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第六十話 2ダンジョン物語w
しおりを挟むその頃
ガンダ達は荒れ地の砦を見て、それから森の中ほどの、以前ユータ達が滞在した街に行っていた。
その後沿岸に出て主要部を見る予定になっている。一ヶ月位かかるだろう。
勿論ゴンザールとドラゴニアの行き来はユータかダンマスが転移を使う。
心の中で思い切り呼べば大体届くので。
ゴンザールの荒れ地と沿岸部への、ドーラとユータが作った新街道はもう機能を始めている。
道まで整備してあるのだ、冒険者ギルドと宿屋が、宿場に成る地点にどんどん出始めた。
谷底なので魔獣や魔物が来にくいので、冒険者ギルドがあると安全は保たれるだろう。
それまで停滞していた国内が、速攻でかなり活発に動き始めていた。
街道を馬車で東に向かい、幾つかの宿場街を過ぎていた。各所どんどん建物が建築中だった。
ドーラとユータが街道を作ってから一月も経っていないのに
「我が国の民は、すごいですな、、」領主
「ああ、今までは機会が無かっただけなんだなぁ、、、申し訳ないことをしていたな、、」王
「仕方がないことだと思います。森の開拓は、我々の手でどうにかなるものではなかったですから」ジョニー
「それでも、、なぁ、、」王
「ま、今回は我が国とって歴史的幸運だと思って望みましょう!」領主
「俺もそれがいいと思います。この国には良くなってもらいたいですから」ジョニー
「うむ、、勿論だとも」王
ガンダ達3人はそれを聞いていて、この今の王のゴンザールと国交を結べて良かったと思った。
「この国には孤児院あるのですか?」ジオが領主に訊く。
「あまりいないぞ。親をなくした子は、だいたい近隣の少し豊かな家に引き取られ育ててくれている。良くない家だとすぐに他の家が奪ってしまう。なので、それほど不幸な子はあまりいないはず、なのだが、、。それでもたまに引き取り手の無い豊かではない村の子などは、領主の館で引取り、でいれば片腕になるくらいまで教育をすることになる。まぁ、たまに冒険者に成りたい、という子もいる。親が冒険者だった子などだな。親を継ぎ、半分復讐のために魔獣を狩りまくるんだ、とか、な。」
「どうだ?冒険者達にいい国だと言わせしめる程だろう?」得意げなジョニー
「ああ、、こんな国ばかりだったら世界は、裕福でも貧乏でも幸せに生きられるのにな」ガンダ
「いや、、この程度が、あたりまえなのではないか?」王、肯定する領主
「・・・・・」ジョニー、ガンダ、ジオ、ザク
そんなところが他に無かったから、ゴンサールだけだったから、この国ゴンザールに滞在しているのだ、ジョニーは。
一方
今日も魔力をありったけ種にぶちこんで眠り込んで部屋に運ばれたユータとドーラ。
そのときダンマスが調べたら、かなり育っていた。
ダンジョンは一階が大体できあがったらその口を開ける。
今回は一階(地下一階)のみでいい。
二階(地下二階)も作っとくかな?ともおもったが。地下の街、とか作ったら受けるんじゃないかな?と、今思いついたのだ。
このダンマス、そういう基準の思考なのだろう。おもしろいか?ウケるか?、、とか、、
最近ここんとこ人付き合いが多いので、ウケる、喜びを知り始め、そっち方面に伸びているところであった。
そこらを伸ばす必要性は考えないこととするw。
この分じゃ、彼ら(ガンダ達)が帰ってくる前にできあがるかもな、、帰りは船旅かな?
と、期待している。
さぞかしウケるだろうことよ!!ほっほっほっほ♪
昼過ぎまで寝ていたユータとドーラ。
魔力使い切ったらどんだけ寝込むかわからんとビビらされれいたけど、結局すぐ回復できると知って、安心して毎日魔力を全部ぶちこんでいる。
「あれだな、、ダンジョンで回復させると、もっと速いかな?」
と、ダンマスは少し実験したくなった。
翌朝、ユータ達が魔力使い切ってバテて寝てしまった後、2人を小脇に抱えて自分のダンジョンに跳ぶ。
ダンマスの部屋にベッドを魔法で作り、2人を寝かせとく。
小一時で目が覚める2人。
やっぱり!実験成功である♪と、ダンマス。
「あれ?、、ダンマスの部屋じゃん、、」ドーラ
「うん、ここのほうが回復はやいかなーっておもってな」ダンマス
「う、うーん、、よく寝たー、、」ユータ
「あ、おはようございます、、ダンマスさん、、、あれ?」
「うん、ダンマスの部屋だよ」ドーラ
・・・・
「へぇ!ダンジョンの?!」
「ああそうだともさ!最も魔力が豊富に集まることろさ!」
「・・・・ああ!すんごい回復している、、というか、、増えてない?」ユータ
「ああ、最初に比べ、更に増えているなー、、いいのかよ、、」ドーラ
「・・・いいのか悪いのかは、、よくわからないね、正直。でも、どんどん使えばいいじゃないか?!そうすりゃ問題ない!」ダンマス
ま、そーか、、(ドーラ)
ダンマスはユータとドーラを連れてドラゴニアの邸(一応王宮という名?名目上?)に戻った。
昼にもまだ結構あるのに起きて歩き回っている2人を見て、
「あれ?今日は魔力補充していないの?」テイナ
「ああ、終わった。で、ダンマスが俺らをダンジョンで回復させてくれたら、そっこーだったわ!!すげーなダンジョン!」ドーラ
ほう、、そういう効果もあるのね?、、何か考えてるのかテイナ。
「ニヤもダンジョンで鍛錬とかしたら、強くにゃるのかにゃ?」とダンマスに訊いちゃうニヤ
「ふーむ、、それも興味ありますね、んではやってみますか?」
「勿論にゃっつ!!!」
すぐに2人は消えた、、、
夕飯時、ぼろぼろになったニヤを連れて帰ってきたダンマス。
(訊かないほうがいいぞ?)ドーラ
(うん、ボクもそうおもってた)
でもいいたげなダンマス。
ご飯食べながらも、、時折なんか言いたそうに、、
「あーわかったわかった、、ダンマス、どーだったの?」と、あまりにもかわいそうなんで訊いてしまうドーラ
「よくぞ訊いてくれましたね!!さすが我がダンジョンピカイチのいい子だったドーラ!!
さて、ニヤ君はガッツ在ります!最初ローラと手合わせしてぼこぼこにされても、私に回復されたらすぐにまた立ち向かい、、10数回?最後はローラが逃げ回ってましたね!!」
いや、勝ったって言わないよな?(ドーラ)
「ニヤ、どんな感じ?」ユータがニヤに訊く
「うー、、、にゃんか、、まだはっきりにゃいんだけにょ、、、続けてけば、いくんにゃにゃいかにゃ?とか?」ニヤ
ははぁ、、なるほど、、
「うん、一月くらい、毎日続けていけば、自分でも驚くくらいになるでしょう!階層主も視野に入りますよ?!!」
「うーん、、、考えどころにゃにゃぁ、、」
羨ましそうにニヤを見つめるユータ、、
そりゃそーだ。
例えば、
皆が冒険者でやっと10階層にたどり着きました。そこの魔獣を全部たいらげ、、さてボス戦!
で、
出てきたのがユータ。
折れるよね?まず折れるよね?
それから「なんかあるんじゃないか?魔法か?リッチーか?」とか考えるだろうけど、、、まず折れちゃうよね?
でもニヤなら、、へ?と思いながらも、警戒するよね?
その差が、越えられない壁なの。
もしユータが世紀末覇者みたいな格好していても、やっぱよく見たら折れるよね?
余計がっかりするよね?
それを瞬時にわかったので、ドーラとダンマスは却下を出したわけ。
市とかだったらまだニヤ的位置にいるのでどうにか、だけど、、
「敵ポジション」って、見た目も大切だよねー、、
ということを皆わかっているけど、かわいそうでユータに説明する者はいない。
確かに背も伸びたし、筋肉は付いた。けど、その外の脂肪分は今までどおり。お顔のぽっちゃり気味もそのまま。
なので、そこだけ見れば、向こうの世界でなぜクラスの者達がユータを怖がったのか?よくわからないのだが、最初の自己紹介がまずかったのかも知れない。あれでその背の高さと相まって、ぽっちゃり感の部分を逆にだからこそ怖そう?なイメージをクラスメイト達が勝手に作り出したのかも知れない。
だって市まで引っ張り出してきた中学の頃の奴は全く怖がっていなかったろ?
高校の奴らはそれなりなので、見た目で判断する部分も少ないのかも知れない。
見た目おとなしくても切れたらどーしょーもない、とかのもいくつかみてきたろーし。
まぁ、、50階層くらいの主になれば、そこまで来れる者は、ユータの魔力量とかわかるだろうから折れることなどないだろうけど。
でもそーしたら数年に1パーティ来るか来ないか、で暇すぎだろう。
10階層くらいが最も丁度よいのだ。
などと毎日やってたら、
「あ、、、開いた、、、」
夕飯食べている時にダンマス。
「「「「へ?」」」」」
「うん、今ダンジョンの口があきました。明日皆で見に行きましょうか?」ダンマス
「「「「おーーー!!!!」」」」
「んじゃ、今日は一応向こうに行っとくか?またこっち忙しくなるかもだからな?」ドーラ
「うん!ヒモノもって行こう!」
で、ダンマスはまた他の人に変身して「同じ田舎だけど近くの県で働いてるの。竜太が来ているから、休みの日はたまに竜太の様子見に来て、田舎にその様子を話してやると喜ぶだろうな、って」
と、また土日はユータの部屋に泊まれるように設定した。
で、
「今回持ってきてくれた」とヒモノを出した。
当然親喜ぶ。
今回面倒なので200枚全部渡した。
翌々日の夜、またユータ達はドラゴニアに戻っていった。
今度はでっかいのと、中くらいの鉄製の中華鍋幾つかと、また食用油の一斗缶を20くらいをストレージにいれて。
買い出しに帰るのがメインになってる日本行き、、、、。新刊もあったら買うんだとうるさいドーラ。
ちゃんと毎回本屋と古本屋に寄っている。
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