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第五十九話 市さん少し魔力使えた!
しおりを挟むその晩、
「ここ一ヶ月くらい帰ってないんで、今晩帰りたい」ボク
「だなー、少し帰ってこようぜ」ドーラ
なので日本に帰った。
帰る直前に、「あれ?ダンマスはどうする?」とドーラに訊いたら、
「トラックのウンチャンやってるおじさん設定なんで、向こうでの昨日(51話)田舎に帰ったろ?だからだめだよ」
と。
ああそーだった、よく覚えていたよなー、流石!
「いや、不味いぞユータ、ちゃんと覚えていなくっちゃ」
「うん、たしかにそうだね。お願いね!ドーラ!!」
俺かよ、、(ドーラ)
翌日も学校の日。
「きのう、ユータがぼけっとしてて相手を投げちゃったんだからな?覚えてるか?」
「・・・ああ、思い出した!」
あまり長く帰らないのはまずいなあ、、(ドーラ)
その日は体育は無く、普通の授業のみ。何も問題も無く、ドーラも授業を受けていた。
昼はタカと一緒に食べ、その時に夏休みの話題になった。
「ボク、多分バイト。」
「いいなー、何のバイト?」
「クラスメイトのうちの運送屋。夏はお盆まで忙しいらしく、、あ、タカも一緒にやる?訊いとくけど、、」
「うーん、、できたらユータと一緒にやりたいな、、訊いてくれる?」
「わかった、」
ユータもどうせならクラスメイトだけではなく、タカも一緒に居たら嬉しいと思っている。
仕分けなので住所とか読めなければならないし、内容物によって積み方とかあるのでドーラには仕分けは厳しいのでドーラはやめといた。
ゴールデンウイークは掃除の仕事が忙しくなるらしく、呼ばれている。
でもやっぱり1人でいい、とタカもドーラも入れなかった。
どっちにしても雇う方は早めにバイトを確保しておきたいらしく、早めから返事をくれるユータはありがたいらしい。体力もあるし。
放課後市さんの道場に顔を出す。
昨日の今日なのでそう変わっていないと思うけど、一応。
「魔力、増えて入るけど、まだまだだな、、でも、、市って気を練ることできるんだっけ?」ドーラ
「はい、できますよ?」
「・・・んじゃ、、練って、拳に乗せて何かを打ってみ?」
・・・・
ユータが扉の外に出て、
これどう?と、石とかブロックとか指差す、
「んじゃ、ブロックいってみっか、、」ドーラ
市さん、こめかみから汗出す、、
一段と気合入った様子、、
「・・・うし、、いけます、、」
「んじゃ、ユータ、そのブロック持って抑えて、思い切り打たれてもびくともしないくらいに強化してな」
「わかったー」
・・・・・(市)
いやっ!!
ごがん!!!
「い、ぃやった!!!やったあ!、、いやー、、できなかったらどーしよーかと、、、」
正直な市さんだなあ(ユータ、タカ)
「あ?俺ができないこと言うと思ったのか?」ドーラ
「いえ!めっそもない!!でもほら、まだやったことないし自信なくって、、瓦とかならまだ、、」
「瓦、何枚いける?」
「今まで最高5枚、、」
「ふーん、やり方さえ覚えりゃ、10枚いく力はできているはずだぞ?勿論気を纏ってな(魔力だけど)」
「・・・うっす!!」
「いや、今日はいいけど。」
「はぁ、、」
(あと半年くらい頑張ればあの外の自然石くらいいけるんじゃないかな?)
(難しいんでしょ?自然のは。)
(ああ、でもいけそー)
すげぇ、、
(あ、タカは?)
(うーん、まだ初心者だからなぁ、、もちっと様子見だな)
(ふーん)
機嫌よくした市さんのおごりで今日は臨時焼き肉だという。
市さん、タカ、ドーラ、ボクで食べに行く。
「えっと、最近ボクらすごく食べるんですけど、、」
「ああ、大丈夫!あそこはツケ聞くからっ!!」
・・・
(うーん、、桁違いってのわかってないなー、ユータ、今日はごはんをメインにいくぞ?じゃないと市が破産するからな)
(はーい!)
店に入ってから親父さんに「すぐ一番大きい釜でご飯炊いてください。すぐ足りなくなるから」と。
えー?ほんとお?みたいな顔されたが、素直に炊いてくれる。
食べはじめてから30分ほどでご飯が空に。
「あと10分待って!!」おやじさん。
「で、おかま1つ分で足りる?」と一応訊いてきた。偉い!
「足りないと思う、、」ドーラ
やっぱし!んじゃ、と、今空いた釜もすぐ炊きに入った。
市さんとタカは箸が止まっていた、というか、固まっていた。
「おーい、、大丈夫かぁ?」ドーラ
「「はっ!!、、、」」
「「・・・すごいね」」2人
「うん、ダンジョン作ってるんで、力をいっぱい使うんだよねー」ユータ
((この人たち、なにやってるんだろう?))市、タカ
「・・でも、、いつかは、行きたいな!な?」
市さんがタカに言う
「はい!行きたいです。いつになることやら、、でも行きたい、、見てみたい」タカ
結局焼き肉は普通の倍程度ですんだ。でもご飯が「いつも炊く5倍以上」だったとおやじさん。
(よかった、気を使ってもらって、、んじゃないといくらになってたか、、)市
翌日の放課後。
ジョニーが鉛筆と消しゴムとか気に入ってたようなので、大きめのスケッチブック、ノート、鉛筆、筆箱、筆箱に入る鉛筆削り、消しゴム、色鉛筆を買いに行く。他でも使うかも、、と市場まで行って問屋で各々ケースで買った。
そのあと駅前のモールに行って色々見た。
インスタント写真機をドーラが面白がったが、「念写できるもんなぁ、、俺ら」と、買う気は無かったけど。
「あ、念写で漫画本作れねぇ?」ドーラ
「めんどくさいよ?」
「・・・だな」
こっちから持ってくほうがよほど良いね。と、古本屋に行く。
ベルばらみたいな時代が似ているものも買う。女の子たちが読むかも。
言葉は、、、ドーラに訳してもらおう!
あ、折り紙の本とか、手作り凧の本とか、そういうのを探して幾つか買う。
料理の本も。
本はいいねー、、、古本屋はもっと良い!
ネットは見たいものしか見れないからね!
結構遅くなっちゃったから急いで家に帰る。
もう晩御飯できていた。
ご飯食べてお風呂入って早めに寝た。
ご飯は、勿論控えめに、、じゃないとびっくりさせちゃうからね。
翌日は学校からすぐ帰ってきて、向こうに持っていくものをまとめる。
で、買い残しが無いことを確認し、お風呂に入って夕飯食べて、早めに「おやすみなさーい!」と部屋に戻る。
で、
部屋の鍵をしめ、すぐに向こうに戻った。
向こうに戻って腹いっぱい食べたい!♪
向こうに着いたらすぐに食堂に行って、ドーラとなんか作ろうかな?と思ったら、テイナとニヤがもうなんか作っていてくれた。
「気配が無いから向こうに行ったとわかってたにゃ!だから用意してたにゃー♪」
「流石ニヤとテイナだ!!ありがとう!!」とボクとドーラ。
むちゃくちゃ食べてそのまま部屋に戻ってバタンキュー!。朝までぐっすり。
翌朝、ダンジョン種にドーラとボクとで魔力ぶちこんで、そのまま気を失う。
ダンマスが気付いたみたいで、運んできてくれたみたい。
「明日から、行くときは私も呼びなさいね」と言われた。
うん、忘れてた、気絶しちゃうことを。
で、毎日やってると、、なんか、気絶する時間が短くなって、、つまり、魔力回復が少しづつ早くなっている。
「若いって、いいですねぇ」ダンマス
そういうことなの?
「違うと思う、、、」ドーラ
早くダンジョンできないかなー、、
そういえば、ガンダさん達、いつ戻ってくるんだろう?
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