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第百八十一話 いろいろ難儀な奴等
しおりを挟むがっくり崩れ落ちているマッハの前にしゃがんで、ユータは優しく話しかける。
「マッハ、君はどうしたいの?マッハのやりたい方法、シュチュエーション、演出でやっていいんだよ?ボクはマッハを応援する。」ユータ
(アレじゃないわよね?煽りとかじゃないわよね?)近くに出て来ていた姫
真っ先にそういうこと思いつく姫ってどうなの?と思うドーラ。
(ちげーよ、、ユータはそんなやつじゃないよ、、、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・きっと、、)
ドーラも少し薄情だった
ドーラもマッハに歩み寄り、しゃがんで、
「ま、そうだな。それでいんじゃね? で、それで滑ったとしてもいいじゃん?俺らが手伝う。滑ったら3人であとで物陰で泣けばいいさ! そんでもプロポーズされたセレーネは嬉しいんだし。、、、、」
マッハは顔を上げ、ドーラを見る
「おなかすいてればそれどころじゃないはずなので、先にご飯とケーキ済ませてからの方がいいと思うの」
なかなかエグいアドバイスをくれる姫様。
崩れ落ちる3人
(((それどころじゃない、って・・・)))
(女の子って、皆そうなの?)ユータ
(いやー、、一部だけだろ?人魚でもそんなんばかりじゃないと思いたいし、、)ドーラ
でも、人魚の大半は、あの筏でケーキが食べられるようになったら、毎日かかさず来ている。
かかさず来るのはまぁ、、普通だろう。食事の後のデザートということだと思えば。
でも、一日中居っぱなしで食ってばかり、というのも一部いる。
一日中筏にいるという事については、筏の上が人魚にとってごろごろするのにとても居心地が良い、という理由もあるだろう。
ヤシの葉で葺かれた屋根の下なので、鳥がやってきて突くこともない。海の魔獣も来ない。岩の上みたいにごつごつしていないし、今は人魚のごろ寝用のビーチマットまで沢山置かれている。ぼんぼんベッドもある。
泳いでウニやら魚やら沢山獲って来て、一日分のケーキに換えて、一日ごろごろして、夕方になったら家に帰る。
最初からそういう人魚は少なくなかった。
人魚は人間社会より魚社会に近いので、衛兵とか王宮関係以外では仕事など無いのだ。
だから”一日中ケーキを食ってばかり居る一部の者”を除けば、姫みたいな者ではないとは思える。
(食い放題にしたのは、まずかったかな?)今更なドーラ。でも一部だけだから、そういうのは。
「あれ?おまえ、一日中ケーキ食ってばかりのわりに、、デブらないね?」直球ドーラ
「人魚よ?何言ってるの?高速で泳ぐのよ?カロリー消費すごいのよ?あんなちっちゃいケーキ分なんかすぐ消費しちゃうわよ」ドヤ姫
(((・・・・まぁ、、いっか、、)))
「んじゃー作戦会議続けよう!」ドーラ
((作戦会議初めってたんだ・・))マッハ、ユータ
「1,食事とケーキを終わらせる。満足いくまで食べさせる。
その後どういうシュチュエーションに持ち込みたいんだ?マッハ?」
「うーん、夕日を見ながら、浜とか岩場とかで2人で座りながら語らって、言葉が途切れたらおもむろに花束とか出して、、いや、以前ユータが言っていた指輪を出す方がいいな、、で、プロポーズしたい」
「ガチ、だな、、」
ドーラが今まで読んだ漫画のシュチュエーションの中ではそんな感じのが多かった、大半だったかも?。
もしくはレストランで食事が終わったあとに、
「あっつ!!!!」ド
??(ユータ、マッハ、姫)
「どうしたの?」ユータ
「あれだよっ!!!ユータの世界の者達だって同じじゃん!!」
へ??
「よく思いだぜ、【異世界から来た魔王様はユーチューバーマジシャンになって世界を支配しました】の8巻128Pとか、【うるにゃいやつら】の298巻34Pとか、【ワイルドな7人の巨人侍】の6巻204Pでさ、皆レストランの食事後にプロポーズしてんじゃんっ!!!」
ドーラ、ユータの両肩を掴んでわさわさ振るっている。
「え、、そこまで知らないけど、、、そうだった?」
「おまえの蔵書だろーがっつ!!!」
「いやー、何巻何ページとか覚えないし、、」
当たり前である。
「・・そうなのか?ユータの世界でも、そうなのか?」マッハ。
ほうれみなさい!みたいな思い切りドヤ顔姫。
「うん、、テレビドラマでそういうの多いよね、、」と思い出すユータ。
確かにTVドラマではほとんどが高級レストランというのが相場だった。
脚本家がお粗末過ぎているからでなく、実態なのかもしれない、と、この時はじめてユータは思った。
姫もマッハもTVドラマって何?だったが、今はとりあえず捨て置くらしい。姫は(あとで追求するわ)と決めた。
「そっか、、、、んじゃ、そっちで行くよ!」マッハ
(((めんどくさくなったな?)))
「んじゃ、どこよ?レストラン。」ユータ
「王都だろうなぁ、、」ドーラ
「ああ、ダンマスが変死、、変身できるようにしてくれるんだっけ?」姫
・・・・・・・・・・・(((姫って、、、)))
「高級レストランとか、無いよね?ウチの王都」
「イスターニャ、かなぁ、、」ドーラ
「あ、あるとしたらあそこだねぇ」
「聞いてくる」ド
シュン!
「んじゃ、ドーラが調査しに行ってる間に、進めよう!」ユータ、楽しげである。
「いいわね高級レストラン、行ってみたいわね。」姫
「・・俺だけじゃ不安、、」正直マッハ
「んじゃ、離れた席でボク達も食事しようか。」
「そうしてくれると助かる」マッハ
「決まりね!!」姫
「「・・・・・・・・・・」」ユータ、マッハ
「え?」姫
「姫、人間形態になれるの?」ユータ
「あら?言ってなかった?ウチの王家は魔法が強いので王家をやってるのよ?」
あーあーあーなるほどー、、ととりあえず納得したユータとマッハ。
今まで「なんとなく王家が決まってた」とか無意識に思っていたのだ。多分、、みんなそうなんじゃなかろうか?
「と言っても、転位とか普通にできちゃうあなた達みたいに、、人外じゃないけど、、」
確かに、以前のひとの魔法レベルはとても転位などできるものではなかった。飛ぶことすらもできなかった。
今のドラゴニアのリーダー達を規準にしてみると、以前の魔法使いは幼児レベルだった。
ユータは、江戸時代の人間社会の技術と今のユータの社会の人間社会の技術の差、ほどあるな、と思った。
「だって、剣でたたき斬るのとメテオで国を滅亡させるのが、刀で斬るのと核兵器で国とか星ごと滅亡させるのと同じだもんなぁ、、」
と、思わず口に出していた。(念話)
へ?
主に姫。
マッハは、まぁ半分理解している。テイナがメテオ撃った話はもう有名だし。星落としの魔女とかよばれているそうなw。
「あ、いや、こっちのこと、思わず口にでちゃったかな?てへ?」
胸ぐら掴んで揺すって「なんだって?説明しなさい?」ってにっこりしないでも説明するから、、、
あー苦しかった、、
「とっとと!」
「はい、、あのね、ボクの世界でも200年ほど前と今では天と地との差ほど技術が進んでいるの。人間はかわっていないけど。
で、
こっちの世界では、ドラゴニアができて今ココと、それまでの世界の魔法使いのベレルの差が、それとそっくりだな、って。
ボクの世界の2-300年前って、やっぱり剣で斬って戦争してた。でも今はでっかい爆発物で100万人とかいっぺんに殺すの。こっちの世界のメテオとかは、大きめならその程度いくよね。でもドラゴニア出来る前だとそんな魔法使える者まずいなかったと言うし、、」ユータ
・・・・・・・・・・・
「・・・・???、、えっと?、、メテオ使って100万人とかいっぺんにヤれる魔法使いが、今、この世界に居る、っていうの?」姫
「おう!居るぜ?ウチの国のトップ達ならできるぜ?やったぜ!」得意顔マッハ
今度はマッハがドヤ顔するターンであった。
「いや、ドラゴンだけで十分だろう?」姫
そりゃそうだけど、、できるんだもん仕方がない
「そうだけどさ、魔法って、なんかやればやるほどどんどん覚えて行きたくなるんだよね!!」
あ、これあかんやつや!!とユータは感じた。
ユータの世界の人類が技術を手に入れ、猿のマスみたいに際限なく滅亡に突っ走っているのと似たようになるんじゃないか?と危惧したのだ。
「マッハ、ほどほど、ってのの大事さを知っているのが、ボク達ドラゴニアの者だろ?」
「・・・・はっつ!!!!、、、、、ごめんなさい、、」
「うん、すぐ思い出してくれてよかった。ボク達は欲に流されてはいけなんだからね。後輩達にも目を配っていてね」
「うん、わかった、、、気をつける!!」
「まぁ、、そうなら、、あんた達なら、大丈夫でしょうね。」姫
「大丈夫だと思う。人間が暴走したら、多分ダンマスが滅ぼすから」ユータ
・・・・・・・・・・・・・・・それはそれで、、、なんか、、、とぶつぶつつぶやく姫
「・・・・あんたら、思ったより、難儀な奴等よね?」姫
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