43 / 62
第57話 可愛い幼女に遭遇した件について
しおりを挟む
――翌日。
起床したら午前八時前だった。昨日早く就寝したから、こんな時間に起きたのだろう。
いつもなら十時前くらいまでは寝ているのに。下手すれば昼を回る。
俺は朝食に缶詰を食いながら、自身のステータスを再度確認していた。
その流れでヒーロのも確認したが、いつの間にか12レベルになっていて、スキルポイントも貯まっていたのだ。
「う~ん、《収納》をランクアップしたいけどまだポイントが足りねえな。……貯めとくか」
俺は腹ごなしをしたあと、今度はその足で電化製品があるフロアへと向かう。
何か役に立てられそうなものを、幾つかヒーロに収納してもらっておく。
その足でデパートの外へ出ると、朝にもかかわらず強い日差しが俺たちを照らす。
「さてと……やっぱネットはダメか」
一日経ったらあるいは、と期待はしていたが。
「今日はどうっすかなぁ……」
例のダンジョンに挑むのはまだ無理なのは確定だ。ただ大規模ダンジョンの情報収集という面においてはクリアできたので、もうこのまま家に戻ってもいいが。
ただ電話やネットが使えなくなった以上、四奈川たちが俺の家に直接来る可能性が非常に高い。もしかしたらもう入り浸っている危険性だってある。
そこにもしヒオナさんまで来て、さらにはあの一ノ鍵が来たら……。
そう思うだけで身震いしてくる。
「どうしたもんかねぇ。……しばらく旅を楽しむか?」
こうやってのんびり旅行するのも良いかもしれないしな。何だかんだいって自給自足も問題なく行えてるし。まあ商品を盗んでるだけだけど。
もし逮捕でもされたら余罪がどんどん増えていくなこりゃ。
ダンジョンに立ち入った犯罪者だし、金も払わずに商品を頂いてる窃盗犯だしな。
しかし生き抜くためには仕方ない。神様だって許してくれるはず。……多分。
「ヒーロ、どっか行きたいとこあるか?」
聞いてはみたものの、器用に身体を使って頭上にハテナを浮かび上がらせる仕草は可愛らしい。
まあこの子に地理の知識があるわけないけど。
「じゃあ観光名所にでも行ってみるか? せっかく群馬まで来たんだしな」
帰るにしても有意義な時間を過ごしてからでも遅くない。
俺はそう判断して、群馬旅行を満喫することにした…………のだが。
「……ん?」
少し目の先の路肩で子猫がトボトボと歩いている姿を見た。
「親と逸れたのか?」
ニャーニャーとか細い声を出しながら歩いている。
親はどこにいるんだよと思いながら見ていると、どこからかカラスが飛んできて子猫を襲い始めたのだ。
体格差もあるし、腹を空かせているのか動きが鈍い子猫は、カラスの嘴に突かれて何度も地面を転がる。
「ったく、見てらんねえな!」
俺はサバイバルナイフを手に持って「おらぁぁぁっ!」と声を上げて振り回しながら接近する。
カラスはさすがに俺と戦うことはせずに、そのまま飛び去っていく。
しかし子猫は度重なる攻撃のせいか、ぐったりと横たわっていた。
「マズイなこりゃ。えっと……」
俺はヒーロから包帯と傷薬を出してもらうと、子猫の傷を手当し始めた。
一通り治療し終わると、俺の手をペロペロと舐めてきたので……。
「やっぱ腹減ってんのか?」
こんな小さいんだから無理もないかと思い、缶詰のツナを与えてやった。
美味そうに食べている様子を見ていると、何だかほっこりする。
元々動物は好きな方だし、特に猫は気まぐれで孤高な感じがしてどこか俺と似ているから大好きだ。
しばらくそうしていると、どこからかニャーという鳴き声が聞こえた。
見るとまたも猫が立ってこちらを見ていたので、俺はもしかしたらと思い、少し子猫から距離を取る。
すると大きな猫がゆっくりと子猫の方へ行き、子猫もまた甘えるような声で鳴く。
二匹でツナ缶を食べ終わると、そのまま猫が子猫の首根っこを噛んで去って行った。
「親が見つけてくれて良かったな、あの子猫」
さすがに連れ帰るわけにはいかないしホッとした。
するとその時である。
「――そこの兄ちゃん、こんなとこで何してるん?」
不意に背後から聞こえてきた声に、思わず「おわぁっ!?」と声を上げて飛び退いてしまった。
そこに立っていたのは、紙袋を抱えた一人の少女だった。年の頃は七歳くらい、だろうか?
「わっ、そんな大声出さんでよ! ビックリすっから!」
「あ、悪い!」
だったら気配を消して近づいて来ないで欲しい。
まあヒーロが警戒していないということは、悪意を持って近づいてきているわけじゃないと思うが。
「まだこんな場所をウロウロしてる人がいるんか。危ないよ?」
「あー忠告ありがとうございます?」
「あはは、何で疑問形なん!」
朗らかに笑う少女。そんな無垢な笑顔を見ると、俺の強張った表情も少し緩む。
サバサバした雰囲気の、ショートカットの女の子。華奢な体型ではあるが、健康的な肌に人懐っこそうな大きい瞳を持つ美少女なのは間違いない。少女というより幼女ではあるが。
「もしかしてよそから来た人なん?」
「え~っと……まあ」
「へぇ~、どっから来たん?」
この子、ずいぶんと警戒が緩いな。初めて会う男子だぞ俺。しかも年上。こんな世の中なのに。
美少女なんて性欲に飢えた男どもにとっちゃ極上の餌でしかない。
そんなアホどもの犠牲者になった女性も少なくはないだろう。この子のようなロリっ子を狙う変態だっているんだから。危機的意識が低いようで、逆に心配になるほどだ。
「俺は東京から。君は? 地元の子?」
「うん、そだよ! けどこんな状況なのによりも寄って何で群馬に?」
「あー知り合いがいてな。連絡が取れなくなったから直接会いにきたってわけ」
そんな知り合いなんていませんけどね。
「そうなん、それは心配だよね……」
マジで心配してくれているようで、ちょっと罪悪感が……。
「……あ、そうだ! もし良かったらウチんとこに来ん?」
「へ?」
「今ちょっとバタバタしてるけど、もしかしたら兄ちゃんの知り合いのことを聞けるかもしれんし!」
「い、いや……」
「ほらほら! 君、悪い人じゃなさそうだし、案内してあげるから!」
そう言ってガシッと俺の手を握ってくる。
あ、柔らかい……じゃなくて、どうするんだ俺!?
まあこの子も悪人には見えないし、可愛いしついて行ってもいいかもしれない。可愛いは関係ないかもだけど。
ヒーロは咄嗟に俺の背中に飛び乗って、そのまま服の中に入っていく。指示も無しに見つからないように動けるとは、さすがは俺の使い魔!
そうして俺は手を引っ張られてこの子について行くことにしたのだが……。
「あ、そういや自己紹介がまだだったね! ウチはね、八凪莱夢っていうんよ! 気軽に莱夢でいいから!」
「あ、ああ、俺は有野六門。好きに呼んでくれ」
「じゃあろっくんだ! よろしくね!」
ライムかぁ。俺と同じで変わった名前だなぁ。
それに苗字はヤナギ…………どっかで聞いた気がするが、まあありふれた名前だし、別に気にすることも無かった。
こうして俺は突然遭遇した美少女ならぬ美幼女のライムちゃんに連れられて、彼女の居場所まで向かっていく。
起床したら午前八時前だった。昨日早く就寝したから、こんな時間に起きたのだろう。
いつもなら十時前くらいまでは寝ているのに。下手すれば昼を回る。
俺は朝食に缶詰を食いながら、自身のステータスを再度確認していた。
その流れでヒーロのも確認したが、いつの間にか12レベルになっていて、スキルポイントも貯まっていたのだ。
「う~ん、《収納》をランクアップしたいけどまだポイントが足りねえな。……貯めとくか」
俺は腹ごなしをしたあと、今度はその足で電化製品があるフロアへと向かう。
何か役に立てられそうなものを、幾つかヒーロに収納してもらっておく。
その足でデパートの外へ出ると、朝にもかかわらず強い日差しが俺たちを照らす。
「さてと……やっぱネットはダメか」
一日経ったらあるいは、と期待はしていたが。
「今日はどうっすかなぁ……」
例のダンジョンに挑むのはまだ無理なのは確定だ。ただ大規模ダンジョンの情報収集という面においてはクリアできたので、もうこのまま家に戻ってもいいが。
ただ電話やネットが使えなくなった以上、四奈川たちが俺の家に直接来る可能性が非常に高い。もしかしたらもう入り浸っている危険性だってある。
そこにもしヒオナさんまで来て、さらにはあの一ノ鍵が来たら……。
そう思うだけで身震いしてくる。
「どうしたもんかねぇ。……しばらく旅を楽しむか?」
こうやってのんびり旅行するのも良いかもしれないしな。何だかんだいって自給自足も問題なく行えてるし。まあ商品を盗んでるだけだけど。
もし逮捕でもされたら余罪がどんどん増えていくなこりゃ。
ダンジョンに立ち入った犯罪者だし、金も払わずに商品を頂いてる窃盗犯だしな。
しかし生き抜くためには仕方ない。神様だって許してくれるはず。……多分。
「ヒーロ、どっか行きたいとこあるか?」
聞いてはみたものの、器用に身体を使って頭上にハテナを浮かび上がらせる仕草は可愛らしい。
まあこの子に地理の知識があるわけないけど。
「じゃあ観光名所にでも行ってみるか? せっかく群馬まで来たんだしな」
帰るにしても有意義な時間を過ごしてからでも遅くない。
俺はそう判断して、群馬旅行を満喫することにした…………のだが。
「……ん?」
少し目の先の路肩で子猫がトボトボと歩いている姿を見た。
「親と逸れたのか?」
ニャーニャーとか細い声を出しながら歩いている。
親はどこにいるんだよと思いながら見ていると、どこからかカラスが飛んできて子猫を襲い始めたのだ。
体格差もあるし、腹を空かせているのか動きが鈍い子猫は、カラスの嘴に突かれて何度も地面を転がる。
「ったく、見てらんねえな!」
俺はサバイバルナイフを手に持って「おらぁぁぁっ!」と声を上げて振り回しながら接近する。
カラスはさすがに俺と戦うことはせずに、そのまま飛び去っていく。
しかし子猫は度重なる攻撃のせいか、ぐったりと横たわっていた。
「マズイなこりゃ。えっと……」
俺はヒーロから包帯と傷薬を出してもらうと、子猫の傷を手当し始めた。
一通り治療し終わると、俺の手をペロペロと舐めてきたので……。
「やっぱ腹減ってんのか?」
こんな小さいんだから無理もないかと思い、缶詰のツナを与えてやった。
美味そうに食べている様子を見ていると、何だかほっこりする。
元々動物は好きな方だし、特に猫は気まぐれで孤高な感じがしてどこか俺と似ているから大好きだ。
しばらくそうしていると、どこからかニャーという鳴き声が聞こえた。
見るとまたも猫が立ってこちらを見ていたので、俺はもしかしたらと思い、少し子猫から距離を取る。
すると大きな猫がゆっくりと子猫の方へ行き、子猫もまた甘えるような声で鳴く。
二匹でツナ缶を食べ終わると、そのまま猫が子猫の首根っこを噛んで去って行った。
「親が見つけてくれて良かったな、あの子猫」
さすがに連れ帰るわけにはいかないしホッとした。
するとその時である。
「――そこの兄ちゃん、こんなとこで何してるん?」
不意に背後から聞こえてきた声に、思わず「おわぁっ!?」と声を上げて飛び退いてしまった。
そこに立っていたのは、紙袋を抱えた一人の少女だった。年の頃は七歳くらい、だろうか?
「わっ、そんな大声出さんでよ! ビックリすっから!」
「あ、悪い!」
だったら気配を消して近づいて来ないで欲しい。
まあヒーロが警戒していないということは、悪意を持って近づいてきているわけじゃないと思うが。
「まだこんな場所をウロウロしてる人がいるんか。危ないよ?」
「あー忠告ありがとうございます?」
「あはは、何で疑問形なん!」
朗らかに笑う少女。そんな無垢な笑顔を見ると、俺の強張った表情も少し緩む。
サバサバした雰囲気の、ショートカットの女の子。華奢な体型ではあるが、健康的な肌に人懐っこそうな大きい瞳を持つ美少女なのは間違いない。少女というより幼女ではあるが。
「もしかしてよそから来た人なん?」
「え~っと……まあ」
「へぇ~、どっから来たん?」
この子、ずいぶんと警戒が緩いな。初めて会う男子だぞ俺。しかも年上。こんな世の中なのに。
美少女なんて性欲に飢えた男どもにとっちゃ極上の餌でしかない。
そんなアホどもの犠牲者になった女性も少なくはないだろう。この子のようなロリっ子を狙う変態だっているんだから。危機的意識が低いようで、逆に心配になるほどだ。
「俺は東京から。君は? 地元の子?」
「うん、そだよ! けどこんな状況なのによりも寄って何で群馬に?」
「あー知り合いがいてな。連絡が取れなくなったから直接会いにきたってわけ」
そんな知り合いなんていませんけどね。
「そうなん、それは心配だよね……」
マジで心配してくれているようで、ちょっと罪悪感が……。
「……あ、そうだ! もし良かったらウチんとこに来ん?」
「へ?」
「今ちょっとバタバタしてるけど、もしかしたら兄ちゃんの知り合いのことを聞けるかもしれんし!」
「い、いや……」
「ほらほら! 君、悪い人じゃなさそうだし、案内してあげるから!」
そう言ってガシッと俺の手を握ってくる。
あ、柔らかい……じゃなくて、どうするんだ俺!?
まあこの子も悪人には見えないし、可愛いしついて行ってもいいかもしれない。可愛いは関係ないかもだけど。
ヒーロは咄嗟に俺の背中に飛び乗って、そのまま服の中に入っていく。指示も無しに見つからないように動けるとは、さすがは俺の使い魔!
そうして俺は手を引っ張られてこの子について行くことにしたのだが……。
「あ、そういや自己紹介がまだだったね! ウチはね、八凪莱夢っていうんよ! 気軽に莱夢でいいから!」
「あ、ああ、俺は有野六門。好きに呼んでくれ」
「じゃあろっくんだ! よろしくね!」
ライムかぁ。俺と同じで変わった名前だなぁ。
それに苗字はヤナギ…………どっかで聞いた気がするが、まあありふれた名前だし、別に気にすることも無かった。
こうして俺は突然遭遇した美少女ならぬ美幼女のライムちゃんに連れられて、彼女の居場所まで向かっていく。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる