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第二百二十話 マッハとセレーネと 4 そしてテラへ!
しおりを挟む翌日、マッハとセレーネを連れて北の森に行き、狩りをして、北の森の街に寄って、ドラゴニアのマッハとセレーネの家に転位した。
マッハ達は明日島に帰ろうと思っていると言った。
ドーラとユータは近いうちに遊びに行くと約束する。
帰りに自転車屋に寄って、借りるのを継続した。マッハ達が使っている、と言っておく。更に、今度向こうの世界に行ったらまた仕入れてくるから、2台分はマッハ達に渡した分の代替えとしておいてなと頼んだ。マッハもそうだが、セレーネが自転車を気に入ってしまったのだ、そのままあげてしまうのがよいだろう。取り上げるのはかわいそうだよね!
邸に着いたが、まだ夕飯には早い。
風呂に入ってさっぱりする。
その後ティールームでのんびりしていると、
「あ、庭にあった金の山が見えないね?」ユータ
「あ!そうだな。どっかにしまったんだな」ドーラ
「そうだよねー、邪魔だもんねぇ」
純金の塊の小山のこと。
ストレージから出したら庭いっぱいの山になったので、こどものあそび場ふうに作り変えておいたのだ。
それでも邪魔だし、きらきらしすぎて眩しいのだろう。
「・・あすあたり、ユータの世界に行こうか」ドーラ
「あー、そうだねぇ、あまり行ってなかったねー」
他人事みたいに言うユータ。この世界では最も自分事なのだがユータが。
「ボクらは扉使って良いんだっけ?」ユータ
「いんじゃね?門(扉)の島に行ってみれば、ダンマスかユーリがいるんじゃないか?」ドーラ
とにかく行ってみないと話しにならないし、まだ行ったこと無いので行きたいから行くのでいいのだ!!
夕食にはマッハ夫婦は来なかった。街のレストランにでも行ったのかも。
夕食後のお茶の時に、ユータとドーラはユータの世界に行ってくると言っておいた。
早速、かき氷の機械10個ほど。カメラの部品、フィルム。と、注文があった。
ユータは中判カメラ、フィルム、現像セットも買ってきてやろうと思った。画質がきれいだしね!
ーー
「「ただいまー!」」
ユータの自宅である。
夕方。
ダンマス達が作ったゲートを通ってムータンに出て、そこから日本に転移して家に帰った。
近くのスーパーの裏の人気の無いところに出て、そこから歩いて帰ってきた。荷物はない。
まぁ、前回?多分、転位のことを父さんか母さんに言ってたと思うんで、大丈夫だろう?とか思ったユータ。
「あ、しまった!ひもの!!」ユータ
「あー、すっかり忘れてたな。今度でいんじゃね?」
「そうだねー」
と思いつつも、
あとでニヤに通信(念話)してみよう、送ってもらえるか試してみよう、と思うユータ。
もしモノを送れればとても便利になる!忘れ物しても問題ないのだ!!
父さん母さんは、家には息抜きに帰ってきていると思っている。なので、あまし向こうのこと(父さんと母さんはドーラとユータはムータンにいると思っている)を聞かない。父さんや母さんが仕事の事を話すのが好きではないので、ユータ達も息抜きに来たのに仕事関係の話をさせるのも悪いと思っている。
食後は居間でテレビのくだらない番組をみてくだらなさに爆笑し、早めに寝た。
「なんか、この布団も久しぶりだなー」ドーラ
「そうだね!布団自体が久しぶりだね!」
布団を使うのは寒い地帯だけだから。
ユータ達が居ない間に干してくれていたのだろう。軽くなっている。
そのおかげか、ぐっすり眠れた。
翌日、朝食後に、高校に言ってみよか?という話になった。
んじゃ、と、父さん母さんが家を出てから、ストレージから魔獣を取り出して捌いて肉にした。
10頭分くらいあれば、全校生徒に回るだろう。
昼食後くらいに着くようにする。その頃に肉を持ってけば、食堂の人たちも明日のおかずにつかえるように考えてくれるだろう。
午後の授業が始まった頃、ドーラとユータは職員室に入った。
先生はちらほらしかいない。
「おや、めずらしいな!」と、居た先生達。
特にドーラは有名人だったので、ドーラを知らない先生はいない。
「こんにちは!お元気そうでなによりです!」ユータ
ユータが立派な挨拶できたので涙ぐむ先生も出た。
いや、この程度前からできるけど、一体ユータのイメージってどんなだったのだろう?
先生におみやげの肉は食堂にわたしておいていいですか?あすの昼にでも出してくれるように言っておきますから。と言ったらすぐ、ありがとう、楽しみだ!と了承してもらえた。
そして少し雑談。
生徒数は変わってない様子。
だが、進学校の生徒数が激減している様子。
今の世と今後が、学歴や資格など実力をほぼ関係ないモノが全く意味をなさない世界になってきているということ、子どもたちはその野生から感じ取れているのではなかろうか?
大人はたいして賢くも無いくせに下手に考えるので、何も見えなくなる。
そういうことをユータとドーラで言ったら、先生も
「おまえら、大人になったんだなぁ・・・」としみじみ言った。
「ま、それはそれとして。確かにお前たちの言うとおりかもしれん。お前たちの後輩達はみな技術系に感心を持っているんだよ。」
「口先が通用しない世界になったからね!」ユータ
「ああ、まぁ、、ダンマス王国やムータン王国に関係しなけりゃもしかしたらバレないかも知れないけど、ろくでもない奴等は消されていってるはずだし」ドーラ
「ダンマス自体この世界とあまりかかわりになりたくないと言っている。でも、ユータの世界だからと気にしているんだ」ドーラ
「へぇ?ムータンだけではなく、ダンマスでも?」先生
「・・・・あ、すみません、忘れてください、お願いします!」ドーラ
「あっはっは、ダイジョブだ、先生はこれでも忘れることに関しては日本でもトップクラスなんだ」
でた、昭和のおっさんギャグ。
「「あはははははは(棒)」」ドーラとユータ。
その後食堂に行って、肉を全部出してお願いした。
よろこでくれたが、「こりゃ一人二人前はあるな!」と言われた。
こっちってそんな少食だったっけ?
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