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第二百十四話 頂上決戦
しおりを挟む山の頂上に飛んで行った5人と1匹。
ちんけな城の玄関先。いなかの高速のインター付近にありそうなお城をかたどったなんかの建物のようなセンスのお城。ランドの城をパクろうとしたけどセンス悪くて失敗しました!みたいなー。
「き、貴様ら、名を、名を名乗れぃいいい!!」
「あかどーすすべすたろーんだっつ!!」ユータ
「うっちゅううううううううううっつ!!」
「万屋どす。何か御用おまへんか?」ドーラ
「「「・・・・・・・」」」何も思いつかない元腰蓑衆の3人。
その城から出てきた燕尾服の偉そうなおっさん、唖然と。ww
「・・・・あ、ば、ばかにするなぁああああああ!!!」
「だってバカっぽいじゃん」ドーラ
「だよねぇ?」ユータ
「ちゅー・・・」お気の毒、みたいな感じで言うチュータ
「「「・・・・・」」」申し訳無さそうな3人。
「であえであええええええ!ろうぜきものじゃああああ!!」そのおっさん
わらわらわら!!と、また似たようなのが何十人か出てきた。
「なぜ最初から出てこなかったの?裏に隠れて待っていたよね?ねぇ、なぜなの?」ユータ
「おう、俺にも見えてた。なんだろう、って思ってたんだ」ドーラ
「ちゅー?」なぜ?(訳)
(((すまんね)))みたいな顔の3人。
「ぬ・ぬ・ぬ・ぬぅうううううう!!!かかれかかれかかれぇえええええ!!!」
・・・・・・・・
誰も動かない。動けない。
「ああ、俺がそいつら固めたから動けないぞ?つーか、面倒くさいから皆首刎ねていい?押さえているとわずかでも魔力使うからもったいないだろう?」ドーラ
へ?と振り返り・・
とことことこ、ちょんちょん。・・ぐっ、ぐいっつ!!どん!どしん!!げしげしげしげし!!
引いても押しても体当たりでも蹴飛ばしても全く微動だにしない連中。
「あーかわいそー、生きてるのにー」ユータ
「だぞー、味方だろ?何乱暴してんだよー、泣いてるじゃん!」ドーラ
おっさん、部下たちの目から涙が出ているのに気づく。でも瞬きすらできてないのにも気づく。
「・・・瞬きすらできないんで、ナイてるんじゃね?」おっさん
「へぇ?おっさん少しは脳みそあるんだな?」ドーラ
「ぬ!ば、ばかにs・・・・・・・・・・・・・」さっきそうやって今ココになってることを思い出したおっさん。
「馬鹿だね?」ドーラ
「うん、すぐ怒って情況を忘れるのはクマでもしないね♪」ユータ
「ちゅー・・・」白い目で見るチュータ
「く、くっそうおおおおおおおおおお!!」
だだだだだだだだだーーーーと走って逃げていく。
が、
ひょい、とユータがサイコキネシス魔法でおっさんをこっちに浮かべて持ってくる。
足は走ってるままで宙を蹴っている。
「おっさーん、高いとこ、好きかぁー?」ドーラ
んじゃ、と、ユータはおっさんをどんどん高くするどんどん、どんどん。
うひゃーやめちぇくれぇえええ!!と、遠くの方から声がする
「わかった」と、魔法を解くユータ。
この星にも引力はあります。
うっぎゃぁあああああああああ・・・・
激突3cm手前で停まるおっさん。
勿論気絶し、糞尿でズボンがぐちゃぐちゃ。で、放置。
「君達も、飛ぶ?」ユータ、固まったままの奴等に訊く。
勿論動けないので・・・
「わかった、返事しないってのはあれだ、やってほしいんだね?」
鬼だよね?
で、その30人ほども全員白髪になり、ズボンは糞尿にまみれた。
「あ!」
ほい!と、魔法をかけるユータ。
「何した?」
「うん、あのズボンが脱げない魔法かけた。洗濯もできないようにした」にこやかに話すユータ
けたけた笑うドーラ
うっちゅっちゅっちゅー!!喜んで笑うチュータ
もーどーでもいーかな?と思い始めた3人。
魔法ででっかい玄関扉を消して中に入る5人+1。
「?皆?使用人達かな?裏から逃げていってるね?」
「放置でいいかな?」ドーラ
「ねぇ、こういうとこの使用人達って、君達をいじめてた?」ユータ、3人に訊く
「っちゅう!!ちゅう!っちゅうううう!!ちゅうっつ!!」怒るチュータ。
3人は情けない顔。
「ほう、チュータの方がやる気あるなぁ」ドーラ
チュータは「一般人からも事あるごとに嫌がらせを受けていた」と怒ったのだ。
ほい!
ユータは逃げていく者達一人残らず5000mくらいまで高く飛ばした。で、放置。
帰りに下ろそう、とは思っていた。
「あとは?」サーチでちっさい城の内部を探すドーラ。
「いねーな?」
と、その時、
きゅらきゅらきゅらきゅら!!
と聞いたことあるような音が外から!!
どっこーん!!ひゅーん・・どごーーん!!城が揺れた。
なんだろ?と、警戒もせずに皆を外に転移させるユータ。
「ああ!戦車っ!!!・・・・?、残念戦車?」ユータ
「ちゅーた、やっていいぞ?」ドーラ
「わっちゅううう!!♪!!」
4本だけ使ってその、無限軌道(キャタピラ)を履いた、でも戦車砲は前込め式の青銅砲をそのまま載せただけの、移動式青銅砲?を握りつぶした。
ぐえっつ!!
内部から声が聞こえる。
?シュン!
内部のそれを転位足元に転移させる。
半分つぶれた王冠かぶった白い縁取りの赤いマントの青年?
体も半分つぶれている。
ぱんぱんぱぱーーん!!
と音がして、なんかが飛んでくる。
ハエを払うような仕草をするユータ。
ぽとぽと落ちる鉛玉。
うっわーー!!と言う大勢の叫び声、ばたばたと逃げていく大勢の足音。
面倒くさいので全部高空に上げておいた。
帰りに忘れないようにしようと思ったユータ。
「おまえ、あんなのに青銅砲のせても、砲手いなけりゃ意味ネーだろ?あれでさえ意味ねーけど」ドーラ
「う・・砲手、逃げたのか・・。」
「おまえの手下、逃げてばかりだよな?おまえ、人望ナイんだなぁ」ドーラ
「くっつ、、お前たちみたいのが現れなければ・・・」
「俺ら来なくても、遅かれ早かれだれかにやられてるんじゃないか?だめだめだろ?ここ」
「無能が転生した典型例だよね!!」ユータ
「くっ、・・・こ、ころ」
「回復!」ユータ
「同時に拘束」ユータ
「上空に、とんでけー!!」ユータ
王らしきそいつは飛んでいった。
山の上から街を見てみる。
一部で電気が通っていた。
電気関連のものを全て消し去るドーラ。
電気ができてから人類は最悪に向かい始めた。ユータの高校で歴史などを習ったドーラは、そこに気づいていた。
ドーラとユータは、腰蓑連中を集めた。で、この大陸の南の気候も土地も良い場所を見つけ、質素な街を作った。
畑地もかなり広範囲につくってやり、川には養殖池も、幾つかの小舟も作った。
井戸は多め。畑の方には川から水路を通した。水車小屋も幾つも作った。
焼き物窯の小屋、炭焼小屋、工房も作ってやった。
「おまえら、ここで暮らせ。街の奴等とは一緒に暮らすな。一度見下したら、いくらお前達が上になってもその見下した感情は無くなることはない。衝動で生きている奴等ってのはそんな程度だ。なので、ここで仲良く暮らせ。誰かが偉そうにしたら、・・・チュータ?そいつと、そいつの仲間たちに天罰をくだせいいな?」
「っちゅうううう!!」
で、ドーラとユータはチュータに狩りの方法、漁の方法を教え、更に回復魔法を教えた。
「村長はチュータがいいな」
「だよねぇ」
ユータとドーラはチュータを村長に任命したと腰蓑達に宣言した。逆らうなよ?って。
で、
「おまえら3人は防衛隊な!」
「「「えええーー」」」
でも身体強化と同じ効果の西洋甲冑。
拳での狩りの方法、闘いの方法を教えた。
3日ほどで獲物を狩れるようになった。
ユータとドーラは食料をかなり与えたり狩ったりして、この村が一ヶ月くらいはどうにかなうようにした。
それだけあれば自分達で狩れ、漁でどうにかできているだろう。
畑には種をまいてあげといたので、3ヶ月後くらいには収穫できるだろう。
「じゃな。また来る。立派な村を作っとけよ?」
「ういっす!」×3
「ちゅー!」
ユータとドーラは遺跡に戻っていった。
あ・・・ま、いいか・・・
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