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第四十一話 使い魔をゲットした件について
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あれれぇ~、おっかしいぞ~。
この使い魔、レベル1なのにご主人様より強いんだけど……?
何この綺麗に上下に整ったステータスは?
「ど、どうしたの六門? そんな引き攣った顔して」
「い、いえ……どうやらさすがは《コアの遺産》って感じっすね。かなり高いステータス持ちです」
しかもこのスキルの数よ……。初っ端から四個って!
それに《擬態》や《吸収》も応用性に溢れ、かなり使い勝手の良いスキルだということも理解できた。
それに物理攻撃が効かないって時点で、きっと俺はコイツには勝てないんだろうなぁ。
30レベルなのに……。
だってナイフで切っても死なないんだから。反則過ぎねぇ?
あと称号の『一番目のスライム』って何さ?
「ふ~ん、良かったじゃん六門」
「何がっすか? 今俺は自分の不甲斐なさを噛みしめると同時に、羨ましさと嫉妬で狂いそうなんですけど」
「けど使い魔ってことはあなたの武器……ってことよね?」
「……!」
「あなたは確かに攻撃力が低いけど、その子が十分に補ってくれるんじゃない?」
「ようこそ俺のしもべよ! 歓迎するぞ、ヒーロ!」
俺はギュッとヒーロを抱きしめてやると、ヒーロもまた嬉しそうに蠢いている。
「現金ねぇ。まあ気持ちは分かるけど」
「使い魔かぁ。そうだよな! これからはヒーロがいれば攻略だって断然やりやすくなるじゃん! やったぜ俺!」
どうやら剣や盾にも擬態できるらしいし、コイツがいれば手ぶらで攻略だってできそうだ。いいぞヒーロ、偉いぞヒーロ、可愛いぞヒーロ!
「そういえば六門」
「ん? 何すか?」
「改めて言っておくわ。今回のダンジョン攻略、手を貸してくれて感謝するわ。ありがとうね」
「いえいえ、結果的に見れば俺も最高の宝をゲットできたみたいなので」
俺は差し出された手を握り返す。
「あ、あの! わたしからもお礼を言わせて有野くん!」
「え? シオカも?」
「うん! 今回、お姉ちゃんが無茶なことばかり言ったと思う。でも有野くんはそれに応えてくれた。本当にありがとうございました!」
丁寧に頭を下げてくるシオカ。本当にこの子は人格者なんだなぁ。
「ダメダメな姉だけど、また手助けしてくれたら嬉しいです! もちろん有野くんが何か手伝ってほしい時は言ってね? わたしも全力でお手伝いするから!」
いやぁ、マジで出来た子だ。一家に一人欲しいくらい。
「ぶぅ~、妹がお姉ちゃんに厳しい件について」
「黙っててお姉ちゃん! 言っとくけど、今回のことだってお父さんカンカンだしね! 帰ったら説教されるくらいは覚悟しておくように!」
「マジで? ……ねえ六門、ワタシと一緒に逃避行しない?」
「しません。素直に叱られてください」
「冷たっ!? それがおっぱいの感触を知ってる女にする態度?」
「お、おっぱ……有野くん?」
「ちっ、違うからな! 勘違い……ってわけでもないけど。で、でもそれはこの痴女が押し付けてきたからで!」
「誰が痴女かっ!」
「あんただあんた! 俺を陥れようったってそうはいかねえぞ! 飛びつけっ、ヒーロ!」
「きゃぁーっ!? こないでぇぇぇっ!」
飛びついたヒーロから慌てて逃げ出し、玄関から外へと出て行くヒオナさん。
マジで苦手みたいだ。あの人の弱みを握れたようで俺としては満足だ。
「もう、お姉ちゃんったら」
「シオカも苦労してるみてえだな。……頑張れ」
「はは……」
こうして俺は初の迷宮化した大規模ダンジョンを攻略できたのであった。
ヒーロを使い魔にしたその日の夜のことである。
四奈川から『ワールド』が何件も来ていた。
どうやらダンジョン攻略が初めて失敗した件に関してのもので、どこが悪かったかアドバイスが欲しいとのこと。
顛末は知っているが、一応彼女からどんな攻略だったのか聞いて、差し障りのない忠告をしておいた。
単純にいえばレベルを上げろ的なやつである。
あのドラゴンを倒すには、スキルだけではどうしようもない。根本的な地力を上げる必要があるのは確実だ。
恐らくレベルで示すと、あのドラゴンは40くらいあったのではなかろうか。もしかしたらもっと?
RPGでいえば中盤で出てくるようなモンスターだ。まだまだ序盤の冒険をしている四奈川たちでは攻略は難しいだろう。
俺のような特殊なスキルがあれば別だが、普通に考えれば学校のダンジョンは、彼女たちには早かったというだけ。
俺もドラゴンが出ることを知ってれば、多分ヒオナさんに攻略を見送るように言っていたはずだから。
「……げ、マジかよ」
一ノ鍵のガキが『仮面の人物』について気にしていたという報告があった。
やっぱそうだよなぁ。あれで気にしない方がどうかしてる。
何せあの場に彼女たち以外にいたのは俺とエロ猫だ。そしてエロ猫は姿を見せていない。
四奈川たちが逃げ出してすぐにダンジョンが攻略されたということは、明らかに俺がやったことは明白だ。
有能な手駒が欲しいあのガキが俺を気にしないわけがない。
「四奈川には、絶対に俺の許可なく知り合いを連れてこないように言ってはいるけど。もう一度念を押しておくか」
あのガキなんか連れてきた日にゃ、速攻で逃げ出す必要があるしな。
俺はスマホをリビングのテーブルの上に置いてソファに寝そべる。
するとヒーロが俺の腹の上に乗ってきた。
「おぉ、ヒーロ。どうやら腹一杯になったようだな」
コイツ、雑食というよりマジで何でも食べる。ゴミでも喜んで食べるので、俺としては助かっていた。
俺はヒーロの頭? を撫でつつステータスを開いた。
有野 六門 レベル:30 EXP:11% スキルポイント:78
体力:151/151 気力:120/120
攻撃:E++ 防御:D++
特攻:C++ 特防:D++
敏捷:B+ 運 :D
ジョブ:回避術師(ユニーク):Ⅳ コアポイント:33%
スキル:ステルスⅣ・スキルポイント上昇率UP・自動回避Ⅱ
称号:ユニークジョブを有する者・コア破壊者・スニークキラー・盗聴のスペシャリスト・使い魔を持つ者・迷宮攻略者
一番嬉しいのは何といってもスキルポイントだ。もうすぐで100になるから。そうすれば《テレポート》を……。
「あ、そういや《テレポート》ってジョブランクが〝Ⅴ〟じゃなかったら取得できなかったっけか?」
それを思い出し頭を抱える。
次のランクが上がるまでに、幾つのコアを破壊すればいいのだろうか。幸い今回のことでワンランクアップしているのはナイスだ。
「けど《ステルス》と《自動回避》をランクアップしておくのも魅力的なんだよなぁ。それに違うスキルだって……」
だがそうすれば《テレポート》が遠のく。……マジで悩む。
「……ま、今日はもう考えるのは止めよ」
ハッキリいってかなり疲れた。いろいろなことがあったしな。
それに今後の攻略には、頼もしい味方もいる。
「ヒーロ、これからよろしくなー」
「~~~~!」
「おっふおっふ、ちょ……そこで跳ねないで」
軽いボディブローを受けている感じだから。
でもコイツもやる気が十分そうなので良かった。
「ま、全部終わって言えることはあれだな」
す~っと大きく息を吸って、
「――生きてて良かったぁ」
俺にとって、何よりもそれが一番の褒美であった。
今後も今回のような恐ろしいダンジョンに挑む時はあるだろう。
そうでなくても、ヒオナさの言うような終末がいつ訪れるかも分からない。
何が起きても行き抜いていけるように、どんどんレベルを上げ、スキルを増やし、生存率を上げていこう。
そして極めていこう。そうすれば必ず誰にも負けることのない力を得られるだろう。
仮に俺の物語を、ライトノベル風につけるとしたらこうだ。
「『俺のユニークジョブ『回避術師』は不敗過ぎる』……ってか」
そこに辿り着くためにも、こんな世界に負けないためにも――。
俺は逃げ延びてやる。必ずな。
この使い魔、レベル1なのにご主人様より強いんだけど……?
何この綺麗に上下に整ったステータスは?
「ど、どうしたの六門? そんな引き攣った顔して」
「い、いえ……どうやらさすがは《コアの遺産》って感じっすね。かなり高いステータス持ちです」
しかもこのスキルの数よ……。初っ端から四個って!
それに《擬態》や《吸収》も応用性に溢れ、かなり使い勝手の良いスキルだということも理解できた。
それに物理攻撃が効かないって時点で、きっと俺はコイツには勝てないんだろうなぁ。
30レベルなのに……。
だってナイフで切っても死なないんだから。反則過ぎねぇ?
あと称号の『一番目のスライム』って何さ?
「ふ~ん、良かったじゃん六門」
「何がっすか? 今俺は自分の不甲斐なさを噛みしめると同時に、羨ましさと嫉妬で狂いそうなんですけど」
「けど使い魔ってことはあなたの武器……ってことよね?」
「……!」
「あなたは確かに攻撃力が低いけど、その子が十分に補ってくれるんじゃない?」
「ようこそ俺のしもべよ! 歓迎するぞ、ヒーロ!」
俺はギュッとヒーロを抱きしめてやると、ヒーロもまた嬉しそうに蠢いている。
「現金ねぇ。まあ気持ちは分かるけど」
「使い魔かぁ。そうだよな! これからはヒーロがいれば攻略だって断然やりやすくなるじゃん! やったぜ俺!」
どうやら剣や盾にも擬態できるらしいし、コイツがいれば手ぶらで攻略だってできそうだ。いいぞヒーロ、偉いぞヒーロ、可愛いぞヒーロ!
「そういえば六門」
「ん? 何すか?」
「改めて言っておくわ。今回のダンジョン攻略、手を貸してくれて感謝するわ。ありがとうね」
「いえいえ、結果的に見れば俺も最高の宝をゲットできたみたいなので」
俺は差し出された手を握り返す。
「あ、あの! わたしからもお礼を言わせて有野くん!」
「え? シオカも?」
「うん! 今回、お姉ちゃんが無茶なことばかり言ったと思う。でも有野くんはそれに応えてくれた。本当にありがとうございました!」
丁寧に頭を下げてくるシオカ。本当にこの子は人格者なんだなぁ。
「ダメダメな姉だけど、また手助けしてくれたら嬉しいです! もちろん有野くんが何か手伝ってほしい時は言ってね? わたしも全力でお手伝いするから!」
いやぁ、マジで出来た子だ。一家に一人欲しいくらい。
「ぶぅ~、妹がお姉ちゃんに厳しい件について」
「黙っててお姉ちゃん! 言っとくけど、今回のことだってお父さんカンカンだしね! 帰ったら説教されるくらいは覚悟しておくように!」
「マジで? ……ねえ六門、ワタシと一緒に逃避行しない?」
「しません。素直に叱られてください」
「冷たっ!? それがおっぱいの感触を知ってる女にする態度?」
「お、おっぱ……有野くん?」
「ちっ、違うからな! 勘違い……ってわけでもないけど。で、でもそれはこの痴女が押し付けてきたからで!」
「誰が痴女かっ!」
「あんただあんた! 俺を陥れようったってそうはいかねえぞ! 飛びつけっ、ヒーロ!」
「きゃぁーっ!? こないでぇぇぇっ!」
飛びついたヒーロから慌てて逃げ出し、玄関から外へと出て行くヒオナさん。
マジで苦手みたいだ。あの人の弱みを握れたようで俺としては満足だ。
「もう、お姉ちゃんったら」
「シオカも苦労してるみてえだな。……頑張れ」
「はは……」
こうして俺は初の迷宮化した大規模ダンジョンを攻略できたのであった。
ヒーロを使い魔にしたその日の夜のことである。
四奈川から『ワールド』が何件も来ていた。
どうやらダンジョン攻略が初めて失敗した件に関してのもので、どこが悪かったかアドバイスが欲しいとのこと。
顛末は知っているが、一応彼女からどんな攻略だったのか聞いて、差し障りのない忠告をしておいた。
単純にいえばレベルを上げろ的なやつである。
あのドラゴンを倒すには、スキルだけではどうしようもない。根本的な地力を上げる必要があるのは確実だ。
恐らくレベルで示すと、あのドラゴンは40くらいあったのではなかろうか。もしかしたらもっと?
RPGでいえば中盤で出てくるようなモンスターだ。まだまだ序盤の冒険をしている四奈川たちでは攻略は難しいだろう。
俺のような特殊なスキルがあれば別だが、普通に考えれば学校のダンジョンは、彼女たちには早かったというだけ。
俺もドラゴンが出ることを知ってれば、多分ヒオナさんに攻略を見送るように言っていたはずだから。
「……げ、マジかよ」
一ノ鍵のガキが『仮面の人物』について気にしていたという報告があった。
やっぱそうだよなぁ。あれで気にしない方がどうかしてる。
何せあの場に彼女たち以外にいたのは俺とエロ猫だ。そしてエロ猫は姿を見せていない。
四奈川たちが逃げ出してすぐにダンジョンが攻略されたということは、明らかに俺がやったことは明白だ。
有能な手駒が欲しいあのガキが俺を気にしないわけがない。
「四奈川には、絶対に俺の許可なく知り合いを連れてこないように言ってはいるけど。もう一度念を押しておくか」
あのガキなんか連れてきた日にゃ、速攻で逃げ出す必要があるしな。
俺はスマホをリビングのテーブルの上に置いてソファに寝そべる。
するとヒーロが俺の腹の上に乗ってきた。
「おぉ、ヒーロ。どうやら腹一杯になったようだな」
コイツ、雑食というよりマジで何でも食べる。ゴミでも喜んで食べるので、俺としては助かっていた。
俺はヒーロの頭? を撫でつつステータスを開いた。
有野 六門 レベル:30 EXP:11% スキルポイント:78
体力:151/151 気力:120/120
攻撃:E++ 防御:D++
特攻:C++ 特防:D++
敏捷:B+ 運 :D
ジョブ:回避術師(ユニーク):Ⅳ コアポイント:33%
スキル:ステルスⅣ・スキルポイント上昇率UP・自動回避Ⅱ
称号:ユニークジョブを有する者・コア破壊者・スニークキラー・盗聴のスペシャリスト・使い魔を持つ者・迷宮攻略者
一番嬉しいのは何といってもスキルポイントだ。もうすぐで100になるから。そうすれば《テレポート》を……。
「あ、そういや《テレポート》ってジョブランクが〝Ⅴ〟じゃなかったら取得できなかったっけか?」
それを思い出し頭を抱える。
次のランクが上がるまでに、幾つのコアを破壊すればいいのだろうか。幸い今回のことでワンランクアップしているのはナイスだ。
「けど《ステルス》と《自動回避》をランクアップしておくのも魅力的なんだよなぁ。それに違うスキルだって……」
だがそうすれば《テレポート》が遠のく。……マジで悩む。
「……ま、今日はもう考えるのは止めよ」
ハッキリいってかなり疲れた。いろいろなことがあったしな。
それに今後の攻略には、頼もしい味方もいる。
「ヒーロ、これからよろしくなー」
「~~~~!」
「おっふおっふ、ちょ……そこで跳ねないで」
軽いボディブローを受けている感じだから。
でもコイツもやる気が十分そうなので良かった。
「ま、全部終わって言えることはあれだな」
す~っと大きく息を吸って、
「――生きてて良かったぁ」
俺にとって、何よりもそれが一番の褒美であった。
今後も今回のような恐ろしいダンジョンに挑む時はあるだろう。
そうでなくても、ヒオナさの言うような終末がいつ訪れるかも分からない。
何が起きても行き抜いていけるように、どんどんレベルを上げ、スキルを増やし、生存率を上げていこう。
そして極めていこう。そうすれば必ず誰にも負けることのない力を得られるだろう。
仮に俺の物語を、ライトノベル風につけるとしたらこうだ。
「『俺のユニークジョブ『回避術師』は不敗過ぎる』……ってか」
そこに辿り着くためにも、こんな世界に負けないためにも――。
俺は逃げ延びてやる。必ずな。
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