70 / 88
11話 塔の魔術師と悩める仲間達
2
しおりを挟む
ラークは震えて怯えて「助けてください」と弱々しく繰り返すばかりで詳しい話を聞くことが出来なかった。それに時折ピ、ピ、と鳥の鳴き声を放つ。ただの鳥のように戻っている姿を見るに、魔力が足りていないのかもしれない。アゼリアの身に何かあったということか。
状況を確かめるために直接アゼリアの元へ向かうことになった。
フレンとエギルは当然一緒に行くとして、お前も手伝えとフェイロンもついでに連れて行くことにした。何があるか分からない以上助けは多い方がいい。
疲れてぐったりしたラークはエギルが「大丈夫ですか、ラークくん。しっかりです!」と声を掛けながら背中に乗せて運んでいる。
アゼリアの住むのは『黒き森』の中だ。その名の通り陰鬱で暗い森をラークの案内で進んでいく。
やがてアゼリアの住んでいるという屋敷が見えてきた。
暗くじめじめとした森に似合わない、白くて可愛らしい感じの屋敷がそこにはあった。
「派手だな……」
「アゼリア様らしい建物ですね」
周りが暗い中、そこだけが白く光っているので違和感がすごい。じっと見つめていると目がチカチカしてくる。
だが、ここがアゼリアの屋敷なのだと妙に納得してしまう自分がいた。派手好きで、実にあいつらしい。
門をくぐると急に何本もの薔薇の蔓が地面から生えてきた。そして玄関の扉を覆い隠してしまう。
「エーティア様、俺の後ろへ!」
薔薇の蔓が足元まで迫って来て、それに素早く反応したフレンが聖剣で斬り払う。
斬り払った部分が瞬時に萎れて枯れていくので、アゼリアの魔力で作られた花であることは間違いない。
しかし斬り払っても地面から別の蔓が生えてくる。
「こちらを攻撃してくる気配はありません」
フレンの言葉通り蔓は進行を阻むためだけのもので、アゼリアにはこちらに危害を加えるつもりがないことを示している。だが、俺達の訪れを拒んでいるようだ。
「これ、キリがないです!」
フレンとフェイロンそれぞれ道を開こうとするが、次々生えてくる蔓に手こずっている。特にフェイロンの方は苦戦している。聖剣で斬り払うのと、そうでない剣で斬り払うのとでは蔓の再生速度に違いが出ていた。
「仕方がない。一気に消滅させて、その隙に屋敷の中に駆け込むか。合図をしたら屋敷に向かって駆け出せ」
「分かりました!」
魔術によって薔薇に熱を加えて水分だけを蒸発させた。そうすることによって薔薇も蔓もすべてが枯れていく。
「今だ!」
合図を送るとフレンによって手を引かれた。共に屋敷の中へと駆けて行く。
玄関ホールに辿り着いたところで足を止めた。ほうっと息を吐く。
「エーティア様、お怪我は?」
「ああ、何ともない。しかし中もまたすごいな……」
屋敷の外観に負けず劣らず、内部もまたアゼリアらしい装飾が施されてあった。
あちこちにレースがふんだんに使われていて、ピンク色の壁紙と相まってこれまた目がチカチカとしてくる。落ち着きのない内装だと思う。
「さて、アゼリアはどこにいるのか」
中に踏み入れた途端に魔術による妨害は止んだ。蔓薔薇はもう生えて来ていない。諦めたのだろうか。
その時、コツッと靴音が玄関ホールに響いた。
「これ以上は来ないでおくれ……。屋敷の主は現在留守にしているよ。すぐにここから帰りなさい」
二階へ続く階段からしわがれた声がこちらに届いた。
見上げると、真っ黒なローブに身を包んだ老女が佇んでいた。顔を俯かせている上、長い白髪によってその表情はよく見えない。
フレンとフェイロンが警戒して身構える。しかしそれを制して、ゆっくり階段を降りてきた老女に向かって声を掛けた。
「ふむ、ようやく出てきたか、アゼリア」
フレンもフェイロンも驚いたように目を見開く。
「えっ!?」
「あの方がアゼリア様……!?」
俺が気付いたことは老女――アゼリアにとっても想定外だったらしい。呆然と立ち尽くしている。
「どうして……分かったの」
「ラークの異変を見れば分かる」
老女になったアゼリアには若い女の姿だった時の面影が少しも無い。正直自分でも驚いているが、ラークの異変を見た時から、そうではないかと思っていたのだ。
使い魔と主人は使い魔契約によって生命を共にする。
俺が魔力を失った際にエギルがただの兎のように戻ってしまったことと同じ現象が起きていたのだ。
ラークの体に異変が起こっているのなら、それは契約者であるアゼリアの身に異変が起きているということに他ならない。
「そう、エーティアちゃんを欺くのは無理だったみたいね……。このまま私だと気付かずに帰ってくれれば良かったのに」
「らしくないな。お前、黒い服は地味で陰気だから嫌だと言っていたくせに」
アゼリアは黒い服を地味で自分には似合わないと嫌っていてほとんど着たがらない。だというのにこちらを欺くためとはいえ自ら進んで身に纏うとはな。
自嘲気味にアゼリアが笑う。
「ふふ。こんなしわしわのおばあちゃんになったのに、ピンクの服なんておかしいでしょう? 私、もうそんな可愛らしい服が似合わないのよ。エーティアちゃんにもみんなにもこんな風になった姿、知られたくなかったわ……」
アゼリアは細くてしわだらけの手でもって顔を覆い隠した。
「……俺にはピンクの服のセンスがよく分からないが、着たいのなら着ればいいんだ。たとえ老婆になったとしても。外側が萎れて中身まで萎れたか。いつもの威勢はどうした。まったく、お前らしくもない。本当に調子が狂う」
いつもうるさい奴が萎れて落ち込んでいる姿など見たくないのだ。
黒いローブのフードを引っ張り上げてアゼリアの頭に被せた。そうして顔を隠してやる。
「エーティアちゃん……」
アゼリアがフードで隠れた顔を持ち上げる。わずかに覗く顎からは透明な雫が滴っていた。
そっと視線を外す。
「お前がその姿になったのは、悪魔との契約違反によるものか?」
「そんなことまで知ってるの」
「塔にあった本で読んだことがある。生まれつき高い魔力を持つ魔術師とは違い、魔女の魔力は契約している悪魔によって得ている。悪魔へと対価を支払い、その見返りとして魔力を受け取っている、そういうことだろう?」
「そうよ」
「アゼリアが何百年も年を取らないのも悪魔との契約によるものだ。お前が急速に年老いたのはその契約に違反してしまったため魔力を奪われて罰を受けている状態なのだろう」
フレンとフェイロンにも理解できるよう説明を口にした。
そしてそれを聞いたフレンの顔が強張った。
「もしや、迷いの森で俺が銀の鏡を使ったせいですか!? アゼリア様には一度きりと言われていたのにそれを破ってしまったから……。あれがきっかけで罰を受けておられるのでは」
「恐らくそれだな……」
俺にもそうとしか考えられない。別れ際の神妙な面持ちといい、思えばあの時アゼリアの態度には違和感があった。
銀の鏡を使うことは正式な魔女との契約。
鏡を使って魔女に願いを叶えてもらうには対価が必要だ。
そしてその対価を受け取った魔女はそのまま悪魔へと献上する。
それなのに、アゼリアは対価をもらうことなく願いを叶えてしまったので悪魔から罰を受けた。
「アゼリア様、今からでも対価をお支払いします。対価とは何か分かりませんが……俺から取って行ってください」
「フレン! それは俺が払うと言っているだろう。あの時、迷いの森へ踏み入って行ったのは俺なのだから」
「いいえ、それでも鏡を使ったのは俺です! エーティア様には関係ありません」
押し問答を続けていると、アゼリアが怒り出した。
「もう! そんなものいらないと言っているでしょう。二人共対価が何か分かっていないんでしょう。対価は寿命なのよ。それも十年分!」
「十年……」
まさか寿命十年分とは。明らかに対価が重すぎる気がする。
「二人は私のお友達だもの。ただでさえ二人はあっという間に死んじゃうっていうのに、十年ももらえるわけないじゃない! 絶対いらないわ!」
アゼリアは声を震わせて叫んだ。
何百年も生きているアゼリアから見れば、俺達の生は儚く短く映るのだろう。
今の自分にも寿命十年の重みは良く分かる。
「それで対価を取って行かなかったという訳か……」
「安心して。別にあの件だけで罰を受けることになった訳じゃない。今までの積み重ねなのよ。これまでも対価をもらわなかったこともあるの。だからフレンちゃんのせいでもエーティアちゃんのせいでもない。私が魔女として駄目だっただけ」
「ならば悪魔と直接交渉しよう。そもそも対価が重すぎだ。契約の書き換えをしてもらう」
「そんなの無理よ! 悪魔に逆らうことなんてできないの」
「それはお前が悪魔との契約者だからだ。俺はその影響下にないから平気だ。悪魔のところへ案内しろ」
「どうしてそこまでしてくれるの……エーティアちゃん」
アゼリアが不思議でたまらないという風に言う。
どうしてそこまでするのか、自分だって不思議だと思っている。
こんな面倒なことに自ら首を突っ込むなんてあり得ないとも思う。だが、いつもうるさいぐらいにしゃべるアゼリアが弱々しく大人しくなった姿を見て調子が狂ったのかもしれない。
それに……。
「お前には迷いの森で助けられている。借りを作ったままが嫌なだけだ」
助けられっぱなしというのは、俺のプライドに関わる問題だ!
状況を確かめるために直接アゼリアの元へ向かうことになった。
フレンとエギルは当然一緒に行くとして、お前も手伝えとフェイロンもついでに連れて行くことにした。何があるか分からない以上助けは多い方がいい。
疲れてぐったりしたラークはエギルが「大丈夫ですか、ラークくん。しっかりです!」と声を掛けながら背中に乗せて運んでいる。
アゼリアの住むのは『黒き森』の中だ。その名の通り陰鬱で暗い森をラークの案内で進んでいく。
やがてアゼリアの住んでいるという屋敷が見えてきた。
暗くじめじめとした森に似合わない、白くて可愛らしい感じの屋敷がそこにはあった。
「派手だな……」
「アゼリア様らしい建物ですね」
周りが暗い中、そこだけが白く光っているので違和感がすごい。じっと見つめていると目がチカチカしてくる。
だが、ここがアゼリアの屋敷なのだと妙に納得してしまう自分がいた。派手好きで、実にあいつらしい。
門をくぐると急に何本もの薔薇の蔓が地面から生えてきた。そして玄関の扉を覆い隠してしまう。
「エーティア様、俺の後ろへ!」
薔薇の蔓が足元まで迫って来て、それに素早く反応したフレンが聖剣で斬り払う。
斬り払った部分が瞬時に萎れて枯れていくので、アゼリアの魔力で作られた花であることは間違いない。
しかし斬り払っても地面から別の蔓が生えてくる。
「こちらを攻撃してくる気配はありません」
フレンの言葉通り蔓は進行を阻むためだけのもので、アゼリアにはこちらに危害を加えるつもりがないことを示している。だが、俺達の訪れを拒んでいるようだ。
「これ、キリがないです!」
フレンとフェイロンそれぞれ道を開こうとするが、次々生えてくる蔓に手こずっている。特にフェイロンの方は苦戦している。聖剣で斬り払うのと、そうでない剣で斬り払うのとでは蔓の再生速度に違いが出ていた。
「仕方がない。一気に消滅させて、その隙に屋敷の中に駆け込むか。合図をしたら屋敷に向かって駆け出せ」
「分かりました!」
魔術によって薔薇に熱を加えて水分だけを蒸発させた。そうすることによって薔薇も蔓もすべてが枯れていく。
「今だ!」
合図を送るとフレンによって手を引かれた。共に屋敷の中へと駆けて行く。
玄関ホールに辿り着いたところで足を止めた。ほうっと息を吐く。
「エーティア様、お怪我は?」
「ああ、何ともない。しかし中もまたすごいな……」
屋敷の外観に負けず劣らず、内部もまたアゼリアらしい装飾が施されてあった。
あちこちにレースがふんだんに使われていて、ピンク色の壁紙と相まってこれまた目がチカチカとしてくる。落ち着きのない内装だと思う。
「さて、アゼリアはどこにいるのか」
中に踏み入れた途端に魔術による妨害は止んだ。蔓薔薇はもう生えて来ていない。諦めたのだろうか。
その時、コツッと靴音が玄関ホールに響いた。
「これ以上は来ないでおくれ……。屋敷の主は現在留守にしているよ。すぐにここから帰りなさい」
二階へ続く階段からしわがれた声がこちらに届いた。
見上げると、真っ黒なローブに身を包んだ老女が佇んでいた。顔を俯かせている上、長い白髪によってその表情はよく見えない。
フレンとフェイロンが警戒して身構える。しかしそれを制して、ゆっくり階段を降りてきた老女に向かって声を掛けた。
「ふむ、ようやく出てきたか、アゼリア」
フレンもフェイロンも驚いたように目を見開く。
「えっ!?」
「あの方がアゼリア様……!?」
俺が気付いたことは老女――アゼリアにとっても想定外だったらしい。呆然と立ち尽くしている。
「どうして……分かったの」
「ラークの異変を見れば分かる」
老女になったアゼリアには若い女の姿だった時の面影が少しも無い。正直自分でも驚いているが、ラークの異変を見た時から、そうではないかと思っていたのだ。
使い魔と主人は使い魔契約によって生命を共にする。
俺が魔力を失った際にエギルがただの兎のように戻ってしまったことと同じ現象が起きていたのだ。
ラークの体に異変が起こっているのなら、それは契約者であるアゼリアの身に異変が起きているということに他ならない。
「そう、エーティアちゃんを欺くのは無理だったみたいね……。このまま私だと気付かずに帰ってくれれば良かったのに」
「らしくないな。お前、黒い服は地味で陰気だから嫌だと言っていたくせに」
アゼリアは黒い服を地味で自分には似合わないと嫌っていてほとんど着たがらない。だというのにこちらを欺くためとはいえ自ら進んで身に纏うとはな。
自嘲気味にアゼリアが笑う。
「ふふ。こんなしわしわのおばあちゃんになったのに、ピンクの服なんておかしいでしょう? 私、もうそんな可愛らしい服が似合わないのよ。エーティアちゃんにもみんなにもこんな風になった姿、知られたくなかったわ……」
アゼリアは細くてしわだらけの手でもって顔を覆い隠した。
「……俺にはピンクの服のセンスがよく分からないが、着たいのなら着ればいいんだ。たとえ老婆になったとしても。外側が萎れて中身まで萎れたか。いつもの威勢はどうした。まったく、お前らしくもない。本当に調子が狂う」
いつもうるさい奴が萎れて落ち込んでいる姿など見たくないのだ。
黒いローブのフードを引っ張り上げてアゼリアの頭に被せた。そうして顔を隠してやる。
「エーティアちゃん……」
アゼリアがフードで隠れた顔を持ち上げる。わずかに覗く顎からは透明な雫が滴っていた。
そっと視線を外す。
「お前がその姿になったのは、悪魔との契約違反によるものか?」
「そんなことまで知ってるの」
「塔にあった本で読んだことがある。生まれつき高い魔力を持つ魔術師とは違い、魔女の魔力は契約している悪魔によって得ている。悪魔へと対価を支払い、その見返りとして魔力を受け取っている、そういうことだろう?」
「そうよ」
「アゼリアが何百年も年を取らないのも悪魔との契約によるものだ。お前が急速に年老いたのはその契約に違反してしまったため魔力を奪われて罰を受けている状態なのだろう」
フレンとフェイロンにも理解できるよう説明を口にした。
そしてそれを聞いたフレンの顔が強張った。
「もしや、迷いの森で俺が銀の鏡を使ったせいですか!? アゼリア様には一度きりと言われていたのにそれを破ってしまったから……。あれがきっかけで罰を受けておられるのでは」
「恐らくそれだな……」
俺にもそうとしか考えられない。別れ際の神妙な面持ちといい、思えばあの時アゼリアの態度には違和感があった。
銀の鏡を使うことは正式な魔女との契約。
鏡を使って魔女に願いを叶えてもらうには対価が必要だ。
そしてその対価を受け取った魔女はそのまま悪魔へと献上する。
それなのに、アゼリアは対価をもらうことなく願いを叶えてしまったので悪魔から罰を受けた。
「アゼリア様、今からでも対価をお支払いします。対価とは何か分かりませんが……俺から取って行ってください」
「フレン! それは俺が払うと言っているだろう。あの時、迷いの森へ踏み入って行ったのは俺なのだから」
「いいえ、それでも鏡を使ったのは俺です! エーティア様には関係ありません」
押し問答を続けていると、アゼリアが怒り出した。
「もう! そんなものいらないと言っているでしょう。二人共対価が何か分かっていないんでしょう。対価は寿命なのよ。それも十年分!」
「十年……」
まさか寿命十年分とは。明らかに対価が重すぎる気がする。
「二人は私のお友達だもの。ただでさえ二人はあっという間に死んじゃうっていうのに、十年ももらえるわけないじゃない! 絶対いらないわ!」
アゼリアは声を震わせて叫んだ。
何百年も生きているアゼリアから見れば、俺達の生は儚く短く映るのだろう。
今の自分にも寿命十年の重みは良く分かる。
「それで対価を取って行かなかったという訳か……」
「安心して。別にあの件だけで罰を受けることになった訳じゃない。今までの積み重ねなのよ。これまでも対価をもらわなかったこともあるの。だからフレンちゃんのせいでもエーティアちゃんのせいでもない。私が魔女として駄目だっただけ」
「ならば悪魔と直接交渉しよう。そもそも対価が重すぎだ。契約の書き換えをしてもらう」
「そんなの無理よ! 悪魔に逆らうことなんてできないの」
「それはお前が悪魔との契約者だからだ。俺はその影響下にないから平気だ。悪魔のところへ案内しろ」
「どうしてそこまでしてくれるの……エーティアちゃん」
アゼリアが不思議でたまらないという風に言う。
どうしてそこまでするのか、自分だって不思議だと思っている。
こんな面倒なことに自ら首を突っ込むなんてあり得ないとも思う。だが、いつもうるさいぐらいにしゃべるアゼリアが弱々しく大人しくなった姿を見て調子が狂ったのかもしれない。
それに……。
「お前には迷いの森で助けられている。借りを作ったままが嫌なだけだ」
助けられっぱなしというのは、俺のプライドに関わる問題だ!
61
あなたにおすすめの小説
【完結】生まれ変わってもΩの俺は二度目の人生でキセキを起こす!
天白
BL
【あらすじ】バース性診断にてΩと判明した青年・田井中圭介は将来を悲観し、生きる意味を見出せずにいた。そんな圭介を憐れに思った曾祖父の陸郎が彼と家族を引き離すように命じ、圭介は父から紹介されたαの男・里中宗佑の下へ預けられることになる。
顔も見知らぬ男の下へ行くことをしぶしぶ承諾した圭介だったが、陸郎の危篤に何かが目覚めてしまったのか、前世の記憶が甦った。
「田井中圭介。十八歳。Ω。それから現当主である田井中陸郎の母であり、今日まで田井中家で語り継がれてきただろう、不幸で不憫でかわいそ~なΩこと田井中恵の生まれ変わりだ。改めてよろしくな!」
これは肝っ玉母ちゃん(♂)だった前世の記憶を持ちつつも獣人が苦手なΩの青年と、紳士で一途なスパダリ獣人αが小さなキセキを起こすまでのお話。
※オメガバースもの。拙作「生まれ変わりΩはキセキを起こす」のリメイク作品です。登場人物の設定、文体、内容等が大きく変わっております。アルファポリス版としてお楽しみください。
塔の上のカミーユ~幽囚の王子は亜人の国で愛される~【本編完結】
蕾白
BL
国境近くにあるその白い石の塔には一人の美しい姫君が幽閉されている。
けれど、幽閉されていたのはある事情から王女として育てられたカミーユ王子だった。彼は父王の罪によって十三年間を塔の中で過ごしてきた。
そんな彼の前に一人の男、冒険者のアレクが現れる。
自分の世界を変えてくれるアレクにカミーユは心惹かれていくけれど、彼の不安定な立場を危うくする事態が近づいてきていた……というお話になります。
2024/4/22 完結しました。ありがとうございました。
【完結・BL】胃袋と掴まれただけでなく、心も身体も掴まれそうなんだが!?【弁当屋×サラリーマン】
彩華
BL
俺の名前は水野圭。年は25。
自慢じゃないが、年齢=彼女いない歴。まだ魔法使いになるまでには、余裕がある年。人並の人生を歩んでいるが、これといった楽しみが無い。ただ食べることは好きなので、せめて夕食くらいは……と美味しい弁当を買ったりしているつもりだが!(結局弁当なのかというのは、お愛嬌ということで)
だがそんなある日。いつものスーパーで弁当を買えなかった俺はワンチャンいつもと違う店に寄ってみたが……────。
凄い! 美味そうな弁当が並んでいる!
凄い! 店員もイケメン!
と、実は穴場? な店を見つけたわけで。
(今度からこの店で弁当を買おう)
浮かれていた俺は、夕飯は美味い弁当を食べれてハッピ~! な日々。店員さんにも顔を覚えられ、名前を聞かれ……?
「胃袋掴みたいなぁ」
その一言が、どんな意味があったなんて、俺は知る由もなかった。
******
そんな感じの健全なBLを緩く、短く出来ればいいなと思っています
お気軽にコメント頂けると嬉しいです
■表紙お借りしました
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
転生して王子になったボクは、王様になるまでノラリクラリと生きるはずだった
angel
BL
つまらないことで死んでしまったボクを不憫に思った神様が1つのゲームを持ちかけてきた。
『転生先で王様になれたら元の体に戻してあげる』と。
生まれ変わったボクは美貌の第一王子で兄弟もなく、将来王様になることが約束されていた。
「イージーゲームすぎね?」とは思ったが、この好条件をありがたく受け止め
現世に戻れるまでノラリクラリと王子様生活を楽しむはずだった…。
完結しました。
SE転職。~妹よ。兄さん、しばらく、出張先(異世界)から帰れそうにない~
しばたろう
ファンタジー
ブラック企業で倒れたSEが、
目を覚ますと――そこは異世界だった。
賑やかなギルド、個性豊かな仲間たち、
そして「魔法」という名のシステム。
元エンジニアの知識と根性で、男は再び“仕事”を始める。
一方、現実世界では、
兄の意識が戻らぬまま、妹が孤独と絶望の中で抗っていた。
それでも彼女は、心ある人々に支えられながら、
科学と祈りを武器に、兄を救う道を探し続ける。
二つの世界を隔てる“システム”の謎が、やがて兄妹を結びつける。
異世界と現実が交錯するとき、物語は再起動する――。
《「小説家になろう」にも投稿しています》
【本編完結】最強魔導騎士は、騎士団長に頭を撫でて欲しい【番外編あり】
ゆらり
BL
帝国の侵略から国境を守る、レゲムアーク皇国第一魔導騎士団の駐屯地に派遣された、新人の魔導騎士ネウクレア。
着任当日に勃発した砲撃防衛戦で、彼は敵の砲撃部隊を単独で壊滅に追いやった。
凄まじい能力を持つ彼を部下として迎え入れた騎士団長セディウスは、研究機関育ちであるネウクレアの独特な言動に戸惑いながらも、全身鎧の下に隠された……どこか歪ではあるが、純粋無垢であどけない姿に触れたことで、彼に対して強い庇護欲を抱いてしまう。
撫でて、抱きしめて、甘やかしたい。
帝国との全面戦争が迫るなか、ネウクレアへの深い想いと、皇国の守護者たる騎士としての責務の間で、セディウスは葛藤する。
独身なのに父性強めな騎士団長×不憫な生い立ちで情緒薄めな甘えたがり魔導騎士+仲が良すぎる副官コンビ。
甘いだけじゃない、骨太文体でお送りする軍記物BL小説です。番外は日常エピソード中心。ややダーク・ファンタジー寄り。
※ぼかしなし、本当の意味で全年齢向け。
★お気に入りやいいね、エールをありがとうございます! お気に召しましたらぜひポチリとお願いします。凄く励みになります!
ざまぁされたチョロ可愛い王子様は、俺が貰ってあげますね
ヒラヲ
BL
「オーレリア・キャクストン侯爵令嬢! この時をもって、そなたとの婚約を破棄する!」
オーレリアに嫌がらせを受けたというエイミーの言葉を真に受けた僕は、王立学園の卒業パーティーで婚約破棄を突き付ける。
しかし、突如現れた隣国の第一王子がオーレリアに婚約を申し込み、嫌がらせはエイミーの自作自演であることが発覚する。
その結果、僕は冤罪による断罪劇の責任を取らされることになってしまった。
「どうして僕がこんな目に遭わなければならないんだ!?」
卒業パーティーから一ヶ月後、王位継承権を剥奪された僕は王都を追放され、オールディス辺境伯領へと送られる。
見習い騎士として一からやり直すことになった僕に、指導係の辺境伯子息アイザックがやたら絡んでくるようになって……?
追放先の辺境伯子息×ざまぁされたナルシスト王子様
悪役令嬢を断罪しようとしてざまぁされた王子の、その後を書いたBL作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる