放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった

uni

文字の大きさ
215 / 253

第二百十話 ゴーミ巡回? モーニン、マッポー

しおりを挟む

ゲスザンスから戻った翌朝、朝食を皆と同じ時間に食べていたドーラとユータ。
2人をチラチラ見ていく者が居る。

(なんだろう?)ドーラ
(ボクらが朝早く食べてるから?)ユータ
(ねぼすけってイメージあるのかな?)
(事実)
(・・・・)

「ねぇ、ドーラ、またなんか問題おきたの?」
厨房班の子が声を掛けてきた。
「何もないけど、なぜ?」ドーラ
「早起きしているからなんかあったのかな?って気になる人多いみたい」
・・・・・

「・・俺ら、ねぼすけって思われている?」ドーラ
「・・・というか、時間あまり関係ないでしょ?」
「「そーですね」」

(うまくフォローしてくれたねぇ、いい子だねぇ!)ユータ
(うむ、侮りがたし!)ドーラ

「今日はゴーミに新しく出来始めているギルドを見て回りにいくだけ。数が多いから早めに出ようっていうこと。」ユータ
「なんだ、そうなんだ。安心したよ。気をつけてね!」
「おう!」
「うん、ありがと!」

とりあえずお互い納得できたのでおk。
この程度の意思疎通でもしておくほうがいい。
なんか聞かれたら、取るに足りないことでも「知った」と「知らない」では全く違うのだ。

ーー

ゴーミ北方、西側。
やはり小さな村。だけど、バラック度合いがゲスザンスより見た目からしてマシ。
丸太小屋みたいになっている。頑丈なバラック?
ゲスザンスのは掘っ立て小屋程度のが多かった。

その中に土魔法で作ったらしき建物が1軒。
あれだな、とユータもドーラも思ったので、そこの前に転位。
扉には、ギルド支所、と書かれた板が打ってある。

ガチャ、からんからん!
「ちーす!」
・・・

誰も居ないね?
「こんにちはー」ユータが大きな声で呼んで見る。
「おーい!・・・やっほー!!」

シュン!
「やあ!ごめんごめん!」
と転位で現れた、中間の街でよく見た冒険者。ジョニーと仲の良い、、、むにー?まにー?

「・・・・モーニンだ。いいけど、まにーだけはいやかな?」
「ごめんね?名前覚えるの苦手で」ユータ
うん、ユータは変なことは覚えてるけど、フツーのこと覚えるの苦手だよな?

(ユータ、ねえもーにんこっちむいてっはずかしがらーなーいでぇー、って覚えりゃ良いんだよ)ドーラ
(・・・あああ!あのカバの妖怪のやつ!)ユータ
・・酷すぎだよな?

「聞いている。見回ってくれてるんだって?」モーニン
「おう?もう知ってるんだ?」
「昨晩念話で回覧板?」
・・まぁ、なんとなく判るからいいけど。

「そっか連絡取り合ってるんだ」ドーラ
「・・・つーか、いつもは雑談?一人で作業してても暇だしさー」
なるほど・・・?

「んじゃ、行き来とかも?」
「おう、さっきは皆と朝飯食ってた。」
・・・・俺ら巡回意味ネーナ?

「あれだね、能力を使いこなしているよね!」
「ああ、ユータの世界でスマホ使いこなしているねーちゃん達みたいだな?」
「・・・あれ、スマホのほんの一部だけだよ?他は何も知らない子ばかりだよ?」
そーなの?

先進国と呼ばれる国で、PC使えない子が一番多いのが日本だったかな?スマホ、タブレットの普及しすぎの結果。ホントは全く違うモノと言って良いのだけど、使ってみないとわからないしね!
ユータはパソコン派?。ドーラもスマホは面倒くさいと、ユータのパソコンを使う。

「それ、皆?それとも一部の者達だけ?集まるのって。」ドーラ
「ああ、中にはまだ転位が旨くない者もいる。飛んでの移動だと朝晩集まるのはちょっとな。だから、安全確認兼ねて10日置きに集まることにした。」

「そだねー、そのくらいがちょうどいいよね、鬱憤貯まって吐き出すんでしょ?で、飲んで発散してまた頑張るって。」ユ
「どこの社畜の集団?」ド
「・・・え?うちの国、ブラック?」ユ
「ちげーよ・・と、思いたい?」ド
モーニン、さっきから何言っているんだろう?って目で2人を見ている。

「あー、、あれだ、できるだけ早く複数人体勢にして、かわりばんこに休んで島にでも篭ってくれ」ドーラ
篭もる?何しに?とイマイチ理解できないけど、休めってことだよな?と思ったモーニン

「ああ、皆にも言っておく。そうだよな。こっち来てわかったけど、こっちの者達のペースに入ると・・なんか精神的にアレに傾く?」
「汚染されそうなんでしょ?」ユータ
さすがそういう世界から来た少年である!(今はもう見た目青年期突入w)

「ああ、そうか、精神汚染か、、精神異常耐性を常に掛けとかないと危険だな。それも皆に注意しておく。」
「そうだね。で、休暇を多めにしてドラゴニアに戻れば、その時に自分がどのくらい汚染されているかわかるから、休暇中に戻せるよ?」
「なるほど、休暇は大切なんだなぁ」

(タイピスト注:若い頃(30代~)は休みをとっては海外に行って精神補正していましたw航空券安かったし)

で、ドーラは地図を広げ、一応モーニンに確認とった。
で、曖昧な所が3箇所あったので、そこだけ見回ることにした。

「んじゃまたね!」ユータ
「ありがとなー!」ドーラ
シュン!

最初の所。上空。
小さめの街になっている。
海の近く。森はない。
「あれか、海のダンジョンの魔獣を狩る冒険者向けなのかな?」ドーラ
ユータがサーチすると、たしかに海に魔獣の気配がある。

「あまり狩っちゃうと、海からゴンザールに入ることできちゃうんじゃない?」
「そうだなー、そこんとこも話しておこう。」
シュン!

街に見えた最も新しく立派な5階建て。
多分これだろうと思って下りたら、そうだった。扉にはドラゴニア・ゴンザール冒険者ギルドナンターラ支部と書いてある。
「ナンターラの街ですか」ユータ
「ゴーミらしくていいな?」

がちゃ、きぃー、じゃらんじゃらんじゃらん!!
・・・おもわず拝んじゃいそうな音ですか?(ユータ)
神社からかっぱらってきたのかよ?みたいな?(ドーラ)

「あー、お二人、来てくれたんですか。聞いてます。」
と、釣竿を抱えて外に出ようとしていた冒険者。彼も中間の街に居た。

「うん、いまいち確証ないってんで一応。」
「ああ、街の名前だろうなぁ、、ココ以外に、カンダーラ、ソんダーラ、ゴンダワーラとかあるんでねー」
(重い~ごんだわら?試練のみーちーをー?)ドーラ
(いつの時代のっ!!!)ユータ

ここじゃなんだから、と、その冒険者マッポーに促されて磯に。
コンクリ?みたいに固められた磯の一部。
「これ、釣り用に作ったんですよ。いいでしょ!」
「・・・・釣り三昧?」ユータ
「そうですねぇ、、朝晩事務所で、その間はここですねぇ」
「昼間って、釣れないんじゃないの?」
「あー、ここはそんなでもないかな?難しい方が楽しいしね!」
さすがベテラン冒険者!?

竿をセットしてから、お茶セットを出して用意してお茶を淹れてくれた。茶菓子も、
「これダンジョン側の街で買ってきてるんですよ。無くなったらすぐ補充に行って。」

ここにも使いこなし派が!!

地図を出して、モーニンが確証無かった箇所をマッポーに確認してもらった。
皆連絡とれているという。
他の2箇所も海側だそうだ。名前も似ている街と村。

魔獣狩りすぎ注意だけお願いした。一応、休暇のことも言っておいた。
「あまり街の者と接触無いんで、今のところはダイジョぬでしょうけど、定期的に休んで戻ることにします」
とのこと。

夕方、釣果の刺し身をごちそうになって、ドーラとユータはドラゴニアに飛行で戻った。

夜景を見ながらのんびり高速でw飛ぶ。会話しながら。
「すごいね?皆ちゃんと連携とっていたんだねぇ!」
「おう、、安心だなー。」
そう、ドーラやユータの仕事が無くなっていくことは、皆がその分できるようになっているということ。
ドーラはようやく先が見えるように成ってきたかな?とはじめて思った。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

ダンジョン学園サブカル同好会の日常

くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。 まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。 しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。 一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。

ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。 しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。 彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。 一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!

どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン] 何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?… たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。 ※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける 縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は…… ゆっくりしていってね!!! ※ 現在書き直し慣行中!!!

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…

アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。 そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...