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2話 婚約者の寝取られ
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向かったのはクランの拠点。
その一室にある、解体部屋だ。
「……《ストレージ:アウト》」
そう呟いて手を突き出すと、クリムゾンミノタウロスの死体が空中に出現。
解体台の上へと落下し、
めきめきッ!
その重量で軋ませる──が、ギリギリ壊れはしなかった。
しかし、台が軋むほどの巨体であることは間違いない。
……骨の折れる仕事になりそうだ。
僕は台の上に置かれてある切れ味の良い短剣を手に取る。
「ごめんね」
それを巨牛の死体に突き立て、解体を始めた。
こうした解体やら売買やら勘定やらの雑務は僕の役回りだ。
だけどさっき、ブレイズにパーティーからの追放を言い渡された。
……正直、残った仕事なんて全て投げ出したい。
でも、さすがにそこまで無責任になれない自分がいた。
窓の外を横目で見てみると、レンガの屋根に夕陽が沈んでいた。
結局、解体には相当の時間を要した。
帰り道の外は真っ暗。
人通りも、千鳥足の酔っ払いや娼婦くらいだ。
だが、本当はもっと遅くなる想定だった。
ぶっちゃけ、解体部屋で朝を迎えるのを覚悟していた。
しかし、嫌な出来事を忘れようと無心になって作業したおかげか、普段よりも手際が良かった。
「それで、なんて説明すればいいんだろう……」
一軒の建物の前で足を止め、しばらく佇んだ。
僕には同棲中の婚約者がいる。
とは言っても、自由恋愛で得た婚約者ではない。
僕は貴族、侯爵家の四男。
相手──テレーズは伯爵家の三女。
あくまでも、親が取り決めた婚約だ。
だけど彼女は、僕の相手には分不相応なほどに美人。
人当たりも悪くないし、立ち振る舞いも貴族の令嬢らしい。
唯一の欠点を挙げるとすれば……浪費家だ。
僕が魔物を討伐して稼いだお金は、ほとんど彼女に浪費される。
別にこれといった使い道があるわけでもないからいいんだけど、パーティーを追放された今となっては、抑えてもらわないと困る。
テレーズに、どう説明しようか?
別のパーティーに入れてもらえるまで贅沢はできない。って、正直に伝える?
それとも、長期休暇を貰っただけ、って嘘をつく?
いっそ黙っておく?
うーん……。
まぁ、なるようになるか。
がちゃり。
扉を開く。
ここは、僕とテレーズが帝都に借りている家だ。
元々は僕が騎士学校に通うために独りで住んでいた。そこへ婚約が決まり、テレーズが住み込んだ。
もちろん、彼女の寝室がどこかも知っている。
僕は三階の突き当りにある部屋に着くなり、ノックも無しにドアノブを引いた。
ん? 物音? ……と、誰かの声?
耳に届く不審な音に、手が自然と止まる。
微かに開いた隙間から、室内を覗き見た。
すると。
仰向けになったブレイズの上に、テレーズが跨っていた──全裸で。
「──ッ!」
僕は咄嗟に顔を逸らし、扉に背を向けた。
壁に背をつけ、そのまま滑るようにして座り込む。
不審な音と声の正体は、ベッドの軋む音とテレーズの喘ぎ声。
しかも彼女一人ではなく、ブレイズも一緒。
間違いない。
僕の婚約者は元パーティーリーダーに"寝取られて"いる。
────。
しばらくすると、部屋は静かになった。
ベッドの軋む音が少なくなる代わりに、話し声が多くなってきた。
終わったんだろう。
僕は息を潜める。
二人の会話に聞き耳を立てた。
「……イオ、本当に帰ってこないの? 大丈夫、ブレイズ?」
「心配性だな、テレーズ。真面目さだけが取り柄のあいつが、仕事をほっぽり出して帰ってくるなんて考えられねぇ。んで、今回の得物はデカい。そう簡単に解体が終わるはずがないだろ」
……終わってるよ、ブレイズ。
だから、もう既に帰ってきているよ。
「にしてもケッサクだったな、あいつの絶望した顔! お前にも見せてやりたかったぜ。はっ、あんな低レベルのクセして俺達のパーティーに居続けようなんて、一万年早ぇんだよ」
「仕方ないじゃない。逞しいブレイズとは違って、あんなにもひ弱なんだから、ふふっ」
お願いだ、笑わないでくれ……。
自分でも分かっているんだ、弱いことくらい。
剣の才能も無ければ、魔術の才能も無い。
体格がいいわけでもなければ、俊敏なわけでもない。
だからこそ、前衛でも後衛でもなく、どっちつかずの『中衛』。
必要なら前衛の真似事をし、状況に応じて後衛を援護する。
最低限の武技と攻撃魔術、それに支援魔術と回復魔術を使うポジション。
そんな役目が、パーティーでの僕の立ち位置だった。
だけど、"イオは万能でなく、器用貧乏"。
ブレイズたちも、ギルドのレベルシステムも、そう判断したんだろう。
だから、追放されたんだ……。
「でも、イオを追放したってことは……私のお金はどうするの? 私、欲しいものがいっぱいあるんだけど? ブレイズが買ってくれるの?」
「勿論だ。パーティーが四人から三人に減ったんだ、報酬の取り分も増える。色々と買ってやるよ、夜の営みを盛り上げる物もな」
「ふふっ、ブレイズったら品が無いんだから。でも、そういう野蛮なとこも好きよ?」
駄目だ、本当にやめれくれ……。
「じゃあやっぱり、イオとの婚約は破棄してくれるんだな?」
「えぇ。そもそもイオとの婚約なんて、イオの家と関係を持ちたいお父様が仕組んだことだし」
頼む、嘘だと言ってくれ……!
「はっきりとお父様に伝えておくわ、『イオ・フィン・ランベルクは優柔不断で軟弱な弱虫ですので、婚約は破棄します』ってね」
もう……耐え切れない……ッ!
僕は立ち上がり、逃げるように駆け出した。
その一室にある、解体部屋だ。
「……《ストレージ:アウト》」
そう呟いて手を突き出すと、クリムゾンミノタウロスの死体が空中に出現。
解体台の上へと落下し、
めきめきッ!
その重量で軋ませる──が、ギリギリ壊れはしなかった。
しかし、台が軋むほどの巨体であることは間違いない。
……骨の折れる仕事になりそうだ。
僕は台の上に置かれてある切れ味の良い短剣を手に取る。
「ごめんね」
それを巨牛の死体に突き立て、解体を始めた。
こうした解体やら売買やら勘定やらの雑務は僕の役回りだ。
だけどさっき、ブレイズにパーティーからの追放を言い渡された。
……正直、残った仕事なんて全て投げ出したい。
でも、さすがにそこまで無責任になれない自分がいた。
窓の外を横目で見てみると、レンガの屋根に夕陽が沈んでいた。
結局、解体には相当の時間を要した。
帰り道の外は真っ暗。
人通りも、千鳥足の酔っ払いや娼婦くらいだ。
だが、本当はもっと遅くなる想定だった。
ぶっちゃけ、解体部屋で朝を迎えるのを覚悟していた。
しかし、嫌な出来事を忘れようと無心になって作業したおかげか、普段よりも手際が良かった。
「それで、なんて説明すればいいんだろう……」
一軒の建物の前で足を止め、しばらく佇んだ。
僕には同棲中の婚約者がいる。
とは言っても、自由恋愛で得た婚約者ではない。
僕は貴族、侯爵家の四男。
相手──テレーズは伯爵家の三女。
あくまでも、親が取り決めた婚約だ。
だけど彼女は、僕の相手には分不相応なほどに美人。
人当たりも悪くないし、立ち振る舞いも貴族の令嬢らしい。
唯一の欠点を挙げるとすれば……浪費家だ。
僕が魔物を討伐して稼いだお金は、ほとんど彼女に浪費される。
別にこれといった使い道があるわけでもないからいいんだけど、パーティーを追放された今となっては、抑えてもらわないと困る。
テレーズに、どう説明しようか?
別のパーティーに入れてもらえるまで贅沢はできない。って、正直に伝える?
それとも、長期休暇を貰っただけ、って嘘をつく?
いっそ黙っておく?
うーん……。
まぁ、なるようになるか。
がちゃり。
扉を開く。
ここは、僕とテレーズが帝都に借りている家だ。
元々は僕が騎士学校に通うために独りで住んでいた。そこへ婚約が決まり、テレーズが住み込んだ。
もちろん、彼女の寝室がどこかも知っている。
僕は三階の突き当りにある部屋に着くなり、ノックも無しにドアノブを引いた。
ん? 物音? ……と、誰かの声?
耳に届く不審な音に、手が自然と止まる。
微かに開いた隙間から、室内を覗き見た。
すると。
仰向けになったブレイズの上に、テレーズが跨っていた──全裸で。
「──ッ!」
僕は咄嗟に顔を逸らし、扉に背を向けた。
壁に背をつけ、そのまま滑るようにして座り込む。
不審な音と声の正体は、ベッドの軋む音とテレーズの喘ぎ声。
しかも彼女一人ではなく、ブレイズも一緒。
間違いない。
僕の婚約者は元パーティーリーダーに"寝取られて"いる。
────。
しばらくすると、部屋は静かになった。
ベッドの軋む音が少なくなる代わりに、話し声が多くなってきた。
終わったんだろう。
僕は息を潜める。
二人の会話に聞き耳を立てた。
「……イオ、本当に帰ってこないの? 大丈夫、ブレイズ?」
「心配性だな、テレーズ。真面目さだけが取り柄のあいつが、仕事をほっぽり出して帰ってくるなんて考えられねぇ。んで、今回の得物はデカい。そう簡単に解体が終わるはずがないだろ」
……終わってるよ、ブレイズ。
だから、もう既に帰ってきているよ。
「にしてもケッサクだったな、あいつの絶望した顔! お前にも見せてやりたかったぜ。はっ、あんな低レベルのクセして俺達のパーティーに居続けようなんて、一万年早ぇんだよ」
「仕方ないじゃない。逞しいブレイズとは違って、あんなにもひ弱なんだから、ふふっ」
お願いだ、笑わないでくれ……。
自分でも分かっているんだ、弱いことくらい。
剣の才能も無ければ、魔術の才能も無い。
体格がいいわけでもなければ、俊敏なわけでもない。
だからこそ、前衛でも後衛でもなく、どっちつかずの『中衛』。
必要なら前衛の真似事をし、状況に応じて後衛を援護する。
最低限の武技と攻撃魔術、それに支援魔術と回復魔術を使うポジション。
そんな役目が、パーティーでの僕の立ち位置だった。
だけど、"イオは万能でなく、器用貧乏"。
ブレイズたちも、ギルドのレベルシステムも、そう判断したんだろう。
だから、追放されたんだ……。
「でも、イオを追放したってことは……私のお金はどうするの? 私、欲しいものがいっぱいあるんだけど? ブレイズが買ってくれるの?」
「勿論だ。パーティーが四人から三人に減ったんだ、報酬の取り分も増える。色々と買ってやるよ、夜の営みを盛り上げる物もな」
「ふふっ、ブレイズったら品が無いんだから。でも、そういう野蛮なとこも好きよ?」
駄目だ、本当にやめれくれ……。
「じゃあやっぱり、イオとの婚約は破棄してくれるんだな?」
「えぇ。そもそもイオとの婚約なんて、イオの家と関係を持ちたいお父様が仕組んだことだし」
頼む、嘘だと言ってくれ……!
「はっきりとお父様に伝えておくわ、『イオ・フィン・ランベルクは優柔不断で軟弱な弱虫ですので、婚約は破棄します』ってね」
もう……耐え切れない……ッ!
僕は立ち上がり、逃げるように駆け出した。
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