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第百五十九話 建築班とか
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ボクはマシュモフ。建築班。
ボクがこのドラゴニアに来たばかりのころにできたこの建築班。人の手と魔法、両方を使い、どっちでも出来るようにするらしい。
「自分で魔法を使わずにやったことがあると、魔法を使ったらすごくいい出来になる。自分でやったことがないとどう頑張ってもそこまでには到底及ばない。料理なんか良い例だ。」と、リーダーのマッカリンが言う。
ボクはまだ1年位だから出来ることはまだ少ない。
この間異世界のムータンという国から来た大人が何人かボクらの班に入ってきた。こっちの世界といろいろ違うみたいなので、こっちの世界で暮らしていけるような知識や考え方などを身につける為だと言っていた。
話してみるとボクらと余り変わらないと思う。ところどころ、なんでそう思うの?と思うところもある。リーダーがこっちのやり方を、なぜそうなのか?を含めて説明すると、驚いて感心していた。わかったのだろう。何度かそういうのを聞いていると、ボクもそういうときにはそのような説明をできるようになっていた。なぜこっちではそうなのか?
来たばかりの頃にボクもリーダーに言われたことがあったと思う。こっちの世界のボクでさえ何度かあるんだ、あっちから来た人なんかもっと多いのは当然だろう。なので、ぼくらはそういうときは作業を止めても、わかるまで説明する。
だが、作業については、ボクらの班に入った人の3人はものすごいベテランだ。
木くずや釘や糸など利用し、角度や”水平”というものを出して歪みが少ない建物にしてしまう。
柱もボクラは皮を剥いで乾燥させただけの木を使うが、薬草で作った防腐剤を塗り込み、虫よけと腐りにくくして長持ちするようにしていた。
リーダーは彼等が優秀なところは彼等にまかせていた。ボク達はそのやり方を教えてもらった。
勿論、彼等も「なぜそうするのか?」を説明してくれた。
一度、リーダーが彼等だけで家を作ってみてほしいと頼んだところ、快く受けてくれ、他の班に行っている仲間を3人ほど呼んで作業に加えてやっていた。
ボクらにとっては見たこともない作業風景になっていた。
ボク達全員、毎日余すところ無いように彼等を見続け、綴に書いていった。
彼等のおかげで、僕達建築班の技量は一気に向上したと思う。
新しい道具も増えた。
その人達は大人だ。
体が大きいし強そうなんで柱などもヨイショって持ち上げて押さえちゃう。その間に他の人が組み込んでしまう。
できることが多いとやることが早く済むってよくわかる。
また、次に何をすればいいのかを皆が判っているらしく、連携が速い。
彼等が作り終えた後、最後にリーダーが魔法を掛けてつなぎ目などの隙間などを埋めて、更に滑らかにして、上にうすらと防護を張った。長持ちするように、少々の打撃など受けても壊れないように。
それについては彼等も感心していた。
そして、今度はリーダーを中心にボクらが魔法を使った家作りを見せた。
土魔法で土台から一階の壁まで。二階の床から上は木の板。全て魔法で製板した。
窓枠は丈夫なものにしたので、窓をかなり大きくとれた。
一階の水回りも土魔法で、しかも表面を火魔法で超高温で焼いて溶かし、つるつるになるようにした。これは水にすごく強い。でも重いものを落とすと割れる場合がある。ガラスみたいなものだ。
「でっけータイルだな」
とムータンの一人が言った。
タイルという材料が向こうにあるんだろう、これと似たような。
この魔法が開発されるまでは石を敷いていた。
竈はボクらがいつも使っている形にしたが、ムータンの人が作った竈の方がいいかもしれない。
作る時間はボクラのほうが早かった。
けど、出来上がったものは、どっちも良かったと思う。
「出来上がりは似たようなものですね」とリーダー
「ああ、吃驚だった。でも俺達の出来も似たようなものだったので、どうにかなったな」
と、ムータン側の指揮を取った人。ボクらの班に来た人だ。
後日、そのムータンの人はサブリーダーになって、皆に指導してくれるようになった。
アレだけのことを見たボク達は、その人の言うことを真剣に聞く。今は彼はボクラの目標だ。
ーー
朝食後のお茶タイム
「ガンダ、どう?ムータンから来た皆は」ドーラ
「ああ、うまく溶け込んで、齟齬も無くなってる。もうそろそろ他のこと初めてもいんじゃないか?」
あの王様が自分で選んだんだろうな、衛兵とか側近とか。だからいい人のみとか。
「最初、皆に冒険者を経験してもらおうと思っていたんだけど、、どうだろう?」ドーラ
「うーん、、やってみたい、って人限定でいんじゃないかな?」
「何?皆結構今居るトコ気に入ってるの?」
「あー、馴染んでることは確かだ」
へぇ、、
「王宮衛兵の者達には一度は魔獣とやらせといたほうがいんじゃないかな?とか思ったんだけど」
「それは言ってみる。そのためには訓練しなくちゃならないな、ジョニーに頼まないと、、」
「あと、王の側近の者達には、同盟各国を見せて、そこの王家にも会わせておきたいかな?」
「ああなるほど、、それは皆連れて行ってしまうほうがいいね。日程決まったら、余裕が有れば馬車使い、なかったら飛んだり転移で連れて行く」
「うん、馬車はいいね、一度は味わっておくべきだなー」
「そんな良かった?」
「道を良くしたからね」
ああ、、なるほど、、
「馬車、改良できればやっておいてほしい。改良点はあとで俺とユータが説明するから」
「わかった、工房の方に言っておく」
工房は木工、冶金、鍛冶、金属加工、そして焼窯などもあり陶器やガラスもやっている。
こちらも基本は、自分の手で作れるようになることが最低条件になっている。
そして少しづつ魔法で補助していき、最終的に魔法だけで作れるようになると。
当然、工房にもムータンからの者達が何人か行っている。
馬車改良にも彼等の意見を聞いてみようと思っているドーラ。
ユータはローラとケーキを食べていたが、
「ドーラ、ローラが厨房班に入るんだって!」ユータ
「へ?・・・いいの?ダンジョン、、、」ドーラ
「おねがいーー!!ダンマスにお願いしておいて!」ローラ
・・・・・俺がかい、、
「わかった、でも許可されるかどーかわからんよ?」
「そこをなんとかっつ!!」ローラ
まぁ、気持ちはわからんでもないどころか、100%まるわかりのドーラ。
ダンマスも大変だよなー、と、逆にダンマスに同情してしまう。
多分、ダンマスは許すだろう。そしてまた新たに最下層のフロアボスをどっかから見繕ってくることになるんだ。
俺らみたいな気のいいドラゴン少ないからなぁ、、皆気が荒いから。
他のフロアボスはダンジョンから湧き出る魔物や魔獣だけど、最下層だけはなんかドラゴンを連れてくるみたい。
ダンマスのこだわり?
ちなみにゴンザールの荒地側の街の宿の主人やってるミノさんは、ダンジョンで生まれたミノタウロス。
外に出てもフツーに人間形態になって人間みたいにしてて、変態すればミノにもなる。
ダンジョンから生まれる者達は、多さっぱにだけど、ダンマスが性格など決められるみたい。
強くなればなるほどなんかのんびりした性格になっている気がする、、
ボクがこのドラゴニアに来たばかりのころにできたこの建築班。人の手と魔法、両方を使い、どっちでも出来るようにするらしい。
「自分で魔法を使わずにやったことがあると、魔法を使ったらすごくいい出来になる。自分でやったことがないとどう頑張ってもそこまでには到底及ばない。料理なんか良い例だ。」と、リーダーのマッカリンが言う。
ボクはまだ1年位だから出来ることはまだ少ない。
この間異世界のムータンという国から来た大人が何人かボクらの班に入ってきた。こっちの世界といろいろ違うみたいなので、こっちの世界で暮らしていけるような知識や考え方などを身につける為だと言っていた。
話してみるとボクらと余り変わらないと思う。ところどころ、なんでそう思うの?と思うところもある。リーダーがこっちのやり方を、なぜそうなのか?を含めて説明すると、驚いて感心していた。わかったのだろう。何度かそういうのを聞いていると、ボクもそういうときにはそのような説明をできるようになっていた。なぜこっちではそうなのか?
来たばかりの頃にボクもリーダーに言われたことがあったと思う。こっちの世界のボクでさえ何度かあるんだ、あっちから来た人なんかもっと多いのは当然だろう。なので、ぼくらはそういうときは作業を止めても、わかるまで説明する。
だが、作業については、ボクらの班に入った人の3人はものすごいベテランだ。
木くずや釘や糸など利用し、角度や”水平”というものを出して歪みが少ない建物にしてしまう。
柱もボクラは皮を剥いで乾燥させただけの木を使うが、薬草で作った防腐剤を塗り込み、虫よけと腐りにくくして長持ちするようにしていた。
リーダーは彼等が優秀なところは彼等にまかせていた。ボク達はそのやり方を教えてもらった。
勿論、彼等も「なぜそうするのか?」を説明してくれた。
一度、リーダーが彼等だけで家を作ってみてほしいと頼んだところ、快く受けてくれ、他の班に行っている仲間を3人ほど呼んで作業に加えてやっていた。
ボクらにとっては見たこともない作業風景になっていた。
ボク達全員、毎日余すところ無いように彼等を見続け、綴に書いていった。
彼等のおかげで、僕達建築班の技量は一気に向上したと思う。
新しい道具も増えた。
その人達は大人だ。
体が大きいし強そうなんで柱などもヨイショって持ち上げて押さえちゃう。その間に他の人が組み込んでしまう。
できることが多いとやることが早く済むってよくわかる。
また、次に何をすればいいのかを皆が判っているらしく、連携が速い。
彼等が作り終えた後、最後にリーダーが魔法を掛けてつなぎ目などの隙間などを埋めて、更に滑らかにして、上にうすらと防護を張った。長持ちするように、少々の打撃など受けても壊れないように。
それについては彼等も感心していた。
そして、今度はリーダーを中心にボクらが魔法を使った家作りを見せた。
土魔法で土台から一階の壁まで。二階の床から上は木の板。全て魔法で製板した。
窓枠は丈夫なものにしたので、窓をかなり大きくとれた。
一階の水回りも土魔法で、しかも表面を火魔法で超高温で焼いて溶かし、つるつるになるようにした。これは水にすごく強い。でも重いものを落とすと割れる場合がある。ガラスみたいなものだ。
「でっけータイルだな」
とムータンの一人が言った。
タイルという材料が向こうにあるんだろう、これと似たような。
この魔法が開発されるまでは石を敷いていた。
竈はボクらがいつも使っている形にしたが、ムータンの人が作った竈の方がいいかもしれない。
作る時間はボクラのほうが早かった。
けど、出来上がったものは、どっちも良かったと思う。
「出来上がりは似たようなものですね」とリーダー
「ああ、吃驚だった。でも俺達の出来も似たようなものだったので、どうにかなったな」
と、ムータン側の指揮を取った人。ボクらの班に来た人だ。
後日、そのムータンの人はサブリーダーになって、皆に指導してくれるようになった。
アレだけのことを見たボク達は、その人の言うことを真剣に聞く。今は彼はボクラの目標だ。
ーー
朝食後のお茶タイム
「ガンダ、どう?ムータンから来た皆は」ドーラ
「ああ、うまく溶け込んで、齟齬も無くなってる。もうそろそろ他のこと初めてもいんじゃないか?」
あの王様が自分で選んだんだろうな、衛兵とか側近とか。だからいい人のみとか。
「最初、皆に冒険者を経験してもらおうと思っていたんだけど、、どうだろう?」ドーラ
「うーん、、やってみたい、って人限定でいんじゃないかな?」
「何?皆結構今居るトコ気に入ってるの?」
「あー、馴染んでることは確かだ」
へぇ、、
「王宮衛兵の者達には一度は魔獣とやらせといたほうがいんじゃないかな?とか思ったんだけど」
「それは言ってみる。そのためには訓練しなくちゃならないな、ジョニーに頼まないと、、」
「あと、王の側近の者達には、同盟各国を見せて、そこの王家にも会わせておきたいかな?」
「ああなるほど、、それは皆連れて行ってしまうほうがいいね。日程決まったら、余裕が有れば馬車使い、なかったら飛んだり転移で連れて行く」
「うん、馬車はいいね、一度は味わっておくべきだなー」
「そんな良かった?」
「道を良くしたからね」
ああ、、なるほど、、
「馬車、改良できればやっておいてほしい。改良点はあとで俺とユータが説明するから」
「わかった、工房の方に言っておく」
工房は木工、冶金、鍛冶、金属加工、そして焼窯などもあり陶器やガラスもやっている。
こちらも基本は、自分の手で作れるようになることが最低条件になっている。
そして少しづつ魔法で補助していき、最終的に魔法だけで作れるようになると。
当然、工房にもムータンからの者達が何人か行っている。
馬車改良にも彼等の意見を聞いてみようと思っているドーラ。
ユータはローラとケーキを食べていたが、
「ドーラ、ローラが厨房班に入るんだって!」ユータ
「へ?・・・いいの?ダンジョン、、、」ドーラ
「おねがいーー!!ダンマスにお願いしておいて!」ローラ
・・・・・俺がかい、、
「わかった、でも許可されるかどーかわからんよ?」
「そこをなんとかっつ!!」ローラ
まぁ、気持ちはわからんでもないどころか、100%まるわかりのドーラ。
ダンマスも大変だよなー、と、逆にダンマスに同情してしまう。
多分、ダンマスは許すだろう。そしてまた新たに最下層のフロアボスをどっかから見繕ってくることになるんだ。
俺らみたいな気のいいドラゴン少ないからなぁ、、皆気が荒いから。
他のフロアボスはダンジョンから湧き出る魔物や魔獣だけど、最下層だけはなんかドラゴンを連れてくるみたい。
ダンマスのこだわり?
ちなみにゴンザールの荒地側の街の宿の主人やってるミノさんは、ダンジョンで生まれたミノタウロス。
外に出てもフツーに人間形態になって人間みたいにしてて、変態すればミノにもなる。
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