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第二百十三話 丼吉、甚平、神田、ちゅー太、進軍ス!! 世界の中心?ニョーホレ
しおりを挟む「あ、寝坊した。」今急に目覚めたドーラ。日が高い。
・・・・・
「ユータ、起きろ、ゆうたぁああ!!」
「うーん、なによう、まだはやいんじゃ・・・あれ?もうこんな時間?」
日が高くなっているのでユータもそう思う。
「いや、この星小さいんじゃね?」
「・・・・そうか、24時間無いんだ?」
「おう、22-20時間くらいじゃないかなぁ?」
「へー、んじゃ一周できたかな?」
「そんでも30時間近く掛かったんじゃね?」
「やめとこ?」
「おう、もう朝だべか」
「はえーな」
「昨晩は遅かったからなぁ」
腰蓑達も起きた。
朝飯を用意してやった。
食事しながら話をする。
腰蓑達の名は、
丼吉、甚平、神田で、タコがちゅー太だそうだ。
タコの名字は番に決まりだな。
「お前の名は、チュータ・バンだ。いいな?」
「っちゅううううう!!」
わかったようである。賢いね?
こっち(ドラゴニアとかの世界)の名前は、姓が在る場合は後ろに来る。
腰蓑3人衆は、チュータを羨ましがっている。
「仕方がないよ、彼はもうものすごく強いんだから。」ユータ。
まだチュータの活躍を見ていないのでわかってない3人。
「んじゃいくか!」
「うん!」
で、ユータが3人と1匹を一緒に空に浮かべる。
「「「て、てんぐさまじゃぁああああ!!!」」」
ここでも天狗かい。天狗どこの世界でも大人気だな?
で、2000mくらい昇ると、
「ほれ、あすこが街じゃわ」
「うむ、我らが街だす」
「ニョーホレの街だ」
ニョーホレ?
(あほっぽい響きだな?)ドーラ
(うん、ボクもそう思った)ユータ
「ちなみに、その山の上の城ってどこだ?」
「ほれ、あの街のずっと奥の山じゃ!」
指差すどれか。誰が誰だかまだあまり覚えていないのだ。
「低い山」ユータ
「ちんけな山だな。あれを山と呼ぶのか、ここの連中は」ドーラ
「「「・・・・・」」」
ユータもドーラも魔法使えるので4000mとかでもすぐだが、一般的に2000m近くの丹沢とかでも、昇り降りに半日はほしい。
でも、その城はその程度以下の高さみたいに思えた。
「農家が、薪やらきのこやら採るのに持ってる山みたい?」
「おう、それに毛が生えた程度だな」
「・・・その毛が生えた、っていう言い方、すごいよね?」ユータ
「・・・・・・・そうだな、よく考えると下品極まりないわな?」ドーラ
ドラゴンには毛が生えないけど、ひとがそうなのだということはドーラは知っているのだ。
「日本のある世界の英語の人に直訳でそれ言うとどうなるかな?」
「やってみようぜ!日本語の言い回しだからそれ言えば怒らないだろ?」
「たぶんねー」
シュン!
その街は城壁で囲まれた街ではなかった。街の壁はなかった。
ユータの世界のと似た感じ。
裏道で腰蓑達と別れる。チュータを連れて行こうとしたドーラは引き止められる。
「オラのチュータだべ!!」
そらそーだ。
んーーーー、と考えて、
「んじゃボクが」しゅらん!
3人はフルメタルアーマーになりました。
「重くないでしょ?」ユータ
「あ?どうなってんだ?なんか暗い・・」
「眼の前のカバー上げてみて」
がちゃん、がちゃん、がちゃん
「お、明るくなった。」
「うん、やっと見えた」
「おう、息ができる」
いや違うぞ?
3人はお互いに見て、自分がどういう格好をしているのかわかった。
「かっこいいべな」
「少しはずかしいな」
「目立つのはいいことだろ?」
「その鎧は呪いの鎧で、凄く強くなってるから」
「「「のろい・・・・・」」」
「速いよ?速く動けるよ?」
「いや、その鈍いってんじゃなくて・・」
「さあ、行こうぜ!!!」ドーラ
「チュータ、でっかくなれ!」ドーラ
ちゅちゅちゅちゅうううううううう!!
ずずずずずずずうううううううんんん・・・
体長20m・・とか?マンション並の高さです。
刺し身にすると1万人前くらい?
「いやそこは東京ドーム何個分とかだろ?」ドーラ
「ありきたり!」
そーですか。
確かに昭和臭しかしない。
しかも馬券イメージ強し!隣だっけ?
チュータの巨大化によって、街の半分は崩れた。人々が逃げ惑う。
どっかで、火星人の来襲だ!!火星が攻めてきたぞー!とか言ってる声が聞こえる。
アメリカ人の転生者かな?(その昔、ラジオ放送でSF流したら、ホントのニュースだと思ったアメリカ人達が大パニック起こしたそうな。
「・・・なぁ、おまえら。この世界の街って、ここだけ?」ドーラ
「え?当たり前だがね」
「うんだ、ここが世界の中心だべさ」
「他にないという話だが、俺らは知らない」
一人だけまとも!
「チュータ!人を潰さないように気をつけながら、あのチンケな山に進軍!!」
「うっちゅうううううう!!!」
うわー、やっぱ宇宙からの進軍だー!!という叫び声がそこここから。
「被害者ブッてる奴等はなんでも結びつけるんだね?」ユータ
いや、今奴等もろ被害者だよ?
でも自分は上だと、今まで腰蓑たちをバカにしてろくな扱いしてきていないようだし、少しはいい薬だろ。とも思うドーラ。
チュータを追って空を飛ぶ5人。
地上からは
「あ!」
「鳥だ!」
「ひこーきだ!」
「ちがう!」
「・・・・・パーマン?」
「それ違う」
「なんだろ?」
「飛行人」
「妥当だな」
という声も聞こえる。
・・・・・・・
「わ”れ”わ”れ”は”、う”ち”ゅ”ー”じん”であ”る”(棒)」
ユータがいがれた声で街中に聞こえるように魔法で流した。
一瞬静まり返った街が、次の瞬間割れるような悲鳴や怒号に包まれた。
けたけた笑うユータ。
「ユータ、よく見ろ、腰蓑仲間達も逃げ惑ってるぞ?」ドーラ
見ると同じところをぐるぐる回っている腰蓑多数。ぱにくってるのがもろわかり。
しかたないなぁ、と、街中の腰蓑たちを選別して郊外に転位させたユータ。
「でも、腰蓑ってわかりやすくていいよね!」ユータ
まぁな・・・
別にふんどし一丁でも貫頭衣(かんとうい)でもいんだけどね?
前方、山の麓にある3階たての大きな建物からわらわらと人が湧いて出た。
皆槍を持っている。
「何かに変えようか?」
「同じ長さのうんこにでもしとけば?」
うん!・・こ!
と声をかけると、奴等の得物はみなかためのうんこになっていた。
もうそいつらもパニックである。しかも特別臭い血便うんこな様だ!!
ユータ、どこでそんなことを知ったのか?!!!
侮れないっつ!!!
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