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第七話
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「その子の保護者だ。ちゃんと謝ったんだからもういいだろ。放してやってくれ」
「ほう。じゃあクリーニング代として十万ヴィラ寄越しな」
この世界での貨幣価値は、およそ日本と相違ない。
十万ヴィラというのは、十万円の価値である。
「そんな薄汚れた服のシミ抜きに十万もかかるわけがない」
男の服装はよれよれのシャツとズボンで、ところどころほつれているし汚れだって発見できた。
とても高級な服には思えない。
「うるっせえんだよ! てめえはコイツの保護者なんだろ? だったらさっさと金払えってんだ!」
どうやら性質の悪い奴に絡まれてしまったようだ。
「はぁ、小さい子のしたことを許せるくらいの大人の器量ってものを見せたらどうだ?」
「あ? てめえ立場分かってんのか? こっちは被害者だっつってんだよ!」
まるで犯罪でも犯したかのような言い草である。
「それに人間様を不快にさせたのがクソ精霊だっつうんだから、多額の慰謝料を要求するのも当然なんだよ!」
リーリラに世界の情勢は一応聞いていた。
女性社会である今の世の中に不満を持っている男たちは多い。
特にこんな世の中になった原因である『精霊幼女』たちを憎々しく思っている男の中には、彼女たちを奴隷扱いしたり殺したりすることも少なくないという。
きっとこの男もまた『精霊幼女』の存在をよく思っていない者の一人なのだろう。
見れば幼女の危機に、他の男たちは一向に止めようとしない。
女性たちも我関さずというスタンスを崩さない。バカな男どもが騒いでる程度にしか思っていないのだろう。
ロクたちもこういうことに慣れてしまっているのか、俯いたまま何も反論せずに震えているだけだ。
「なるほど……これがこの世界の現状か」
小さく呟くと、世廻は自身の背に隠れているリィズとストリに、持っていた買い物袋を預けて「少し離れてろ」と言う。
そしてゆっくりと歩を進め、男に近づく。
「もう一度言う。その子から手を離せ」
「だったら金を出せ、クソガキ」
これは言ったところで止まらないようだ。
世廻はそのまま男に近づき、ロクの頭を掴んでいる男の手首を持った。
「あぁ? そんな細腕でやろうってのか?」
確かに男の腕はプロレスラーのように太く筋肉質だ。
だが男の言葉を無視し、世廻は握る手に力を込めていく。
「ん? お……あ……んんっ、い、痛っててててててぇぇぇっ!?」
ミシミシと男の手首から嫌な音が響いてくる。
男はたまらずロクの頭から手を離したあと、数歩後方へと下がり世廻から距離を取ると、信じられないという面持ちで世廻を見つめた。
「大丈夫か、ロク」
「セ、セカ兄……こ、怖かったのだぁっ!」
「もう大丈夫だ」
腰元に抱き着くロクの頭を優しく撫でてやる。
「っ……て、てっめえぇっ!」
男は怒り眼で睨みつけてくる。このまま終わる気は毛頭ないようだ。
「ロク、リィズたちのところまで下がってろ」
「え? で、でもセカ兄は?」
「いいから行け」
少し強めの口調で言うと、「う、うん」とロクは言うことに従って行動してくれた。
「ガキィ、覚悟はできてんだろうな、あぁ?」
懐からナイフを取り出し威圧してくる。
「止めておけ。そんなものを出すならオレも相応に対処することになるぞ」
「カッコつけんなコラ! 俺に喧嘩売ったことを後悔させてやらぁっ!」
「はぁ、やれやれ。まあ、オレとしてもお前には腹が立ってたからな。ちょうどいい」
「粋がってんなよぉっ!」
男が暴走列車のごとく迫ってきてナイフを突き出してくる。
リィズたちが世廻の名を呼びながら顔を青褪めさせた。
同時に体格的に圧倒的に不利と思われる世廻が当然殺されると周りの誰もが感じたことだろう。
もし、世廻がそこらにいる普通の少年ならばあるいはそうなったかもしれない。
しかし――世廻は戦場を渡り歩いてきた戦士なのである。
ナイフを紙一重でかわし、伸び切っている右腕の反対側へと周り相手の肘に肘を打ち付けた。
「んあっがげぁっ!?」
カエルが鳴いたような呻き声を上げた男。
それもそのはずだ。何せ彼の右腕は肘の関節部分から変な方向に曲がっているのだから。
男はナイフを落とし、その場に座り込み曲がった右腕を見て愕然としている。
そんな男の前に世廻は静かに立つ。
「!? ちょ、ま、待ってくれ! 腕がぁっ!?」
「待て? それは先にナイフを抜いたお前が言うべきことじゃないな」
「ひ、ひぃっ!?」
世廻から発せられる濃厚な殺気を受け、明らかに全身を震わせ怯え始める男。
また野次馬たちも言葉を失い見入っている。
大よその予想を覆した光景が映っているのだから当然だろう。
男は情けなく腰が抜けたように尻餅をつき後ずさっている。
「相手の命を奪おうとするということは、殺されることも当然覚悟しているだろう?」
「あ、あ、ああ……っ!?」
「――息の根を止めてやろうか?」
ギロリと睨みつけてやると、男はフッと白目になってそのまま意識を失った。
情けない。世廻の殺意をまともに受けて精神が耐えられなくなったらしい。
もちろん気絶しただけで死んではいない。
「戦場じゃ真っ先に死ぬタイプだな、お前。まあ、もう聞こえてないと思うがな」
クルリと踵を返すと、堰を切ったように周りから歓声が轟く。
別に見世物ではないのだが、どうもここの住人はこういう荒事が好きらしい。
「お前たち、怪我はないか?」
「そ、それはこっちのセリフですよ! セカイさんは無事なんですか!」
慌てたように駆け寄ってきたリィズが聞いてくる。
世廻は微笑を浮かべながら安心させるように言う。
「問題ない。あの程度に遅れを取るほど経験は浅くないしな。それよりも……」
チラリとストリの方を見ると、目を大きく見開いたまま一点を見つめ固まっていた。
「……もしかして気絶してるのか?」
彼女の目の前で手を振るが、どうやら刺激が強かったようで意識を失っていた。
「ストリ、ストリ?」
ここは仕方なく彼女の頬に軽くパチパチと触れて意識覚醒を促す。
するとハッと瞳に力が戻る。
「ふぇっ!? あ、あれ? わたし一体……」
「ストリ、大丈夫か?」
「え……ひゃわわっ、お、おおおお兄ちゃん!?」
「悪いな。心配させたようだ」
「え、え、え? あ……」
ストリは、遠目に倒れている男を見てギョッとなる。
「……ええっ!? お兄ちゃんが勝ったんでしゅか!?」
「ああ、楽勝だったぞ。怪我も無い」
「もう! ドキドキしましたよセカイさんのおバカ!」
「そ、そうでしゅ! で、でもでも、お兄ちゃんが無事でほんとに良かったでしゅ!」
もう一度二人に「すまない」と謝っておく。
そしてもう一人に視線を移す。
ロクである。顔を俯かせてフルフルと震えていた。
「ロクも助けが遅くなって悪かったな」
「っ…………違う、もん」
「は?」
「違う! ロクのせいなのだ! ごめんなさいなのだぁぁぁ、セカ兄ぃぃぃ!」
涙を流しながらロクが抱き着いてくる。
(お、おお……!)
そんなにギュッと抱き締められるとは感無量である。
だが一つ問題があった。
「ロク、泣かないでくれ。どうすればいいか分からなくなる」
世廻はロクの涙に溜まった涙をそっと手で拭ってやる。
「もう何も心配ない。だからお前はいつも笑っててくれ」
「セカ兄…………う、うんっ! にはは~!」
うん、いい笑顔である。
やはり泣き顔は彼女たちには似合わない。
リィズとストリも、世廻たちを微笑ましそうに見て笑っていた。
そんな大団円な感じのところで――。
「――――そこで何をしている!」
「ほう。じゃあクリーニング代として十万ヴィラ寄越しな」
この世界での貨幣価値は、およそ日本と相違ない。
十万ヴィラというのは、十万円の価値である。
「そんな薄汚れた服のシミ抜きに十万もかかるわけがない」
男の服装はよれよれのシャツとズボンで、ところどころほつれているし汚れだって発見できた。
とても高級な服には思えない。
「うるっせえんだよ! てめえはコイツの保護者なんだろ? だったらさっさと金払えってんだ!」
どうやら性質の悪い奴に絡まれてしまったようだ。
「はぁ、小さい子のしたことを許せるくらいの大人の器量ってものを見せたらどうだ?」
「あ? てめえ立場分かってんのか? こっちは被害者だっつってんだよ!」
まるで犯罪でも犯したかのような言い草である。
「それに人間様を不快にさせたのがクソ精霊だっつうんだから、多額の慰謝料を要求するのも当然なんだよ!」
リーリラに世界の情勢は一応聞いていた。
女性社会である今の世の中に不満を持っている男たちは多い。
特にこんな世の中になった原因である『精霊幼女』たちを憎々しく思っている男の中には、彼女たちを奴隷扱いしたり殺したりすることも少なくないという。
きっとこの男もまた『精霊幼女』の存在をよく思っていない者の一人なのだろう。
見れば幼女の危機に、他の男たちは一向に止めようとしない。
女性たちも我関さずというスタンスを崩さない。バカな男どもが騒いでる程度にしか思っていないのだろう。
ロクたちもこういうことに慣れてしまっているのか、俯いたまま何も反論せずに震えているだけだ。
「なるほど……これがこの世界の現状か」
小さく呟くと、世廻は自身の背に隠れているリィズとストリに、持っていた買い物袋を預けて「少し離れてろ」と言う。
そしてゆっくりと歩を進め、男に近づく。
「もう一度言う。その子から手を離せ」
「だったら金を出せ、クソガキ」
これは言ったところで止まらないようだ。
世廻はそのまま男に近づき、ロクの頭を掴んでいる男の手首を持った。
「あぁ? そんな細腕でやろうってのか?」
確かに男の腕はプロレスラーのように太く筋肉質だ。
だが男の言葉を無視し、世廻は握る手に力を込めていく。
「ん? お……あ……んんっ、い、痛っててててててぇぇぇっ!?」
ミシミシと男の手首から嫌な音が響いてくる。
男はたまらずロクの頭から手を離したあと、数歩後方へと下がり世廻から距離を取ると、信じられないという面持ちで世廻を見つめた。
「大丈夫か、ロク」
「セ、セカ兄……こ、怖かったのだぁっ!」
「もう大丈夫だ」
腰元に抱き着くロクの頭を優しく撫でてやる。
「っ……て、てっめえぇっ!」
男は怒り眼で睨みつけてくる。このまま終わる気は毛頭ないようだ。
「ロク、リィズたちのところまで下がってろ」
「え? で、でもセカ兄は?」
「いいから行け」
少し強めの口調で言うと、「う、うん」とロクは言うことに従って行動してくれた。
「ガキィ、覚悟はできてんだろうな、あぁ?」
懐からナイフを取り出し威圧してくる。
「止めておけ。そんなものを出すならオレも相応に対処することになるぞ」
「カッコつけんなコラ! 俺に喧嘩売ったことを後悔させてやらぁっ!」
「はぁ、やれやれ。まあ、オレとしてもお前には腹が立ってたからな。ちょうどいい」
「粋がってんなよぉっ!」
男が暴走列車のごとく迫ってきてナイフを突き出してくる。
リィズたちが世廻の名を呼びながら顔を青褪めさせた。
同時に体格的に圧倒的に不利と思われる世廻が当然殺されると周りの誰もが感じたことだろう。
もし、世廻がそこらにいる普通の少年ならばあるいはそうなったかもしれない。
しかし――世廻は戦場を渡り歩いてきた戦士なのである。
ナイフを紙一重でかわし、伸び切っている右腕の反対側へと周り相手の肘に肘を打ち付けた。
「んあっがげぁっ!?」
カエルが鳴いたような呻き声を上げた男。
それもそのはずだ。何せ彼の右腕は肘の関節部分から変な方向に曲がっているのだから。
男はナイフを落とし、その場に座り込み曲がった右腕を見て愕然としている。
そんな男の前に世廻は静かに立つ。
「!? ちょ、ま、待ってくれ! 腕がぁっ!?」
「待て? それは先にナイフを抜いたお前が言うべきことじゃないな」
「ひ、ひぃっ!?」
世廻から発せられる濃厚な殺気を受け、明らかに全身を震わせ怯え始める男。
また野次馬たちも言葉を失い見入っている。
大よその予想を覆した光景が映っているのだから当然だろう。
男は情けなく腰が抜けたように尻餅をつき後ずさっている。
「相手の命を奪おうとするということは、殺されることも当然覚悟しているだろう?」
「あ、あ、ああ……っ!?」
「――息の根を止めてやろうか?」
ギロリと睨みつけてやると、男はフッと白目になってそのまま意識を失った。
情けない。世廻の殺意をまともに受けて精神が耐えられなくなったらしい。
もちろん気絶しただけで死んではいない。
「戦場じゃ真っ先に死ぬタイプだな、お前。まあ、もう聞こえてないと思うがな」
クルリと踵を返すと、堰を切ったように周りから歓声が轟く。
別に見世物ではないのだが、どうもここの住人はこういう荒事が好きらしい。
「お前たち、怪我はないか?」
「そ、それはこっちのセリフですよ! セカイさんは無事なんですか!」
慌てたように駆け寄ってきたリィズが聞いてくる。
世廻は微笑を浮かべながら安心させるように言う。
「問題ない。あの程度に遅れを取るほど経験は浅くないしな。それよりも……」
チラリとストリの方を見ると、目を大きく見開いたまま一点を見つめ固まっていた。
「……もしかして気絶してるのか?」
彼女の目の前で手を振るが、どうやら刺激が強かったようで意識を失っていた。
「ストリ、ストリ?」
ここは仕方なく彼女の頬に軽くパチパチと触れて意識覚醒を促す。
するとハッと瞳に力が戻る。
「ふぇっ!? あ、あれ? わたし一体……」
「ストリ、大丈夫か?」
「え……ひゃわわっ、お、おおおお兄ちゃん!?」
「悪いな。心配させたようだ」
「え、え、え? あ……」
ストリは、遠目に倒れている男を見てギョッとなる。
「……ええっ!? お兄ちゃんが勝ったんでしゅか!?」
「ああ、楽勝だったぞ。怪我も無い」
「もう! ドキドキしましたよセカイさんのおバカ!」
「そ、そうでしゅ! で、でもでも、お兄ちゃんが無事でほんとに良かったでしゅ!」
もう一度二人に「すまない」と謝っておく。
そしてもう一人に視線を移す。
ロクである。顔を俯かせてフルフルと震えていた。
「ロクも助けが遅くなって悪かったな」
「っ…………違う、もん」
「は?」
「違う! ロクのせいなのだ! ごめんなさいなのだぁぁぁ、セカ兄ぃぃぃ!」
涙を流しながらロクが抱き着いてくる。
(お、おお……!)
そんなにギュッと抱き締められるとは感無量である。
だが一つ問題があった。
「ロク、泣かないでくれ。どうすればいいか分からなくなる」
世廻はロクの涙に溜まった涙をそっと手で拭ってやる。
「もう何も心配ない。だからお前はいつも笑っててくれ」
「セカ兄…………う、うんっ! にはは~!」
うん、いい笑顔である。
やはり泣き顔は彼女たちには似合わない。
リィズとストリも、世廻たちを微笑ましそうに見て笑っていた。
そんな大団円な感じのところで――。
「――――そこで何をしている!」
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