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15.解放
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リムドの元に通い数週間日が過ぎたころ…ようやく終わりが見えてきた…
「リムド!最後の一本だよ!」
アヤカは嬉しそうにリムドを見ると…
【アヤカは本当に俺を解放していいんだな】
リムドがもう一度聞く…
ここのところそればっかり言われていて、いい加減うんざりしていた。
「いいって言ってるでしょ?それともなに?鎖を切ったら私は用済みでどっかに捨てる気?」
【そんな事はしない…】
リムドはじっとアヤカを見つめると
【何があっても俺の近くにいろよ】
「ん?わかった。その代わりあの約束守ってよ」
アヤカがリムドに聞くと
【わかってる…】
リムドはふっと目を逸らした…
アヤカはこの鎖を切る事が出来たらリムドにあるお願いをしていた…それは鎖を切り始めて一週間ほど経った時の事…
「もし自由になったら私を乗せて飛んでくれる?」
【はっ?】
リムドが聞き返す…
「だ・か・ら!その体が自由になったら私を背中に乗せてくれる?それともリムド小さいから無理かな?」
心配そうに聞くと
【これは封印されているから小さいのだ…本来ならお前を乗せるなど容易い!】
「なら問題ないね!」
アヤカが笑うと
【し、しかし…我の背に乗るとはどういう事かわかっているのか?】
「えっ?もちろん!気持ちよくなれるよね!」
空を飛ぶのはきっと人の夢だろう!
アヤカは空を飛ぶ姿を想像してうっとりとすると
【わかっているのならいい…】
リムドは恥ずかしそうに頬を染めて顔を体に埋めて隠した…そんなリムドの様子にアヤカは約束の事が嬉しすぎて気にも止めて居なかった…
リムドは約束した時の事を思い出すと
【大丈夫だ、ちゃんと覚えている】
「なら良かった。じゃあ行くよ!最後の一本!」
アヤカはグッと力を込めると何十本と切ってきた最後の鎖を解放した!
ガッチャン!
「切れた!」
アヤカがリムドを見ると…リムドがジャラジャラと鎖を体から外していく…その体は徐々に大きくなりアヤカの背丈をとうに越えた。
「でっか…」
アヤカはリムドを見上げると
【ふぅ…この姿になるのは何年ぶりか…】
ググッと羽を広げると
「すごーい!これなら私を乗せるのも楽勝だね!」
アヤカがちょこちょことリムドの足元をうろついている。
【お前…俺の姿に何も思わんのか…】
リムドは意味ありげに目を細めアヤカを見下ろすと
「えっ?なんか違ったの?」
アヤカが不安そうにリムドの体を確認する。
「もしかして鎖切る時にどっかぶつけた?まさか切っちゃった…なんてことないよね?」
心配そうにリムドの体を触って確認すると
【違う…お前…本当に私が誰かわからんのだな…】
「はっ?リムドはリムドでしょ?クッキー好きのチビドラゴン」
【よく見ろ?どこがチビだ…】
リムドがクスッと笑うと
「あっ…笑った…」
アヤカが驚いた顔でリムドを直視する。
【さぁ約束だアヤカ…お前を俺の背に乗せよう】
リムドは嬉しそうに微笑んだ。
「リムド!最後の一本だよ!」
アヤカは嬉しそうにリムドを見ると…
【アヤカは本当に俺を解放していいんだな】
リムドがもう一度聞く…
ここのところそればっかり言われていて、いい加減うんざりしていた。
「いいって言ってるでしょ?それともなに?鎖を切ったら私は用済みでどっかに捨てる気?」
【そんな事はしない…】
リムドはじっとアヤカを見つめると
【何があっても俺の近くにいろよ】
「ん?わかった。その代わりあの約束守ってよ」
アヤカがリムドに聞くと
【わかってる…】
リムドはふっと目を逸らした…
アヤカはこの鎖を切る事が出来たらリムドにあるお願いをしていた…それは鎖を切り始めて一週間ほど経った時の事…
「もし自由になったら私を乗せて飛んでくれる?」
【はっ?】
リムドが聞き返す…
「だ・か・ら!その体が自由になったら私を背中に乗せてくれる?それともリムド小さいから無理かな?」
心配そうに聞くと
【これは封印されているから小さいのだ…本来ならお前を乗せるなど容易い!】
「なら問題ないね!」
アヤカが笑うと
【し、しかし…我の背に乗るとはどういう事かわかっているのか?】
「えっ?もちろん!気持ちよくなれるよね!」
空を飛ぶのはきっと人の夢だろう!
アヤカは空を飛ぶ姿を想像してうっとりとすると
【わかっているのならいい…】
リムドは恥ずかしそうに頬を染めて顔を体に埋めて隠した…そんなリムドの様子にアヤカは約束の事が嬉しすぎて気にも止めて居なかった…
リムドは約束した時の事を思い出すと
【大丈夫だ、ちゃんと覚えている】
「なら良かった。じゃあ行くよ!最後の一本!」
アヤカはグッと力を込めると何十本と切ってきた最後の鎖を解放した!
ガッチャン!
「切れた!」
アヤカがリムドを見ると…リムドがジャラジャラと鎖を体から外していく…その体は徐々に大きくなりアヤカの背丈をとうに越えた。
「でっか…」
アヤカはリムドを見上げると
【ふぅ…この姿になるのは何年ぶりか…】
ググッと羽を広げると
「すごーい!これなら私を乗せるのも楽勝だね!」
アヤカがちょこちょことリムドの足元をうろついている。
【お前…俺の姿に何も思わんのか…】
リムドは意味ありげに目を細めアヤカを見下ろすと
「えっ?なんか違ったの?」
アヤカが不安そうにリムドの体を確認する。
「もしかして鎖切る時にどっかぶつけた?まさか切っちゃった…なんてことないよね?」
心配そうにリムドの体を触って確認すると
【違う…お前…本当に私が誰かわからんのだな…】
「はっ?リムドはリムドでしょ?クッキー好きのチビドラゴン」
【よく見ろ?どこがチビだ…】
リムドがクスッと笑うと
「あっ…笑った…」
アヤカが驚いた顔でリムドを直視する。
【さぁ約束だアヤカ…お前を俺の背に乗せよう】
リムドは嬉しそうに微笑んだ。
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