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14章
598.獣人の国
泣く泣くケンタウロス達とお別れをして獣人の国を目指すことになった…ミヅキはシルバの背中にうつ伏せになってしがみついていた…
【ミヅキ、元気だしてよ】
シンクがミヅキの頭に止まるとコツコツと優しくミヅキの頭をつついた。
【さすがにあいつらをずっと連れていく訳には行かないだろ?】
シルバも話しかけると
【うん…わかってるけど寂しいなって…】
【別に最後の別れでもないだろう…帰りにまた会えるかもしれないし、いつか会いに行ってやればいいのでは?】
プルシアが言うと、ガバッ!ミヅキが起き上がった!
【そうだね!今度会いに行こう!シルバ一緒に行ってくれる?】
ミヅキがシルバの顔を後ろから覗き込むと、もちろんだと頷いてくれた。
ようやく顔をあげたミヅキに、ベイカー達が近づくと
「お、機嫌が直ったのか?」
苦笑して話しかける。
「別に機嫌悪くないよ~ただ落ち込んでただけ、でももう大丈夫!」
ニコッと笑うと
「ミヅキー!もう少しで町が見えてくるぞ!お前達その格好でいいんだな!」
ジュウトが前から手を振って声をかけてきた。
「この格好だとよくないの?」
ミヅキとベイカーとコジローは顔を見合わせると
「不味くはねぇよ…でも獣人達からは倦厭されるだろうな」
「それはやだなぁ…でもケモ耳つけたらなんか騙してる感じになりそうだし…」
うーんと悩む。
「とりあえずこいつらをギルドに連れていかないとだろ?獣人じゃ不味いんじゃないか」
「そっか…じゃあやっぱり人の姿の方がいいかもね」
ミヅキは頷くと
「あっそれと獣人達の中には群れの縄張りに足を踏み入れると喧嘩を売られたと思う奴もいるから気をつけろよ」
「縄張り…そんなのどうやってわかるの?ちゃんと囲いとかあるのかな?」
「そんなのある訳ないだろ…匂いや気配でわかるだろ?ここには近づかない方がいいとか…」
えっ?そんなのあるの?
【シルバわかる?】
【もちろんだ、俺も縄張りがあったしな】
【そうなんだ!じゃあその強そうな人の縄張りがあったら避けてね】
【わかった】
シルバがしっかりと頷くと、ジュウトに大丈夫とOKマークをだした。
「ジュウト、まずはこの商人のおじさん達をギルドに連れていきたいんだけど…」
ベイカーさんが引いてくれる牢屋型の荷車を指さす。
「そうだな…俺達もそいつらといたくないからな。でも人のギルドは駄目だ!絶対に釈放されるだけだからな」
「そんなこと絶対させないけど…」
ミヅキがぼそっとつぶやくと
「獣人の人がギルマスしてるギルドもあるんだ!そっちに向かおうぜ!」
「了解~!案内よろしくね」
「わかった!任せろ、こっちだ!」
ジュウト達は獣人の国に戻れた事で気分が上がっていた!
嬉しそうに先へ先へと進んで行った。
森の中を抜けると開けたところに着いた!
「ほら、これが獣人の国だぜ!」
ジュウトは賑わう町並みを手を広げて見せた!
「うわぁ…」
ミヅキは町の中を行き交う獣人達にも目が行く!
「みんな耳としっぽついてる~」
大きな目をさらに大きくして見つめていると…
ザワザワ…と注目を浴びだした。
「あれ?なんか目立つ?」
ジュウトに確認を求めると
「まぁ人は目立つからな…それにそんなの連れてたら尚更な」
ジュウトが商人達が入った牢屋付き荷車に皆目がいっているよだ。
「居心地悪いなぁ…早いとこ行こうぜ」
ベイカーが歩き出すと
「出てけ!」
獣人の子供がベイカーに向かって石を投げた!
「危ね…」
ベイカーは軽く顔をずらして石を難なく避けた。
「こ、こらっ!」
隣りにいた姉らしき獣人が真っ青な顔で子供を叱ると
「す、すみません!すみません…まだ子供なんです!どうか許して下さい」
女の獣人はベイカーの前で土下座した。
ベイカーは女の獣人を無視して子供を見つめると
「おい坊主、なんで石なんて投げたんだ」
じっと見つめる。
「う、うるさい!人間がこの国に来るな!そいつらをどうする気だ!」
後ろで囚われている商人達を指さす…
「こいつらか?これからギルドに突き出すつもりだが?」
ベイカーがグイッと荷車を引くと商人達は布を被ってブルブルと震えている。
「そうやってお前らが獣人を…捕まえるから…」
「獣人?」
ベイカーが首を捻る。
【この子なんか勘違いしてるんじゃ…】
ミヅキが様子を伺おうとするがシルバ達が行かせてくれない。
【ミヅキに石でも当てたらこの国無くなるぞ…だから大人しくしてるんだ】
シルバがサラッと恐ろしい事を言うと
【そうだよ、ここはベイカーに任せておこうよ。なんの為の保護者なの?】
ど、どうしよう…うちの子達がどんどん辛辣になってく…
【ミヅキが行くとややこしい事になるからな、ここは大人に任せておくんだ。でないとただのタダ飯食いだぞ】
なんか…ベイカーさんの評価が厳しいなぁ…
【ベイカーさんはちゃんと頼りになるよ】
ちょっと反論すると
【なら、信用して見てるんだな】
シルバに言われてまんまとはめられた気がする…
【う、うん…】
ミヅキは祈るようにベイカーさんの様子を伺っていた。
「ちょっと待て、なんでこれが獣人だと思うんだ?」
ベイカーが逆に聞くと
「人間が捕まえるのはいつも獣人だ…あることない事擦り付けて…僕の兄弟達だって…」
獣人の子がまた石を握りしめると
「やめなさい!」
獣人が子供に止めさせようと叩こうと手を出した。
「!」
パシッ!
ベイカーはその手を掴むと
「何してんだ」
獣人を止めた。
獣人は子供を後ろに隠すと再度頭を下げる。
「子供の戯言だとお許し下さい…もう二度とこんな事させませんから…」
「こんなのに謝らないでよ!」
「静かにしなさい!みんないなくなってお前まで連れていかれたら…」
姉の目が潤み出すとさすがの子供もたじろぎ出した。
「とりあえず落ち着けよ、まずなこいつらは獣人じゃない。よく見てみろ」
ベイカーが荷車を引っ張ると中の男に話しかける。
「おい、フード取れよ。お前らが隠してるからこんな事になったんだろうが!」
ベイカーが睨むと商人達は恐る恐るフードを取った…
「あっ…」
「嘘…」
獣人の子供と姉が目を見開き檻に入れられる商人達を見つめた。
「な、なんで人が人を?」
「そりゃこいつらが悪いことしたからだ、別に全ての人間が人を優先する訳じゃねぇぞ」
「そいつら…ギルドに突き出すの?何したの…」
「ああ、えっと…」
ベイカーがキョロキョロと周りを見ると…
「あっ!おいジュウト!説明してやってくれよ!」
ベイカーがジュウトを見つけて呼びつけた。
「全く…何してんだよ。少し目を離しただけなのにもうトラブルかよ…」
ジュウトが人をかき分けてベイカーの元に向かうと…
「ジュウト…?」
「ジュウトにいちゃん!」
ベイカーと揉めていた獣人がジュウトを見て驚いている。
「あれ?ミーナにナギ?なんでこんな所に?」
ジュウトの知り合いのようで逆にジュウトが驚いていた。
「にいちゃん!」
ナギと言われた獣人の子供は泣きながらジュウトに抱きついた!
「にいちゃ~ん…早くみんなのところに行こうよー」
すると後ろからルーク達もゾロゾロと現れる。
「ルーク!みんな…」
ミーナは口を覆うと涙を流した。
「あっ!ミーナ姉ちゃん!」
ルークは知り合いの顔に小さい尻尾を振って駆け出した!
「みんな…無事だったのね…」
ミーナはルークを抱きしめる。
「く、苦しいよミーナ姉ちゃん…」
ルークがアップアップと手を叩くと
「ご、ごめんね。嬉しくて…一体どういう事なの?私達家に戻ったら荒らされていてみんなの姿が無くてずっと探したのよ」
「僕達あの人達に捕まったの…それをミヅキやベイカーさんが助けてくれたんだよ!」
ルークがベイカーに笑いかけると
「なんか知らんが誤解は解けたみたいだな」
ベイカーが笑うと
「す、すみませんでした!」
ミーナが再度土下座して謝りだした…
「結局そうなるのかよ…」
若い女の獣人に土下座させられ居心地悪そうにベイカーは周りを見つめた。
【ミヅキ、元気だしてよ】
シンクがミヅキの頭に止まるとコツコツと優しくミヅキの頭をつついた。
【さすがにあいつらをずっと連れていく訳には行かないだろ?】
シルバも話しかけると
【うん…わかってるけど寂しいなって…】
【別に最後の別れでもないだろう…帰りにまた会えるかもしれないし、いつか会いに行ってやればいいのでは?】
プルシアが言うと、ガバッ!ミヅキが起き上がった!
【そうだね!今度会いに行こう!シルバ一緒に行ってくれる?】
ミヅキがシルバの顔を後ろから覗き込むと、もちろんだと頷いてくれた。
ようやく顔をあげたミヅキに、ベイカー達が近づくと
「お、機嫌が直ったのか?」
苦笑して話しかける。
「別に機嫌悪くないよ~ただ落ち込んでただけ、でももう大丈夫!」
ニコッと笑うと
「ミヅキー!もう少しで町が見えてくるぞ!お前達その格好でいいんだな!」
ジュウトが前から手を振って声をかけてきた。
「この格好だとよくないの?」
ミヅキとベイカーとコジローは顔を見合わせると
「不味くはねぇよ…でも獣人達からは倦厭されるだろうな」
「それはやだなぁ…でもケモ耳つけたらなんか騙してる感じになりそうだし…」
うーんと悩む。
「とりあえずこいつらをギルドに連れていかないとだろ?獣人じゃ不味いんじゃないか」
「そっか…じゃあやっぱり人の姿の方がいいかもね」
ミヅキは頷くと
「あっそれと獣人達の中には群れの縄張りに足を踏み入れると喧嘩を売られたと思う奴もいるから気をつけろよ」
「縄張り…そんなのどうやってわかるの?ちゃんと囲いとかあるのかな?」
「そんなのある訳ないだろ…匂いや気配でわかるだろ?ここには近づかない方がいいとか…」
えっ?そんなのあるの?
【シルバわかる?】
【もちろんだ、俺も縄張りがあったしな】
【そうなんだ!じゃあその強そうな人の縄張りがあったら避けてね】
【わかった】
シルバがしっかりと頷くと、ジュウトに大丈夫とOKマークをだした。
「ジュウト、まずはこの商人のおじさん達をギルドに連れていきたいんだけど…」
ベイカーさんが引いてくれる牢屋型の荷車を指さす。
「そうだな…俺達もそいつらといたくないからな。でも人のギルドは駄目だ!絶対に釈放されるだけだからな」
「そんなこと絶対させないけど…」
ミヅキがぼそっとつぶやくと
「獣人の人がギルマスしてるギルドもあるんだ!そっちに向かおうぜ!」
「了解~!案内よろしくね」
「わかった!任せろ、こっちだ!」
ジュウト達は獣人の国に戻れた事で気分が上がっていた!
嬉しそうに先へ先へと進んで行った。
森の中を抜けると開けたところに着いた!
「ほら、これが獣人の国だぜ!」
ジュウトは賑わう町並みを手を広げて見せた!
「うわぁ…」
ミヅキは町の中を行き交う獣人達にも目が行く!
「みんな耳としっぽついてる~」
大きな目をさらに大きくして見つめていると…
ザワザワ…と注目を浴びだした。
「あれ?なんか目立つ?」
ジュウトに確認を求めると
「まぁ人は目立つからな…それにそんなの連れてたら尚更な」
ジュウトが商人達が入った牢屋付き荷車に皆目がいっているよだ。
「居心地悪いなぁ…早いとこ行こうぜ」
ベイカーが歩き出すと
「出てけ!」
獣人の子供がベイカーに向かって石を投げた!
「危ね…」
ベイカーは軽く顔をずらして石を難なく避けた。
「こ、こらっ!」
隣りにいた姉らしき獣人が真っ青な顔で子供を叱ると
「す、すみません!すみません…まだ子供なんです!どうか許して下さい」
女の獣人はベイカーの前で土下座した。
ベイカーは女の獣人を無視して子供を見つめると
「おい坊主、なんで石なんて投げたんだ」
じっと見つめる。
「う、うるさい!人間がこの国に来るな!そいつらをどうする気だ!」
後ろで囚われている商人達を指さす…
「こいつらか?これからギルドに突き出すつもりだが?」
ベイカーがグイッと荷車を引くと商人達は布を被ってブルブルと震えている。
「そうやってお前らが獣人を…捕まえるから…」
「獣人?」
ベイカーが首を捻る。
【この子なんか勘違いしてるんじゃ…】
ミヅキが様子を伺おうとするがシルバ達が行かせてくれない。
【ミヅキに石でも当てたらこの国無くなるぞ…だから大人しくしてるんだ】
シルバがサラッと恐ろしい事を言うと
【そうだよ、ここはベイカーに任せておこうよ。なんの為の保護者なの?】
ど、どうしよう…うちの子達がどんどん辛辣になってく…
【ミヅキが行くとややこしい事になるからな、ここは大人に任せておくんだ。でないとただのタダ飯食いだぞ】
なんか…ベイカーさんの評価が厳しいなぁ…
【ベイカーさんはちゃんと頼りになるよ】
ちょっと反論すると
【なら、信用して見てるんだな】
シルバに言われてまんまとはめられた気がする…
【う、うん…】
ミヅキは祈るようにベイカーさんの様子を伺っていた。
「ちょっと待て、なんでこれが獣人だと思うんだ?」
ベイカーが逆に聞くと
「人間が捕まえるのはいつも獣人だ…あることない事擦り付けて…僕の兄弟達だって…」
獣人の子がまた石を握りしめると
「やめなさい!」
獣人が子供に止めさせようと叩こうと手を出した。
「!」
パシッ!
ベイカーはその手を掴むと
「何してんだ」
獣人を止めた。
獣人は子供を後ろに隠すと再度頭を下げる。
「子供の戯言だとお許し下さい…もう二度とこんな事させませんから…」
「こんなのに謝らないでよ!」
「静かにしなさい!みんないなくなってお前まで連れていかれたら…」
姉の目が潤み出すとさすがの子供もたじろぎ出した。
「とりあえず落ち着けよ、まずなこいつらは獣人じゃない。よく見てみろ」
ベイカーが荷車を引っ張ると中の男に話しかける。
「おい、フード取れよ。お前らが隠してるからこんな事になったんだろうが!」
ベイカーが睨むと商人達は恐る恐るフードを取った…
「あっ…」
「嘘…」
獣人の子供と姉が目を見開き檻に入れられる商人達を見つめた。
「な、なんで人が人を?」
「そりゃこいつらが悪いことしたからだ、別に全ての人間が人を優先する訳じゃねぇぞ」
「そいつら…ギルドに突き出すの?何したの…」
「ああ、えっと…」
ベイカーがキョロキョロと周りを見ると…
「あっ!おいジュウト!説明してやってくれよ!」
ベイカーがジュウトを見つけて呼びつけた。
「全く…何してんだよ。少し目を離しただけなのにもうトラブルかよ…」
ジュウトが人をかき分けてベイカーの元に向かうと…
「ジュウト…?」
「ジュウトにいちゃん!」
ベイカーと揉めていた獣人がジュウトを見て驚いている。
「あれ?ミーナにナギ?なんでこんな所に?」
ジュウトの知り合いのようで逆にジュウトが驚いていた。
「にいちゃん!」
ナギと言われた獣人の子供は泣きながらジュウトに抱きついた!
「にいちゃ~ん…早くみんなのところに行こうよー」
すると後ろからルーク達もゾロゾロと現れる。
「ルーク!みんな…」
ミーナは口を覆うと涙を流した。
「あっ!ミーナ姉ちゃん!」
ルークは知り合いの顔に小さい尻尾を振って駆け出した!
「みんな…無事だったのね…」
ミーナはルークを抱きしめる。
「く、苦しいよミーナ姉ちゃん…」
ルークがアップアップと手を叩くと
「ご、ごめんね。嬉しくて…一体どういう事なの?私達家に戻ったら荒らされていてみんなの姿が無くてずっと探したのよ」
「僕達あの人達に捕まったの…それをミヅキやベイカーさんが助けてくれたんだよ!」
ルークがベイカーに笑いかけると
「なんか知らんが誤解は解けたみたいだな」
ベイカーが笑うと
「す、すみませんでした!」
ミーナが再度土下座して謝りだした…
「結局そうなるのかよ…」
若い女の獣人に土下座させられ居心地悪そうにベイカーは周りを見つめた。
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