妖精巫女と海の国

もも野はち助

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33.ドレスの色

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 姉ユリアエールがマリンパールに来てから二週間が過ぎると、アズリエールの予想通りな展開となる。

 まず初めの一週間で、姉はすっかり海兵騎士団員達と打ち解けてしまった。
 今では食堂に行くと、アズリエールよりも団員達に囲まれている。
 同時にオルクティスの執務室メンバーとも姉は、何故か親しくなっていた。
 文官的な補佐を担っているエドワルドとは音楽鑑賞の話題で距離を詰め、元教育係でもあった侍従的側近であるハミエルとは茶葉の話題で盛り上がり、護衛兼側近のラウルとはスイーツ談議で親しくなっている。

 だが、それらのアズリエールの周りの人間との距離を縮める切っ掛けとなった趣味関係の話題情報は、予めアズリエールからの手紙からユリアエールは得ていたものだ。
 マリンパールに来てから姉とやりとりをした手紙の内容は、出来るだけオルクティスの話題を減らす方向を取った為、その周辺人物の話題に逃げていたアズリエールだったのだが、まさかその内容をこのように活用されてしまうとは思ってもみなかったのだ。
 そもそも姉がマリンパールに出向いて来る事自体、予想していなかった……。

 引きこもり気味で元々は内向的な性格だった姉ユリアエールだが、双子であるアズリエールと同様に人間観察眼には優れている為、内気な性格さえ克服してしまえば、社交的なスキルは高い。
 だが実際に人と交流する機会が少ないので、アズリエールのようにすぐに相手に受け入れられやすい社交スキルまでは得られない。
 だが姉はアズリエールから社交関係の話をよく聞き出していた為、いつの間にかアズリエールが習得したアレクシス直伝の社交スキルを妹から学んでいたのだろう。
 そういう意味では、アズリエール自身で姉の妨害力を上げてしまう行動を無自覚で行っていた事になる。
 その辺の詰めの甘さは、もう何度反省したのか分からない。
 そして今回は、その詰めの甘さが大きく事態を複雑にしていた。

 更に王妃テイシアに関しては、姉が直接手紙のやり取りをしていた事もあり、すでに出会う前から関係醸成がなされている。
 しかもこの二人がどのような関係醸成のやりとりをしていたのか、アズリエールには全く分からない為、二人の親密度の深さが予想できない……。
 しかし、この二週間で三回ほど過ごしたお茶席では、二人はかなり打ち解けている様子だった。
 そして今現在、その三回目のお茶席で、王妃テイシアからある提案がされる。

「陛下にもお話したのだけれど、ユリアエール嬢には来月一杯まではこちらに滞在して頂ければと思っているの。もちろん、そちらのご都合もあるでしょうから、可能でしたらという事にはなるのだけれど」
「まぁ! 来月一杯までですか? わたくしとしては大変喜ばしい申し出でございますが……。マリンパール王家側にとっては、その様にわたくしが長く滞在する事は接待費用などの面で、かなりご迷惑になりませんか?」
「ご心配にはいりませんわ。そもそもその分、ユリアエール嬢には風巫女としてのお手伝いもして頂いてますし。こちらとしても息子の婚約者のお姉様という部分で是非歓迎をさせて頂きたいの」
「お気遣い、本当にありがとうございます」

 そのやり取りを笑顔を張り付けて聞いていたアズリエールだが……。
 内心では、あと一カ月半も姉がこの国に滞在するという現実に戸惑いと不安を抱いていた。
 するとテイシアが、更に不安要素を上げるような提案をしてきたのだ。

「それでね、そこまで長期滞在して頂くのであれば、是非ユリアエール嬢の歓迎パーティーも開催したいと思って! 風巫女としてのアズリルの人気もそうなのだけれど、お姉様の人気も高いでしょ? その話題性あるお二人が主役のパーティーを開けば、更に盛り上がると思って!」

 そのテイシアの提案にアズリエールの笑顔が強張る。
 それでは益々自分が姉と比較される状況を招く事になるからだ。
 当然、姉はその提案を嬉々として受け入れるだろうと思っていたアズリエールだったが、姉は何故か顔を曇らせた。

「大変喜ばしい申し出でございますが……実はわたくしは、この度こちらへ訪問する際に夜会用のドレスを一切持参してこなかったもので……」
「まぁ! そのような事、ご心配なさらないで! ドレスならばこちらでご用意致します! もちろん、アズリルと一緒に!」

 すると、何故か今まで傍観していた王太子妃ハルミリアが瞳をキラキラさせながら、表情をぱぁーっと輝き出し始める。

「お義母様! それではユリアエール嬢のドレスをお義母様が。アズリルのドレスをわたくしが選ぶと言うのはどうでしょう?」
「ハミ……あなたは何を言っているの? お二人のドレスはわたくしが選びます」
「な、何故です!? 折角、着飾り甲斐のあるご令嬢が二人もいらっしゃるのに!!」
「ハミ、同じお顔をなされているエアリズム家のご姉妹のコーディネートを王妃であるわたくしと、王太子妃であるあなたが別々にしてしまったら、どういう状況になるかしら?」
「どういうと言われまして……」
「はぁ……。あなたは本当に先の見通しが甘いわね……。同じ条件の素晴らしい容姿のご令嬢方をわたくし達がそれぞれコーディネートしてしまえば、社交界では王妃と王太子妃のどちらのセンスが良いか争っているように見えないかしら?」
「あっ……」
「全く! あなたはわたくしとの不仲説でも生み出したいの?」
「も、申し訳ございません……。そこまで深く考えておりませんでした」
「よって、お二人のドレスはわたくしが選びます!」
「ズ、ズルいですわ! この間もお義母様がアズリルのドレスをお選びになられたではありませんか!」
「ええ。王妃の特権です!」
「くぅ……っ!」

 悔しそうに膝上辺りのドレスを握り締め俯いてしまったハルミリアにアズリエール達が苦笑する。
 そしてどうやら今回は、自分だけではなく姉も着せ替え人形にされるらしい。

「なので……お二人には申し訳ないのだけれど、明日はそのドレス選びにお時間を頂いてもよろしいかしら?」
「「構いません」」

 見事に重なった返答に今度はテイシアとハルミリアが吹き出す。

「流石、双子のご姉妹ね! 息がぴったり!」
「それでは明日、使いの者に呼びに行かせますので、それまではお二人共お部屋で待っていてくださいね?」

 そう言ってにっこりと微笑むテイシアに何故かアズリエールは嫌な予感を抱いてしまった。恐らく、そのドレス選びの際でもテイシアは、アズリエールを試すような事をするはずだ。一番可能性があるのが、二人に全く同じドレスを着せる事。
 作りは全く同じに見える二人に敢えて同じドレスを着せる事で、そのまとっている雰囲気の違いを周りに比較させようとする事だろう。

 王族向けの厳しい淑女教育を受けたアズリエールは、もちろん所作などにはそれなりに自信はある。
 だが、姉の方も引きこもりながらもアズリエールと同じ教育係の指導を希望した為、淑女としての所作などは、同じ様にしっかり身に付けている。
 だが、立ち居振る舞い等ではどうしても性格の違いが出てしまうのだ。

 明るく活発な動きが多いアズリエールに対して、儚げで落ち着いて行動するユリアエールの方が令嬢としては、若干だが周りからは品性を感じさせやすい。
 恐らくその辺りの対処をアズリエールがどうしてくるかを査定されるだろう。
 そう予想したアズリエールだったが……。
 そのドレス選びで、それは全くの的外れな予想だったと痛感する。


 翌日――――。
 アズリエールは、鏡の中にいる今まで一度も着た事のない色のドレス姿の自分を見て、茫然としながら固まっていた。

「素敵! 前回よりも一段と大人っぽいドレスなのだけれど、あなたは見事に着こなせるわね!」

 歓喜の声を上げて、やや興奮気味なテイシアとは違い、当人であるアズリエールと王太子妃ハルミリアは、ただただ茫然としていた。

 テイシアがアズリエールに選んだドレスは、濃い紫色に袖のない肩が丸出しのワンショルダータイプのAラインドレスだった。
 胸元から片側だけの肩ひも部分にかけて、ふんだんに淡いラベンターとピンク色の薔薇のコサージュが装飾されており、妖艶な色合いのドレスにどこか少女らしさを演出している。
 だが首回りの露出度は高いので、低身長ではあるが胸囲がそこそこあるアズリエールが着ると、かなり妖艶さが強調される。

 だが、まだ幼い顔立ちなので、それが何とも言えない艶めかしさを感じさせつつも、どこか純情そうな少女感を演出しているのだが、このドレスの場合、確実に普段の明るく爽やかなアズリエールらしさを全て殺している……。
 似合っているかいないかで言えば、確実に人目を引く素晴らしいコーディネートだが、通常の性別問わずに好印象を与える雰囲気ではない。
 確実に男性対象に特化した魅惑的なデザインのドレスだ。

 対して姉ユリアエールの方は……。
 澄みきった空の様な淡い水色をベースに白いレースがふんだんに使われたデザインで、スカート部分がふんわり広がっているプリンセスラインタイプのドレスだ。
 首回りは開けたデザインのスクエアタイプだが、薄く繊細なレースが首回りまで付いており、袖付きなのでアズリエールのように肩が丸出しにはなっていない露出の少ないデザインである。
 その袖も肘部分から広がりを見せるベル・スリープデザインで、歩く度にその部分が翻る為、かなり清楚な印象を与える。
 何とも姉らしい印象を最大限に生かすデザインのドレスだった。

 これを第三者が見た場合、アズリエールが妖艶な美を担当するならば、姉は清らかな美を担当という印象を受けるはずだ……。
 それ程の真逆な印象のドレスをテイシアは二人、それぞれに選んだのだ。
 だが、アズリエールのコーディネートを見たハルミリアが、流石に口を出す。

「お……お義母様? 流石に濃厚な紫のドレスは、少々アズリルには早すぎると思うのですが……」
「そうかしら? そもそもアズリルは少々子供っぽい印象を抱かれやすいでしょう? 逆に大人っぽい印象を与えるドレスを着た方が、意外性があって魅力的に見えると思ったのだけれど……」

「ダメかしら?」と言いながら、少し小首を傾げるテイシア。
 その仕草は、少々わざとらしくも見える為、明らかにこれはアズリエールを試す為の行動だろうと推測出来る。

「意外性は確かにありますが、彼女らしさがありませんわ! そもそも前回も同じ傾向でのコーディネートをなされたではありませんか! ですから今回は、全面的にアズリルの明るく華やかな印象で攻めるべきです!」
「それでは普段のアズリルと同じ印象になって面白くないじゃない……。そうだわ! 姉君であるユリアエール嬢のご意見としてはどうかしら?」

 突然、姉に意見を求めたテイシアの行動にアズリエールが微かに反応する。
 同時に姉の方も驚いた表情をした後、返答に困る様子を見せた。

「その……実はわたくしも妹がこのような印象をまとう姿を見るのは初めてでして……。確かに意外性という部分ではとても魅力的な令嬢には見られやすいと思いますが……。妹らしさという部分では、真逆の攻め方だと感じてしまいました……」
「ほら! お義母様! 姉であるユリアエール嬢でさえ、違和感を抱かれているのですよ!? ここはやはりアズリルらしさを……」
「でも折角、このように艶やかさのあるドレスも着こなせるのだから、その部分も全面的に押し出したいわぁ……」

 片頬に手を当てて、いかにも勿体なさそうに悩む仕草をするテイシア。
 その行動もどこか、わざとらしさを感じてしまう。
 同時に一体テイシアは、アズリエールの何を試そうとしているのかも意図をはかりかねる。
 そんな警戒気味なアズリエールに急にバチンとテイシアが目を合わせてきた。

「ねぇ、アズリル。あなたは今着ているドレスの事をどう思う?」
「えっ?」
「あなたはこのドレス、着たい? それとも着たくない?」

 その質問をされた瞬間、アズリエールは自分が何を試されているのか理解する。
 テイシアが試したかった事は、恐らく二つ。
 自分らしさを抑え込んででも魅力的なアピールの可能性の道を選べるか。
 もう一つは、周囲から同じ容姿の姉と比較される事に耐えられるか。

「ねぇ? あなた自身はどう感じているの?」

 まるで追い打ちを掛けるようにふわりと笑みを浮かべながら、再度確認してくるテイシアにアズリエールが動揺する。
 正直なところ、この濃厚な紫のドレスは好きではない。
 出来れば着たくないという気持ちが強い。
 理由としては、もちろんハルミリアが懸念している自分らしくないデザインという部分でだ。
 そしてそれ以上にこのドレスは、明らかに妖艶さを強調するデザインという部分が、一番着たくない理由だ。

 だが、テイシアの言う通り、自分はそんなドレスに自身の雰囲気を合わせようとしてしまうらしい。
 普段の天真爛漫な印象だけでなく、あざとい面も出せるアズリエールならば、このドレスの雰囲気に自分自身を合わせられる事が出来てしまう……。
 そしてそのようにアズリエールが振舞える事を初対面時の巫女力を披露した際にテイシアには知られてしまっている。

 逆に姉ユリアエールの場合、このドレスを着こなす事は出来ない。
 姉の清純そうな印象が強いというのも理由の一つだが、何よりも着こなせない原因は、アズリエールと微妙に差が出ている胸囲部分でだ。
 巫女力を使う際、活発な動きをしていたアズリエールとは違い、姉は常に家に引きこもりがちだった。
 その所為なのか、胸元が目立つデザインのドレスを姉が着てしまうと、貧相な体型が強調され、無理矢理大人ぶっているような滑稽な印象を与えてしまう。

 テイシアが第二王子の婚約者に求めているものは、如何にして周りへ魅力的な印象を与える事に力を注げるかのパフォーマンス性部分だ。
 特にアプローチ出来る要素は多ければ多い程、好ましい。
 その魅力を自分らしさを殺してまで活用出来るかどうかを、現在査定されているのだろう。
 これに関してはテイシアに気に入られるかどうかではなく、第二王子の婚約者として試されているはずだ。よって、オルクティスが言っていた『テイシアに無理に気に入られなくてもいい』という逃げ道は選択出来ない……。

「その……着たいかどうかの感覚はよく分かりませんが……。自分の意外性を披露するには、有効的なデザインのドレスだとは思います」

 そのアズリエールの返答にテイシアは、瞳をキラキラさせた。

「そうよね!? 絶対にこの方があなたの隠れた魅力をアピール出来るわよね!?」
「で、ですが、お義母様! これではアズリルの本来の魅力である純粋さが霞んでしまいますわ!」
「それは普段、アズリルが見せている魅力なのだから霞んだりはしないはずよ? そもそもアズリル本人がのだから構わないのではなくて?」

 本来のアズリエールらしさをアピールしたいハルミリアと、意外性ある妖艶さをアピールしたいテイシアの意見がぶつかる。
 だが前回押し負けてしまったハルミリアは、かなり粘りを見せ始めた。

「アズリルが良くてもわたくしは、嫌です! このドレスは少々彼女には早熟すぎます!」
「まぁ、アズリルはあなたよりも女性らしい体型をしているのに?」

 そう言われたハルミリアが、思わず自分の胸元を見て悔しそうに何かを堪える。

「そ、それとこれとは話は別です! そもそもアズリルはまだ14歳なのですよ!?」
「まぁ、ハミ。あなた、年齢で可能性を閉じてしまうなんて、勿体ないとは思わないの? 折角、女性らしい早熟した部分をアズリルは持っているのに……」
「その部分は、殿方にとっての魅力と感じられやすい部分ではありませんか! 年頃の乙女にそのような卑猥な視線を向けられそうなドレスなど、わたくしは断固反対です!」
「卑猥って……。このドレスは今王侯貴族の間でも大人気のヴィクトリア工房で作らせたドレスよ? 品位の保証は出来ます!」
「仮にそうだとしても、アズリルにとっては少々妖艶過ぎるデザインのドレスです! ですから、このようなドレスは――っ」
「彼女に着せるわけにまいりませんね」

 突然、女性同士の言い争いの中に男性の声が混じる。
 鏡の前で茫然としていたアズリエールが、急にその声に驚いて振り返った。
 すると、部屋の扉付近に寄りかかりながら、腕を組んで呆れた表情を浮かべたオルクティスの姿が目に入る。

「「オルク!」」

 母と義姉に同時に名前を叫ばれたオルクティスが、ゆっくりと向かって来た。

「あなたねぇ……。女性の衣裳部屋に堂々と入ってくるだなんて……」
「ノック後に母上付きの侍女に着替え終わったタイミングで入れて欲しいと配慮は致しました」
「だからと言って――」
「そんな事よりも母上にお願いが。次回のユリアエール嬢歓迎の夜会時ですが、アズリルのドレスは私が選んだものにして頂けませんか?」

 被せるように申し出てきた息子に母であるテイシアが、一瞬無表情になる。
 だが、すぐにわざとらしいくらいの微笑みを浮かべた。

「どうして?」
「前回の彼女のドレスも確か母上がお選びになられたのですよね? ですが彼女は私の婚約者です。こうも毎回母上にドレス選びをされてしまうと、私の面子が立ちませんので」
「あら。一人前ぶって……。わたくしの息子は、婚約者の前だからと言って男性らしさでもアピールしたいのかしら? 独占欲が強すぎると女性に煙たがられるわよ?」
「そのように解釈して下さっても構いませんよ? ですが、次回の夜会のアズリルの着るドレスは、私が選んだものに致します」
「まぁ! なんて融通の利かない子なの!!」

 プリプリ怒りだした母親をさらりとかわしたオルクティスは、今度はアズリエールに声を掛ける。

「それよりアズリル、ちょっと急ぎで確認してもらいたい事があるのだけれど、執務室まで来てもらっていもいい?」
「ええっ!? いや、でも……まず着替えないと――」
「すぐに終わるから」

 そう言って、素早くアズリエールの手を取ったオルクティスは、早々に衣裳部屋から出て行こうとした。

「オルク、待ちなさい!! そのような格好をしたアズリルを連れ出すなんて! 着替えてからでもいいでしょう!?」
「そのような格好をさせたのは母上ですよ? それとも『そのような』と称されるようなドレスを彼女に選ばれたご自覚がおありなのですか?」
「あなたは……本当にティスと違って、嫌な子よねっ!」
「彼女は後でお返し致します。とりあえず今は急ぎますので。一度、失礼致しますね」

 濃厚な紫色のドレスを着た状態のアズリエールは、そのままオルクティスにグイグイ引っ張られながら衣裳部屋を後にした。
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