放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった

uni

文字の大きさ
189 / 253

第百八十六話 結婚って、、

しおりを挟む

パン、スープ、魚、肉、果物、冷菓、茶。
皆とても美味しかった、とユータとドーラまでもが思った。
ドラゴニアの中では、最も高級っぽいものに慣れている2人なのだが。

食事の試食会が終わり、解散になった後、ユータとドーラはマッハと姫とダンマスを誘って喫茶店(ケーキ屋)に行った。

姫がケーキを食べながらダンマスにセレーネのことを聞いている。
人魚達にょると、ケーキは何事にも優先されるそうだ。
「ケーキに出会ったら逆らったらいかん」とか言われた時は
何言ってるんだ?こいつ、とか思ったものだった。

が、目の前の姫を見ている、なんかわかった、よくわかった感じがしたドーラ。

セレーネはダンジョンの海でフロアボスに特訓してもらっているそうだ。
もうすぐ帰ってこられるんじゃないですかね?とダンマスは言っている。
他人事な言い方なので、ボスに丸投げしているのだろう。
ニヤに特訓付けた時もローラに丸投げしていた事があったようだった。

「なんにせよ、地上ってこんな面白くなっていたのねー」姫
「え?上がった事あったの?」ユータ
「そりゃーねー、人間に化ける事できるのよ?何もなけりゃ、なぜそんな事覚えなきゃならなかったのよ?」
そりゃそーか、、

「あ、んじゃ、昔人間と、、」
「・・・海で見た時はいい人だと思ったんだけどねぇ、、」
あ、地雷?

「優柔不断で、魔法も大して使えないんで海にも潜れなかったし、なんか自分じゃろくすっぽ大してなにもできなかったし、、お城だけは大きいけど料理はなにこれ?だったし、親もなんかムカつく奴らだったし、、ああ、今でも思い出すとムカつくっつ!!」
「どこの国?」ユータ
バカ!触るな危険!!(ドーラ)

「え?なんか、こことは違った、、南の方にある大陸、、ちっこい大陸だったわ、、でっかい島?全力で外周回ったら2日で終えたわ。」
「・・ちなみに、ここの大陸を回ったら何日掛かる?」ドーラ、やっぱ興味は抑えられない。

「北が寒いからやりたくないけど、、一週間はかからないかな?」
すげーな人魚、、

「魔法で身体強化して?」ユータ
「まぁ、しないと疲れちゃうでしょう?寒いし。」
そらそーですけれども、、

「南の大陸は、、まぁ、あまりおもしろくないですね。最近行っていないからどうなっているかわかりませんが」
とダンマス。
ダンマスの言う最近ってのが、何百年なのかは不明。

「ワリディ、人魚って寿命どのくらいなんだ?」
と、ドーラが聞くとマッハが少し身を乗り出した。

「どのくらいかしら?あまり年齢って気にしないから実際はわからないのよねー」
そういうの、多いよね、、長寿の種って、、

「まぁ、、ドラゴンもそうだけどな、、」ドーラ

「えーと多分、、ドラゴンの半分くらいですかね?個体差も大きいですよ、人魚の場合。私は海のダンジョンはゴーミのあれしか作っていないので、それほど知りませんが」
と、誰も知らないことを知っているダンマスが言う。

「ドラゴンはどうなの?」マッハ
「あー、、数千年くらい?」
雑だな!!!

「ま、そうだ。だからマッハは子どもたちのことは安心して家庭を持てばいい。」ドーラ
「・・・そっか、そうだな、、俺が死んでもセレーネがずっと子供や孫を守ってくれるか、、」マッハ
「いやね、私達も面倒見るわよ?一族なのよ?」
??
「人魚は、その国は皆一族なの」
そーだったんだ?ダンマスもへぇ?って顔。

「・・ちなみに、人魚、他に人魚の国って、あるの?どこか知ってる?」ドーラ
「えー、、私は知らないわねぇ、、お父様なら長生きだから知っているかも、、」
いや、おめーも大層長生きしてるぽいじゃねーかよ(ドーラ)

「・・・・あんたもね」姫、ドーラを見て言う。念話が上手い者はひとの心を読むこともできたりする。

もう、年齢ってあまり意味ないよなー、経験のみだよなー、、と思うユータ。

「うん、ユータも大魔法使い並だから何百年か生きるよな」ドーラ
・・・・・
マッハは、この席では自分だけがフツーの人間だと気付き、戦慄した!
他は皆人外じゃん!!!

「人外じゃねー!!」
「失礼ね、人魚よ?」
「ボクは人間だよ?少しアレなだけで」
「私はダンマスですからねぇ」

ちなみにこの世界での現時点での強さトップ3
1,ダンマス
2,ユータ
3,僅差でドーラ
である。

ちなみに、今ユータの世界にいる大魔法使いのユーリは復活後の今はまだそれほどの強さは無い。
最下層(当時10階)ボスだったドーラを小さくした正体不明の者は、未だ不明のまま。

なので、ユータの世界が全力で掛かってもダンマスに敵わないので、その半分程度がダンマスの指一本程度でボロ負けしたのは当たり前っちゃーそうなんだけど。魔法すら無い世界だからね。

「んじゃ、こっちでもダンマスに誰も敵わないじゃん?」マッハ
「いえ、そーでもないですよ」ダンマス
??

「私の寝込みを、ユータとドーラとユーリに襲われて魔力を吸い尽くされれば負けちゃいますよ?」
「最強の人間がフィジカルで弱っちく魔法使えないバンパイヤに血を吸い尽くされる、という感じかな?」ドーラ
「そんな感じですねー」
なんか、みんな納得。

「ねぇ、セレーネは強くなってるの?」姫
「ええ、魔力増量させているので、、、人魚島防衛は彼女だけで十分なくらい程度には行くでしょうね」
「・・クラーケンにも?」
「あの程度なら余裕でしょ」
・・・・・・・・・・すげぇ、、我が国最強!とか思ったワリディ。

「ということで、マッハ?あんた達の新居は人魚島よ?」
「・・防衛は、浜の宿の者達でも余裕だし、なんかあったら扉でこっちの皆が来てくれるじゃん」マッハ
そりゃそうか、、、と思う姫。

「仕方ないわね、どこでもいいわよ」
投げやりだなー

「マッハはどこにしたいんだ?」ドーラ
「セレーネに選ばせる」
カッコイイねぇ、、と皆。

それから少し皆でマッハをからかってから解散した。
マッハと姫は扉を通って島に戻った。


「なんか、どんどん進んでいるんだねぇ」ユータ
ユータとドーラは相変わらず同じ部屋に住んでいる。
ベッドは2つ並べてる。床には絨毯が敷かれ、絨毯の上にはちゃぶ台がおかれ、壁際には本棚がずらっと並び、その本棚には漫画などが詰め込まれている。
部屋の隅に小さな魔導冷蔵庫があり、その中には中身がこっちの飲み物になっているペットボトルが入っている。

「ああ、他の子達だっていつの間にか結婚しているのがいるしなー」
「え?そうなの?知らなかった」
「おー、俺もだ。なんかな、結婚って本人達の事で、周囲がそれほど大げさにするもんじゃ無いみたいだな。」
「そうなの?」
「今回のマッハみたいに、相手がお姫様で、しかもドラゴニアと人魚国関連だ。こういうのは国と国との事になっちゃうので仕方がないから、他者、他国にお披露目として大々的にやらなければならない、って感じだな。」

「へぇ、、いいのかわるいのか、、」
「ま、本人達の気持ち次第でどっちにもなるよな。俺らは2人が喜ぶような結婚式にすればいいだけだ」
「そうだね!!」

「「おやすみ」」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。 しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。 彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。 一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!

ダンジョン学園サブカル同好会の日常

くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。 まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。 しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。 一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。

合成師

あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。 そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。

男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…

アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。 そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。 松田は新しい世界で会社員となり働くこととなる。 ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。 PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。 ↓ PS.投稿を再開します。ゆっくりな投稿頻度になってしまうかもですがあたたかく見守ってください。

どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン] 何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?… たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。 ※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける 縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は…… ゆっくりしていってね!!! ※ 現在書き直し慣行中!!!

処理中です...