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サイちゃんと遊ぶ
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「やっと買えたんだ~」
サイちゃんは世葉にガラスペンを見せてくれた。それは、世葉が持っているものと色違いだった。その事に少し嬉しくなる。やっぱりサイちゃんは一番の友人だ。
サイちゃんの部屋の机の上には、インクが5つも置いてあった。
「いいな。ちゃんとインクもある」
「ちょうど入荷してたの。店員さんに聞いたらインクも入ってるって教えてくれたんだ」
サイちゃんは何故かいつもタイミングが良い。欲しいものをすぐに手に入れている。世葉みたいに『ちょっと待って』と止められることはなく——正直に言うとすごく羨ましい。
「世葉ちゃん、ガラスペンのインクすごく綺麗なんだよ。紙につけた時と乾いた後で微妙に色が違うの。私のお気に入りはコバルトブルーなの」
サイちゃんはそう言って、ガラスペンの先をインクに浸すとノートに滑らせた。深い青の線が描かれる。
「綺麗な色」
「あとは、セピアもすごく綺麗だよ。大人っぽい色だし。これで推しに手紙を書くんだ」
サイちゃんの元気を支えている『推し』は画面の中、スマホの中にいる人。芸能人ではあるのだけれど、動画を出したり生配信で主に活動している。配信時にはサイちゃんから謎の実況や感想のメッセージが何故か世葉に届く。これはサイちゃんなりの『布教』行動らしい。しかし、世葉はあまり興味を持ててないから『布教』には成功していない。
「セピアってどういう色?」
「ちょっと待ってて」
サイちゃんは水が入った小さな器にペン先を浸して洗う。コバルトブルーのインクは水の表面に浮かぶと、雪だるまの形に広がり、やがて器の底に落ちていった。洗ったペン先をティッシュで拭くと、別のインクの蓋を外した。
「こういう色だよ」
サイちゃんがそう教えてくれたから、手元を見つめた。今度は茶色を薄くしたような色の線が描かれていた。秋の終わり頃の枯れ葉の色。それをセピアというらしい。世葉がまだ知らなかった色だった。
「世葉ちゃんも買ったんでしょ? どんなの?」
「これだよ」
世葉は聞かれて、バッグからガラスペンとおばあちゃんのインクを取り出した。サイちゃんと違ってたった一つだけのインクだけれど、このインクは一つだけど一つじゃない。魔術でできたインクだ。
「あ、インクは一つなんだね。黒? 紺色?どっちかだね」
サイちゃんは世葉を見て何かを察したらしい。一つしかインクが買えなかったと思っていそうだ。世葉のインクをしばらく見つめた後、机の上に並んでいるインクを世葉の方へと寄せてくれた。
「私のインク、使ってもいいよ!」
世葉はサイちゃんがそう言ってくれたから、にっこりと笑顔を返した。
あの後も試してみたけれど、新しい色は増えていない。でも4色だけでもきっとサイちゃんは驚くと思う。だってこれは、考えたものを色に変えてくれる魔術のインクだから。
世葉は持ってきた小さなスケッチブックの新しいページを開くと、インクの蓋を取りペン先を浸すと描き始めた。
どうせなら、オレンジ色が出るといいな。そう願いながら。
すると。
「え……? これ、どうして!?」
サイちゃんがすぐ近くでびっくりした声を上げた。紙の上の文字とインクの瓶を交互に見つめた。
「そのインク、中身はオレンジなの? 黒に見えてたのに」
「サイちゃんも書いてみて!」
世葉は楽しくなって、インクをサイちゃんの側に置いた。
「中身と違う色なんだ。面白いね」
サイちゃんはそんな風に言ったけど、それもハズレだ。インクの魔術を知っている世葉はもっとサイちゃんが驚くだろうと考えた。
サイちゃんはインクをつけるとペン先をノートに走らせた。
すすすっと透明のガラスペンの動いた跡は黄緑色の細い線になっていた。
「えっ? 今度は黄緑色になった!? どうして?」
サイちゃんが世葉を見た。二人の視線が合う。黄緑色を世葉はまだ出したことがなかった。世葉が初めに出したのはさっきのオレンジ色。サイちゃんが初めて出したのは、黄緑。どうやら同じ色が出るわけではないらしい。
「もっと書いてみてよ」
「うん。ねえ、これって色が変わっていくインクなの?」
サイちゃんは再びインクをつけて、ノートに書いた。
「あっ」
「水色だ!! 綺麗」
世葉は自分も出したことのある色の出現に嬉しくなる。
「私もこの色出たことあるよ。もっと他にもたくさん色があるんだって」
「そうなの!? 全部で何色あるの?」
「わからないけど、たくさんだって」
「色の出し方の攻略法とかあるんじゃない? ネットで検索してみようよ」
サイちゃんはすぐにスマホに手を伸ばした。
「え……こ、攻略法?」
世葉はサイちゃんにどう返事すればいいのか戸惑った表情になった。
「このインク、ラベルもバーコードも無いね。どこで買ったの? お店とかメーカーのサイトを見れば、インクのことについて書いてあると思うんだ」
今はわからないことはすぐにスマホで調べられる。世葉にもその『習慣』は確かにあるのだけれど。このインクはおばあちゃんが魔術で作った物だ。ネットに攻略なんて載ってないだろう。もしあったとしても、それが本物で正しいかはわからない。それに……。
いきなり『魔術』と言っても信じて貰えるかな? 世葉本人だってこのインクを実際に使うまでは、おばあちゃんの話を信じられなかったのだから。サイちゃんは気の合う友人だけど、現実を世葉よりよくわかっている気がした。
「ねえ、世葉ちゃん?」
「う~ん、無いと思う」
はっきりと本当のことは言いづらかった。世葉は『魔術』と言うことは説明ができないから黙っておくしかない。
「ラベルも貼られてないし、これって手作りとか?」
サイちゃんはインクについて、少ないヒントでそう言ってきた。世葉は思わずぎくりとした。なんと言おうか考えている間、少し口を閉じる。
「ひょっとして、世葉ちゃん、これって——————まだ実験しているとか?」
「えっ!?」
サイちゃんはインクについて、世葉が思いもつかないようなことを言い出した。何かを閃いたようで目がキラキラしている。
「世葉ちゃんの知り合いの人が、これを開発して世葉ちゃんがモニターしてるんでしょう? いろいろなデータが揃ったら販売するの! この前、ネットで見たよ。凄いね、発明家と知り合いなんだね世葉ちゃん」
サイちゃんは世葉が考えつかない社会のことに興味深々だ。大人が使うような言葉を時々話したりする。世葉にはそれがわからない時がたまにある。そのサイちゃんはこの『魔術』のインクが、開発前の商品だと思ったらしい。そう言われたら、文房具にあってもおかしく無いような気もする。
謎解きが大好きなサイちゃんは、そのネットの情報でこの『魔術』を勝手に現代風に理解してしまった。
魔術について黙っていようと思っていた世葉は、そのまま信じて貰おうと思った。
「そ、そうなんだよ。だから一緒に新しい色を出そう!」
「わかったわ、任せて」
サイちゃんはそう言って腕組みをした。これはいつものサイちゃんが考える時のポーズだ。こうしているといい考えが浮かぶらしい。世葉も真似をして腕を組んで考えたことがあったが、残念ながら一度もいい考えが浮かんだことは無かった。
「書く素材で色が変わったりするかも?とか思ったりして」
サイちゃんはそう言って立ち上がり、クローゼットの扉を開けた。上にはハンガーにたくさんの服がかかっている。その下のチェストから取り出されたのは、色画用紙。これも百均のロゴが入っていた。
「世葉ちゃん、何色の紙にする?」
そう聞いてきた。そんな考えがあるなんて世葉には思いつきもしなかった。このインクは頭の中に浮かんだものを色にしてくれる物だ。でもサイちゃんにそう告げるほどの確信は無かった。
「私は、緑色にする」
「私は黄色の画用紙がいいかな。世葉ちゃんから先に書いてみてよ」
サイちゃんは画用紙を手渡してくれた。
……画用紙で色が変わることは無いと思う。でも、ひょっとして……新色が出るかもしれない。少しだけ期待しながら、インクをつけたペン先を線の画用紙に下ろした。ざらっとしたペン先が引っかかるような感触が伝わってくる。緑色の画用紙に現れたインクの色は……。
サイちゃんは世葉にガラスペンを見せてくれた。それは、世葉が持っているものと色違いだった。その事に少し嬉しくなる。やっぱりサイちゃんは一番の友人だ。
サイちゃんの部屋の机の上には、インクが5つも置いてあった。
「いいな。ちゃんとインクもある」
「ちょうど入荷してたの。店員さんに聞いたらインクも入ってるって教えてくれたんだ」
サイちゃんは何故かいつもタイミングが良い。欲しいものをすぐに手に入れている。世葉みたいに『ちょっと待って』と止められることはなく——正直に言うとすごく羨ましい。
「世葉ちゃん、ガラスペンのインクすごく綺麗なんだよ。紙につけた時と乾いた後で微妙に色が違うの。私のお気に入りはコバルトブルーなの」
サイちゃんはそう言って、ガラスペンの先をインクに浸すとノートに滑らせた。深い青の線が描かれる。
「綺麗な色」
「あとは、セピアもすごく綺麗だよ。大人っぽい色だし。これで推しに手紙を書くんだ」
サイちゃんの元気を支えている『推し』は画面の中、スマホの中にいる人。芸能人ではあるのだけれど、動画を出したり生配信で主に活動している。配信時にはサイちゃんから謎の実況や感想のメッセージが何故か世葉に届く。これはサイちゃんなりの『布教』行動らしい。しかし、世葉はあまり興味を持ててないから『布教』には成功していない。
「セピアってどういう色?」
「ちょっと待ってて」
サイちゃんは水が入った小さな器にペン先を浸して洗う。コバルトブルーのインクは水の表面に浮かぶと、雪だるまの形に広がり、やがて器の底に落ちていった。洗ったペン先をティッシュで拭くと、別のインクの蓋を外した。
「こういう色だよ」
サイちゃんがそう教えてくれたから、手元を見つめた。今度は茶色を薄くしたような色の線が描かれていた。秋の終わり頃の枯れ葉の色。それをセピアというらしい。世葉がまだ知らなかった色だった。
「世葉ちゃんも買ったんでしょ? どんなの?」
「これだよ」
世葉は聞かれて、バッグからガラスペンとおばあちゃんのインクを取り出した。サイちゃんと違ってたった一つだけのインクだけれど、このインクは一つだけど一つじゃない。魔術でできたインクだ。
「あ、インクは一つなんだね。黒? 紺色?どっちかだね」
サイちゃんは世葉を見て何かを察したらしい。一つしかインクが買えなかったと思っていそうだ。世葉のインクをしばらく見つめた後、机の上に並んでいるインクを世葉の方へと寄せてくれた。
「私のインク、使ってもいいよ!」
世葉はサイちゃんがそう言ってくれたから、にっこりと笑顔を返した。
あの後も試してみたけれど、新しい色は増えていない。でも4色だけでもきっとサイちゃんは驚くと思う。だってこれは、考えたものを色に変えてくれる魔術のインクだから。
世葉は持ってきた小さなスケッチブックの新しいページを開くと、インクの蓋を取りペン先を浸すと描き始めた。
どうせなら、オレンジ色が出るといいな。そう願いながら。
すると。
「え……? これ、どうして!?」
サイちゃんがすぐ近くでびっくりした声を上げた。紙の上の文字とインクの瓶を交互に見つめた。
「そのインク、中身はオレンジなの? 黒に見えてたのに」
「サイちゃんも書いてみて!」
世葉は楽しくなって、インクをサイちゃんの側に置いた。
「中身と違う色なんだ。面白いね」
サイちゃんはそんな風に言ったけど、それもハズレだ。インクの魔術を知っている世葉はもっとサイちゃんが驚くだろうと考えた。
サイちゃんはインクをつけるとペン先をノートに走らせた。
すすすっと透明のガラスペンの動いた跡は黄緑色の細い線になっていた。
「えっ? 今度は黄緑色になった!? どうして?」
サイちゃんが世葉を見た。二人の視線が合う。黄緑色を世葉はまだ出したことがなかった。世葉が初めに出したのはさっきのオレンジ色。サイちゃんが初めて出したのは、黄緑。どうやら同じ色が出るわけではないらしい。
「もっと書いてみてよ」
「うん。ねえ、これって色が変わっていくインクなの?」
サイちゃんは再びインクをつけて、ノートに書いた。
「あっ」
「水色だ!! 綺麗」
世葉は自分も出したことのある色の出現に嬉しくなる。
「私もこの色出たことあるよ。もっと他にもたくさん色があるんだって」
「そうなの!? 全部で何色あるの?」
「わからないけど、たくさんだって」
「色の出し方の攻略法とかあるんじゃない? ネットで検索してみようよ」
サイちゃんはすぐにスマホに手を伸ばした。
「え……こ、攻略法?」
世葉はサイちゃんにどう返事すればいいのか戸惑った表情になった。
「このインク、ラベルもバーコードも無いね。どこで買ったの? お店とかメーカーのサイトを見れば、インクのことについて書いてあると思うんだ」
今はわからないことはすぐにスマホで調べられる。世葉にもその『習慣』は確かにあるのだけれど。このインクはおばあちゃんが魔術で作った物だ。ネットに攻略なんて載ってないだろう。もしあったとしても、それが本物で正しいかはわからない。それに……。
いきなり『魔術』と言っても信じて貰えるかな? 世葉本人だってこのインクを実際に使うまでは、おばあちゃんの話を信じられなかったのだから。サイちゃんは気の合う友人だけど、現実を世葉よりよくわかっている気がした。
「ねえ、世葉ちゃん?」
「う~ん、無いと思う」
はっきりと本当のことは言いづらかった。世葉は『魔術』と言うことは説明ができないから黙っておくしかない。
「ラベルも貼られてないし、これって手作りとか?」
サイちゃんはインクについて、少ないヒントでそう言ってきた。世葉は思わずぎくりとした。なんと言おうか考えている間、少し口を閉じる。
「ひょっとして、世葉ちゃん、これって——————まだ実験しているとか?」
「えっ!?」
サイちゃんはインクについて、世葉が思いもつかないようなことを言い出した。何かを閃いたようで目がキラキラしている。
「世葉ちゃんの知り合いの人が、これを開発して世葉ちゃんがモニターしてるんでしょう? いろいろなデータが揃ったら販売するの! この前、ネットで見たよ。凄いね、発明家と知り合いなんだね世葉ちゃん」
サイちゃんは世葉が考えつかない社会のことに興味深々だ。大人が使うような言葉を時々話したりする。世葉にはそれがわからない時がたまにある。そのサイちゃんはこの『魔術』のインクが、開発前の商品だと思ったらしい。そう言われたら、文房具にあってもおかしく無いような気もする。
謎解きが大好きなサイちゃんは、そのネットの情報でこの『魔術』を勝手に現代風に理解してしまった。
魔術について黙っていようと思っていた世葉は、そのまま信じて貰おうと思った。
「そ、そうなんだよ。だから一緒に新しい色を出そう!」
「わかったわ、任せて」
サイちゃんはそう言って腕組みをした。これはいつものサイちゃんが考える時のポーズだ。こうしているといい考えが浮かぶらしい。世葉も真似をして腕を組んで考えたことがあったが、残念ながら一度もいい考えが浮かんだことは無かった。
「書く素材で色が変わったりするかも?とか思ったりして」
サイちゃんはそう言って立ち上がり、クローゼットの扉を開けた。上にはハンガーにたくさんの服がかかっている。その下のチェストから取り出されたのは、色画用紙。これも百均のロゴが入っていた。
「世葉ちゃん、何色の紙にする?」
そう聞いてきた。そんな考えがあるなんて世葉には思いつきもしなかった。このインクは頭の中に浮かんだものを色にしてくれる物だ。でもサイちゃんにそう告げるほどの確信は無かった。
「私は、緑色にする」
「私は黄色の画用紙がいいかな。世葉ちゃんから先に書いてみてよ」
サイちゃんは画用紙を手渡してくれた。
……画用紙で色が変わることは無いと思う。でも、ひょっとして……新色が出るかもしれない。少しだけ期待しながら、インクをつけたペン先を線の画用紙に下ろした。ざらっとしたペン先が引っかかるような感触が伝わってくる。緑色の画用紙に現れたインクの色は……。
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