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第百九十八話 知られざるダンジョン? 2
しおりを挟む最深層。しかし全く活動していないダンジョンなので何も無い。あるのは地面と空(天井)と遠くの壁だけ。
だが、マスタールームはそういうとこにあるわけではない。
ドーラが居たダンジョンのマスタールームは異空間にあった。
なので、ここでもドーラとユータは空間の中の違和感を探した。
1-2時間も経ったろうか、
「あ、」
「あったか?」
「うーん、なんか変な感じのが。」
「どれどれ?」
ど、ドーラはユータが掴んでいる空間位置を探った。
「あああ、、なるほど、、なんか?みたいな?」
「うん、部外者にはこんな感じなのかな?」
「そうなんだろうなぁ、、」
「開けられる?」
「どうだろ?いろいろやってみようぜ?」
などという話を聞き耳で聞いている冒険者4人。
崩れないかな?崩落とかしたら、、
「おう、皆固まって隣と腕を組んでろ。なんかあったら即外に転位だ」リーダー
皆隣同士と腕を組んだ。
こういう様に自らの安全確保してくれる者達なら、連れていても足手まといではないのでよろしい!
ユータとドーラはいろいろやってみた。開けごま!とかw
結局力技で空間を開けた。2人のちからを合わせてやっと開いた。
ダンジョン自体には何も起きなさそうだったので、中に入ってみる。
「うわー、、ずっと放置されてたっぽ・・・」
空気が死んでる?みたいなー
「ああ、こりゃぁなにもないかもなぁ、ほんとに引っ越したか・・あ!」
奥に扉を発見。一見壁だが。マスタールーム内なのに。
「随分安全対策してるんだなぁ」
「うん、でも力技でやられたけどね」
それを言ったらかわいそーでしょ!
その扉をも力技で開けたらやっぱコアがあった。
「・・・・コアがあるということは」ユータ
「うん、マスター、死んじゃったのかな・・・・」ドーラ
しんみりした2人。うちのダンマスがいなくなったら、と考えちゃったのだ。しんみりもするというものだ。
あれ?
ユータがとことこと、壁にある小さな扉を押し開ける。
「あ、いた・・」
「え?何がよ?」
と見ると
ミイラ
からっから?(ドーラ)
枯れ木より乾ききっているよね?(ユータ)
魔力与えていいかな?(ユータ)
やってみ?(ドーラ)
遊び感覚の2人。というか、危機意識在るのかよ!!自分ちのダンマスレベルの強さで、凶悪だったらどーすんの!!
ほんの少しだけ与えるユータ。
今にも火がついてすぐに燃え尽きそうなほど乾いていたのが、火付が少し悪くなる?くらいまでに。
でもまだピクともいわない。
なので、も少し足す。
飢饉地域の老人に近いくらいまで。
「お、生命活動始めた?」ドーラ
「どうする?」ユータ
「・・・・あとほんの少しだけにして」
「うん、」
と、わずかに与えた。
「ほれ、もう喋れるんだろ?とっとと姓名職業を言いなさい」ドーラ
「チッ、バレてたようじゃの、ほっほhげほけほけほ・・歳はとりたくないもんじゃ・・」
いや、見た目が老人なだけだろ?
魔力さえ与えれば復活するのだ。
「最初会ったときのドーラみたいだね!」
いやなことを!
「「!あ!!」」
「じいさん、おまえ、魔法使いみたいなやつに魔力吸われなかったか?」
「なんじゃ、お前たち、知っているのか?」
「何を?」
「え?何かだよ、きまってんじゃん?」
老人口調はどこいったんだよ?
「あんだおまえは何も知らないんだ・・」ドーラ
「しらないわけないだろ!俺は知ってるぜ!あの魔法使いというか導師レベルの奴がそこらじゅうで吸いまくってんだと!」
ああ、大昔の頃の話な。俺はもっと最近だし。(ドーラ)
「まぁそのくらいだよな」
「そのくらいとはなんだ!」
「もっと最近の話を知っているからな俺ら」
「あ、偉そう!!なんだよそれよ!仕方ないだろ?寝てたんだし」
寝てたぁ?
「うん、死にかけてたよね?ドーラ、ボクが彼に上げた魔力全部返してもらっていいかな?」
いつの間にこんな黒い子にっつ!!
「・・そうすっか、で、帰るか?」
「うん、面倒くさいのは、いいかな?」
「わかったわるかったごめんなさい許してくださいもうしませんからもっとマソください!」
しかたないなー、と、ユータは彼が”杖を突いてあるけるくらい”まで魔力を与えた。
「こんだけ?」
「おまえ、まだ信用ならないし」
「いや、ここまで入ってこられたんだろ?俺より強いじゃん?」
「それはわからないし」
チッと舌打ち老人マスター
「老マス?」
ぷw
その老人を外に連れ出す。勿論4人が待つ62階層に。
「・・・誰?」×4
「このダンジョンのダンマス。ほぼ死んでた。俺らが生き返らせた」ドーラ
「え、じゃ、ドーラさんがこのダンジョンマスターの命の恩人?」
「まぁ、こいつはそんなこと考える殊勝なタマじゃないけどなー」
しどいっつ!!(老マス)
「あまり性格良くないし、どーしようかと思ってるんだー、生かしとく?」ユータ
うん、良い性格に育ってくれてってお兄ちゃん嬉しいよ・・・(ド)
「後腐れないようにしたほうが・・・」
「うん、危険なダンジョンならいらないし・・」
「ドーラさんのとこのダンマスさんのダンジョンだけで十分ですよ。幾つもあるし」
え?(老マス)
「ああ、俺元ラスボス。うちの親がダンジョン幾つも持っているし。異世界にもダンジョン持っているしほぼその異世界を支配しているし?」
・・・・・・(滝のような汗を流す老マス)
「すげぇ、からからに見えるのに、そんな汗でるんですねぇ」と冒険者達は感心する!
「さ、んじゃ、俺らの親のところに案内するか・」
「いやじゃ!やめてくれー!しにたくないいいいいいい」
駄々をこねる老マス
シュン!
「私登場!!」
ダンマスである!!
「「あ!」」
お互いに指差し合うダンマスと老マス
で、
ドッコン!!
いきなりダンマスがおもいきりけりをぶち込む!
ひゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっどっこおおおおおおおおおんんんん・・・・
62階層は広い。端から端まで何キロあるのか?ほど。
蹴られ、そのまま宙を端まですっ飛んで壁にめり込んだと言うか穴を開けて置くまでめり込んで行ってしまった老マス。何キロ飛んだんだろ?
ダンマス?
「いえ、あいつはもう昔からろくでもないことをするわんぱくで、いつも会ったらまず先に鉄拳制裁してから、何やった!って訊く方が早い方で。今回もどーせあいつはなにかやったんでしょう?」
「・・んー、これからしそうだった?」ユータ
「そうだな、絶対なにかやるつもりだっよな。」ドーラ
そのスパルタに恐怖する4人。
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