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第二百四十六話 日本のおいしい者?
しおりを挟む翌日、朝食を家で食べてから外に出る。
家出朝食を食べるまえにドーラはトリニータに、「朝食後外に出てたら腹食うから、個々での食事は俺達なみに食べてればいいからな。」と言っておく。でないとかあさんがびっくりしすぎるだろうから。
で、
朝食後に街に出る。駅前だ。いつものコース?。商店街の食堂に入って、駅ビルのレストランに入って、駅ビルの立ち食いを食べ、そしてパーラー白百合で甘いものを食べる。
思ったとおりで、トリニータは各箇所で運動部の男子大学生3-4人分食べた。
で、パフェを食べているとき
「こういうのが一番美味しいですねー」トリ
・・他のも5人前ずつくらい食べていたよな?
「あ、ダンマス王国って、食べ物、どうなんだろう?」
と、ユータが肝心なことに気付く。
「あー、まずいかも?ちょっと聞いてみる」
と、ドーラは念話を・・
「小さい声でね?」ユータ
あ、やばい、異世界間と思うとどうしてもデカイ念で行きそう・・ってなってたドーラ。
(ダンマス聞こえますかー?)
(はーいドーラ、よく聞こえますよー)
(始祖鳥みたいな獣人をダンマス王国で引き取って貰おうかなーって思うんですけどー)
(はいはい、何か問題でも?)
(食い物にうるさそうで。こっちの甘いものにハマったらしくって)
(あーあー、よくありますねー)
よくあること??
(でも大丈夫!よくあることなので、もうダンマス王国には商店街が在りますよ。食堂、レストラン、喫茶店、ケーキ屋、居酒屋、Bar、パスタ屋、ラーメン屋、立ち食い、などなど。こと食べ物に関しては問題ないのではないでしょうか?ってくらいにできています。)
(なんでそこまで?)
(いやー、なんかほら、今国にどっかの国から結構私に会いに訪問者達が来ているでしょう?それらがずっと居るんで食事に不満が出てきて、最終的に彼らが自分で作り始めたんですね。もちろん食材は私の手下たちが用意して上げたようですけども。ほら、手下たちもなんか食事で籠絡され、結構そういうとこで手心加えているようで。
ま、よくなるのならいいでしょう、と、彼らが訊いてきた時に答えたんですよね。それからおおっぴらに商店街になってて。)
(んじゃ、人間が?)
(ええ、本場者が本場のを作ってますよ。家庭料理程度ですけどね。でも美味しかったですよ?)
(ダンマス、会談したんでしょ?そいつらまだ帰らないの?)
(あっはっは!私が客で店に入っても全く気が付きませんでしたよ?)
あ、会談していなんだな?ひでーな?・・・ぷw
でもよく考えると、彼らのうちの何人かは帰る国が無くなっているんじゃないかな?とドーラは思った。
ダンマス王国商店街で繁盛しているレストランをやっている方が、彼らには幸せではないだろうか?
ではないだろうか?!
(それじゃ送り込みますがー、誰に渡せばいいですか?)
(ミノタウロスで一番でっかいのに渡してください。ミノ隊長って訊けば皆知ってます。)
(ありがとうダンマス!!)
(どーたしまして!)
「ということだ。聞いてた?ユータ。」
「うん、聞こえてた。いいね商店街♪。いちいちいろいろな国行かなくていいよね!!」
「・・・そうか、それだよな?」
「え?いろいろな国から職人を持ってきてダンマス王国に植えるの?」
どういう思考?
「まぁ、そんな感じの事やったら、すんげー商店街というかレストラン街できるじゃないかな?」
「いいねー。すごいよね!。皆喜ぶかも!!」
「あー、うちの子たちに開放すればな・・・」
「・・・・まずいかも?」ユータ
「ああ、奴らの本質知っちゃったらその場でやっちゃうだろうなぁ」
「だよねぇ」
ごきぶりやエボラ菌同様の危険生物をリリースする阿呆はウチにはいないのだ。
うまい飯を作れたとしても、人間的にどうなのか、はわからない。
知っている者がそうやって消えると知ったら、容認され残ったとしても、その者達の恐怖心は消えないだろう。
害悪を害悪だと理解できる者であれば、なんとも思わず、蚊を叩き潰した程度の気の留めようだろう。しかしそういう者はこっちにはほとんどいない。未だにそういう基準を持つことができないのだ。
「今のままで十分なんじゃないの?」ユータ
「うん、そう思う。」ドーラ
それからトリニータを市の知り合いの焼肉屋に連れていって存分に食べさせた。
「ご飯は肉の3倍、野菜は肉の2倍食べるように。」
とドーラから命令されて、よくわからない?って感じで従うニータ。
「・・よくわかりました!ごぐごふごふごふごっくん!あれですね!食べる調和が大切なんですね!がばがばがばがば!!」
何言ってるのだろうニータは。でも
「おう!よくわかったな!これでお前も食通だ!!」ドーラ
と言っておく。
お店の食材を全部平らげ、一行は店を後にした。
次に道場に行って、ドーラが自主練に来ている者達を見てあげた。ユータが見てあげてもいいんだけど、ドーラのほうが教えるの美味いし、何よりドーラに教わったということが嬉しいらしい。
ニータはひとが訓練してるのを見たことがないらしく、一緒に見ているユータに色々訊く。
ユータもユータの言葉で答えるが、ニータはニータで勝手にそれを解釈しているらしい。
ドーラは指導しながらもそれを聞いていて何度も心の中でツッコミを入れていた。
その後、家に帰った。
翌朝、ユータが両親にニータが帰ると言って皆で家を出て、ダンマス王国に転移した。
ーー
「ミノ隊長っているか?」ドーラ
転移した場所に居た魔人に訊いてみる。
「あー、砦にいるんじゃないかな?」
「砦ってどれ?」
「あのずっと先にある塔見えるか?あの側にある。多分すぐわかるんじゃないか?」
「わかったありがと、行ってみるわ。」
で、さほどでもなさそうなので歩いていく。見物しながら。
道などインフラなどは整っている様子。
電気ガスはいらないし、水はあると魔力使わないで助かるので、要所要所に井戸が見えた。
下水はドブがあるけど、あまり流れていない。汚水は魔法で消してしまうかどっかにやってしまうのだろう。
で、
目の前にでっかい壁?
「おまえ、強そうだな?」
上から声がする?
見上げると・・・
ビルくらいありそうな・・・
後ずさりして見ると、4-5m?4階建て、丁度学校の一番上の階くらいありそうな・・角ある獣人?魔人?
「ミノタウロス?」
「おう、そうだ。いっちょおれと、やらないか?」
(なんか、アブナイセリフだね?)
(おう、こいつ腐ってる方なのか?)
(見た目じゃわからないからねぇ)
ユータの周囲にはそういうのはまだ居ないのだ。
というか、目の前のミノタウロスは戦おうぜ!って言っているんだと思うぞ?誰がどう見てもそうだというぞ?
なぜ腐の方に向かったのか?!!
最近そういう漫画を読んでるのか?
「あー、俺は女の子が好きなんだ、悪いが、君の愛には答えられない」ドーラ
「あ?・・・うーん、難しいことを言われてもなぁ、わからんぞ?やるのかやらんのか!?」
「あ、もしかしたらミノ隊長?」ユータ
「もしかしなくてもそうだぞ?」ミノ
(あれだね、ゴンザールの砦の前の宿屋のみのさんと比べると・・・)ユータ
(ああ、比べるのは悪いと判っているが、どうしても比べちゃうな、ほぼ一緒なんだけど・・)
(おつむだけがねぇ)
(ああ、オツムだけが残念だ・・)
それで隊長やってるんだ?
「食べちゃっていいですか?」ニータ
「あー、お前のほうが強いからなぁ、でも駄目。ここの一番強いダンマスの子飼いだから。おまえダンマスに焼き鳥にされちゃうぞ?指一本も使わずに」ドーラ
「え”!そんなに強いんですか?」
「まーなー。」
獣人とか、相手が強さを隠蔽していなければ、相手の強さを感じられるのだ。
目の前にいればね。
で、ドーラとユータはいつも抑えている。じゃないとだだ漏れなので皆ビビっちゃうから。
ドーラが隠蔽を解く。
ニータ、ミノ、その他近くにいる者達がしゃがみ込む。腰が抜けたのかもしれない。
「わ、わかった、やめてくれ・・」ミノ
魔力を抑えて隠蔽するドーラ。
「ダンマスから聞いてるか?一人引き渡しに来たんだが?」ドーラ
「ああ、あれのかー、先に言ってほしかったな。」
よっこらしょ、と言ってミノは立ち上がるが、足がガクブルで生まれたての子鹿のようだ。
「こいt・・・・あれ?気絶しちゃってるよ・・・」
ニータは口から泡吹いて気絶している。
で、ドーラ、周囲を遠目も使って見渡す。
死屍累々、生きているけどね!!
引き渡し後、ユータとドーラは商店街をうろついた。もちろん食べ歩き。
いろいろの国の家庭料理風料理を食べられ楽しん¥めた。
気に入った店では、ユータがストレージから以前狩った魔獣を出して「チップです」とあげてきた。
料理の肉には魔獣肉が使われていたので。
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