純愛カタルシス💞純愛クライシス

相沢蒼依

文字の大きさ
22 / 126
冴木学の場合

17

しおりを挟む
☆☆☆

 マンションに帰ってきてまだ玄関だというのに、美羽姉とのキスを終えられない。鼻にかかる甘い声が、玄関内に響いた。

「んっ、ぁあっ」

 キスの先をなかなか越えられなかったのは、溺れそうなくらいにキスが気持ちよくて、ずっとしていたかったせい。今だって逢えなかった時間を埋めるように、互いの舌を絡ませる。

 顔を離すと、銀糸がキスした痕跡になる。美羽姉と俺の唾液が入り混じったそれに導かれるように、ふたたび顔を寄せて下唇を食んだ。柔らかくて肉厚な唇をちゅくちゅく吸いあげつつ、ジャケットのボタンを両手で外す。片手で外せるように今後練習しなければと、頭の片隅に記憶する。

「学く……っ、ここ玄関っ」

 感じる声を押し殺し、俺に苦情を言う美羽姉の口を塞ぎながら、シャツの上から胸の先端目掛けて、人差し指で引っ掻くように強くぐりぐりした。

 何度か肌を重ねていくうちに、触れる力加減がわかってきたのと、美羽姉の感じるところをかなり暴いた関係で、感じさせることができた。

「ンンッ、こんな場所でっ…声がっ」

「声が出るくらいに感じてくれてるんだ」

 今度は耳元に顔を寄せて、事実を突きつけた。間髪おかずに、ふっくらとした耳たぶをちゅっと食む。

「ひゃっ!」

 肩をすくめて両目をつぶる美羽姉。これだけでもかわいいのに、俺の手でどんどん淫らになったら、それに色っぽさが加わり、もっと感じさせたくなる。

「美羽、俺の左手はフリーのままなんだよ。どうしようか?」

「どうしようか、じゃなくって、ベッドでお願い」

「俺の気持ちを、今すぐに受け止めてほしいんだ。ベッドまで待てない」

「そ、んなっ!」

 美羽姉のうなじの匂いを嗅ぎながら、左手がタイトスカートの中に侵入する。指先に感じるパンストに躊躇したが、太ももの際どいところに触れたあと、爪を使って破き、下着の上から敏感な突起を引っ掻いた。

「やっ! そんなにしたらっ…」

 美羽姉の両手が俺の腕に縋りついて、やめるように力なく揺さぶる。

「どんどん大きくなって、触って欲しそうに主張してるけど。ほら」

 喉の奥で低く笑いながら、下着の隙間から手を突っ込み、指の腹を使ってぷっくり大きくなってる突起に優しく触れる。刺激を与え続ける胸の先端も、シャツの上からわかるくらいに硬くなっていた。

「学……ほんとにもぅ、ダメ」

「ダメじゃなくて、悦いって言わないとやめない。これでイカないなら、舐めて感じさせることになるよ」

「そんなのイヤ、汚いのに」

「俺が舐めて綺麗にしてあげる」

 首筋に舌を這わせた俺の頭を、両手で掴んだ美羽姉。涙目で嫌なことをアピールされても、突き動かされた熱情はおさまりそうにない。

 あえて蜜壷に触れず、突起を集中して弄り、美羽姉を責めたてた。

「美羽がこのままイケば、ここから解放してあげる。俺の手の動きに合わせて腰を振って」

 俺が提案した途端に、美羽姉は苦しげな表情で小刻みに腰を動かしはじめる。

「こ、声が出ちゃ、う…よっ」

「だったら俺が、その声を飲み込んであげる。遠慮せずにイって」

 美羽姉の腕に引っ張られた俺は、目の前にある柔らかな唇に自分の唇をぎゅっと強く押しつけた。やがて声にならない声で美羽姉は絶頂し、力なく俺の頭を放す。

 息を切らし、気だるげに壁にもたれかかる無防備な美羽姉の蜜壷に目がけて、強引に指を何本か挿入させた。

「くっ!」

 イった直後で指にイヤラしく絡みつくナカの様子に、すぐにでも挿れたくなったが、残念なことに俺のモノが役にたたない状態だった。

「俺のワガママに付き合わせてごめん。シャワー浴びてきていいよ」

 美羽姉からやんわりと両腕を外して背中を向け、無言でそのまま室内に入った。美羽姉は俺に声をかけることなく、ひとりでシャワーを浴びはじめたのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end**

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

処理中です...