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2章
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「もう、お客さん来ないとあんた達だってご飯食べられなくなるんだよ!」
私が二匹に八つ当たりするとタンっ!と二匹は番台をおりて自宅の方に向かってしまった。
「あー!ごめん、もう八つ当たりしないからもう少し一緒にいてー」
二匹を引き止めようとすると入り口の方が騒がしくなる。
「お!お客さんかな、なんだ二匹ともお仕事してくれたじゃん!」
私は入り口に目を向けて人が入ってくるのを待った。
そしてお客さんの姿がチラッと見えると声をかける。
「いらっしゃいませー」
「ふっ、今日は貸し切りのようだな」
「あっ、あんた…」
そこには先程まで話のブルード伯爵とそのお付の兵士達だった。
「貸し切りって…」
お前が指示してそうなってるんだろ!
と言いたいのをグッと堪える。
ここで何か言えば教えてくれたマルコスさんに迷惑がかかるかもしれない。
「おいおいどうした?ここの店員はまともな接客も出来ないのか?」
「こんな小娘でなく責任者を連れてこい」
兵士達は馬鹿にしたように笑っていた。
「今は私が責任者ですけど、何かようですか?」
私はなるべく冷静に答えた。
「私は客だ、金ならほら」
ブルード伯爵が指示を出すと兵士の一人がお金を番台に置いた。
「ど、どうぞ」
今は客もいないしこの人も一度入れば満足するかもしれない。
それでマルコスさん達の命令も取り下げて貰えれば…
私は切り替えてお客さんとしてこの人を迎えることにした。
「お客さんと言えどルールは守ってもらいますからね!まずそこ!靴を脱ぐ!」
私はそのまま入って来ようとする兵士達の足元を指さし怒鳴りつけた。
「床を汚したら拭いて貰いますからね。壊したりでもしたら弁償です。そこのロッカーに靴入れて!」
「クッ…この小娘は前といい口の聞き方がなってないぞ!」
「ここではこれがルールなんです!文句あるならお金返すから帰ってもいいですよ」
私は兵士の分のお金を差し出しにっこりと笑ってやった。
「靴なら脱ぐんだ、早くしまえ」
ブルード伯爵はさっさと靴を脱ぐと兵士達にしまうように指示をだしている。
「それで、どうすればいいんだ」
「え?ああ、服を脱いでそこのロッカーに適当にしまって下さい。貴重品があればそっちの鍵付きに…」
私がロッカーを指さすとブルード伯爵はスタスタと歩き出す。
「ブルード様の身につけているものば全て高級だ!全部しまうんだ」
「貴重品ってのは貴金属とかお金ですよ。それ以外はカゴで十分でしょ。お客さんはあなた達しかいないんだから盗まれたらあなた達の誰かでしょ」
「いや、お前が盗むかもしれない」
「だったら見張りでもつけてなさいよ!」
お客さんのものを盗むなんて考えたことも無い!そんな事をしたら信用がガタ落ちだ!
失礼な兵士と睨み合っていた。
「そんなに高い物でもないから別に大丈夫だ、さぁそれよりも入るぞ」
「は、はい!おいブルード様のお召し物を脱がせろ」
「は、はい!」
兵士に言われて後ろの方からヒョロっとした従者らしき人が間をすり抜けやってくるとブルード伯爵の世話を焼いていた。
「はぁ…服も一人で脱げないなんて貴族って難儀ね」
めんどくさそうな貴族に少しだけ同情してしまった。
私が二匹に八つ当たりするとタンっ!と二匹は番台をおりて自宅の方に向かってしまった。
「あー!ごめん、もう八つ当たりしないからもう少し一緒にいてー」
二匹を引き止めようとすると入り口の方が騒がしくなる。
「お!お客さんかな、なんだ二匹ともお仕事してくれたじゃん!」
私は入り口に目を向けて人が入ってくるのを待った。
そしてお客さんの姿がチラッと見えると声をかける。
「いらっしゃいませー」
「ふっ、今日は貸し切りのようだな」
「あっ、あんた…」
そこには先程まで話のブルード伯爵とそのお付の兵士達だった。
「貸し切りって…」
お前が指示してそうなってるんだろ!
と言いたいのをグッと堪える。
ここで何か言えば教えてくれたマルコスさんに迷惑がかかるかもしれない。
「おいおいどうした?ここの店員はまともな接客も出来ないのか?」
「こんな小娘でなく責任者を連れてこい」
兵士達は馬鹿にしたように笑っていた。
「今は私が責任者ですけど、何かようですか?」
私はなるべく冷静に答えた。
「私は客だ、金ならほら」
ブルード伯爵が指示を出すと兵士の一人がお金を番台に置いた。
「ど、どうぞ」
今は客もいないしこの人も一度入れば満足するかもしれない。
それでマルコスさん達の命令も取り下げて貰えれば…
私は切り替えてお客さんとしてこの人を迎えることにした。
「お客さんと言えどルールは守ってもらいますからね!まずそこ!靴を脱ぐ!」
私はそのまま入って来ようとする兵士達の足元を指さし怒鳴りつけた。
「床を汚したら拭いて貰いますからね。壊したりでもしたら弁償です。そこのロッカーに靴入れて!」
「クッ…この小娘は前といい口の聞き方がなってないぞ!」
「ここではこれがルールなんです!文句あるならお金返すから帰ってもいいですよ」
私は兵士の分のお金を差し出しにっこりと笑ってやった。
「靴なら脱ぐんだ、早くしまえ」
ブルード伯爵はさっさと靴を脱ぐと兵士達にしまうように指示をだしている。
「それで、どうすればいいんだ」
「え?ああ、服を脱いでそこのロッカーに適当にしまって下さい。貴重品があればそっちの鍵付きに…」
私がロッカーを指さすとブルード伯爵はスタスタと歩き出す。
「ブルード様の身につけているものば全て高級だ!全部しまうんだ」
「貴重品ってのは貴金属とかお金ですよ。それ以外はカゴで十分でしょ。お客さんはあなた達しかいないんだから盗まれたらあなた達の誰かでしょ」
「いや、お前が盗むかもしれない」
「だったら見張りでもつけてなさいよ!」
お客さんのものを盗むなんて考えたことも無い!そんな事をしたら信用がガタ落ちだ!
失礼な兵士と睨み合っていた。
「そんなに高い物でもないから別に大丈夫だ、さぁそれよりも入るぞ」
「は、はい!おいブルード様のお召し物を脱がせろ」
「は、はい!」
兵士に言われて後ろの方からヒョロっとした従者らしき人が間をすり抜けやってくるとブルード伯爵の世話を焼いていた。
「はぁ…服も一人で脱げないなんて貴族って難儀ね」
めんどくさそうな貴族に少しだけ同情してしまった。
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