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11章
410.討伐
「お待たせ致しました。こちら今回の報酬です」
ギルマスが袋を四つ持って戻ってきた、ベイカー、ミヅキ、リュカ、テオの前にそれぞれ袋を置く。
「今回の報酬になります。リュカさんとテオさんもこれからたくさん依頼をこなして頂ければすぐにでもランクが上がると思いますので頑張って下さい!期待しております」
「「はい」」
リュカとテオは嬉しそうに報酬を受け取った。
「はい、ベイカーさん」
ミヅキは自分の報酬をベイカーに渡す。
「なんだ?いったい」
ベイカーが怪訝な顔をミヅキに向ける。
「シルバが破いちゃった服の弁償代だよ、これでカッコイイ服作ってね!」
「いや、要らんお前から金なんて貰えねぇよ」
ベイカーはミヅキの金を突き返した。
「えー…でも…その服どうするの?」
ミヅキがボロボロのベイカーの服を引っ張ると
「じゃあこの素材を全部貰うな、これでマルコさんにいい鍛冶屋を紹介してもらうわ」
ベイカーがバイコーンの皮を叩く。
「面白そう!私も鍛冶屋行きたい!」
ミヅキが目を輝かせる。
「討伐も早く終わったし行ってみるか!」
「でもその前に学校の先生の面接しないと…」
ミヅキが残念そうに言うと
「ならそれが終わったら一緒に行こう」
ベイカーが残念そうにしているミヅキの頭に手を乗せるとミヅキは嬉しそうに頷いた。
ベイカーとミヅキはリュカ達と別れてリングス商会に向かう事にした。
「リュカ達はもう帰る?」
ミヅキが聞くと…
「俺たちもう少し依頼を受けてみるよ!まだ体力も有り余ってるからね!」
「そう?気をつけてね…レム達連れていく?」
「いや、無理な依頼は受けるつもりないし大丈夫だよ」
そう言うとリュカとテオは受け付けへと向かって行った。
ミヅキが心配そうに二人を見つめて見送っていると…
「ミヅキ、レムとムーを付けれるならリュカ達の様子を見させておけ」
「えっ?」
ベイカーの言葉にミヅキが驚いて振り向く。
「今リュカとテオはいい意味でも悪い意味でも注目を浴びているからな、少し様子を見ていた方がいいと思うぞ」
「そっか…レムとムー」
ミヅキが二人を呼ぶ。
【二人とも気づかれないように付いて行ける?もしなんかあったら助けてあげて欲しいんだけど…】
ミヅキが頼むと
[了解しました]
【…】
ぷるぷる!
【ありがとね】
ミヅキが二人の頭を撫でるとムーが影にポトンッと飛び込んだ。
ちょこんと顔を出すとレムの方をみる。
レムはムーに近づいて影を踏むとムーと同じように影に沈んで行く。
【これなら気が付かれないでついていけるね!レム大丈夫?】
【問題ありません。ムーよろしくお願いします】
二人は影を移ってリュカ達の元に向かっていった。
「まぁ取り越し苦労かも知れないけどな」
ベイカーが笑うと
「でも警戒しとけばね」
二人は頷き合うとリュカ達をもう一度見てギルドを出て行った。
ベイカー達がいなくなると待ってましたとばかりに冒険者達がリュカ達に近づいていく。
「よう!お前らすげぇな!入ってすぐにランクアップしたらしいな?」
馴れ馴れしくリュカ達の肩を組むと冒険者が話しかける。
「えっと…あなたは?」
リュカが一応敬語で返す。
「おお、悪ぃな俺はB級冒険者のボルボってんだ!よろしくな」
「よろしく」
リュカがペコッと頭を下げるとテオも一応頭を下げた。
「お前らさっき討伐に行ってきたのにもう次の依頼を受けるのか?」
ボルボが聞くと
「なんでそれを?」
テオが警戒するようにボルボと言う男を見る。
「今お前らは注目の的だぜ!ライバルになると警戒してる者から、仲間に引き入れようと考えてる奴もな!俺は後者だ」
ニカッと歯を見せて笑いかけてくる。
「どうだ?俺たちのチームに入る気はないか?」
ボルボが急に真剣な顔をするとリュカとテオを見た。
リュカ達は急に雰囲気を変えたボルボから逃れようと後ろに下がろうとするががっちりと肩を組まれて身動きが取れなかった。
「いえ…僕らではお力に慣れないと思いますので…」
テオが答えると…
「行こう…リュカ」
リュカの腕を引っ張るとスルッと肩の力が抜け、リュカはテオと並んでボルボに向き合う。
ボルボは先程の豪快そうな笑顔を向けて…
「そうか、残念だ。でもいつでも歓迎するから考えておいてくれよ」
そう言うとリュカとテオの肩をドンッ!と叩いて離れて行った…。
リュカがホッとして息を吐くと…ボルボが急に振り返り
「ああ、そうだ!新人の頃が一番依頼中の事故が多いんだ、お前らは大丈夫そうだが気をつけるんだぞ」
それだけ言うと、じゃあと今度こそギルドから出て行った…。
「なんか…ヤバそうな人だな」
リュカがボソッとテオに呟く。
「うん…関わらない方がよさそうだよ。僕らは無理なく二人でこなせる依頼を受けようよ」
「そうだな!」
リュカ達は気を取り直して依頼を眺めだした。
二人は二枚の依頼書を持って受付けに行くと…
「お姉さん、これって僕らには難しいですかね?」
テオが爽やかな笑顔で受付けのお姉さんに聞くと…
「あら、あなた達また受けてくれるの?」
そう言って依頼書を確認すると…そこにはオーク肉採取の依頼が書いてあった。
「そうねぇ…ランク的にはD、C級かしらギリギリ受けられる感じね」
「これでギリギリかぁ…」
「オークは何度か狩った事あるよな?」
リュカがテオに聞くと
「うん、でもイチカ達も一緒だったし…やめておく?」
お姉さんがもう一枚の依頼書を見ると
「こっちは西の森のゴブリンの討伐ね、これならD級のあなた達にちょうどいいと思うわよ」
お姉さんが依頼書を返す。
「ありがとうございます。綺麗なお姉さんの意見を聞こうかな」
テオはニコッと笑ってお姉さんを見る
「まぁ…君…名前は?」
お姉さんが面白そうに笑っている。
「僕はテオです。こっちはリュカ、これからもよろしくお願いします」
丁寧に挨拶をする。
「いい子達ね!いい依頼があったら取っておくわね」
お姉さんはニコッと笑うと頑張ってねとリュカ達に手を振った。
「テオ…おまえすげぇな…」
ギルドを出るとリュカがテオをみて先程のやり取りを思い出す。
「あー言っとけば次来た時もっとスムーズに事が運ぶからね、それに人との繋がりを作っておくことは大切だよ」
「うーん…俺はそういうの難しいからいいや!テオに任せる」
リュカの言葉にテオは笑うと…
「でも…本当に好かれるのはリュカみたいなやつなんだけどね…」
「何か言ったか?」
テオの呟きにリュカが振り返ると、テオは笑って首を振る。
「なんでもないよ、さぁ早くゴブリンの討伐に行こう。遅くなったらミヅキ達が心配して迎えに来るかもよ」
「有り得そうだ…ミヅキって自分の方が色々とやるくせに人の事ばっかり心配してるよな!」
「そうだね…もしかしたら今も誰か後付けさせてるかも…」
リュカとテオはバッと後ろを振り返ると遠くにいた男達が驚きビクッと止まった。
「別にシルバ達がついてきてる感じは無いな…」
リュカがキョロキョロと後ろを確認すると
「そうだね…さすがにないか」
二人は前へを向くと門の方に歩きだし…
「よし!じゃあさっさとすませて帰ろうぜ」
「おっけー!」
二人が走り出すとそれに続くように男達が走りだした…。
リュカ達は西の森につくと…
「えっと…討伐依頼はゴブリン10体だな。まずはゴブリンを見つけないとな」
「あいつらはジメジメしたところを好むから森の奥の方に行ってみよう」
リュカは頷くと足音を消しながら森の奥へと進んで行く…しばらく進むと
「ねぇ…リュカ気がついた?」
テオがこっそりとリュカに話しかけるとリュカは振り返らずに…
「うん…誰かずっとついて来ているな」
「どうする?多分…ギルドからずっとだよね?」
「何が目的なのかな?俺たち…っても何も持ってないしなぁ…」
「さっき討伐報酬もらったばっかりじゃん…でもそんなの盗んだらギルドに居られなくなるし…そんな馬鹿な事しないか…」
「そうだよ、仮にも冒険者だぜ。俺達みたいな奴らから奪うかよ」
「だよね…考えすぎかな」
「でも気分悪いし…撒くか」
リュカが言うとテオが頷く、その瞬間リュカが全速力で走り出した!
テオも必死にリュカを追いかけると…
「クソっ!」
「気がついてやがったか…」
後ろの方で男達の声が聞こえた…
リュカ達は相手がついてきていないのを確認すると…スピードを落とす。
「やっぱり僕らが目的だったみたいだね」
「ああ、もう来てないな。邪魔が入らないうちに早いとこ終わらせようぜ」
リュカとテオは更に森の奥へと進んで行った。
ギルマスが袋を四つ持って戻ってきた、ベイカー、ミヅキ、リュカ、テオの前にそれぞれ袋を置く。
「今回の報酬になります。リュカさんとテオさんもこれからたくさん依頼をこなして頂ければすぐにでもランクが上がると思いますので頑張って下さい!期待しております」
「「はい」」
リュカとテオは嬉しそうに報酬を受け取った。
「はい、ベイカーさん」
ミヅキは自分の報酬をベイカーに渡す。
「なんだ?いったい」
ベイカーが怪訝な顔をミヅキに向ける。
「シルバが破いちゃった服の弁償代だよ、これでカッコイイ服作ってね!」
「いや、要らんお前から金なんて貰えねぇよ」
ベイカーはミヅキの金を突き返した。
「えー…でも…その服どうするの?」
ミヅキがボロボロのベイカーの服を引っ張ると
「じゃあこの素材を全部貰うな、これでマルコさんにいい鍛冶屋を紹介してもらうわ」
ベイカーがバイコーンの皮を叩く。
「面白そう!私も鍛冶屋行きたい!」
ミヅキが目を輝かせる。
「討伐も早く終わったし行ってみるか!」
「でもその前に学校の先生の面接しないと…」
ミヅキが残念そうに言うと
「ならそれが終わったら一緒に行こう」
ベイカーが残念そうにしているミヅキの頭に手を乗せるとミヅキは嬉しそうに頷いた。
ベイカーとミヅキはリュカ達と別れてリングス商会に向かう事にした。
「リュカ達はもう帰る?」
ミヅキが聞くと…
「俺たちもう少し依頼を受けてみるよ!まだ体力も有り余ってるからね!」
「そう?気をつけてね…レム達連れていく?」
「いや、無理な依頼は受けるつもりないし大丈夫だよ」
そう言うとリュカとテオは受け付けへと向かって行った。
ミヅキが心配そうに二人を見つめて見送っていると…
「ミヅキ、レムとムーを付けれるならリュカ達の様子を見させておけ」
「えっ?」
ベイカーの言葉にミヅキが驚いて振り向く。
「今リュカとテオはいい意味でも悪い意味でも注目を浴びているからな、少し様子を見ていた方がいいと思うぞ」
「そっか…レムとムー」
ミヅキが二人を呼ぶ。
【二人とも気づかれないように付いて行ける?もしなんかあったら助けてあげて欲しいんだけど…】
ミヅキが頼むと
[了解しました]
【…】
ぷるぷる!
【ありがとね】
ミヅキが二人の頭を撫でるとムーが影にポトンッと飛び込んだ。
ちょこんと顔を出すとレムの方をみる。
レムはムーに近づいて影を踏むとムーと同じように影に沈んで行く。
【これなら気が付かれないでついていけるね!レム大丈夫?】
【問題ありません。ムーよろしくお願いします】
二人は影を移ってリュカ達の元に向かっていった。
「まぁ取り越し苦労かも知れないけどな」
ベイカーが笑うと
「でも警戒しとけばね」
二人は頷き合うとリュカ達をもう一度見てギルドを出て行った。
ベイカー達がいなくなると待ってましたとばかりに冒険者達がリュカ達に近づいていく。
「よう!お前らすげぇな!入ってすぐにランクアップしたらしいな?」
馴れ馴れしくリュカ達の肩を組むと冒険者が話しかける。
「えっと…あなたは?」
リュカが一応敬語で返す。
「おお、悪ぃな俺はB級冒険者のボルボってんだ!よろしくな」
「よろしく」
リュカがペコッと頭を下げるとテオも一応頭を下げた。
「お前らさっき討伐に行ってきたのにもう次の依頼を受けるのか?」
ボルボが聞くと
「なんでそれを?」
テオが警戒するようにボルボと言う男を見る。
「今お前らは注目の的だぜ!ライバルになると警戒してる者から、仲間に引き入れようと考えてる奴もな!俺は後者だ」
ニカッと歯を見せて笑いかけてくる。
「どうだ?俺たちのチームに入る気はないか?」
ボルボが急に真剣な顔をするとリュカとテオを見た。
リュカ達は急に雰囲気を変えたボルボから逃れようと後ろに下がろうとするががっちりと肩を組まれて身動きが取れなかった。
「いえ…僕らではお力に慣れないと思いますので…」
テオが答えると…
「行こう…リュカ」
リュカの腕を引っ張るとスルッと肩の力が抜け、リュカはテオと並んでボルボに向き合う。
ボルボは先程の豪快そうな笑顔を向けて…
「そうか、残念だ。でもいつでも歓迎するから考えておいてくれよ」
そう言うとリュカとテオの肩をドンッ!と叩いて離れて行った…。
リュカがホッとして息を吐くと…ボルボが急に振り返り
「ああ、そうだ!新人の頃が一番依頼中の事故が多いんだ、お前らは大丈夫そうだが気をつけるんだぞ」
それだけ言うと、じゃあと今度こそギルドから出て行った…。
「なんか…ヤバそうな人だな」
リュカがボソッとテオに呟く。
「うん…関わらない方がよさそうだよ。僕らは無理なく二人でこなせる依頼を受けようよ」
「そうだな!」
リュカ達は気を取り直して依頼を眺めだした。
二人は二枚の依頼書を持って受付けに行くと…
「お姉さん、これって僕らには難しいですかね?」
テオが爽やかな笑顔で受付けのお姉さんに聞くと…
「あら、あなた達また受けてくれるの?」
そう言って依頼書を確認すると…そこにはオーク肉採取の依頼が書いてあった。
「そうねぇ…ランク的にはD、C級かしらギリギリ受けられる感じね」
「これでギリギリかぁ…」
「オークは何度か狩った事あるよな?」
リュカがテオに聞くと
「うん、でもイチカ達も一緒だったし…やめておく?」
お姉さんがもう一枚の依頼書を見ると
「こっちは西の森のゴブリンの討伐ね、これならD級のあなた達にちょうどいいと思うわよ」
お姉さんが依頼書を返す。
「ありがとうございます。綺麗なお姉さんの意見を聞こうかな」
テオはニコッと笑ってお姉さんを見る
「まぁ…君…名前は?」
お姉さんが面白そうに笑っている。
「僕はテオです。こっちはリュカ、これからもよろしくお願いします」
丁寧に挨拶をする。
「いい子達ね!いい依頼があったら取っておくわね」
お姉さんはニコッと笑うと頑張ってねとリュカ達に手を振った。
「テオ…おまえすげぇな…」
ギルドを出るとリュカがテオをみて先程のやり取りを思い出す。
「あー言っとけば次来た時もっとスムーズに事が運ぶからね、それに人との繋がりを作っておくことは大切だよ」
「うーん…俺はそういうの難しいからいいや!テオに任せる」
リュカの言葉にテオは笑うと…
「でも…本当に好かれるのはリュカみたいなやつなんだけどね…」
「何か言ったか?」
テオの呟きにリュカが振り返ると、テオは笑って首を振る。
「なんでもないよ、さぁ早くゴブリンの討伐に行こう。遅くなったらミヅキ達が心配して迎えに来るかもよ」
「有り得そうだ…ミヅキって自分の方が色々とやるくせに人の事ばっかり心配してるよな!」
「そうだね…もしかしたら今も誰か後付けさせてるかも…」
リュカとテオはバッと後ろを振り返ると遠くにいた男達が驚きビクッと止まった。
「別にシルバ達がついてきてる感じは無いな…」
リュカがキョロキョロと後ろを確認すると
「そうだね…さすがにないか」
二人は前へを向くと門の方に歩きだし…
「よし!じゃあさっさとすませて帰ろうぜ」
「おっけー!」
二人が走り出すとそれに続くように男達が走りだした…。
リュカ達は西の森につくと…
「えっと…討伐依頼はゴブリン10体だな。まずはゴブリンを見つけないとな」
「あいつらはジメジメしたところを好むから森の奥の方に行ってみよう」
リュカは頷くと足音を消しながら森の奥へと進んで行く…しばらく進むと
「ねぇ…リュカ気がついた?」
テオがこっそりとリュカに話しかけるとリュカは振り返らずに…
「うん…誰かずっとついて来ているな」
「どうする?多分…ギルドからずっとだよね?」
「何が目的なのかな?俺たち…っても何も持ってないしなぁ…」
「さっき討伐報酬もらったばっかりじゃん…でもそんなの盗んだらギルドに居られなくなるし…そんな馬鹿な事しないか…」
「そうだよ、仮にも冒険者だぜ。俺達みたいな奴らから奪うかよ」
「だよね…考えすぎかな」
「でも気分悪いし…撒くか」
リュカが言うとテオが頷く、その瞬間リュカが全速力で走り出した!
テオも必死にリュカを追いかけると…
「クソっ!」
「気がついてやがったか…」
後ろの方で男達の声が聞こえた…
リュカ達は相手がついてきていないのを確認すると…スピードを落とす。
「やっぱり僕らが目的だったみたいだね」
「ああ、もう来てないな。邪魔が入らないうちに早いとこ終わらせようぜ」
リュカとテオは更に森の奥へと進んで行った。
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