放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった

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第百八話 魔石を埋めてみる(ムータン)

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王宮の前庭。
「そう心配しなくて大丈夫だから」
というダンマスの言葉で、ユータは有り金、じゃないや、ありったけの魔石を出して、2つだけ残して他のを全てダンマスに渡した。

ダンマスは、王に確認する。
「いいんだな?ここで」
「ああ、自分でテストするのが最もわかりやすい。うちの使用人達には悪いが、一緒に影響受けてもらう。」王
「なんか、少しでも感じたらすぐ呼べよ?」ダンマス
「ダンマス、僕もその範囲内に住もう。王様、悪いけど、僕の家を作ってもらえないかな?そうだな、ここから近い森の入り口辺りに。」大魔法使い

「、、できれば王宮の敷地内にしてもらいたいけど、、」ダンマス
「わかった、では王宮付き学者で、そのラボとして王宮の端に増設しよう。そのほうが行き来しやすい。食事も一緒に採るほうが楽だろう?」王
「勘弁してください、、気楽な生活がしたいんで、、」
「・・しかたがない、、んじゃ、あそこらへんに、、、」

王が指し示したのは、宮殿から見て右手の庭の端あたり。
「まぁ、、そのくらいなら、、」大魔法使い

ダンマスは王宮に集まるように魔石の配置を決め、魔法で飛ばして地に深く埋めた。

「旨く行ったら、市とかもこっちに呼びたいな」ドーラ
「だねぇ!」ユータ
「そうですね、折角かなり行ってるんで、こっちでの様子も見てみたいですね」ダンマス
「ああ、ダンマスが言っていた、こっちでの人か、、うんいいね、来てもらいたいね。」
王様研究熱心だ。

「なにせ、この世界始まって以来のホンモノの魔法の研究だ。俺がやりたい。」
「大国がしゃしゃり出てきたら、全てつぶしますよ。」ダンマス
「その時は俺も協力しよう!」ドーラ
「僕もやりたい!」ユータ
(・・・・やりたい、って、、、)皆

「あー、モモンガ船長がいてくれたらなー」ユータ
「そうですねぇ、、今度ストレージに入れて持ってきてみましょう。」
は?
「いや、私が作った魔獣なんで、私のストレージには入るんですよ」
・・・・へぇ?
「魔石を持たせておけば大丈夫なんじゃないですかねぇ」
まぁ、なんでも試してみたいダンマスだった。

その晩、家に、数日ドーラの知り合いの所に世話になるから、と連絡を入れた。
王は、大体毎晩食後にドーラたちの向こうの生活を聞いて楽しんだ。
特にゲスザンスやゴーミ、リターニャの王都、王家をぶっ潰したことなど大喜びで聞いていた。
なんか、いろいろ大変なのかな?とユータとドーラは思った。

数日王宮に滞在し、大魔法使いの家もあらましが出来、、

王様もさほど忙しくないのか、ダンマスがいるときは大体いる。
「宰相が優秀だからね。民主化っても、善意が主体かつ責任を持って全てを行う者が政治を行わないと腐るだけだ。うちの国は王が罷免の権限を持っているからどうにかなっているからね。」と。

「ダンマスはもう王宮に部屋を持っているのだが、君達もここでいいかい?」
王様、いいのかな?

「大丈夫です。ここの国民はセコくないし根性腐っていないので、つまらんことでグタグタいいません、王の迷惑にはなりませんから。」とダンマス
ならば、とありがたく1部屋だけ貰った。自宅でもドーラと一緒なんで大丈夫です、と。
ドラゴニアでもそうだし。

なんだかんだで、ドーラが来てからずっと一緒なのだ。
ユータも一人で居るより、ドーラと一緒にいるほうが万倍も気が楽なのだ。

「君は国を開けていても大丈夫なのかい?」
王様がドーラに訊く
「ああ、まずうちの国の連中は家族みたいなもんだ。しかも能力はそれなりにある。また、同盟でベテランの王がいるので、足りない所は補ってくれる。更に、その王は人が凄く良いので、そこらは逆にうちの連中が補っている。
で、
俺らが帰る時は、出てきたときとほぼ同じ時間なんだよ。だからほぼ問題ない。」

最後の言葉を理解するに少し時間がかかったようだが、どうにか理解した様子。
聡明なんだな。聡明なものは素直だ。もちろん聡明だから嘘やデタラメをそのまま鵜呑みにすることはないだろう。
ドーラに質問をしなかった、ということは、今まで得た情報からそれを肯定するに足りるものが得られたということだ。

まぁ、魔法とかドラゴンとか見せられちゃ、今までの概念なんかあまり役に立たない。なので考える能力が、もろ判断力になる。

ダンマスも、こっちの世界でよくもまぁ、これだけの人材を見つけたものだ。
と、ドーラは内心舌を巻いた。


この国の首都は小さかった。山国なのででかくする場所がない。
小さい盆地が首都なのだ。
少し高台に空港がある。
冬には雪がふる。標高は高い。2000m級の場所の都市。
街の多くはまだまだ昔ながらの家屋が多く、でも皆知恵と経験でうまく暮らしている。

それでも冬には火事も少なくないという。電気だって火事を起こしている。エアコンの暖房で乗り切れるほど甘い冬ではない。
もし魔法をつかえたり、魔石の暖房とかできたら安全だろう。
山間の小さな村落など特に大変だ。もし魔法や魔石の恩恵があれば、、、。
ここの王が魔法に夢中になるのは、自分のためではない。

その国を、飛んだり転移したりで見て回り、ダンマスと話したりした結果、ユータとドーラはそういう結論を出した。

ダンマスは、
「はい、私もそう認識しています。だから彼に協力する。もとより彼は信頼するに値するひとですからね」と。
大魔法使いは、
「ダンマスが認めるんだからなぁ、、そのままでもいんだがね。でも僕も見たり聞いたりしたところでは、彼は向こうでやっても、とても良い王になったろうな。と思えるね」

「こっちの世界にはもったいねーなー」ドーラ

ーー

ドーラとユータは一旦ドラゴニアに帰って、イスターニャに行き、マソを多く含む野菜の種をたくさん貰ってムータンに戻って来た。

「どうせ地中から大気に逃げちゃうんなら、そのまえに植物によく吸収してもらって、それを食えばいい。」
と、種を王に渡した。
土はわからんが、気候は似ている国の植物だ、と言って。

その頃になると、少しづつマソが出てきていた。
今から種撒くと丁度よさそうだ。


ここでなんかのんびり過ごしていると、ドラゴニアよりまったりできる感じ。
なので、
「こっちの世界に居る時は、大体ここでいんじゃね?」
と、ドーラとユータはまじ思った。

まぁ、いろんな意味で似ているんだろうし。王様も、

その後、ダンマスがモモンガ船長一団を王様に貸したそうな。
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