放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった

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第百八十三話 オーナー氏、がんばる

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で、夕食。
カレーライスでした。

「微妙だな?」ドーラ
「だめなんじゃない?もしカツでも載ってりゃ、また話は変わるけど、、」ユータ
「んじゃ、カレー食べてから、あとで街の食堂に行って、ハンバーグ定食でも作ってもらおう」
「あ!いいね!」
ユータが食べたかったのか??(ドーラ)

マッハは夕食も少食で姫に叱られていた。
「そんな気の小さい子にうちのセレーネはあげられないわ!!」
「はいっ!!ダイジョブですっ!!」って、マッハはがんがん食い始めた。

で、やっぱダメでした。
オーナーはカレーを半分くらいどうにか食べたが、
「まだ慣れません、、」と、残した。

ユータとドーラ、がっかり。
カレーは初めてなんだ、仕方ないけどね。

で、よく考えたら食後に皆にオーナーを紹介するので外に行くのは遅くなる。ひもじいオーナーがかわいそうなので、そう考えたドーラが厨房に行くとニヤがいたのでなんか頼んだ。
「とんかつ揚げるにゃ」
「おお!俺のも!」
「そうなると皆も欲しがって面倒くさいので脚下にゃっ!」
・・・
あとで外で食べるか、、

ほどなくとんかつが出てくる。
「おお!カツレツですか、、少し衣が粗いですけど、、」
イスターニャにもとんかつがあったのか!と驚く側にいた面々!

だがしかし!
とんかつソースが小皿にある。
「これに付けて食べるんだ!」ドーラ

ほうほう、といいながら、まずは何も付けずに。次にとんかつソースを付けて。
「ほほう、、このソースは、かなり濃いですが、合いますね」
「キャベツもそのソースを付けて食べるんだ」

ばりばりばりばり!
「もぐもぐ、これは、、この葉物、きゃべつですか、、これには合いますね、、これは進む!」
で、和食なので味噌汁もある。
一瞬うっ!っとなったが、息を止めて飲んだらしく、、
「・・・・・これは、、なんだろう?慣れないからか、美味いのか不味いのかわかりませんが、体にはとても良さそうですね、体がこのスープを欲します。」

「そうだろうそうだろう、、病人にもいいし、二日酔いにもいいんだ!」ドーラ、得意げ。
へぇ、、と、オーナーは味噌汁を飲みきる。

結局
「おいしかったです。不思議な組み合わせですね。でもなんか調和がとれている感じがします。しかも調理がとてもうまい。一流の料理人がいるのですか。」

「にゃっ!!」厨房から声が聞こえた。
耳の良いニヤには聞こえたようだ。

ニヤはデザートを持ってきた。先程は皆にはまんじゅうを配っていたのだが、一流と言われたので奮発したのだろう、アイスクリームにジャムのが少し掛かったものを持ってきた。
オーナーは感動していた。
そして、作り方を教えて欲しいとニヤに詰め寄っていた。


その後、ティールームでガンダ達とリーダー達にオーナーを紹介した。
オーナーは、ここにも一流の料理人がいるので、新しく作っているレストランの料理自体はもしかしたら同程度だろう。しかし、お酒や前菜などとの組み合わせ、デザートはニヤにいろいろ教わりたいので、それを組み合わせ調和の出し具合で、より良いものを作るつもりだ。
そして、レストランのお店の作りは、それは、皆の”善き日”、”特別な日”に十分に見合うような良いものにすると言った。

「そのうちに、大きな店を作って、結婚式をできるくらいにしてもたいたい」とガンダは要望を言った。
オーナーはなるべく早く期待に応えましょう、と答えた。

茶の後は洋酒を出した。勿論向こうから持ってきたものの、高級な方。ドーラが「あ、俺の秘蔵、、」とか小さな悲鳴を上げていたが気にしないユータ。どうせまた買ってこられるのである。

小さなグラスにストレートでオーナーに出す。
こっちでは割る者はまずいない。

オーナーは気に入ったようだ。
「次回は、ブランデーも買ってこようか。いいやつ。」ユータ
「俺のウイスキーもなー。あ、バーボンもたのむ。」ドーラ
「いっそ、接待用みたいにいいの揃えようか?」
「いいな!」
「いや、普段に飲んじゃだめなんだよ?」
「んじゃ、2セット買えばいい。一セットは俺の!」
まぁ、、いいか、余裕ありありだし。ならば箱でいんじゃないかな?とユータは思った。
どうせストレージに入れちゃうんだ、量は関係ない。

遅くなったので、そのままティルームで少し飲んで、オーナーは部屋に戻った。
オーナーの部屋からは、ああ!おお!!とか感動の声?が聞こえていた。
布団とか、マットレスとか、灯りとか、調度品とか、そういったのに驚いたのだろう。
ほとんどがユータの世界のを参考にこっちの材料にあわせて作ったものだ。

しかも、寝酒用の小瓶は、そう高いものではないけど向こうのブランデー。
こっちの人にはかなり美味いものだと思う。

ーー

翌朝、接客用のメイド服を着た女子が、オーナーに朝食できたと呼びに行く。
その役を邸勤めの女子全員で争っていた。客が泊まっているときにしか着る機会などないのだ。
結局じゃんけんで決めていた。


朝食はハンバーガーだった。
滅多に出ないメニュー。ニヤが、パンを作るの面倒くさいにゃ、、とか言うのであまり出てこない。
が、昨日の「一流料理人」の一言がまだ効いているのだろう。

肉はミノとオークの変異種の合い挽き。これもあまり獲れない肉なので、、

「ニヤ、気合入れたんだな、、」ドーラ
「おかげでめったに食べられない、向こうよりおいしいハンバーグがたべられた!!」ユータ
変異種の肉に勝てる肉は、向こうの世界にはあまりない。日本の高級牛肉のハンバーガーとか、無いよね?
あったら、変異種バーガーにも勝てるかも知れないが。

オーナー、言葉も出ず。
「まぁ、、ウチに居る者達以外に、変異種をぽんぽん狩れる者などあまり居ないんだ、仕方がないだろ?」
と、オーナーを慰めるドーラ。

「・・・させてください、、」
「え?」
「仕入れさせてください、、この肉、、」
・・・・・・・・・そうきたか、、

「あとで、ニヤと相談して。俺は口出せないから」
へ?王なのに?みたいな目でドーラを見るオーナー

「いや、ほら、ひとの管轄に口出すのって、仕事に支障きたしやすいだろう?」
「あ、ああ、そうですね、、」

丸投げしてるのに勝手なときだけ口出す上司は無能。そういうのはここにはいない。

朝食後のお茶のときに、オーナーとニヤはしゃべりっぱなしだった。変異種以外の食材や調味料などいろいろ聞いて、仕入れの交渉とかしているようだ。

皆が仕事に出てもまだ話していた。

結構経ってから終わり、ドーラはオーナーと一緒に本店からコックを連れてくるために転位していった。


「ニヤ、何話していたの?」ユータ
「あー、あいつ、凄いにゃー、、何でも訊きたがり屋さんにゃ。欲しがりやさんでもあるにゃ、、ユータ、向こうの調味料、今度から倍仕入れてきてほしいにゃ。」
「・・わかった、、でも、オーナーさん、使えるの?」
「教えることになってたにゃ」
なってた?
「いつの間にかそうなってたにゃ、、、不思議にゃー、、にゃにゃにゃー」

高級レストランのメニューに和食も出ることになるんだろうな。こっちは特に区別していないもんなー。
と、洋風の高級レストランで焼き魚定食とか焼肉定食とかを、結婚式とかで食べている様子を想像するユータ。

「ぷw」
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