放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった

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第十九話 「うまいもの食いたい!」が、原動力?

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「まず、ハラヘッタ!!」ドーラ
「いやだ急に!なんか作らないと!少し待てる?」テイナ
「ニャも手伝えばすぐできるにゃ!」

「あ、、ごめん、たしかに今もすんごく腹ぺこだけど、、あの魔導書を読み始めてから毎日すごく腹減ってなー」ドーラ
うんうん「倍以上食べるようになった」僕
・・・・・・・
「で、読み終わった時な!」ドーラ
「うん、なんかへんな感じになった」僕
「どんな?」皆
「なんか、体の中がもやもやした感じ?」ドーラ
「うん、はじめての感じなんで、どう言っていいのか、ドーラが言った感じ」僕

「で、なんか魔法とか試してみた?」テイナ
「あー、まだだな」ドーラ
「うん、まだ」

「危険なんで、昼間に森に行ってためしてみよう」ガンダ
それがいいな、と皆。
それまでまたひと寝入りしょう、ということで別れた。
テイナとニヤは食べ物を作ってくれるって。


「はぁーうまかったー!!」ドーラ
「うん、満腹食べられたの、久しぶりだね!!ごちそうさま!!」僕
ニヤとテイナはほげっとしていた。呆然?

「あ、うん、おいしかったようで、、なにより、、」テイナ
「ああ、訊いて、いいかにゃ?、、一体、その量、どこに行ったのかにゃ?」ニヤ
「「・・・・・・・・・・・・・」」
「「知らない?」」
「「疑問形!!!」」テイナ、ニヤ

その日から、僕らは食材調達班になった。

ーー

ダンジョン3階層
「魔法の量とか種類も多分あるんだろうけど、、今までのが数段、いや、数十段?上がった感じだな」ジオ
「そんなに?」ガンダ

「動き、見えなくなる時あるだろ?全力じゃないぜ?何気にやっているだけだありゃ。動きながらの魔法攻撃、俺らが知らないものも多いだろ?あれも無意識にやってるぜ、、、」ジオ
「・・へぇ、、すげーな、魔導書、、」
「でも、合う合わないもあるからな、、合った方なんじゃないかな?じゃないと苦労しているはずだからなぁ」
「そうなのか?」
「ああ、前言った魔導書の持ち主、かなり苦労したみたいだった」
ふーん、、、

「まぁ、本人は美味い獲物を狩りたい一心なだけなんだろうけどな。そこがうまくハマった、ということでもあるのかなぁ、、意識しないほうがうまくなっていくって奴、少なくないからな」ジオ
「あー、そうだよなぁ」

「うーた!奥にもいるから同時にやれ!もっと広く見ろ!!」ジオ
「おいおい、、更にスパルタかよ、、」
「おう、伸びている時にこそ、どんどん伸ばすんだよ」
「おう、、いい教官だな、、」

「で、食える魔獣は、、」
「おう、、」
と、側に生えているでっかい葉を集める。
得物はここでさばいて肉にする。で、この葉で包んで持って帰る。にくがうまい具合にやわらかくなり、獣の匂いも弱くなり、葉の良い香りも付く。そう重宝されている葉だ。

さばいて捨てる部分は全部スラえもんに食べさせて魔石にしてもらう。



食事も、ユータが日本から持ってきた料理の本で、こっちにある素材を使って、できることをやってみると、、オリジナルとは違うけど、それなりに美味しいものができた。それをニヤたちがアレンジし、もっと上手作り上げた。
なので、これからそういうのが増えていくだろう。

「子どもたちの中で、料理好きな子がいれば、そのうちこの向こうの世界の料理の食堂を出したいね!」
とテイナやニヤの目標になり始めたようだ。

子どもたちも手伝える子には何でも手伝わせる。できるようになれば、それはその子達の経験になるからだ。自分達で独り立ちするときには、出来ることが一つでも多いほうがいい。なんでもいい。
なので、小さい子は掃除、水くみから、次第に裁縫、料理、男女区別なく。そして昼間に読み書きや計算を勉強させ、出来る子達がまだできない子達に教え、出来る子達にはあとでガンダたちが更に上のことを教える。

剣術でも、魔法でも、同じように出来る子たちがまだできない子達に教え、最も上の子達にはジオとテイナが教える。
子どもたちは、教える、ということも経験していくのだ。

ーー

夕食後、子どもたちが落ち着き、大人たちが食事も後片付けも終え、やっと落ち着くと、皆で居間でくつろぐ。

「早く食堂やりたいねー、って話しているの」テイナ
「そうにゃ。食材を直調達、これで野菜畑や、魚も獲れれば、かなり美味しいにゃ、食堂だけに!」にや
・・・・・・・
・・・・・・・
「そうか、、、畑かぁ、、マキ、どのくらい貯まっている?」
「うん、そこそこあるね。いいとこは無理だとしても、、森の近くの方だと危険だから安いし、、」
「ああ、俺らが一緒に住めばいいか、、家にはウータにバリア張ってもらい、、」
「上の子達もそろそろ冒険者デビューだし、地上の獣や魔獣なら大丈夫じゃないかな?」
「一人でなけりゃ、な」

「僕もそっちに住みたいです。ドーラやスラえもんもいるし、、」
「だなぁ、、」
「いっそ、、」
「ああ、いいとこ買えたら、引っ越すか」
「おお!」皆

ーー

こっちの人は、やると決めたらやる事速い。

翌週には森の手前の土地、かなり向こうまで買ってしまった。
「森の手前なのでかなり危険な地域」ということでやすかったとのこと。

ジオさん、テイナ、僕の魔法使い3人で、森側、木が生えていることをの木を全て刈り、木材にした。
それで防衛用の柵を作る。先を尖らせた丸太をX型に組み、並べていく。外側に尖ったのを向けて。
全てをしっかりつなげれば堅牢になり、所々に杭を打ち込んでそれで固定する。
狼などは飛び越えるだろうけど、大型獣は止められ、攻撃も普通の柵や壁に比べてされにくい。
その内側に堀を作る。堀には水を流す。ため水ではなく、川から水を引き、堀に入れ、逆から川に戻るようにする。
そうすると水が腐らないので魚の養殖もできる。養殖用にすることもあり、思い切って広く、幅20mくらいにした。

この土地は街道と森の間の細長い土地だ。細長いと言っても幅は狭いところで100mほど、広ければ500mもあるだろうか。それが2kmほどの先まで続く。畑にすればかなりいいだろう。森側の防備で30mほど取られるが、安全の為仕方がないことだ。
街道に沿って丁度中心の当たりに建物を建てる。本邸と何軒かの街道に沿っての店屋。

建物の一階は土魔法で堅牢に。二階や屋根は木材を使って。
前の邸の倍ほどの大きさ。街道側には土塀と大きな門。 
そして、門に沿って少し離れた位置に、食堂、宿屋、雑貨屋。

この3軒にするというのはユータの案。
食堂だけなら止まらないかもしれない。けど、雑貨屋に用事で停まれば、食事もしていってしまえ、となる可能性が高い。逆も。宿は客に出す食事は食堂に行って貰えばいい。宿の一階に食堂を作らないで済んだ分、風呂を作れば人気は出るだろう。この世界では風呂つきの宿など殆ど無い。みな水浴び場所程度なのだから。

「まぁ、やってみるべ」ガンダ


畑以外はほとんど終わって、引っ越し。
部屋も多くなったけど、まだ落ち着かないので新規の子達の引き取りは少々様子見。
旧邸は、
最初は売ってしまおうという話だったが、「孤児院に貸す」ということで話が決まった。孤児院は広さが数倍になるわけだ。庭もある。畑をつくれる。鶏も飼える。「貸す」にしたのは、孤児院側が騙されたりして取られないようにするため。孤児院のモノとなったら「絶対に狙われる」と、両パーティのほぼがいい切った。

また、
「森のダンジョンに近い側に店を出さないか?」とユータは提案した。
ダンジョンと街の間には何もない。少しでも休めるところがあると大変助かるのだ。
しかもそこがバリアのある安全地帯であれば、ダンジョンからの帰りの者達にとってどれだけ安心感を与えられるか?!。
で、この提案は、本邸とその前の店屋が落ち着いたら始めよう。ということになった。

人手を多く使うほうがいい。
自立しなければならない子たちを雇えるからだ。目の届かないところに送り出すのは辛い。だったら、俺らが仕事を作り出して雇ってやれれば!と、彼らは常に思っていた。
畑や魚の養殖もその一つ、店屋もそうだ。宿も。
そうして、ここが村に発展していけば、更にいろいろできること、仕事は増えるだろう。
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