泣き虫ポチ シリーズ番外編置き場

六つ花えいこ

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それから、これから

1話

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 実は毎朝同じ車両で通勤していたのだと白状してから、十日。

 その間に、お世話になったニケさんにお礼をして、何故か椋さんに大笑いされて、ずっとインしなかったことをスー君に詰られて、蘭さんに心配してたんだよとしばらく過保護してもらった。
 真綿で包まれたかのようにぬくぬくとした信じられないほど幸せな日々は、毎日愛しい人から始まる。

「おはようございます」
「おはよう」
 あの電車の、あの車両。あんなことがあった後だからと、車両を変えようかとも思ったけど、毎日の通勤を考えてほんの少しの我慢を選んだ。
 それに私にとっては一年も彼を見続けた思い出の車両でもある。ほんの少しの好奇の視線に慣れてしまいさえすれば、私たちの“始まりの場所”としては悪くない場所だ。

「襟。」
 まだ少しばかり眠そうな夕さんが、そう言って私の首筋に手を伸ばした。瞬時に硬直する体に呆れる。今までの、どんな人との触れ合いよりも、夕さんとの触れ合いには過敏に反応してしまう。こんなこと、なんでもないことなのに。高鳴る胸を抑えそうになり、荒い鼻息のまま視線を逸らす。

 そんな私を訝しげな顔で見ている夕さんに、慌てて取り繕った笑顔を向けた。
「あ、ありがとうございますっ!夕さん、なんだか眠た気ですか?」
 更に眉間にしわを寄せた夕さんは、私を見降ろして小さく首を振る。

「名前」
「せ、瀬田さん…」

 非常に納得していない顔をする夕さんをハラハラと見つめる。勘弁してほしい。こっちはお兄さんBから夕さん、アンド、"愛しの君"から夕さんに変えるのだって必死だったのに、更に改名を求められていっぱいいっぱいなのだ。咄嗟に本名が出てこないことだってよくあることだろう。時には本名より、呼び慣れた名前の方がしっくりするものである。
 かくいう私も、『ポチ』と呼ばれた時のほうが即座に反応できる。『愛歩』と読んでもらえる幸せを逃したくないから、そんなこと絶対言えないが。

「お前、まさか。また名前覚えてないとか言わないだろうな?」
「お、覚えてます!せ、瀬田貴臣さん」
 恥ずかしさから俯いて何とか絞り出せば、夕さんは納得してないものの何とか噛み砕いて飲み込もうとしてくれるような、微妙な顔をして頷いた。

 隣同士に立ち、一緒の電車に揺られるこんな景色を、どれほど夢見ただろうか。少なくとも"愛しの君"に恋をしていた一年間の内に1000回は夢を見た。妄想した。涎を垂らした。おかずにした。
 でへ、と緩みそうになる頬に手を添えて形を戻す。そんな私を、夕さんが呆れた目で見下ろした。

 へへ、えへへ、と誤魔化すために笑う。何か話を逸らそうと目を泳がせた先にあった電車内の広告に食いつく。
「今日のお昼ご飯は何にします?」
「朝から昼飯の話題か…」
「もう今から帰るまで、私の楽しみはお昼ぐらいしかないんです」
「適当に食べる。そっちは?」
 向けてくれた視線の一つで幸せになれる私は、とてつもなくお手軽な女だろう。
 夕さんが釣った魚に例え餌を与えてくれなくても、私は自給自足で賄うどころか、私を吊り上げた夕さんの為に餌をかき集めてきそうな勢いだ。

「うふふ、私は今日はランチバックにします」
「…この間も食ってなかったか?それ」
「この間はピーナッツバターだったんですけど、今日はツナマヨですっ」
「あのなぁ。お前も仮にも女なら弁当の一つぐらい作れないのか」
「夕さん信じられない…」

 夕さんの言葉に私が小さく悲鳴を上げる。夕さんは私の言葉に苦笑のようなものを浮かべ、小さく頷く。

「あぁ、悪か―――」
「私が作れると本気で思ってるんですか?」
「…そっちか」

 呆れかえった目線に晒され、私は再びえへへと小首を傾げた。そんな私に眉根に皺を寄せて、夕さんが軽く睨む。

「どうしました?」
「…いや」
 自分の額を抑えて小さく首を振る夕さんに慌てるが、何でもないと返される。

 流したほうがいいかな、もっとぐいぐいいってもいいかなともじもじしていたが、夕さんはそれに気づかずに何かを考え込むように窓の外に視線を動かした。私は隣にいられるだけ幸せなんだから、と今を噛み締めて、その日は別れた。



「ほら」
 そして次の日、夕さんが私の顔に向かって紙袋をズイと差し出してきた。

「…ええと?」
「食え」
「クエ?」
 クエスト?何かの?リアルで?と首を傾げながらも、夕さんが差し出してきた紙袋を受け取った。中を覗いてみて、首がのけ反る。努めて大声を出さないように気を配りながら、まるで吐息のような声を吐き出す。

「これって、まさか」
 まさか。かの伝説の秘宝―――!なんてふざけられる勇気は私にはない。切った言葉の先を夕さんが続けてくれた。

「弁当だ。」
「もしかして、いただけるんでしょうか」

 ゴクリと生唾を飲み込む。紙袋の中から後光が溢れだしている気がして、あらん限り目を見開いた私は紙袋を見つめ続けた。
 言葉にするのは憚られたが、本当なら意味不明な奇声を上げて喜び弁当を掲げ神に感謝すらしたいところだ。

 私は夕さんの朝ご飯を食べてから、一時だってあの味を忘れたことはなかった。特に巻目のないあまじょっぱい卵焼きは絶品で、あれをもう一度食べられるなら天に駆け出していけるんじゃないかと思うほどの美味しさだった。それが、まさか、この紙袋の中に…?!

 なんとか彼の前では非常識な行動を抑えようとしていたのに、その頑張りもこの輝かしいお弁当の前には空しいだけだった。

「大したもんは入ってないぞ」
 苦笑する夕さんが眩しい。恰好いい。素晴らしい。エクセレント。本当にこの人が、私のこ、こ、こいびとだなんて。信じてもいいんだろうか。今でも信じられずに毎日10回は太ももを捻っているが、もう少し回数を増やすべきかもしれない。

「夕さんが作ってくれたごはん、ぜんぶ、ぜんぶ美味しかったです。ありがとうございます。」
 背後からブフォッと咳き込むような声が聞こえた気がしたが、私は感動のあまりそちらに気を配れなかった。

 そして、これは伝えていいことだろうかと何度か悩み―――そして止めた。

 大切に、一口一口、50回は噛みながら食べます…。

 面に出せなかった言葉と紙袋を、一緒に抱き込む。この言葉は、普通とは違う言葉かもしれない。夕さんに、呆れられる言葉かもしれない。そう思うと、どうしても声に出せなかったのだ。
 そう言う言葉が、私たち二人の関係が変わっても二人の間にどんどんどんどんと積もっていく。その内、こちらから夕さんが見えなくなってしまうぐらい、高い壁になるんじゃないかと思うほど。

 お弁当を抱き込んだ私の隣で夕さんが安心したように笑った。その意外な笑顔に固まる。余りのことに、ふらりと足がよろけた。電車の揺れだと思ったのか、咄嗟に腰を抱いて支えてくれた夕さんが苦笑する。

「弁当もいいが、ポール。ちゃんと捕まってろ」
 夕さんは抱き留めていてくれた手を持ち上げて―――そのまま下ろした。

 こんな時、以前ならきっと。頭をポンポンと、叩いてくれていた。

 そんなほんの少しの差異に無性にさみしくなってしょうがない。隣に立たせてもらって、お弁当まで作ってもらって。抱き留めてもらって。もうこれ以上、欲を持ってはいけないのに。頭に触れるあの感触を、懐かしさを。どうしても忘れられない。

 私はそんな夕さんの手に気づいてないように、はいと従順に返事をした。



***



[ ポチ : こんばーんは ]
[ 椋鳥 - muku - : やっ ]
[ スコル : こん ]
[ Berenices : ばんー ]
 仕事を終え帰宅すると、パソコンに電源を付ける日課が戻ってきた。

 起動している間に冷蔵庫を漁る。納豆とキャベツがあるなぁ…と冷蔵庫から材料を適当に取り出していく。納豆ごはんにキャベツの千切りを混ぜるか。黄身を入れて、海苔を千切って、マヨネーズ垂らせば~と手早く5分で夕食を作ると、大雑把にどんぶりに盛った。
 今日の晩御飯は、もちろんこれだけである。炭水化物と発酵食品、完全食に生野菜に海藻まで。栄養豊富などんぶりがかかった費用は100円未満。
 一杯で手早く済ませられるシェフの気まぐれお手軽ヘルシーディナーだ。見栄ぐらい立派に張らせてもらおう。

 どんぶりを片手に持ち、お行儀悪くパソコンの前で掻き込みながらキーボードを叩く。
 ログインした場所はいつか教えてもらった東屋風の隠れ家で、そこにはニケさんと椋さん、そしてスー君がいた。


 ニケさんにはお世話になったお礼も兼ねてお付き合い初めの報告をさせてもらったが、他の皆にはまだ言えずにいた。
 オフ会後インできなかったのも、体調を崩して寝込んでたせいで仕事が溜まり激務の為遠のいていた、なーんて見え透いた嘘をいけしゃあしゃあと言ってのけて流した。水洗便所のように無理矢理、強制的に、強引に、流した。
 純粋に騙されてくれたスー君は嫌味を言いながらも、もう大丈夫なのかと心配してくれた。私はその言葉に泣きそうになった。主に申し訳なさで。

 何故みんなに伝えなかったのか。
 仲のいい友人関係の中で、一組のカップルができる居心地の悪さを知っているからである―――なんていうのは表向きの理由で、実際は幸運にも宝くじが当たるよりも低い確率で自分が夕さんの恋人になれたという実感もないまま、果たして伝えてもいいものなのか迷っていたのだ。
 私はこの関係に、全くもって自信を持てなかった。そして、もしかしたら今までの人たちと同じように、目新しさで気に入ってもらえていたとしてもすぐに飽きられてしまうんじゃないだろうかという不安も抱いているせいで、前向きにこの関係を伝えることが出来なかったのだ。

 画面から鳴り響いた魔法音にハッと現実に戻ると、どうも皆で出かけようとしているらしかった。
[ ポチ : おでかけですかー? ]
[ 椋鳥 - muku - : そう。ちょっと行ってくるね ]
[ スコル : てきまー ]
[ ポチ : いってらっしゃーい! ]
[ Berenices : てらー ]

 東屋を立ち去って行った椋さんとスコルを見送った。何処に行ったのかなーと、最近彼らがよくいく狩場を順に頭に思い浮かべる。私たちはギルドメンバーではないので、どこに行ったのかまでは把握することができない。
 そう。私たちはそれぞれ、違うギルドに入っていた。その場所に他にも大事な仲間がいるのだろう。誰も抜けることを強要したり、結成を促したりしなかった。
 だけど、離れるには仲良くなりすぎてしまった。
 だからこうして、お姉さんが発掘した東屋に、暇な人が暇な時に集まるスタイルが定着していた。

[ ポチ : あれ?お姉さんは居残りですか? ]
[ Berenices : そ。今持ち帰り仕事してるから ]
[ ポチ : おお…お疲れ様ですー! ]
 美容師さんの持ち帰り仕事ってなんだろうと思いながら、ニケの周りを延々とクリックする。ポチが、ぐるぐるとお姉さんの周りを行ったり来たりしていた。

[ Berenices : …話したいことでもあるわけ? ]
[ ポチ : え!聞いてくれるんですかー?? ]
[ Berenices : はいはい ]
 椋さんとスー君が狩りに出かけたのは幸いだった。まだ伝えていない彼らにこの話題を聞かせるわけにはいかない。

[ ポチ : ニケさんニケさん ]
[ Berenices : はいはい ]
[ ポチ : 聞いて!聞いて! ]
[ Berenices : わかったわかった ]
[ ポチ : あのね、うふふ、実はね! ]
[ Berenices : うんうん ]

[ ポチ : 夕さんがお弁当作ってくれたんですよ! ]
[ Berenices : わー…できるなら夕星から逆の名前で聞きたかったわー… ]

 お姉さんショック。と続けるニケさんに、大慌てで納豆を飲み込む。

[ ポチ : いじわる言わないでくださいよぅ!作れるはずないじゃないですか! ]
[ Berenices : はいはい ]
[ ポチ : 明らかにさっきとトーンが違う! ]
[ Berenices : そうですねー ]
[ ポチ : ニケさーん! ]
[ Berenices : それで?美味しかったの? ]
[ ポチ : 天上の味がしました。特に卵焼きが…!盛り付け方も綺麗で隙間がなくって…!私の、お弁当とは、段違い… ]
[ Berenices : あんた弁当なんて作ったことあったの? ]
[ ポチ : 失礼な!一回だけありますよ! ]
[ Berenices : 一回… ]
[ ポチ : いや、二回…? ]
[ Berenices : はいはい ]

[ 夕星 : ばんは ]
[ Berenices : こんー ]
 流れてきたチャット文字に、一度手と呼吸を止める。目を逸らし、見つめ、逸らし、見つめと5度見はしてからゆっくりと文字を打った。

[ ポチ : こんばんは、今日はご馳走様でした。とってもおいしかったです。 ]
[ 夕星 : あぁ ]
[ Berenices : 聞いたわよーお弁当作ってあげたんだって? ]
 ニケさんの言葉に、私は海苔を喉に詰まらせる。そういえば、言っていいのか夕さんに確認を取っていなかった。言っちゃいけなかったらどうしようと、大慌てでキーボードを叩く。

[ 夕星 : あぁ、聞いたのか ]
[ ポチ : ニケさんにしくあ!ニケさんにしか言ってないn、で1s! ]
 慌てて打ったため、誤字だらけになってしまった文字に打ちひしがれる。ああああ、と絶望している私に、夕さんが文字を打ってきた。

[ 夕星 : ニケにだけ? ]
[ ポチ : はい! ]
[ Berenices : …あーポチ。 ]
[ 夕星 : おい ]
[ Berenices : いやいやいや、お前らさ。付き合ってまで俺のおてて必要? ]

 ニケさんの言葉に、タイピングしようとしていた手が止まる。確かに、付き合う前も後もずっとお世話になっている。
 夕さんと付き合い始めてから、さすがに電話をしたり泣きついたりということは自重しているが、それでもこうしてゲーム内などで一番話を聞いてもらっているのは確かである。

[ Berenices : いやさ、 ]
[ 夕星 : … ]
[ Berenices : おひぃさん、言いたくて言いたくてしょうがなかったから聞かせただけでしょ ]
[ 夕星 : わかってる ]
[ Berenices : ならよかった。犬も食わないような面倒ごとなんて持ってこられたら…いや、ポチならなんでも食べるか ]

 最後の言葉はちょっとどうかと思うが、ニケさんの言葉に思うところがないわけではない私は動きを止めた。

 キーボードが指を滑る。彼の言葉通り、面倒ごとは持って来るななんて言いつつ最後まで面倒を見てくれたニケさんをやっぱり私も夕さんも頼りにしてしまっているのだろう。ニケさんと夕さんの会話を見守っていた私は気を取り直し、深々と頭を下げた。

[ ポチ : ニケさん本当申し訳ないです…!お草履温めておきましょうか?! ]
[ Berenices : あんた一回吊るすわよ ]
[ ポチ : ヒッ ]
 私とニケさんの低俗な掛け合いを、夕さんは黙って見守っている。

 私はこの空気を払拭しようと次々に言葉を放った。けれどなんとか空回りしないようにと必死になれば必死になるほど、夕さんに見られていることを意識して、馬鹿なことばかり言ってしまう。

[ ポチ : ええと、あぁそうだ!椋さんとスー君はね、狩りに出かけたんですよ。いやあ私も頑張ってるんですけど中々うはは…! ]
[ Berenices : 笑い方。どこのおっさんよ、どこの ]
[ 夕星 : 最近はコカトリスだったか? ]
 今まで傍観に徹していたがようやく話に混ざってきてくれた夕さんに、画面の前で力いっぱい頷く。

[ ポチ : はい!ちょっとずつ倒す時間も早くなってきましたよ! ]
[ Berenices : 盾職だから、パーティープレイも鍛えなきゃ地雷まっしぐらになりそうね ]

[ ポチ : 地雷? ]
 知らない単語に首を傾げる。その私に、二人はしばし無言を返した。

[ 夕星 : …プレイの仕方もあるだろう ]
[ Berenices : それもそうね。ポチ、あんたどうやってこのゲーム遊んでいきたい? ]
 突然の言葉に、きっとふざけて返す時ではないだろうと気合いを入れる。

[ ポチ : えっと、そ、そうですね…割と今、楽しいです。叩いてきて、帰ってきて、話して、また出て行く…お父さんの一日、みたいな。偶にみなさんと遊んでもらえるのも嬉しいですけど、毎回だと疲れるし、怖いし、気兼ねしちゃうから。 ]
 けれど全然まとまっていない言葉に、自分の情けなさを痛感した。

[ Berenices : 他の人と遊びに行ってみたりしたくない?もっと気の合う仲間もできるかもしれないし、もっと強くなったり、もっとかわいい装備ほしかったいりしない? ]
[ ポチ : う、うぅん…?そうですね、じゃあ。今の遊び方に飽きたら。 ]

 ゲームすらほとんどしたことがなかった私。
 オンラインゲームでのプレイの仕方がどうであれ、今のところこの楽しいスタイルを崩したくはないと思っている。

[ Berenices : …そうね。 ]
[ 夕星 : 可能性は見せてやっても、強要するようなもんじゃない。 ]
[ Berenices : 確実に潰れるとわかってて、強要するのは私もいやよ。 ]
[ 夕星 : 最近は効率にうるさいのが多いな ]
[ Berenices : 復帰前とは違う? ]
[ 夕星 : そうだな。 ]

 その言葉で夕さんとニケさんは何かを締めくくったらしい。私はきっと自分のことだというのに完全な蚊帳の外だ。でもいい。それでいい。不慣れな私は、砂漠に降り立ってしまったら途方に暮れてしまう。

 何もない代わりに、なんでもできて、何もかもが見える砂漠。
 それよりも、往来のゲームのように誰かが手を引いて歩いてくれるゲームのほうが、今はまだ安心できる。

 そんな私なりのプレイスタイルを認めてくれる二人に、私は画面越しにへらりと笑みを浮かべた。






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