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兄貴の絶望

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 滑りの悪い状態だったが、猛って硬くなっている僕のを押しつけた途端に、兄貴のモノがどんどん大きくなっていった。

「うっ!」

「僕以外の誰かを好きになった兄貴が悪いんだ。それくらい理解しろよ」

 頬を濡らす涙を拭ってからキスをした。さっきまでは両腕をガタガタ動かしながら抵抗していたのに、僕が涙を優しく拭ったあとから兄貴は全身の力を抜いた。

 兄貴の舌に自分の舌をねっとりと絡め、深いくちづけをすると、鼻を鳴らして甘い吐息を漏らす。僕のに当たってる兄貴のモノが完勃ちして、互いの躰の隙間を埋めた。

「ねぇ兄貴、僕を好きになる証拠を見せてほしいんだけど」

「証拠? どうやって……」

「僕がここで口を開けて待ってるから、腰をあげて挿入してよ」

 兄貴の足元に移動した僕は、下半身の真上に顔を寄せながら口を開けた。

「俺のをおまえの口に――」

「両腕は動かせないけど、それ以外は動くことができるでしょ。腰を持ちあげて挿れるだけの簡単なことさ」

「風呂にも入ってない汚いモノを、辰之の口になんて挿れられないって」

「僕の口で綺麗にしてあげる」

「……嫌だ」

 なおも変わらず抵抗する兄貴から離れ、ローションのボトルを手にした。

「わかったよ。だったらこのまま、僕の中に挿れてあげる」

「えっ?」

 兄貴に尻穴が見えるように、床にしゃがんで足を大きく開き、そこにローションを垂らした。

「ここに兄貴の硬くておっきいのを、出したり挿れたりするんだよ」

 指で尻穴を広げながらアピールすると、兄貴の喉元が動くのが確認できた。もっと興奮するように、くちゅくちゆ音が鳴るように指を増やして弄りたおす。

「あっ、早くぅ兄貴の…ンンっ、兄貴ので……ゴシゴシされたいっ!」

 空いてる片手で乳首をぎゅっと抓りつつ、腰を激しく前後させた。
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