部屋から出た。
予め罠とモンスターの位置を知っているというのは本当に強みだ。速やかに行動できるから。
真っ直ぐの、すでに廊下とは呼べないほど広くなった通路を駆け、突き当たりにある階段の前までやってきた。
人の気配は……無い。
だがエロ猫曰く、三階に上がればそこに人の気配があるという。
ここで《ステルス》を発動し、足早に階段を上る。
そのまま三階に辿り着いてギョッとした。
階段から真っ直ぐ通路が伸びており、その先には大きな広間があって、突き当たりにはここからでも十分に分かるくらいに巨大な赤い扉が見える。
そしてその広間で、どうやら戦闘が行われているようだ。
しかも人間VSモンスターであろう。
人間の方は、いつの間にここまで来たのか四奈川たちである。いや、休憩時間も結構取ったから有り得なくはないか。
モンスターの方は――三体。
そのうちの二体は、以前竹林でコアを守っていたレッドワイバーンである。
そしてそれらを従えるように立っているのはSNSでも見たことのあるトロルだ。
その手には巨大な鋼のこん棒を持っていて、見るからに力がありそうである。
「――〝その場で停止しろ〟」
例のチート過ぎるジョブ――『言霊術師』の力で、一ノ鍵はモンスターたちの動きを止めた。
そのせいで空を飛んでいたレッドワイバーンが翼を動かすことができずに床に落下する。
動きを止めたモンスターたちに向かって、葉牧さんたちが攻撃を与えていく。
しかし十秒ほどした後に、モンスターたちが動き始める。
「くっ、さすがは扉を守る番人といったところかしら。もう動き出すなんて」
悔しそうに顔をしかめるガキを見て、どうやらレベルや強さの違いで、《言霊》の効果時間が変わってくるらしい。これは良い情報を得られた。
とまあ、悪いけど俺は今のうちに扉の奥にあるであろうコアを潰すため、ひっそりと扉に近づく。
しかし――。
…………あれ? 開かない?
押しても引いても両開きのソレはウンともスンとも言わなかった。
どこかに隠しボタンとかでも、と思ったがこういう状況にありがちな条件を思いつく。
ま、まさか番人を倒さないと開かないパターンってわけ?
だったら俺も手伝った方が良いか、と思ったものの、トロルの丸太のように太い首や四肢を見て首を振る。
どう見ても一撃で倒せる相手じゃないわアレ。
じゃあ心臓でもと考えるが、俺が持っている短刀では心臓に到達するかどうかも不明だ。
レッドワイバーンにしても、飛び回り始めているので隙をついて仕留めるのは難しい。
よくよく考えれば、このスキルも弱点多いよなぁ。
俺に葉牧さんみたいな遠距離攻撃や、北常のような攻撃力があればいいが、残念ながらそんな手段は持ち合わせていない。
何かそういうスキルを取得できればいいのだが、ほぼほぼ回避系や防御系、隠密系のスキルばかりなので、とことん攻撃は度外視されている。
まあ『回避術師』っていうジョブなので当然っちゃ当然なんだろうが。
……マズイ、もうすぐ効果が切れるな。どこか隠れるところは……。
この広間は長方形になっていて、俺がやってきた入り口から扉に伸びたラインを挟んで、両端には均等に円柱が立てられている。
扉に一番近い柱の陰に身を潜ませて様子を見守ることにした。
たとえ葉牧さんや北常でも、かなりの強敵が相手みたいなので、そちらに集中しなければならないし、いちいち俺の気配には気づかないだろう。
服の中からエロ猫を取り出すと床に置く。そして彼にだけ聞こえる声で聞く。
「あの扉の奥にコアがあるんだな?」
「そうでっせ。せやけどここまで来るのに倒したモンスターが二体て……あんさんのスキルはホンマ反則でんがな」
だろうな。俺だってそう思う。
けど……悪いが、アイツらがモンスターを倒して扉が開いた瞬間に走り出してコアをもらう。
きっと四奈川たちには何が起こったか分からないだろうが、その時は一応心の中で謝っておこう。
俺はその瞬間が来るのを今か今かと待ち続ける。
「――《放雷》!」
葉牧さんから放たれた雷撃が一体のレッドワイバーンを捉える。
レッドワイバーンはたまらず翼を折り畳みながらクルクルと回転しつつ落下してきた。
そこを葉牧さんが狙い、ナイフを構えながら走り出す。
「――《雷牙》!」
ナイフの刀身を覆うように、蒼紫の輝きがググググと伸びていく。
それはまるで雷で構成された刃そのものといえた。
その刃を落下してきたレッドワイバーンに突き立てた直後、レッドワイバーンは感電したように震え断末魔の声を上げる。
そして全身を黒焦げにさせ、そのまま粒子へと消えた。
うへぇ、やっぱおっそろしいなあのメイドは……!
まさしく暗殺メイドの何相応しい攻撃手段だ。
次いでもう一体のレッドワイバーンも、その命が尽きようとしていた。
北常を食おうと突っ込んだワイバーンだったが……。
「死ぬがいい――《捻刺》っ!」
北常に突き出された蛇矛をまともに受けた直後、当たった頭部が弾けたように四散し、即死したレッドワイバーンはそのまま床に転がって沈黙した。
〝そう? シオカに聞いたら一か所に留まって動かなくなったっていうから心配したのよ〟
〝ああ、ちょっと休憩して気力を回復させてるんすよ〟
〝なるほど。あなたのスキル、便利だけど燃費が悪いって話だもんね〟
そういうふうに彼女には説明しておいた。
〝吾輩はどう? 迷惑かけてない?〟
〝安心してください。足手纏いだと思ったら、すぐに窓から放り投げておきますから〟
〝あはっ、役に立ってるようで何よりだわ。けど……注意して〟
〝へ?〟
〝とてつ強い思念の持ち主が、そっちに向かったらしいから。多分……アイツらよ〟
アイツら……恐らくは飛柱組だろう。
マジかぁ。アイツから隠れるのはスキル使わんと無理だしなぁ。
何せ感覚が獣並みなのだから。傍に来られるとせっかくの休憩が無駄に終わってしまう。
〝いざとなったら無理をせずに逃げてきなさい〟
〝いいんすか? ミッション失敗に終わるかも〟
〝それよりもあなたを失うのが痛いわ〟
〝俺の能力が、でしょう?〟
〝当然それもあるけれど、あなた自身がいなくなったら寂しくなる程度には大事に思っているわよ〟
あら照れる。そんなストレートに言われるのは正直に嬉しいが、これもまたハニートラップ――。
〝言っとくけど、今のは本気よ?〟
と思ったが、先回りされて否定してきた。
〝正直に教えてあげるわ。今まで会ってきた男の中でも、ワタシが心底欲しいと思ったのはあなただけよ。だから無事に戻ってきなさい〟
こちらも正直に言って、彼女が真実を語っているかなんて分からない。彼女ほどの美貌の持ち主なら、男を手玉に取るなんて簡単だろうから。
俺もしょせんはいいように利用されるだけの駒でしかないかもしれない。
ただそれでも頼りにされ、帰りを待ってもらえるというのは嘘でも嬉しいものだ。それが美人ならなおさら。
……やっぱ男は単純だな。
〝了解です。ミッション達成させて戻りますよ〟
通信はそれで終了し、俺は床に座って休み始めた。
幸いにもこの部屋の周辺には誰も近づいてはこない。
そのお蔭で十二分に休むことができ、気力も大分復活させることができた。
だがその時だ。
「相棒、複数の気配がもうすぐコアがある部屋に辿り着くで」
「!? それを早く言えよ! さっそく向かうぞ!」
「あー別に急がんでもええと思うんやけど」
「いいからさっさと服の中に入れ」
無理矢理首根っこを掴んで服の中に放り込むと、そのまま部屋から出た。
予め罠とモンスターの位置を知っているというのは本当に強みだ。速やかに行動できるから。
真っ直ぐの、すでに廊下とは呼べないほど広くなった通路を駆け、突き当たりにある階段の前までやってきた。
人の気配は……無い。
だがエロ猫曰く、三階に上がればそこに人の気配があるという。
ここで《ステルス》を発動し、足早に階段を上る。
そのまま三階に辿り着いてギョッとした。
階段から真っ直ぐ通路が伸びており、その先には大きな広間があって、突き当たりにはここからでも十分に分かるくらいに巨大な赤い扉が見える。
そしてその広間で、どうやら戦闘が行われているようだ。
しかも人間VSモンスターであろう。
人間の方は、いつの間にここまで来たのか四奈川たちである。いや、休憩時間も結構取ったから有り得なくはないか。
モンスターの方は――三体。
そのうちの二体は、以前竹林でコアを守っていたレッドワイバーンである。
そしてそれらを従えるように立っているのはSNSでも見たことのあるトロルだ。
その手には巨大な鋼のこん棒を持っていて、見るからに力がありそうである。
「――〝その場で停止しろ〟」
例のチート過ぎるジョブ――『言霊術師』の力で、一ノ鍵はモンスターたちの動きを止めた。
そのせいで空を飛んでいたレッドワイバーンが翼を動かすことができずに床に落下する。
動きを止めたモンスターたちに向かって、葉牧さんたちが攻撃を与えていく。
しかし十秒ほどした後に、モンスターたちが動き始める。
「くっ、さすがは扉を守る番人といったところかしら。もう動き出すなんて」
悔しそうに顔をしかめるガキを見て、どうやらレベルや強さの違いで、《言霊》の効果時間が変わってくるらしい。これは良い情報を得られた。
とまあ、悪いけど俺は今のうちに扉の奥にあるであろうコアを潰すため、ひっそりと扉に近づく。
しかし――。
…………あれ? 開かない?
押しても引いても両開きのソレはウンともスンとも言わなかった。
どこかに隠しボタンとかでも、と思ったがこういう状況にありがちな条件を思いつく。
ま、まさか番人を倒さないと開かないパターンってわけ?
だったら俺も手伝った方が良いか、と思ったものの、トロルの丸太のように太い首や四肢を見て首を振る。
どう見ても一撃で倒せる相手じゃないわアレ。
じゃあ心臓でもと考えるが、俺が持っている短刀では心臓に到達するかどうかも不明だ。
レッドワイバーンにしても、飛び回り始めているので隙をついて仕留めるのは難しい。
よくよく考えれば、このスキルも弱点多いよなぁ。
俺に葉牧さんみたいな遠距離攻撃や、北常のような攻撃力があればいいが、残念ながらそんな手段は持ち合わせていない。
何かそういうスキルを取得できればいいのだが、ほぼほぼ回避系や防御系、隠密系のスキルばかりなので、とことん攻撃は度外視されている。
まあ『回避術師』っていうジョブなので当然っちゃ当然なんだろうが。
……マズイ、もうすぐ効果が切れるな。どこか隠れるところは……。
この広間は長方形になっていて、俺がやってきた入り口から扉に伸びたラインを挟んで、両端には均等に円柱が立てられている。
扉に一番近い柱の陰に身を潜ませて様子を見守ることにした。
たとえ葉牧さんや北常でも、かなりの強敵が相手みたいなので、そちらに集中しなければならないし、いちいち俺の気配には気づかないだろう。
服の中からエロ猫を取り出すと床に置く。そして彼にだけ聞こえる声で聞く。
「あの扉の奥にコアがあるんだな?」
「そうでっせ。せやけどここまで来るのに倒したモンスターが二体て……あんさんのスキルはホンマ反則でんがな」
だろうな。俺だってそう思う。
けど……悪いが、アイツらがモンスターを倒して扉が開いた瞬間に走り出してコアをもらう。
きっと四奈川たちには何が起こったか分からないだろうが、その時は一応心の中で謝っておこう。
俺はその瞬間が来るのを今か今かと待ち続ける。
「――《放雷》!」
葉牧さんから放たれた雷撃が一体のレッドワイバーンを捉える。
レッドワイバーンはたまらず翼を折り畳みながらクルクルと回転しつつ落下してきた。
そこを葉牧さんが狙い、ナイフを構えながら走り出す。
「――《雷牙》!」
ナイフの刀身を覆うように、蒼紫の輝きがググググと伸びていく。
それはまるで雷で構成された刃そのものといえた。
その刃を落下してきたレッドワイバーンに突き立てた直後、レッドワイバーンは感電したように震え断末魔の声を上げる。
そして全身を黒焦げにさせ、そのまま粒子へと消えた。
うへぇ、やっぱおっそろしいなあのメイドは……!
まさしく暗殺メイドの何相応しい攻撃手段だ。
次いでもう一体のレッドワイバーンも、その命が尽きようとしていた。
北常を食おうと突っ込んだワイバーンだったが……。
「死ぬがいい――《捻刺》っ!」
北常に突き出された蛇矛をまともに受けた直後、当たった頭部が弾けたように四散し、即死したレッドワイバーンはそのまま床に転がって沈黙した。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる